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キスってどんな感じ?
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「ねぇ、東浜くん…キスってしたことある?」
そんな聞き慣れない疑問を持ちかけてきたのは、学校で2番目の美少女と言われる、北里 理絵(きたざと りえ)だった。
彼女は、茶髪のボブに十字のピン留めがトレードマークの美少女だ。
そして、スポーツ万能で成績も優秀、先生陣からの信頼も厚い、非の打ち所のない女子である。
俺はそんな彼女とは、隣の席という事を除けば、朝に数言、世間話をするぐらいの仲だ。
つまり、別に彼女からいきなりこんな事を聞かれるような関係ではない。
「えっ?北里、何を言ってるんだ?」
「いや、だから東浜くんはキスをした事があるかって聞いてるの」
いや、そういうことじゃないって…北里の言ったことは言われた瞬間に脳に焼き付いているよ。
「そういうことじゃなくて、どうしていきなりそんな事聞いてきたんだ?ってこと」
「そんなの決まってるでしょ…?きっキスしてみたいからよ…!それで、もし東浜くんがした事があったら、どんな感じか聞いてみようと思って」
「なるほどな…」
「それで、キスした事あるの?」
「ある訳ないだろ。この俺がした事あるように見えるか?」
キスどころか生まれてこの方、異性と手を繋いだことすらないって。
「いや、そうは見えないけど」
「じゃあ、なんで聞いたんだよ」
「うーん、ダメ元?」
ダメ元でなんで俺に聞いたんだ?
もっとイケメンで、そういう経験してる男友達いるだろ。
「でも、じゃあ今から経験することはお互い初めてってことだね」
「…は?何を言ってるんだ?」
「察して…あと、答えは聞いてないから」
そう言って、彼女は俺の疑問に答えず、いきなりネクタイを引っ張って自分の方へと俺の顔を手繰り寄せる。
そして、そのまま俺が抵抗する隙を一瞬も与えずに柔らかい唇を俺の唇に重ねた。
えっ?…本当に北里は何してるんだ…!
俺は恐らく、この学校の男子全員が1度は妄想した事があるであろう事を現実で体験している。
結局、少しも抵抗する事ができずなされるがままに数秒間の時が過ぎ、ようやく北里が俺から離れて、1歩引いた。
「なるほど、キスってこんな感じなんだ」
「北里…まじで何してるんだ!」
「だって、キスしてみたかったんだもん」
「だってじゃないよ…こういうのはもっと、好きな人とかとするものだろ?」
「じゃあ、問題ないね。だって、私は東浜くんの事好きだもん」
そう言いながら、彼女は僕を真っ直ぐに見つめながら、にっこりと笑った。
いや、流石にそれは嘘だろ。
だって、学校でトップクラスにモテる彼女が俺みたいな冴えない大して存在感もない人間なんか好きになる訳がない。
多分、何かの気の迷いでキスをしてしまって、その理由を適当に取り繕うためにそう言ったのだ。
うん、そうに違いない。
恐らくそれを言い出せないのだろうと、こちらからフォローを入れるために足りない脳をフル活用して考えを巡らせていたが、その結論が出る前に俺の後ろから、叫び声が聞こえてきた。
「なにしてるの!」
「げっ、華蓮」
その教室中に響き渡る声を発して、こちらにスタスタと歩きながら向かってくる彼女の名前は、西宮 華蓮(にしのみや かれん)、北里を学校で2番目の美少女と言ったが、彼女は学校一の美少女と呼ばれる美人だ。
簡単に容姿を説明すると、黒髪ロングに少しハーフっぽい顔立ち、そしてスレンダー体型と世の男子に嫌いな人間はいないのではないだろうか、というような見た目をしている。
「2人とも、なんてことしてたの!」
そう言って、彼女は俺たちに1歩また1歩と詰め寄って来た。
…うん?待った、「なんてことしてたの」という事はまさかキスしてる所見られてた…!?
それはかなり不味くないか?
