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《は》
再ケイヤク
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俺は事情があって一人住まいをしながら高校生活を送っていた。
これは獅郎と付き合ってた頃の話だ。…奴とは、最近再会したのだが。
ある日、獅郎が俺のいない間に下宿に来ていた。
俺は鍵の複製を獅郎に渡していた。
獅郎が俺の無精で汚した食器を山積みにしてある流しをきれいにしていた時、運悪く俺宛に宅配が来たようだ。
俺はその日のバイトの加減で、いつもの時間には帰れなかったのだ。
それは中くらいの大きさの段ボールの箱だった。
「衣料」と中身の表示がしてある。外からはそれ以上は判らない。
獅郎は無造作に箱を開けた。
獅郎は『プライバシー侵害』みたいな感覚がまるでない野放図な人間だし、俺たちの間柄ならなんでもOKだと思っている節がある。
出てきたのは、ソフト・プラスティック製のブリーフだった。
Tバックで右の腰の部分がベルトになっていて、ブリーフ全体を締めることが出来る。
半透明ないやらしいビキニパンツだ。
付いていた札に「男性用」と書いてある。
逆に言えば女に穿かせてもおかしくない扇情的な商品だということだ。
さらに付属したコンドームの箱。
外装の印刷から見ると厚いスキンの所々に筋と突起が付いてる…衛生用品というより「性具」のようだ。
それを見た獅郎の眉が釣り上がり、額にも筋が入った。
哀れな俺はそんなことも知らずに丁度、そのタイミングで帰ってきた。
獅郎がいることを知ると、「なんや。来てたんか。腹減った。」と脳天気に、俺に背中を見せて座っている獅郎に声を掛けた。
のんきなことに俺は、今夜は自分で食事を作らなくて済むと思ったのだ。
獅郎は横目で俺を軽蔑した様な目で睨む。
獅郎の前の開けられた箱を見て俺はびっくりした。
「・・・お前、これ誰に着せるつもりなん?」
獅郎はパンツを摘んで俺に見せた。
その時の俺は咄嗟に「人のものを勝手にあけんなよ」と喧嘩モードに持ち込むなんて知恵が回らなかった。
「・・・あ・・・そ、それは加藤に頼まれたんや・・・加藤に買ってくれって・・」
「じゃ、くー坊に電話かけるよ。」
「ま、まってや・・・その・・・奴が欲しいって言ってたんで、驚かせようと思って・・・買ってやったんや。」
俺はあくまで加藤に責任をなすりつけようと思った。
「くー坊は俺らに自分の恋人紹介したばっかりやん。あんなきれいな子にこんなん着せへんやろ。それにこれ、男用やろ。」
獅郎の怒った顔は綺麗だ。
だが、ほれぼれと見とれてはいられない。
下手をすると獅郎は俺にあいそを尽かすかも知れない。
だが、凄まじく美しい眉を釣り上げた獅郎の顔に、俺は返す言葉が思い浮かばなかった。
獅郎の顔に軽蔑の影が見えた。
・・・ああ、俺はなんて馬鹿なんだ。
ついエロ雑誌の通販カタログに珍しい商品を見つけたばかりに、、。
自分のフェチは相手に押しつけるもんじゃないってのは重々理解していたはずなのに、もしかして受け入れてくれるんじゃないか?という気持ちがあったのは確かだ。
「・・・俺に着せるために買ったんか?」
「・・・で、出来心や。お前が着てくれたらなんて考えてへん。お前にそんな格好させるわけないやろ。絶対に。」
俺は世界一の嘘っぱちになってもいいと思った。
なんとかこの場を凌ぐことが一番大事だ。
「じゃ、誰に着せるねん・・・そうか、あのアメリカからの転校生・遠宮ケンヂやろ。一狼のあいつを見る目がおかしいから何かあるって思てたけど。」
