紳士は若女将がお好き

LUKA

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 東京にある、明日葉ホテルグループ本社の食堂カンティーンは広い。

だから昼時ともなれば、他の階で働いていた大勢の社員たちが一堂に集まり、それぞれ好みの昼食をとる。

よって、幾ら混み合う場といえども、普段人だかりなどはできなかったのだが、今日だけは違った。

それは何故かというと、食堂カンティーンの一隅で、地方へ赴任していた明日葉ホテルグループの御曹司が、広報部の社員数名と、至ってにこやかに談笑していたからだった。

当然のことながら、人だかりは主に、目の保養と癒しを求めた女性職員らで構成されていたが、中には、純粋または不純な動機に駆られて、人山へ加わる男たちもごく僅かにいた。

他の多数の男性社員たちは、露骨な女の性を冷めた横目で見ながら、呆れ果てていた。

「あーん、こっち向いてー♡」

「いや~ん、笑った顔、超ラブリー♡」

「帰国子女であのルックス、それから跡取り息子なんて、反則よねぇーっ♡!」

「きゃーっ、結婚して~♡玉の輿に乗りたーい♡!」

女性たちは昼食もろくに食べず、遠くの後継者に目が釘付けだった。

「はぁー、何て格好良いんだろう・・・」(やっぱノンケだよね?いや、もしかしたらバイかも!)

「ああ、一晩でいいから、同じベッドで寝てみたい・・・」

たくさんの女性たちの中へ紛れ込んだ少数の男たちも、思わず耽美のため息と私的な願望が、口から漏れ出てしまう始末だった。

そしてそれは、夕貴の目前で座る広報部の男女たちも、口には出さないが、同じことだった。

「では、続いての質問ですが・・・」(あーっ、もう!眩しすぎて顔がまともに見られない!)

(うーん、いい匂い・・・♡何の香水着けてるんだろー♪)

「・・・が支配人を務める、明日葉ホテル、リゾート○○館はオープンして半年が経ちますが、一言で言うと、どんな施設でしょうか?」

「一言ですか。うーん・・・、それは難しいですね・・・。そうですね、簡単に言うならば、優れた立地に恵まれている幸運なホテルでしょうか。今まで世界中のホテルへ足を運んできましたが、○○館ほど、多くの素晴らしいものに囲まれている場所はありませんでした」

「それは例えば?」

「海中が透けて見える美しい海も、良質の粉雪パウダースノーが降る山も捨て難いですが、やはり一番は温泉ですね」

「温泉、ですか」

「はい。近くに温泉郷があるのですが、古くて懐かしい街並みは、外国で生まれ育った私ですら、どことなくホッと落ち着きを覚えます。それに加え、伝統的な旅館は日本独自の建物で、趣が何とも言えませんね。非常に貴重で、後世へ遺すべきだと思います」

「旅館と仰いましたが、何か計画されている案があるとか?」

「はい。耳が早いですね。いや、良い意味で、ですよ?実は、歴史的価値のある老舗の旅館と業務提携を組んで、明日葉ホテルの『離れ』として活用したいと考えているんです」

「『離れ』ですか」

「ええ。特に、ホテルに馴染みの海外の顧客たちにとっては、一晩でも旅館へ滞在することは、非日常に近しい体験だと思うのです」

「なるほど。それは素晴らしいアイデアですね」

「ありがとうございます」

「・・・では、社内報へ載せる取材はこれで以上となります。お疲れ様でした」

「ありがとう。お疲れ様です」

夕貴は長椅子から軽やかに立ち上がると、紳士らしく、輝く白い歯と共に愛想の良い笑顔をこぼし、手をインタヴュアーの女性社員へ差し出した。

(きゃっ!)

「あ~、ずっるーい!!」

「いいな~!羨まし~!」

「僕とも握手してくださ~い!!」

ファンの如く従業員たちが遠巻きに、やんややんやと、耳まで真っ赤に照れた広報の女性社員を騒ぎ立てた。

その後、遂にグループの後継者が食堂を去ってしまうと、信仰対象を失った崇拝者たちは、蜘蛛の子を散らすように、それぞれの日常へ一目散に戻っていった。

「・・・でもさぁ、ジュニア、この前の創業記念のパーティーで、女連れてたらしいよ~」

「そりゃそうでしょうよ。ジュニアほどのいい男が彼女いない訳ないもん。誰、モデル?芸能人?」

「ううん。それがさ、見たことない女だったんだって~!」

「え~、気になる~!一般人?それとも、無名の新人モデルとかかなぁ?」

「さぁ・・・」


 他方、女性社員の噂の的である張本人は、シースルーガラスのエレベーターに乗って、社屋ビルの高層階を目指していた。

音もなく、静かに滑り上がる昇降機の中で、目的階へ着くまで幾ばくかの間があったために、ホテルグループの御曹司は何とはなしに、背広の内側のポケットから、手のひらにすっぽりと収まってしまうほど小さく、また上品な光沢を備え、限りなく黒に近い濃紺のベルベットが貼られた箱を取り出して、蓋をゆっくりと慎重に開けた。