だって、普通に同じクラスの同級生だし、それに加えてこの2人はかなり仲が良いと聞く。
そんな友達がクラスの冴えない男子とキスなんてしてたなんて、俺が無理矢理したと思われるかもしれない。
そうなったら、俺は明日から学校の美少女に無理矢理キスした、キス魔になってしまう。
やばい、それはもうこの学校に居られなくなる…
「西宮さん、違うんだ!これは…」
「大丈夫よ、全部見てましたから。それより、理絵!なんで、抜け駆けしたの!まだ、どっちも手を出さないようにしようって言ったのに!」
「だって、我慢できなかったんだもん!」
「我慢出来なかったじゃないよ、私だって我慢してるんだから!」
2人がいきなり、口論を初めて俺は完全に蚊帳の外になってしまった。
でも、全部見ていたという事は、俺が無理矢理した訳じゃないという事は分かってくれてるというか。
うん?ちょっと、待て。2人はそもそも2人は何を争ってるんだ?
まさか、俺じゃぁ…ないよな。
「確かに我慢できずに約束を破ったのは、私が悪い…でも、もう開き直る事にしたの!華蓮が約束を破ってでもアピールしなかったのが悪い!」
「それは開き直りじゃなくて、逆ギレっていうの!なら、私も東浜くんにキスしてもらいます!」
彼女はそう高らかに宣言すると、俺の方にくるりと開き直って、こちらの懐まで入ってきた。
「あの、東浜くん…お願いがあるのですが、私とキス…してくれませんか?」
「えっちょっ…」
「ふーん、華蓮も東浜くんとキスするんだ。でも、彼の初めてを貰ったのは私だけどね」
俺が状況が掴めない中、返答に困っていると北里が横槍を入れてきた。
いや、それ以前に俺は西宮さんがキスを要求してきた事に戸惑ってるんだけど…
「確かにそうね、じゃあ東浜くん!」
「はっはい!」
「私にあなたの初めてを何か下さい!」
そう言って彼女はさらに1歩、俺の方に近付いてきた。
「いやっそう言われても、初めてって…」
「なんでもいいんです!」
「なんでもと言ってもなぁ…」
「なんでもいいんだ、私はキスして貰っちゃったけどね」
なんで、北里はそこでマウント取ってくるんだ。
そもそも、君が勝手にやっただけで俺は合意してなかったからな。
まぁ、嬉しくなかったと言えば嘘になるけど…
北里の言葉を聞いて、西宮さんは恥ずかしさというより恐らく北里に対する怒りで顔を真っ赤にした。
「じゃあじゃあ、東浜くん!私とまぐはひして下さい!」
「「…は?」」
「だから、私とセックスして下さい!」
そんな聞き慣れない疑問を持ちかけてきたのは、学校で2番目の美少女と言われる、北里 理絵(きたざと りえ)だった。
彼女は、茶髪のボブに十字のピン留めがトレードマークの美少女だ。
そして、スポーツ万能で成績も優秀、先生陣からの信頼も厚い、非の打ち所のない女子である。
俺はそんな彼女とは、隣の席という事を除けば、朝に数言、世間話をするぐらいの仲だ。
つまり、別に彼女からいきなりこんな事を聞かれるような関係ではない。
「えっ?北里、何を言ってるんだ?」
「いや、だから東浜くんはキスをした事があるかって聞いてるの」
いや、そういうことじゃないって…北里の言ったことは言われた瞬間に脳に焼き付いているよ。
「そういうことじゃなくて、どうしていきなりそんな事聞いてきたんだ?ってこと」
「そんなの決まってるでしょ…?きっキスしてみたいからよ…!それで、もし東浜くんがした事があったら、どんな感じか聞いてみようと思って」
「なるほどな…」
「それで、キスした事あるの?」
「ある訳ないだろ。この俺がした事あるように見えるか?」
キスどころか生まれてこの方、異性と手を繋いだことすらないって。
「いや、そうは見えないけど」
「じゃあ、なんで聞いたんだよ」
「うーん、ダメ元?」
ダメ元でなんで俺に聞いたんだ?
もっとイケメンで、そういう経験してる男友達いるだろ。
「でも、じゃあ今から経験することはお互い初めてってことだね」
「…は?何を言ってるんだ?」
「察して…あと、答えは聞いてないから」
そう言って、彼女は俺の疑問に答えず、いきなりネクタイを引っ張って自分の方へと俺の顔を手繰り寄せる。
そして、そのまま俺が抵抗する隙を一瞬も与えずに柔らかい唇を俺の唇に重ねた。
えっ?…本当に北里は何してるんだ…!
