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第21話★
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2人で別荘に戻って来て、夕食を一緒にとる。
別荘に戻るなり、メイドが喜んで、料理人も滋養のあるものをと、たくさんの温かい食事をだしてくれた。
「ようございました。結婚前に妊娠することは、何も悪いことではございません。きっと、皆さま喜んでくださいますよ。」
そう言われて、罪悪感しかなかった。
その夜、2人きりになって、エドワードに言った。
「エドワード。結婚式はしなければだめ?それと、このまま、子供が生まれるまでココにいたいの。」
この期に及んでも、我儘を言って申し訳ない。だけど、不安を口にする。
「どうしても・・・怖いの。皆を騙して、平気な顔で侯爵家で生活する勇気が無いの。皆の前で、エドワードの子だと偽って産むのが・・・怖い。」
「・・・そうだな。今のおまえは顔に出そうだ。」
そう言って、エドワードはゆっくり歩いて来て、レオノーラの横に座る。
「大丈夫。産まれるまで、ここに居ればいい。あまり体調がよくない事にしよう。伯爵夫人もそうだったろう?」
母の事を思い出し、頷く。
でも、全く会わないと言うわけにも行かないだろう。公爵様に、どんな顔で会えばいいのか。他にも不安はある。
エドワードは笑って、レオノーラの手を握って、もう片方の手で頭を撫でる。
「大丈夫だ。おまえなら、子供の為に、そのくらい上手くかわせる。俺もついてる。大丈夫だ。妊娠中は心が不安定になるらしい。そのせいで不安になっているだけだ。安心しろ。」
なんども、なんども大丈夫だと言ってくれた。
それから、数日間ほど2人で別荘で暮らした。
海で貝殻拾いをしたり、川で釣りをしたり、田舎町の古い本屋で何冊か本を購入した。そんな、ゆったりとした穏やかな時間は、あっという間だった。
「明日、侯爵家に帰る。」
ソファーで私の肩を抱いて、エドワードは優しく笑う。
「心配するな。上手く説明してくるから。」
この数日間、一緒にいただけなのに、もうエドワード無しではいられなくなってる。1人で国を出て育てようなんて思っていたのに。・・・これも、妊娠によるホルモンバランスの問題なのだろうか?
「うん。寂しいけど頑張る。」
「・・・」
嘘をつく事への不安と罪悪感を心配しているのだと思って言ったのに、レオノーラが寂しいと言ったことに、エドワードは驚く。
「次は、いつ来る?」
「あ、あぁ、週末には・・・毎週末、来るよ。」
「わかったわ。でも、馬車で半日かかるのに大変でしょう?毎週じゃなくてもいいよ。」
レオノーラの様子に、心を揺さぶられる。
「寂しいなら、毎週来るよ。」
「でも、お仕事もある・・・し?」
エドワードの顔が至近距離にあって、レオノーラは驚く。そのまま、彼の指が頬と唇に触れる。
「俺が居ないと寂しいか?」
「・・・うん。」
あまりの可愛さに、たまらなくなって、キスをして抱きしめる。
レオノーラが、はふっと口を開いた瞬間に舌を入れて、何度も何度も深く口づける。「んっ・・!」必死で、なんとかそれを受け入れて、目を閉じる。まるで、食べられているみたいだと思った。舌を吸われて、舌を絡めた後に、歯列をなぞるようにされて、息がもれる。
「可愛い。」
そう言って、チュッ、チュッっと、音を立ててキスをされる頃には、頭が朦朧としてきていた。ついばむ様にキスされて、くすぐったいような気持ちになる。つい、なんだか嬉しくなって、いつの間にかソファーに押し倒されていて、はにかんで微笑むと、エドワードもレオノーラのその表情を見て、微笑んだ。
「・・・愛してる。レオノーラ。」
そう言われて、涙が溢れる。
言葉に出来ない想いで、胸がいっぱいになる。
泣き出した私を見て、エドワードは悲しそうな表情に変わる。そうじゃない。そう思って、素直に言った。
「嬉しいの。私・・・こんな気持ちダメだって思うのに、エドワードに愛されて嬉しい。愛される資格なんてないのにっ、私、最低だって解ってるのに・・・嬉しい。」
エドワードは、自分の理性が焼き切れる音を聞いたような気がした。
キスをして、レオノーラを抱き上げてベッドに移動する。何度もキスをして、キスをしながら、服を脱がせていく。耳元にキスをして「愛してる」と囁く。レオノーラは、とたんにトロンとした目になる。そのまま、首筋を愛撫して、自分も服を脱ぐと、レオノーラにギュウっと抱きしめられる。
お互いに素肌で抱き合って、互いの肌の感触と温かさに包まれて、震えるほどに心地よくて、怖いくらいに安心した。レオノーラの表情が柔らかくなって、ほうっと息をつくと言った。