小箱の中には、燦然と輝くダイアモンドの指輪が、外側と同様に暗いシルクの波の中心で眩しく白光しながら、淑やかに鎮座していた。

これを掲げて目の前で跪く自分の姿を見た彼女は、一体どういう表情をするのだろうか。

笑顔を見せてくれるだろうか、はたまた、驚きのあまり泣いてしまうだろうか。

そう遠くはない未来を想像しただけで、微笑ましい情景が自然と彼の目に浮かぶようだった。

ほどなくして、柔和な電子音が目的階への到達を報せ、夕貴は蓋を閉じて、小箱を再びジャケットの内側へしまい込むと、自動で開いた扉を颯爽と通り抜けた。

それから、低中層階と異なって、静かで閑散とした役員専用フロアを迷いなく進んだ夕貴は、とある一つのドアの前で止まると、拳でコンコンと叩いた。

「どうぞ」

部屋の主から認可が下り、夕貴は取っ手を回して厚い木の板を押し開けた。

「ああ、来たか、夕貴」

頑丈な紫檀の机の奥で、重厚な執務椅子に腰かけた明日葉ホテルグループ取締役は、老眼鏡のレンズ越しに書類へ目を通しながら、はす向かいで立った息子へ呼びかけた。

「ご苦労様です、父さん」

「座るか?」

中年の紳士はチラリと傍らのソファへ一瞥を投げた。

「いえ、ここで」

「そうか。志筑さんはもう帰られたのか?」

「はい。彼女には仕事があるので」

「ああ、うん、そうだったな。この前お前が言っていた、うちの傘下に下る予定の旅館、だったな」

「・・・まだ良い返事を貰えていないので、どうなるかは分かりませんが、そうです」

「・・・ふむ。確か、お前は彼女と結婚したいと言っていたな」

「はい。向こうへ着いたら、すぐにでも申し込もうかと考えています」

「・・・そうか。なぁ、夕貴。私はお前のたった一人の父親として、息子の恋路と人生へ野暮な口を挟みたくないものだが、果たして、お前のその選択は正しいのだろうか?」

「・・・どういう意味でしょうか、父さん」

夕貴の顔色が曇った。

「何、要するに、志筑さんとの提携が上手くいったとしてだ。彼女はうちの傘下へ入る以上、うちの従業員となる訳だ」

「はい」

「ならば、果たして本当に、ただの一従業員にすぎない彼女が、いずれ未来の明日葉ホテルグループを背負って立つお前が苦しい時に、助けとなるだろうかと思ってな」

「・・・」

動転した夕貴はその場で佇んだまま、黙り込んでしまった。

「・・・彼女とは結婚するな、と・・・?」

しばらくの沈黙の後、重い口を開いた息子は、緊張から強張った顔を父親へ向けた。

「夕貴、何もそこまでは言ってないだろう!」

明日葉の長は片手をひらひらと振って、場を満たし始めていた深刻な雰囲気を取り払おうとした。

「では・・・」

御曹司は再び口を開いたが、父親でもあり、上司でもある紳士に遮られてしまった。

「夕貴、お前は私の大切な一人息子であると同時に、誉ある明日葉ホテルグループを束ねる後継者でもある。だから、万が一会社が傾いたり、不況に苦難を強いられて危なくなった時はどうすれば良いか、賢明なお前もよく分かっている筈だろう?」

「・・・」

「強力な後ろ盾だよ、夕貴」

「・・・と言いますと・・・」

しかしながら、取締役は息子の質問には答えず、話題を急に変えた。

「そうだ。話は変わるんだが、お前も先日のパーティーで会った川端さんのお嬢さん、絵莉花さんは今時珍しい、控えめで可憐なお嬢さんだな・・・。だが残念なことに、どうやら周りの男の見る目がないようで、大事な一人娘を誰かしっかりした男に任せたいと、川端さんの心労はいつも絶えないそうだ。・・・どうだ、夕貴。今度絵莉花さんと一緒に食事にでも行ったらどうだ?」

目の前の紳士は至って愛想良く、毒気のない温かい笑顔で、にこにこと微笑みかけてはいたが、蛇の如く狡猾な父親の腹の内が、夕貴は手に取るように分かった。

彼が言った「強力な後ろ盾」とは、即ち、資産家でも、次期頭取と噂されている行員幹部の令嬢でも誰でも、巨万の富を背後に携えた後援者という訳か。

とどのつまり、配偶者が同時に明日葉ホテルグループの後援者であれば、よほどの不運にさえ見舞われなければ、企業は生涯安泰という算段だった。

「・・・父さん。俺は―――」

やがて、黙っていた夕貴は半ば性急に口を開いたが、またしても父親が途中で口を挟んだ。

「絵莉花さんは、うちの大株主で、主要銀行の次期頭取と名高い川端さんのお嬢さんだ。必ずやお前の力になってくれると思うぞ。何せ、お前の死んだ母さんも頭取の娘だったんだからな」

「!」

父の言葉につられて、御曹司は遠い昔、まだ無力で年端もいかない少年だった頃に逝去した母親を思い出した。

「・・・それとこれとは―――」

するとすかさず、上長が倅の濁った台詞を引き継いだ。

「大いに関係ある。実際、不景気の折には、お義父さんの銀行に特別目をかけていただいた。・・・夕貴、何も今すぐ決断しろと言っている訳じゃない。もう少し東京に残って、冷静に考えてみたらどうだ?」

低い声の落ち着いた調子と穏やかな眼差し、物腰柔らかな問いかけ、柔和な微笑み・・・。

どれも紳士として必要不可欠な要素ばかりだったが、この時だけは、自分にも相通じた、父親の優雅な振る舞いが鬱陶しいと、夕貴は生まれて初めて感じた。

だがしかしながら、彼と同じ血が流れている、生粋の紳士だった息子は、内心の苛立ちをおくびにも出さずに、口をゆっくりと開いた。

「・・・分かりました。向こう一週間は東京に残ります。・・・それでは、失礼します」

夕貴は踵を返して、入ってきた扉へ進んだ。

「ああ、夕貴。絵莉花さんとの食事の件、川端さんに伝えておくからな」

紳士は去っていく息子の背中へ語り掛け、歩みを止めた。

「・・・はい。父さん」

夕貴は背を向けたまま同意すると、取っ手を引き開けて通路へ出た後、ドアをパタンと静かに閉めたのだった。
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