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またいつでもおいでなさい
僕は悪魔としても低級だから人間界で擬態できるものも限られている。人間に擬態するのも僕は中途半端で、羽や爪は引っ込められてもこの歯はどうにもならない。人間離れしたこの歯を人間に見せるわけにはいかないからいつも目立たない小さな烏に擬態していた。
ある日人間界で烏の姿の僕が大きな鳥に襲われて怪我をした。僕はふらふらと空から木々の多い場所に落ちていった。もうだめだと思った時、町から教会へと帰る途中だったヴィスタ様が、落ちている僕に気づいて手当してくれたのだ。
ヴィスタ様のいる教会は、町から外れた木々に囲まれた場所にぽつりとある。僕は人が大勢いるところが苦手なので凄く落ち着く。
何も見返りが期待できない烏だというのに、ヴィスタ様は優しく話しかけながら手当してくださったのだった。
僕は、そんな姿が美しくて、綺麗で、優しくて、このお方こそ、僕の憧れる天使様だと思った。
それからヴィスタ様は、僕が飛べるようになるまでお世話してくださり、よく撫でてくれた。僕は、こんなの優しくしてもらったことが今まで一度もなくて涙を流した。
「おやおや」
僕が涙を流すと、ヴィスタ様は優しく拭いてくれた。
そしてよく歌を歌ってくれた。僕はその優しい歌が大好きで、僕の心の傷を癒していくように、ヴィスタ様の歌は僕の心に浸透していった。
ずっと悪魔界に帰っていなかったけれど、僕はそれほど心配していなかった。悪魔でも、人間を不幸のどん底に叩き落す為に何日も人間界に滞在するものはいる。
僕を心配してくれる人なんていないし、僕はずっとここにいたいと思った。
「もう大丈夫ですね。気を付けてくださいよ」
とうとうお別れの日が訪れた。僕はヴィスタ様と離れたくなくて泣いた。
「人間みたいな烏ですねえ」
ヴィスタ様はよくそういって笑った。僕は、生まれて初めて、人を蔑みや、バカにされたような笑いではなく普通に笑顔にできたことが嬉しかった。
次の日、僕は久しぶりに人間に擬態した。口元を黒い布で隠して、黒いシャツに黒いズボンという格好で、ドキドキしながら教会へと向かった。教会では、ヴィスタ様が教会の前の花の水やりをしているところだった。
「ヴィスタ様・・・」
僕は木の陰からヴィスタ様を見つめた。何かお礼がしたいけれど、僕が烏だっていっても信じてはくれないだろう。
でも、しばらく僕の面倒を見てくれた。初めて優しくしてくれた。僕は何かお礼がしたくてうだうだ考えながら、木々の後ろに隠れていた。
「お祈りですか?」
「ひいっ」
いきなりヴィスタ様が振り返り、大きな声で僕に呼びかけた。僕はびっくりして体がはねた。ヴィスタ様は、前と変わらない優しい笑顔で僕の方を眺めている。
「あ・・あの・・」
僕はびくびくしながら黒い布をずりあげた。
「よっていってくださいな」
ヴィスタ様は笑顔で教会を指した。
僕は、がたがた震えながら、木々の生い茂る日陰から、ヴィスタ様のいる日向へと足を踏み入れた。
鳥の鳴き声がして、気持ちのいい風がそよそよ吹いていて、キレイなステンド硝子の教会の光が陽射しに反射していて美しかった。
僕がひょこひょこ教会に行くと、ヴィスタ様は、笑顔で扉を開けてくれた。僕は、背中を丸めて教会へと入っていった。
前に見た時と変わりのない教会。正面には、ステンドグラスで赤子を抱く女性が描かれている。
「お好きなところにかけていいですよ」
赤い椅子の間を抜けて、ヴィスタ様は祭壇とよばれている神様に祈りを捧げる場所へと向かった。僕は、ヴィスタ様のことがよく見えるように一番前の席に座った。
「あなたは、何か悩みを抱いているようですねえ」
ヴィスタ様は、僕の心を見透かしているかのようにそう言った。
「ええ?」
「ここはお祈りをする場所です。何かお悩みなら神様に打ち明けてみるのもいいかもしれませんよ。神様は、人間に平等に愛と慈悲をお与えになります。悩んでいた答えをお与えになるかもしれませんよ」
僕は、ごくりと喉を鳴らした。
「祈りとは、神様との対話です。神様は絶対にあなたを見捨てたりしません。なんでも話してみてください」
僕は、大きく目を見開いた。ヴィスタ様の言葉は不思議だ。すっと体の中に入る、心に響いてくる。僕は、ゆっくり頷いた。
「さあ、目を閉じて、祈りを捧げましょう」