「ち、ちゃう。ケンヂとは何もない。」
「・・・なんで『ケンヂ』って呼んでんねん。」
ケンヂが浮気の対象になりつつあったのは確かだ。
俺はずるずると深みに嵌っていく。
獅郎は下を向きながら怖い顔をして何かを考えている。
次の言葉が怖かった。
すると突然、獅郎は問題のパンツを掴むと寝室に駆け込んだ。
俺は獅郎を追った。
「・・・な、何する気や?」
「・・・これを着たらええんやろ?」
「そ、そんなこというてへんやろ。」
「俺がこれを着いへんかったらケンヂに着せるんやろ?」
獅郎は俺を寝室から押し出すと戸を閉めた。
俺は戸の前でおろおろしていた。
獅郎は一旦、俺の願いを叶えた上で俺を見放すつもりだろう。
そうやって俺に最後通牒を突きつけるつもりなんだ。
俺が求める最も妖艶な格好をした上で、女王のように君臨しながら、、それが獅郎の性格だった。
獅郎が戸を開けた。
俺は獅郎の姿を見た。
ああ・・・獅郎はあのプラスティックのブリーフだけを着け、つっ立っている。
腕はだらりと下に垂れているが背筋をいつも伸ばしているので、胸の筋肉が押し出され、未発達の乳房のように見える。
首まで伸びた金髪が額から左右に分かれ、頬に掛かっている。
優しい撫で肩にうっすらと脂肪で覆われた肉体。
体毛は殆ど無く、喉笛さえも分からない。
色っぽく縊れた腰と引き締まっているけれどまろやかな中ぶりの尻。
そして肌に密着して透明になったブリーフ。
獅郎の陰茎の形が透けて見えている。
それに獅郎の乳首は大きく立っている。
俺はふらふらと獅郎に近づき口を吸った。
舌を絡め獅郎の体を撫で回す。
口を下に持って行き、乳首を吸い、嬲る。
獅郎は体を硬直させる。
俺はプラスティックの上から獅郎の陰茎を掴み握る。
獅郎は俺に抱きつき崩れそうになる。
俺は獅郎を抱きかかえベッドに横たえた。
俺は獅郎のペニスをパンツの上から舐めた。
獅郎の睾丸を掴み、揉んでいく。
獅郎の脳天に痛みが走るのだろう、仰け反る。
だが、次の瞬間、快感の声が漏れる。
「あ・・・ああ。一狼。俺が好きか?」
俺は獅郎の乳首を舌で嬲りながら言う。
「ああ、愛してる」
「・・・ケンヂよりも?」
「あ、ああ。誰よりも。」
獅郎は股を絞り、俺の頭を引き寄せ口を吸う。
獅郎のペニスから大量の精液が迸る。
俺は獅郎の射精に合わせ、陰嚢と陰茎を強く握る。
獅郎は、「ああー。一狼。一狼。」と言って、体を痙攣させた。
獅郎の放出した精液がプラスティックパンツを透明にしている。
獅郎の陰部が艶めかしく浮き出ている。
なんという淫靡な眺めだ。
俺は夢中でパンツの上から舐める。
ゴムの匂いが俺の欲望をさらに強める。
パンツを尻からずらす。
獅郎のペニスはまだパンツの中だ。
獅郎に挿入しようと脇の鏡台からオイルを取ろうとすると「あの変態なコンドーム着けるんやろ。そのために買ったんやろ。」
獣になった俺は居間に飛んでいって、箱からコンドームを数個持ってきて、もどかしく一つの封をきり、俺のものに装着した。
タップリとしたジェルがコンドーム全体に付いていててらてらしている。
獅郎は、いきり立ったモノに被ったいぼいぼの甲冑を見て、唇を舐めた。
「はよう・・・入れ」
俺は獅郎の両足を掬うと肩に掛け、獅郎の肛門を上に向かせた。
そしてゆっくり挿入していった。
獅郎は眉間に皺を寄せて俺を受け入れる。
俺は獅郎の口を吸う。
根本まで入れるとゆっくり動き出す。
獅郎の上気した顔がさらに恍惚となる。
美しい。
ああ、俺は天使の化身と交合しているのではないか?
