吸血鬼だって殺せるくせに、調査と謎解きばっかりじゃん

大野原幸雄

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淫魔より淫らなモノ

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「後ろの…か・れ」


そう言って女王は…
寝ぼけ眼でサキュバスの身体にエロい視線を向けるディページを指さした。


「…」


表情をまったく変えないジェイスだが…
おそらくここ数年で一番焦っていたに違いない。

なんせディページは「超」がつくほどのエロ悪魔だ。
今にも目の前のサキュバスに抱きつきかねないこいつが、誘惑に勝てるわけはない。


「…おれ?」

「ちょ…ちょっと待て…」

「だ・め・よ?…これがルール…後ろのかわいい顔した彼もあなたの仲間なんでしょ?」

「…」


淫魔の女王は…
誘惑に弱い男…つまりは性欲の強い男を見極める力があった。

狙いを定めた男を必ず堕落させる…見極めの力。
淫魔にとってこの力は繁殖する上で非常に大切な能力である。

女王はその力をつかって…
一瞬でエロ悪魔ディページを見抜いた。



「大丈夫だってジェイス!へーき!へーき!」

「ディページ…お前…」

「心配しすぎだって!」

「やつらと目を合わせるなよ…?誘惑に負けたらただじゃおかないからな…」

「はいはーい!」


そういってジェイスは、ぴょんぴょんと前にでた。
そしてゆっくりとオルゴールに近づく…


「はじまりね…」

「…」



案の定、すぐに女王がディページに近づいて…
耳元で囁いた。


「あなたディページくんっていうのね?」

「…そだよ」

「えっちなこと…すき?」

「大好きです」


すると…
ディページの身体に3人のサキュバスがまとわりつく…

しかし身体を使って妨害するのではなく…
しっとりと添わせるような感じだ。

女王がそのままささやきつづける


「もし、このままオルゴールを閉じないでいてくれたら…この娘達全員と○○○○してあげる」

「…え」

「○○○しながら、○○○したら…すっごい気持ちいいのよ?」

「だ…だめだよ…ジェイスに怒られるし…」

「でもすっごいんだよ…この娘たちの○○○…」

「…そ…そうなの?」

「○○○して○○○○しても○○○のまま○○だってできる…あなたが望めばいくら○○○してもいいのよ?」

「ごくり」

「ディページ!」

「…!」


ディページが予想通りすぎるくらいの展開を見せるので…
ジェイスが大きい声をだした。

すると女王が…


「あなたはちょっと静かにしててね…反則負けにしちゃうわよ?」

「…」


ジェイスは…
何もできない自分を心のなかでひどく責める。

同時に、何か打開策はないかと頭をフル回転させていた。


「ねぇディページくん…?」

「は、はい…」

「○○したことある…?」

「え…ない…」

「あれって…○○○しながらするとすっごい気持ちいいの…ほら、この娘のからだを見て…」

「…じー」

「このかわいいお顔で…○○されてみたくない?」

「…」

「それにね…」



女王は…
ディページの耳に口づけするほど近くに唇を寄せて…



「○○○○○…」

「!」



その瞬間…
手が届く距離にあるオルゴールを前に…

ディページは完全に動きを止めた。


「…!?」


そして…
ディページはジェイスの方を振り向き…


「…」


本来の姿である…
悪魔のような二ヤリとした笑いをジェイスに向けた。


「あいつ…」


ジェイスは…
すぐに腰につけていた剣の柄をつかむ。
もう無理だと思ったのだ。

今なら女王に隙がある…
他のサキュバスに邪魔されるよりもずっと早く…

女王を切り刻んでやるッ!








ガンッ!

バギバギバギバギッ!







その時…

ディページがオルゴールを踏みつけて…
粉々に破壊した。


「!」

「…」


ディページはジェイスに向けていた悪魔的な笑顔を…
そのままゆっくりと女王に向けた。


「…おれさ」

「…」






「お前みてぇな悪魔…大っきらい」




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