ヴィスタ様に言われるまま、僕は目を閉じて、前にヴィスタ様がやっていた時のように手を組んだ。
すると、自然と今までのことが頭に浮かんできた。ずっと、考えていた。どうして悪魔は人を不幸にしなくてはいけないのだろう。僕は天使様たちのように人を幸せにできないのだろうか。僕はどうしてこうなんだろう。どうして、皆と違う考え方しかできないのだろう。どうして僕には悪魔の素質がないんだろう。
僕は悪魔なのにこんな神聖な場所に来てしまっていることや、今までの事全部。僕は告白してしまっていた。
「う・・・っ・・・ぐすっ・・・」
固く痛い程祈る手を握りしめながら、僕は涙を流していた。
「ぼくは・・・ぼくはっ・・・」
僕は泣き虫だ。汚くて醜くて、悪魔として失格で、かといって天使様たちのようになれるとは思えない。これからどうしていけば、どう生きていけばいいのかもわからない。明るい日向の場所へいけるとも思えない。
「ぼくは・・・烏です。あなたに助けてもらった烏です」
でも、助けてもらった人に、お礼をいうことくらいはしたかった。
「あの時は・・・ありがとうございました。お礼が、言いたくて・・・ぐすっ・・・ずっと・・ずっと」
僕は、ボロボロ泣きながら烏だったことを打ち明けた。目を閉じているからヴィスタ様の表情は見えない。
「僕は・・・悪魔です。汚い、悪魔です・・・ヴィスタ様、僕を殺してください」
「何故ですか?」
頭の上から、ヴィスタ様の声が降ってきた。
「僕は・・・悪魔の中でも、落ちこぼれで、泣き虫で、気も弱くて、悪魔だというのに、天使様に憧れていて、人に不幸をもたらす悪魔の生業にも疑問を抱いています」
「そうですか」
「悪魔が天使様に憧れを抱くなんて、おかしいですよね。わかっています、僕の頭がおかしいことくらい・・・ぐすっ・・・でも、僕は、人を不幸にするのが苦手です。それより、人を幸せにして生きてみたいんですっ・・・」
僕は、自分の思っていたことを全てヴィスタ様に打ち明けた。
悪魔だと打ち明けた僕は、ヴィスタ様に悪魔祓いをしてこの世から消してもらおうと考えていた。聖職者には気をつけろ、教会には近づくな。悪魔界で耳にタコができるくらい言われてきたことだった。
でも、僕はこの人になら、ヴィスタ様にならこの世から消されても構わないとさえ感じた。綺麗で、美しくて、あたたかくて、天使様のような人だ。
「あなたは・・・僕に生まれて初めて優しくしてくれました。生きていても僕は何もない、唯一あなたに出会えたことだけが、僕の幸せでした」
僕は、神に祈りを捧げるように、ヴィスタ様の前に膝まずき、両手を組んで目を閉じた。
「あなたは、おかしくなんてありませんよ」
光のように降ってきた温かな言葉に僕は目を見開いた。
「悪魔が人を不幸にするのが生業というのならそれは仕方のないことですが、悪魔が人を幸せにしてはいけないなんて決まりはないはずです」
ヴィスタ様は、僕の頭にそっと手を添えた。
「悪魔だというのに、わざわざここまで私にお礼を言いに来てくれたんですよね。あなたは、心が綺麗ですよ。本当に。人を幸せにしたいと願うあなたが、どうして殺されなくてはならないのでしょう」
心が綺麗だなんて、僕は今まで一度も言われたことなんてなかった。
「今まであなたのいいところを見てくれる人が現れなかっただけですよ。素直で、正直で、優しい。誰もあなたのことを認めてくれなくても、私は心が綺麗なあなたの味方ですよ」
ヴィスタ様はそういって、固く絡めた僕の手を優しくあたたかい手で包み込んだ。ヴィスタ様は、僕と同じく膝まずいて視線を僕に合わせてくれた。
目が合って僕は思わずそらしてしまったけれど、もう一度見つめたヴィスタ様は、にっこり笑って僕を見ていた。僕はその笑顔を見ていたら、なんだか自然と涙が出てきて、
「ありが・・・とう・・・ございます・・・ぐすっ・・・ありがとう・・うっ・・ございます・・・」
包み込んでくれた両手を額にあてて、僕は涙を流した。ヴィスタ様は、僕が泣いている間ずっと何も言わず側にいてくれた。
「またいつでもおいでなさい」
ヴィスタ様は帰り際、優しく僕にそう言ってくれた。いつでも来てね、なんて僕は今まで誰かに言われたことがない。いつでも、なんて。
「ありがとう・・・ございます」
僕は、小さい声でそういって烏に姿を変えて飛び立った。また、いつでも、僕の頭の中でその言葉がぐるぐるしていた。
「ふふっ」