凄い刺激だった。
装着した厚い人工皮膚の甲冑は、獅郎の肉壁を縦横に掻き回した。
獅郎の肉筒が収縮し肉汁が腸内に絞り出る様だった。
獅郎は体を捻り、のたうち回った。
俺は完全に獅郎の快感を支配し、その恥態を上から観察することが出来た。
最後には獅郎は俺から逃れようとベッドから這い出ようとしたが、俺の手は獅郎の腰をがっちり掴んでそれを許さない。
獅郎は俺が突き入れるたびに体を痙攣させ首を振った。
「あ。ああ。一狼。もう・・・堪忍。」
「堪忍せえへん。俺を疑った罰や。もう、疑わへんと誓え。ケイヤクや。」
「ケイヤク?・・・いやや。お前は俺がいてへんとき、誰かとこんなことやってるんやろ。そやからこんなにうまいんや。」
「・・・じゃ、もう止める。俺を信じられへんのやったら、もう金輪際お前を抱かへん。」
……俺は鬼になっていた。
これは獅郎と付き合ってた頃の話だ。…奴とは、最近再会したのだが。
ある日、獅郎が俺のいない間に下宿に来ていた。
俺は鍵の複製を獅郎に渡していた。
獅郎が俺の無精で汚した食器を山積みにしてある流しをきれいにしていた時、運悪く俺宛に宅配が来たようだ。
俺はその日のバイトの加減で、いつもの時間には帰れなかったのだ。
それは中くらいの大きさの段ボールの箱だった。
「衣料」と中身の表示がしてある。外からはそれ以上は判らない。
獅郎は無造作に箱を開けた。
獅郎は『プライバシー侵害』みたいな感覚がまるでない野放図な人間だし、俺たちの間柄ならなんでもOKだと思っている節がある。
出てきたのは、ソフト・プラスティック製のブリーフだった。
Tバックで右の腰の部分がベルトになっていて、ブリーフ全体を締めることが出来る。
半透明ないやらしいビキニパンツだ。
付いていた札に「男性用」と書いてある。
逆に言えば女に穿かせてもおかしくない扇情的な商品だということだ。
さらに付属したコンドームの箱。
外装の印刷から見ると厚いスキンの所々に筋と突起が付いてる…衛生用品というより「性具」のようだ。
それを見た獅郎の眉が釣り上がり、額にも筋が入った。
哀れな俺はそんなことも知らずに丁度、そのタイミングで帰ってきた。
獅郎がいることを知ると、「なんや。来てたんか。腹減った。」と脳天気に、俺に背中を見せて座っている獅郎に声を掛けた。
のんきなことに俺は、今夜は自分で食事を作らなくて済むと思ったのだ。
獅郎は横目で俺を軽蔑した様な目で睨む。
獅郎の前の開けられた箱を見て俺はびっくりした。
「・・・お前、これ誰に着せるつもりなん?」
獅郎はパンツを摘んで俺に見せた。
その時の俺は咄嗟に「人のものを勝手にあけんなよ」と喧嘩モードに持ち込むなんて知恵が回らなかった。
「・・・あ・・・そ、それは加藤に頼まれたんや・・・加藤に買ってくれって・・」
「じゃ、くー坊に電話かけるよ。」
「ま、まってや・・・その・・・奴が欲しいって言ってたんで、驚かせようと思って・・・買ってやったんや。」
俺はあくまで加藤に責任をなすりつけようと思った。
「くー坊は俺らに自分の恋人紹介したばっかりやん。あんなきれいな子にこんなん着せへんやろ。それにこれ、男用やろ。」
獅郎の怒った顔は綺麗だ。
だが、ほれぼれと見とれてはいられない。
下手をすると獅郎は俺にあいそを尽かすかも知れない。
だが、凄まじく美しい眉を釣り上げた獅郎の顔に、俺は返す言葉が思い浮かばなかった。
獅郎の顔に軽蔑の影が見えた。
・・・ああ、俺はなんて馬鹿なんだ。
ついエロ雑誌の通販カタログに珍しい商品を見つけたばかりに、、。
自分のフェチは相手に押しつけるもんじゃないってのは重々理解していたはずなのに、もしかして受け入れてくれるんじゃないか?という気持ちがあったのは確かだ。
「・・・俺に着せるために買ったんか?」
「・・・で、出来心や。お前が着てくれたらなんて考えてへん。お前にそんな格好させるわけないやろ。絶対に。」