「ずっと、こうしていたい・・・。」
エドワードの首に両腕を回して抱きついたまま、彼の首元にキスをしてスリスリと甘えるように頬ずりする。そのまま、彼の背骨をなぞるように撫でる。引き締まった体と、綺麗なラインの背中を無意識に堪能する。
エドワードは、胸の先端を舌先でころがしたり、乳房を吸ってキスマークを付けたり、お尻に触れたり、柔らかい所に触れて撫でたりして、その都度、私の表情を確認するように、こちらを見てくる。それが恥ずかしい。
「見ないで、恥ずかしいから。」
そう言ったら、エドワードは笑った。笑いながら、私の両足を持ち上げて開かせると、秘部に躊躇なく口を付けて舐め始めた。熱い舌先とヌルヌルとした刺激で、思わず声を上げる。
「あっ!あぁ!ダメ!あう!あぁん!ダメダメダメ!」
徐々に卑猥な音が響き始めて、何かが込み上げて来る感覚に恐怖を感じる。エドワードは、ダメだと懇願しても口を離すことなく、私の目を見ながら、更に大きく舌を動かして、しごくように愛撫した。
ビクッビクッ!!っと体を震わせて声をあげると、やっと唇を離してくれた。エドワードは自身の濡れた口元を手の甲で拭きながら、少し目を伏せる。無言のままで、私の両足を持ち上げて秘部に男性器をあてがうと、挟み込むように足を閉じさせた。
「・・・エドワード?」
「このまま、動かずに足を閉じてろ。挿入しないから。」
そう言うと、腰を動かしはじめた。水音を響かせながら、クリトリスが男性器で擦られて、感じてしまう。
「あっ、あんっ!あぁあんっ!」
今までに感じた事の無い快感が駆け上がり始める。なにこれ?なにこれ?!気持ちよすぎる!!つい、腰を動かしてしまうと、慌てたようにエドワードに足を抑えられる。
「足を開くなっ、入ってしまう!」
切羽詰まった顔で言われて、でも、我慢できないくらいに気持ち良くて、それは、エドワードも同じだったようで、激しく腰を振り始めて、眉をしかめて目を閉じ、声をもらしはじめる。
「はぁっ、あ!」
はじめて聞くエドワードの喘ぎ声に、感じてしまって、私はすぐに果ててしまった。気が付くと、ドロリとした温かいものがオヘソのあたりに飛び散っているのに気が付く。
エドワードは、息を整えながら私を見て、おなかにある液体を拭き取ってくれた。
脱力した私の頭を撫でて、抱き合ってキスをすると、布団をかけてくれた。
求めあうように、裸のままで、お互いに抱き合う。
何か言おうとしたけど、何の言葉も出て来なくて、ただ抱き合ってた。
熱い体、息づかい、その優しさと、その匂いに包まれて、安堵感に満たされていく。
別荘に戻るなり、メイドが喜んで、料理人も滋養のあるものをと、たくさんの温かい食事をだしてくれた。
「ようございました。結婚前に妊娠することは、何も悪いことではございません。きっと、皆さま喜んでくださいますよ。」
そう言われて、罪悪感しかなかった。
その夜、2人きりになって、エドワードに言った。
「エドワード。結婚式はしなければだめ?それと、このまま、子供が生まれるまでココにいたいの。」
この期に及んでも、我儘を言って申し訳ない。だけど、不安を口にする。
「どうしても・・・怖いの。皆を騙して、平気な顔で侯爵家で生活する勇気が無いの。皆の前で、エドワードの子だと偽って産むのが・・・怖い。」
「・・・そうだな。今のおまえは顔に出そうだ。」
そう言って、エドワードはゆっくり歩いて来て、レオノーラの横に座る。
「大丈夫。産まれるまで、ここに居ればいい。あまり体調がよくない事にしよう。伯爵夫人もそうだったろう?」
母の事を思い出し、頷く。
でも、全く会わないと言うわけにも行かないだろう。公爵様に、どんな顔で会えばいいのか。他にも不安はある。
エドワードは笑って、レオノーラの手を握って、もう片方の手で頭を撫でる。
「大丈夫だ。おまえなら、子供の為に、そのくらい上手くかわせる。俺もついてる。大丈夫だ。妊娠中は心が不安定になるらしい。そのせいで不安になっているだけだ。安心しろ。」
なんども、なんども大丈夫だと言ってくれた。
それから、数日間ほど2人で別荘で暮らした。
海で貝殻拾いをしたり、川で釣りをしたり、田舎町の古い本屋で何冊か本を購入した。そんな、ゆったりとした穏やかな時間は、あっという間だった。
「明日、侯爵家に帰る。」
ソファーで私の肩を抱いて、エドワードは優しく笑う。
「心配するな。上手く説明してくるから。」
この数日間、一緒にいただけなのに、もうエドワード無しではいられなくなってる。1人で国を出て育てようなんて思っていたのに。・・・これも、妊娠によるホルモンバランスの問題なのだろうか?