嬉しい。生まれて初めてだ。こんなこと。僕は初めて明日が楽しみだと思うようになった。そしてこの時から、僕は天界の門で天使様たちを羨まし気に見ることをしなくなった。
教会に行けば、僕の天使様がいつも僕に笑顔を向けてくださるから。
ある日人間界で烏の姿の僕が大きな鳥に襲われて怪我をした。僕はふらふらと空から木々の多い場所に落ちていった。もうだめだと思った時、町から教会へと帰る途中だったヴィスタ様が、落ちている僕に気づいて手当してくれたのだ。
ヴィスタ様のいる教会は、町から外れた木々に囲まれた場所にぽつりとある。僕は人が大勢いるところが苦手なので凄く落ち着く。
何も見返りが期待できない烏だというのに、ヴィスタ様は優しく話しかけながら手当してくださったのだった。
僕は、そんな姿が美しくて、綺麗で、優しくて、このお方こそ、僕の憧れる天使様だと思った。
それからヴィスタ様は、僕が飛べるようになるまでお世話してくださり、よく撫でてくれた。僕は、こんなの優しくしてもらったことが今まで一度もなくて涙を流した。
「おやおや」
僕が涙を流すと、ヴィスタ様は優しく拭いてくれた。
そしてよく歌を歌ってくれた。僕はその優しい歌が大好きで、僕の心の傷を癒していくように、ヴィスタ様の歌は僕の心に浸透していった。
ずっと悪魔界に帰っていなかったけれど、僕はそれほど心配していなかった。悪魔でも、人間を不幸のどん底に叩き落す為に何日も人間界に滞在するものはいる。
僕を心配してくれる人なんていないし、僕はずっとここにいたいと思った。
「もう大丈夫ですね。気を付けてくださいよ」
とうとうお別れの日が訪れた。僕はヴィスタ様と離れたくなくて泣いた。
「人間みたいな烏ですねえ」
ヴィスタ様はよくそういって笑った。僕は、生まれて初めて、人を蔑みや、バカにされたような笑いではなく普通に笑顔にできたことが嬉しかった。
次の日、僕は久しぶりに人間に擬態した。口元を黒い布で隠して、黒いシャツに黒いズボンという格好で、ドキドキしながら教会へと向かった。教会では、ヴィスタ様が教会の前の花の水やりをしているところだった。
「ヴィスタ様・・・」
僕は木の陰からヴィスタ様を見つめた。何かお礼がしたいけれど、僕が烏だっていっても信じてはくれないだろう。
でも、しばらく僕の面倒を見てくれた。初めて優しくしてくれた。僕は何かお礼がしたくてうだうだ考えながら、木々の後ろに隠れていた。
「お祈りですか?」
「ひいっ」
いきなりヴィスタ様が振り返り、大きな声で僕に呼びかけた。僕はびっくりして体がはねた。ヴィスタ様は、前と変わらない優しい笑顔で僕の方を眺めている。
「あ・・あの・・」
僕はびくびくしながら黒い布をずりあげた。
「よっていってくださいな」
ヴィスタ様は笑顔で教会を指した。
僕は、がたがた震えながら、木々の生い茂る日陰から、ヴィスタ様のいる日向へと足を踏み入れた。
鳥の鳴き声がして、気持ちのいい風がそよそよ吹いていて、キレイなステンド硝子の教会の光が陽射しに反射していて美しかった。
僕がひょこひょこ教会に行くと、ヴィスタ様は、笑顔で扉を開けてくれた。僕は、背中を丸めて教会へと入っていった。
前に見た時と変わりのない教会。正面には、ステンドグラスで赤子を抱く女性が描かれている。
「お好きなところにかけていいですよ」
赤い椅子の間を抜けて、ヴィスタ様は祭壇とよばれている神様に祈りを捧げる場所へと向かった。僕は、ヴィスタ様のことがよく見えるように一番前の席に座った。
「あなたは、何か悩みを抱いているようですねえ」
ヴィスタ様は、僕の心を見透かしているかのようにそう言った。
「ええ?」
「ここはお祈りをする場所です。何かお悩みなら神様に打ち明けてみるのもいいかもしれませんよ。神様は、人間に平等に愛と慈悲をお与えになります。悩んでいた答えをお与えになるかもしれませんよ」
僕は、ごくりと喉を鳴らした。
「祈りとは、神様との対話です。神様は絶対にあなたを見捨てたりしません。なんでも話してみてください」
僕は、大きく目を見開いた。ヴィスタ様の言葉は不思議だ。すっと体の中に入る、心に響いてくる。僕は、ゆっくり頷いた。
「さあ、目を閉じて、祈りを捧げましょう」
ヴィスタ様に言われるまま、僕は目を閉じて、前にヴィスタ様がやっていた時のように手を組んだ。
すると、自然と今までのことが頭に浮かんできた。ずっと、考えていた。どうして悪魔は人を不幸にしなくてはいけないのだろう。僕は天使様たちのように人を幸せにできないのだろうか。僕はどうしてこうなんだろう。どうして、皆と違う考え方しかできないのだろう。どうして僕には悪魔の素質がないんだろう。
