ゲイドールを拾った

ガイア

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14話 ずっと一緒

「ご飯にする?お風呂にする?」

 新婚さんのような会話だ。俺は、数秒考えた後口を開いた。

「ナナオ……いい?」

 どっちの選択肢でも最高に幸せだが、あえて一番幸せな選択をした。どちらも幸せな選択肢を選べる毎日、最高すぎる。

「……いいの?」

 ナナオは、無表情だが俺の服の裾を掴んで上目遣いで俺のことを見つめてくる。可愛い、家ではいつも俺のTシャツと、半ズボンを履いているナナオ。

「あっ……はあっ……あっ……」
「ナナオ……」

 新しい服を買うっていっているのに、俺の服を着続けているナナオ。立ったままナナオの太腿に俺のをこすりつける。

「ナナオ……可愛い……」
「……ゆきひこくんっ……いいよ、いいよ、きて」

 ナナオの柔らかい唇にキスをして、口の中をなめまわすとナナオは小さく猥声をあげながら、嬉しそうに身体をくねらせる。可愛い、ナナオ。

「ずっと……ゆきひこくんの帰りを待ってたんだ、ゆきひこくんのかえりを、だからっ……帰ってきてすぐ、求めてくれて、うれしいよ……っ、ゆきひこくんっ……ゆきひこくんっ……」

 すっかりエッチになってしまったナナオの中に立ったまま、廊下の壁に手をつかせて白くて思わず掴みたくなるようなお尻をこちらに向けさせる。大好きな恋人に抱きしめられたことで、固くなっている俺のを、震える身体で俺のを我慢できないというように迎え入れようとしているナナオのに押し付けると、ぐちゅりとエッチな音がした。

「はやくっ……きてっ……ゆきひこくんっ……はやくっ……」

焦らしたくなる、意地悪したくなる、可愛すぎてめちゃくちゃにしたくなる。

「んあっ……はあっ……、はあっ……ゆきひこくんっ……」
「ナナオ……っ、可愛い」
「ゆきひこくんっ……」

 ナナオが、煽情的な顔で俺の顔を見つめてくる。

「ナナオっ……もっと激しくされたいの?」
「うっ……あっ、ゆきひこくんっ……だめっ……はあっ……あっ……」

俺はナナオの顔を自分の方に向かせて、ナナオの片脚を持ち上げてキスをしながら、激しく腰を打ち付けた。

「あっ……あっ……ゆきひこくんっ……はげしっ……んっ……」
「ナナオ、もっと俺に身体預けて」
「あっ……ゆきひこくんっ……ゆきひこくんっ……」

 ナナオを、ぐちゃぐちゃにしたくなる。俺のことしか見ないでほしい、俺以外のことを考えないでほしい。俺とずっとセックスだけして過ごしてほしい。俺だけのナナオでいてほしい、ナナオ、めちゃくちゃにセックスして、犯して、ぐちゃぐちゃにして、俺だけの……。

「ナナオっ……出すよ……っ、出すよっ……」
「いい……っよっ……いいよっ……きてっ……ゆきひこくんっ……のせーし、いっぱい……っきょうも、いっぱい、ちょうだいっ……」

 ナナオを横からぎゅっと抱きしめて、精子を思いきり注ぎ込むように射精する。多幸感と征服感に包まれながら、ナナオをぎゅっと抱きしめる。

「ああっ……いっぱい……んあっ……はあっ、ああっ……ゆきひこくんっ……」
「ナナオ……好きだっ……っ……」
「えっ……あ、あっあっ……うっ……」
「ナナオ……、ずっといっしょにいてくれっ……」
「あっ……うっ……うんっ……ずっと、いっしょだよっ……」

 玄関前の廊下で、俺たちはしばらく抱き合っていた。ナナオがいないと、俺はもうだめかもしれない。ナナオも、そう思っていてほしい。ナナオとセックスしていると、そんな気持ちに支配されそうになる。ナナオは、俺のことを大事にしてくれているのに、俺のことを尊重してくれているのに、俺はナナオを独占したいと思っている。
 後ろから抱きしめているナナオは、青年のように細くて柔らかかった。ナナオの細い指に自分の指をからめると、ナナオは俺の方を向いた。無表情の顔が、遠慮がちに近づいてくる。

「ずっと、一緒って本当、ですか?」

 ナナオは、俺の目をじっと見つめてきた。吸い込まれそうな綺麗なアーモンド色の瞳に、俺は嘘偽りなくナナオの目を真っすぐ見て答えた。

「一緒にいてほしい」
「ほんとう、ですか」
「ナナオじゃないと嫌だ」

 ナナオは、俺の返答に俯いた。二回確認するように聞いてきたナナオは、後ろからだからどんな表情をしているのかわからない。

「……ありがとう、ゆきひこくん」

 ナナオは、俺を振り返らずに小さい声で答えた。ナナオは、俺が本当にそう思っているか確かめるためにじっと俺の瞳を見つめたんだろう。そんなことをしなくても、俺だったら、ナナオの声色や態度だけでナナオが嘘をついているか、そうじゃないかわかるのに。

 例えば、今の言葉だって、“嘘”だってわかるよ。

 でも、それを問い詰めたところで、だ。ナナオだって嘘ぐらいつくだろう。それはきっと優しいナナオがきっと俺のためについた優しい嘘なのだろう。

「さ、お風呂入ろうか、ナナオ」
「うん」

 ナナオが来てから、俺は本当に幸せだ。就職した警備会社の仕事も、いい先輩に恵まれて、既に3か月がたっていた。
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