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黒薔薇の恭介
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「ねーねー愛海ちゃん!バスで帰るの~?俺らと遊ばない?」
愛海は声を掛けた青年達に肩を震わせる。バス停は、此処しか無い。仕方無い。そう思い言葉を返そうとした時だった。
「愛海、馬鹿は放って置いて帰るぞ。忘れ物は無いな?」
青年達がガタガタと怯え出した。愛海に言い放つビジュアル系メイクをした、若い男性。
余りの美しさに近所のおばさんはスマホで写真を撮った。
「ぶ、blackroseの恭介!なんでこんな場所に」
バスが法定速度でゆらり、ゆらりとバス停に向かって走って来た。青年達4人は諦めが悪いのか、強引に愛海の腕を掴み連れ去ろうとした。
が、男性が強い力で愛海の手を握り、離さない。青年達は悪態をつき去って行った。
「あ、有難う御座いました。ど、どうして私みたいな一般人を助けて下さったんですか?」
愛海が尋ね乍らバスに乗った。恭介も続いた。関係ない見物人もぞろぞろとバスに乗った。運転手の男性はびっくりして目を見開いた。
「オレを忘れたのか?ドバゲーの黒薔薇。専門学校生のLUCIAと別れた。正式に言うと、LUCIAはもう居ないんだよ。事故で」
恭介が答えたら、バスはドアを閉めた。ゆらゆらと進む。
「すっげー。黒薔薇だ!出身地が此処らしいですね!」
男性が恭介に声を掛けた。
「はい。専門の頃迄は岩手だったんですけどね」
群青色の瞳が揺れる。愛海はガラケー時代に良く絡んだ事を思い出した。
「あみ、じぃちゃんはもう、居ないんだな。仕方無い。危ないから家迄送ってやるよ」
恭介がそう言うと、次のバス停に停まった。
愛海は声を掛けた青年達に肩を震わせる。バス停は、此処しか無い。仕方無い。そう思い言葉を返そうとした時だった。
「愛海、馬鹿は放って置いて帰るぞ。忘れ物は無いな?」
青年達がガタガタと怯え出した。愛海に言い放つビジュアル系メイクをした、若い男性。
余りの美しさに近所のおばさんはスマホで写真を撮った。
「ぶ、blackroseの恭介!なんでこんな場所に」
バスが法定速度でゆらり、ゆらりとバス停に向かって走って来た。青年達4人は諦めが悪いのか、強引に愛海の腕を掴み連れ去ろうとした。
が、男性が強い力で愛海の手を握り、離さない。青年達は悪態をつき去って行った。
「あ、有難う御座いました。ど、どうして私みたいな一般人を助けて下さったんですか?」
愛海が尋ね乍らバスに乗った。恭介も続いた。関係ない見物人もぞろぞろとバスに乗った。運転手の男性はびっくりして目を見開いた。
「オレを忘れたのか?ドバゲーの黒薔薇。専門学校生のLUCIAと別れた。正式に言うと、LUCIAはもう居ないんだよ。事故で」
恭介が答えたら、バスはドアを閉めた。ゆらゆらと進む。
「すっげー。黒薔薇だ!出身地が此処らしいですね!」
男性が恭介に声を掛けた。
「はい。専門の頃迄は岩手だったんですけどね」
群青色の瞳が揺れる。愛海はガラケー時代に良く絡んだ事を思い出した。
「あみ、じぃちゃんはもう、居ないんだな。仕方無い。危ないから家迄送ってやるよ」
恭介がそう言うと、次のバス停に停まった。
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