僕は悪魔なのにこんな神聖な場所に来てしまっていることや、今までの事全部。僕は告白してしまっていた。
「う・・・っ・・・ぐすっ・・・」
固く痛い程祈る手を握りしめながら、僕は涙を流していた。
「ぼくは・・・ぼくはっ・・・」
僕は泣き虫だ。汚くて醜くて、悪魔として失格で、かといって天使様たちのようになれるとは思えない。これからどうしていけば、どう生きていけばいいのかもわからない。明るい日向の場所へいけるとも思えない。
「ぼくは・・・烏です。あなたに助けてもらった烏です」
でも、助けてもらった人に、お礼をいうことくらいはしたかった。
「あの時は・・・ありがとうございました。お礼が、言いたくて・・・ぐすっ・・・ずっと・・ずっと」
僕は、ボロボロ泣きながら烏だったことを打ち明けた。目を閉じているからヴィスタ様の表情は見えない。
「僕は・・・悪魔です。汚い、悪魔です・・・ヴィスタ様、僕を殺してください」
「何故ですか?」
頭の上から、ヴィスタ様の声が降ってきた。
「僕は・・・悪魔の中でも、落ちこぼれで、泣き虫で、気も弱くて、悪魔だというのに、天使様に憧れていて、人に不幸をもたらす悪魔の生業にも疑問を抱いています」
「そうですか」
「悪魔が天使様に憧れを抱くなんて、おかしいですよね。わかっています、僕の頭がおかしいことくらい・・・ぐすっ・・・でも、僕は、人を不幸にするのが苦手です。それより、人を幸せにして生きてみたいんですっ・・・」
僕は、自分の思っていたことを全てヴィスタ様に打ち明けた。
悪魔だと打ち明けた僕は、ヴィスタ様に悪魔祓いをしてこの世から消してもらおうと考えていた。聖職者には気をつけろ、教会には近づくな。悪魔界で耳にタコができるくらい言われてきたことだった。
でも、僕はこの人になら、ヴィスタ様にならこの世から消されても構わないとさえ感じた。綺麗で、美しくて、あたたかくて、天使様のような人だ。
「あなたは・・・僕に生まれて初めて優しくしてくれました。生きていても僕は何もない、唯一あなたに出会えたことだけが、僕の幸せでした」
僕は、神に祈りを捧げるように、ヴィスタ様の前に膝まずき、両手を組んで目を閉じた。
「あなたは、おかしくなんてありませんよ」
光のように降ってきた温かな言葉に僕は目を見開いた。
「悪魔が人を不幸にするのが生業というのならそれは仕方のないことですが、悪魔が人を幸せにしてはいけないなんて決まりはないはずです」
ヴィスタ様は、僕の頭にそっと手を添えた。
「悪魔だというのに、わざわざここまで私にお礼を言いに来てくれたんですよね。あなたは、心が綺麗ですよ。本当に。人を幸せにしたいと願うあなたが、どうして殺されなくてはならないのでしょう」
心が綺麗だなんて、僕は今まで一度も言われたことなんてなかった。
「今まであなたのいいところを見てくれる人が現れなかっただけですよ。素直で、正直で、優しい。誰もあなたのことを認めてくれなくても、私は心が綺麗なあなたの味方ですよ」
ヴィスタ様はそういって、固く絡めた僕の手を優しくあたたかい手で包み込んだ。ヴィスタ様は、僕と同じく膝まずいて視線を僕に合わせてくれた。
目が合って僕は思わずそらしてしまったけれど、もう一度見つめたヴィスタ様は、にっこり笑って僕を見ていた。僕はその笑顔を見ていたら、なんだか自然と涙が出てきて、
「ありが・・・とう・・・ございます・・・ぐすっ・・・ありがとう・・うっ・・ございます・・・」
包み込んでくれた両手を額にあてて、僕は涙を流した。ヴィスタ様は、僕が泣いている間ずっと何も言わず側にいてくれた。
「またいつでもおいでなさい」
ヴィスタ様は帰り際、優しく僕にそう言ってくれた。いつでも来てね、なんて僕は今まで誰かに言われたことがない。いつでも、なんて。
「ありがとう・・・ございます」
僕は、小さい声でそういって烏に姿を変えて飛び立った。また、いつでも、僕の頭の中でその言葉がぐるぐるしていた。
「ふふっ」
嬉しい。生まれて初めてだ。こんなこと。僕は初めて明日が楽しみだと思うようになった。そしてこの時から、僕は天界の門で天使様たちを羨まし気に見ることをしなくなった。
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