「うん。寂しいけど頑張る。」
「・・・」
嘘をつく事への不安と罪悪感を心配しているのだと思って言ったのに、レオノーラが寂しいと言ったことに、エドワードは驚く。
「次は、いつ来る?」
「あ、あぁ、週末には・・・毎週末、来るよ。」
「わかったわ。でも、馬車で半日かかるのに大変でしょう?毎週じゃなくてもいいよ。」
レオノーラの様子に、心を揺さぶられる。
「寂しいなら、毎週来るよ。」
「でも、お仕事もある・・・し?」
エドワードの顔が至近距離にあって、レオノーラは驚く。そのまま、彼の指が頬と唇に触れる。
「俺が居ないと寂しいか?」
「・・・うん。」
あまりの可愛さに、たまらなくなって、キスをして抱きしめる。
レオノーラが、はふっと口を開いた瞬間に舌を入れて、何度も何度も深く口づける。「んっ・・!」必死で、なんとかそれを受け入れて、目を閉じる。まるで、食べられているみたいだと思った。舌を吸われて、舌を絡めた後に、歯列をなぞるようにされて、息がもれる。
「可愛い。」
そう言って、チュッ、チュッっと、音を立ててキスをされる頃には、頭が朦朧としてきていた。ついばむ様にキスされて、くすぐったいような気持ちになる。つい、なんだか嬉しくなって、いつの間にかソファーに押し倒されていて、はにかんで微笑むと、エドワードもレオノーラのその表情を見て、微笑んだ。
「・・・愛してる。レオノーラ。」
そう言われて、涙が溢れる。
言葉に出来ない想いで、胸がいっぱいになる。
泣き出した私を見て、エドワードは悲しそうな表情に変わる。そうじゃない。そう思って、素直に言った。
「嬉しいの。私・・・こんな気持ちダメだって思うのに、エドワードに愛されて嬉しい。愛される資格なんてないのにっ、私、最低だって解ってるのに・・・嬉しい。」
エドワードは、自分の理性が焼き切れる音を聞いたような気がした。
キスをして、レオノーラを抱き上げてベッドに移動する。何度もキスをして、キスをしながら、服を脱がせていく。耳元にキスをして「愛してる」と囁く。レオノーラは、とたんにトロンとした目になる。そのまま、首筋を愛撫して、自分も服を脱ぐと、レオノーラにギュウっと抱きしめられる。
お互いに素肌で抱き合って、互いの肌の感触と温かさに包まれて、震えるほどに心地よくて、怖いくらいに安心した。レオノーラの表情が柔らかくなって、ほうっと息をつくと言った。
「ずっと、こうしていたい・・・。」
エドワードの首に両腕を回して抱きついたまま、彼の首元にキスをしてスリスリと甘えるように頬ずりする。そのまま、彼の背骨をなぞるように撫でる。引き締まった体と、綺麗なラインの背中を無意識に堪能する。
エドワードは、胸の先端を舌先でころがしたり、乳房を吸ってキスマークを付けたり、お尻に触れたり、柔らかい所に触れて撫でたりして、その都度、私の表情を確認するように、こちらを見てくる。それが恥ずかしい。
「見ないで、恥ずかしいから。」
そう言ったら、エドワードは笑った。笑いながら、私の両足を持ち上げて開かせると、秘部に躊躇なく口を付けて舐め始めた。熱い舌先とヌルヌルとした刺激で、思わず声を上げる。
「あっ!あぁ!ダメ!あう!あぁん!ダメダメダメ!」
徐々に卑猥な音が響き始めて、何かが込み上げて来る感覚に恐怖を感じる。エドワードは、ダメだと懇願しても口を離すことなく、私の目を見ながら、更に大きく舌を動かして、しごくように愛撫した。
ビクッビクッ!!っと体を震わせて声をあげると、やっと唇を離してくれた。エドワードは自身の濡れた口元を手の甲で拭きながら、少し目を伏せる。無言のままで、私の両足を持ち上げて秘部に男性器をあてがうと、挟み込むように足を閉じさせた。
「・・・エドワード?」
「このまま、動かずに足を閉じてろ。挿入しないから。」
そう言うと、腰を動かしはじめた。水音を響かせながら、クリトリスが男性器で擦られて、感じてしまう。
「あっ、あんっ!あぁあんっ!」
今までに感じた事の無い快感が駆け上がり始める。なにこれ?なにこれ?!気持ちよすぎる!!つい、腰を動かしてしまうと、慌てたようにエドワードに足を抑えられる。
「足を開くなっ、入ってしまう!」
切羽詰まった顔で言われて、でも、我慢できないくらいに気持ち良くて、それは、エドワードも同じだったようで、激しく腰を振り始めて、眉をしかめて目を閉じ、声をもらしはじめる。
「はぁっ、あ!」
はじめて聞くエドワードの喘ぎ声に、感じてしまって、私はすぐに果ててしまった。気が付くと、ドロリとした温かいものがオヘソのあたりに飛び散っているのに気が付く。
エドワードは、息を整えながら私を見て、おなかにある液体を拭き取ってくれた。
脱力した私の頭を撫でて、抱き合ってキスをすると、布団をかけてくれた。
求めあうように、裸のままで、お互いに抱き合う。
何か言おうとしたけど、何の言葉も出て来なくて、ただ抱き合ってた。
熱い体、息づかい、その優しさと、その匂いに包まれて、安堵感に満たされていく。
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