君と世界の終わりを見る

ちょむ

文字の大きさ
1 / 1

終わりの音

しおりを挟む
それは誰が見ても明らかに異常な光景だった。と同時に終わりを迎える事を僕たちに実感させていた。23時47分。ここが日本だとは思えないほどに外は明るく、夜のような静けさがあった。そして彼女の温かい手だけが僕の気持ちを落ち着かせていた。


2026年7月25日
暖かい朝日が2階にある僕の部屋にが差し込んでいた。  

朝は決まってコーヒーを作るため僕は起きてリビングへ向かい、コーヒーを入れてからテレビをつけて椅子に座った。       

特に興味も関心も無いがいつもニュースをつけている。   

一人暮らしをしていると音が少ないから何かしらの音が欲しくなるのだ。   しかしその日は珍しく僕の興味を引くニュースがあった。   

小惑星が地球に接近しているというニュースだった。   まあ、僕が心配するような事ではないからどうでもいいか。と思いながら学校へ行くために支度した。   

学校に行かないといけない使命感とサボってしまいたい気持ちの葛藤をしながら家を出た。    いつもは10分ほどの道のりを自転車に乗って学校へ行く。   

しかし今日は少し道を変え、海岸に沿って走る道にした。朝の日差しと爽やかな風が心地よかった。
    


学校に着き教室に入ると僕の席の近くに男子が何人かで盛り上がっていた。席に着くと同時にその中にいた末に話しかけられた。
「冬夜、朝のニュース見たかよ」
  
   こいつが今から何をいうかが分かった。思い当たる事がある。
「小惑星の事か」

「そうそう、今それについて話してたんだよ」

「冬夜はさ、地球がなくなるまでにしたいことねえの」
  
   横にいた匠が言った。少し考えてから僕は

「特にないなかな」

  と答えたら末が
「佐倉ちゃんに告白は~?」
  
と言われて僕は動揺してとっさに

「バカ!聞こえるだろ!」

と声をあげてしまった。   このクラスの男子は僕が佐倉 葵を思っていることを知っている。    だから隠すつもりはないのだが、流石に女子や本人には知られたくはなかった。     彼女に気づかれないように、視界のぎりぎりに彼女をおいて見てみた。  よかった。気づいてない。    クラスの女子と楽しそうに話している彼女をみて僕は少しほっと安心した。  
 

 ついでに、
今日も可愛いな
と余計なことを考えてしまった。  担任の泉先生が来て1限目が始まろうとしていた。

 授業中は集中して授業を聞いているわけではない。   うちの高校は校舎から海が見える。 そのため窓側の席にいる僕は大抵海を見ながらぼーっとしている。
  しかし、気を抜きすぎていると先生にも目を付けられるため僕は時々ノートを取る。黒板に書かれたものをノート写すのだが、僕はもう一つ授業中によくする事がある。
  彼女、佐倉 葵を僕は見てしまう。  周りから見ればただの変態だ。  そんなのは分かっている。  けれどやはり見てしまうのだ。 彼女は活発にいるような人ではなくどちらかと言えば大人しほうだと思う。

いわゆる清楚系女子というやつだろうか。髪は長くいつも結んでいる。 朝日が校舎の上まで来た時、彼女の綺麗な髪がなびいた。  彼女を一言で表すならが合っていると僕は思った。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

処理中です...