異世界移転した僕たちだけど僕のスキルだけファンタジー感が足りない気がする HELL MODE

ＨＥＬＬＭＯＤＥＳＴＡＲＴ

ＥＰ２：異世界トライアス

光が収まると白い部屋、神殿のような場所にいた。

クラスメイトも啓成 維池郎先生も。

何が起こったか分からず多くの人が混乱している。

これってよくネット小説である異世界移転って奴では！？と思いながら僕はワクワクしていた。

そんな中、神殿？の奥から神官？のような格好をした背の低い男の老人が杖を持ちながらスタスタと歩きながらやってきた。
その老人は「ゴッフォン！」とみんなに聞こえるように咳払いをして注目を集めて話し始めた。
「召喚に応じていただきありがとうございます。」

「召喚だと？ここは何処だ！警察を呼ぶぞ！」
啓成 維池郎先生は怒り気味に言ってスマホを出し警察に電話をかけた。

しかし、
「繋がらない！？くそッ圏外か。おいお前、ここは何処だ！」

「先生！落ち着いてください！」
学級委員長で剣道部の中で学校内男子最強という『過信の正義』とあだ名がある(本人は知らない)霧乃 星也きりの せいやがそう言って、剣道部の中で学校内最強と呼ばれているポニーテールの女子生徒谷高やたか瑠奈るなさんと中学生１年生なのに身長が１８５cmある自己紹介の時に毎日筋トレして筋肉マッチョマンを飲んでますと言った陸上部の脳筋男子生徒、龍川りゅうがわ卓也たくやの３人が先生を止めた。

すると老人は再び話を再開した。
「……。質問に答えさせていただきます。ここは『トライアス』と言う星の『星の神殿』と言う場所です。あなたたちは我々が召喚しました。この世界は今魔王に支配されています。しかし我々には対抗できる力が無い。そこで最後の手段としてあなた方異世界の戦士、勇者として召喚したのです。協力お願いしますね？」

「そんなのただの拉致じゃないか！」
啓成 維池郎先生は怒り続けるが…。

そこで空気を変えたのは正義感が強いあるクラスメイト、霧乃 星也だ。
「待ってください先生！僕はやります！放っておけません！力があるなら力を貸します。」
先生を押さえながらそう言った。
うわぁ。めっちゃ先生怒ってるよ。

「「「「「俺も！」」」」」

「「「「「私も！」」」」」

クラスのだいたい3分の２が賛成した。
あまりの勢いに先生は押されて黙ってしまった。

「ご協力ありがとうございます。私はこの神殿の管理者で教皇と言う職業についている、ネスト・クデューエンと申します。今から皆さんには『ステータスプレート』と言う物を渡します。ステータスプレートが分けられたら『ステータス』と言ってください。現れた数値はその者の能力を示します。身分証にもなるので失くさないでください。例えばですがこの世界の一般人のステータスはレベル１でだいたいの平均が１００です。しかし親の経験値を受け継いで生まれる方がほとんどなのでこの世界の初期レベルはだいたい５０はあります。」

この説明を聞いたとき、僕はほんとに異世界に来たんだ！と興奮していた。
そして僕にもステータスプレートが分けられた。
ドキドキしながら「ステータスオープン」と言った。