俺は恐らく、この学校の男子全員が1度は妄想した事があるであろう事を現実で体験している。
結局、少しも抵抗する事ができずなされるがままに数秒間の時が過ぎ、ようやく北里が俺から離れて、1歩引いた。
「なるほど、キスってこんな感じなんだ」
「北里…まじで何してるんだ!」
「だって、キスしてみたかったんだもん」
「だってじゃないよ…こういうのはもっと、好きな人とかとするものだろ?」
「じゃあ、問題ないね。だって、私は東浜くんの事好きだもん」
そう言いながら、彼女は僕を真っ直ぐに見つめながら、にっこりと笑った。
いや、流石にそれは嘘だろ。
だって、学校でトップクラスにモテる彼女が俺みたいな冴えない大して存在感もない人間なんか好きになる訳がない。
多分、何かの気の迷いでキスをしてしまって、その理由を適当に取り繕うためにそう言ったのだ。
うん、そうに違いない。
恐らくそれを言い出せないのだろうと、こちらからフォローを入れるために足りない脳をフル活用して考えを巡らせていたが、その結論が出る前に俺の後ろから、叫び声が聞こえてきた。
「なにしてるの!」
「げっ、華蓮」
その教室中に響き渡る声を発して、こちらにスタスタと歩きながら向かってくる彼女の名前は、西宮 華蓮(にしのみや かれん)、北里を学校で2番目の美少女と言ったが、彼女は学校一の美少女と呼ばれる美人だ。
簡単に容姿を説明すると、黒髪ロングに少しハーフっぽい顔立ち、そしてスレンダー体型と世の男子に嫌いな人間はいないのではないだろうか、というような見た目をしている。
「2人とも、なんてことしてたの!」
そう言って、彼女は俺たちに1歩また1歩と詰め寄って来た。
…うん?待った、「なんてことしてたの」という事はまさかキスしてる所見られてた…!?
それはかなり不味くないか?
だって、普通に同じクラスの同級生だし、それに加えてこの2人はかなり仲が良いと聞く。
そんな友達がクラスの冴えない男子とキスなんてしてたなんて、俺が無理矢理したと思われるかもしれない。
そうなったら、俺は明日から学校の美少女に無理矢理キスした、キス魔になってしまう。
やばい、それはもうこの学校に居られなくなる…
「西宮さん、違うんだ!これは…」
「大丈夫よ、全部見てましたから。それより、理絵!なんで、抜け駆けしたの!まだ、どっちも手を出さないようにしようって言ったのに!」
「だって、我慢できなかったんだもん!」
「我慢出来なかったじゃないよ、私だって我慢してるんだから!」
2人がいきなり、口論を初めて俺は完全に蚊帳の外になってしまった。
でも、全部見ていたという事は、俺が無理矢理した訳じゃないという事は分かってくれてるというか。
うん?ちょっと、待て。2人はそもそも2人は何を争ってるんだ?
まさか、俺じゃぁ…ないよな。
「確かに我慢できずに約束を破ったのは、私が悪い…でも、もう開き直る事にしたの!華蓮が約束を破ってでもアピールしなかったのが悪い!」
「それは開き直りじゃなくて、逆ギレっていうの!なら、私も東浜くんにキスしてもらいます!」
彼女はそう高らかに宣言すると、俺の方にくるりと開き直って、こちらの懐まで入ってきた。
「あの、東浜くん…お願いがあるのですが、私とキス…してくれませんか?」
「えっちょっ…」
「ふーん、華蓮も東浜くんとキスするんだ。でも、彼の初めてを貰ったのは私だけどね」
俺が状況が掴めない中、返答に困っていると北里が横槍を入れてきた。
いや、それ以前に俺は西宮さんがキスを要求してきた事に戸惑ってるんだけど…
「確かにそうね、じゃあ東浜くん!」
「はっはい!」
「私にあなたの初めてを何か下さい!」
そう言って彼女はさらに1歩、俺の方に近付いてきた。
「いやっそう言われても、初めてって…」
「なんでもいいんです!」
「なんでもと言ってもなぁ…」
「なんでもいいんだ、私はキスして貰っちゃったけどね」
なんで、北里はそこでマウント取ってくるんだ。
そもそも、君が勝手にやっただけで俺は合意してなかったからな。
まぁ、嬉しくなかったと言えば嘘になるけど…
北里の言葉を聞いて、西宮さんは恥ずかしさというより恐らく北里に対する怒りで顔を真っ赤にした。
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「だから、私とセックスして下さい!」
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