俺は世界一の嘘っぱちになってもいいと思った。
なんとかこの場を凌ぐことが一番大事だ。
「じゃ、誰に着せるねん・・・そうか、あのアメリカからの転校生・遠宮ケンヂやろ。一狼のあいつを見る目がおかしいから何かあるって思てたけど。」
「ち、ちゃう。ケンヂとは何もない。」
「・・・なんで『ケンヂ』って呼んでんねん。」
ケンヂが浮気の対象になりつつあったのは確かだ。
俺はずるずると深みに嵌っていく。
獅郎は下を向きながら怖い顔をして何かを考えている。
次の言葉が怖かった。
すると突然、獅郎は問題のパンツを掴むと寝室に駆け込んだ。
俺は獅郎を追った。
「・・・な、何する気や?」
「・・・これを着たらええんやろ?」
「そ、そんなこというてへんやろ。」
「俺がこれを着いへんかったらケンヂに着せるんやろ?」
獅郎は俺を寝室から押し出すと戸を閉めた。
俺は戸の前でおろおろしていた。
獅郎は一旦、俺の願いを叶えた上で俺を見放すつもりだろう。
そうやって俺に最後通牒を突きつけるつもりなんだ。
俺が求める最も妖艶な格好をした上で、女王のように君臨しながら、、それが獅郎の性格だった。
獅郎が戸を開けた。
俺は獅郎の姿を見た。
ああ・・・獅郎はあのプラスティックのブリーフだけを着け、つっ立っている。
腕はだらりと下に垂れているが背筋をいつも伸ばしているので、胸の筋肉が押し出され、未発達の乳房のように見える。
首まで伸びた金髪が額から左右に分かれ、頬に掛かっている。
優しい撫で肩にうっすらと脂肪で覆われた肉体。
体毛は殆ど無く、喉笛さえも分からない。
色っぽく縊れた腰と引き締まっているけれどまろやかな中ぶりの尻。
そして肌に密着して透明になったブリーフ。
獅郎の陰茎の形が透けて見えている。
それに獅郎の乳首は大きく立っている。
俺はふらふらと獅郎に近づき口を吸った。
舌を絡め獅郎の体を撫で回す。
口を下に持って行き、乳首を吸い、嬲る。
獅郎は体を硬直させる。
俺はプラスティックの上から獅郎の陰茎を掴み握る。
獅郎は俺に抱きつき崩れそうになる。
俺は獅郎を抱きかかえベッドに横たえた。
俺は獅郎のペニスをパンツの上から舐めた。
獅郎の睾丸を掴み、揉んでいく。
獅郎の脳天に痛みが走るのだろう、仰け反る。
だが、次の瞬間、快感の声が漏れる。
「あ・・・ああ。一狼。俺が好きか?」
俺は獅郎の乳首を舌で嬲りながら言う。
「ああ、愛してる」
「・・・ケンヂよりも?」
「あ、ああ。誰よりも。」
獅郎は股を絞り、俺の頭を引き寄せ口を吸う。
獅郎のペニスから大量の精液が迸る。
俺は獅郎の射精に合わせ、陰嚢と陰茎を強く握る。
獅郎は、「ああー。一狼。一狼。」と言って、体を痙攣させた。
獅郎の放出した精液がプラスティックパンツを透明にしている。
獅郎の陰部が艶めかしく浮き出ている。
なんという淫靡な眺めだ。
俺は夢中でパンツの上から舐める。
ゴムの匂いが俺の欲望をさらに強める。
パンツを尻からずらす。
獅郎のペニスはまだパンツの中だ。
獅郎に挿入しようと脇の鏡台からオイルを取ろうとすると「あの変態なコンドーム着けるんやろ。そのために買ったんやろ。」
獣になった俺は居間に飛んでいって、箱からコンドームを数個持ってきて、もどかしく一つの封をきり、俺のものに装着した。
タップリとしたジェルがコンドーム全体に付いていててらてらしている。
獅郎は、いきり立ったモノに被ったいぼいぼの甲冑を見て、唇を舐めた。
「はよう・・・入れ」
俺は獅郎の両足を掬うと肩に掛け、獅郎の肛門を上に向かせた。
そしてゆっくり挿入していった。
獅郎は眉間に皺を寄せて俺を受け入れる。
俺は獅郎の口を吸う。
根本まで入れるとゆっくり動き出す。
獅郎の上気した顔がさらに恍惚となる。
美しい。
ああ、俺は天使の化身と交合しているのではないか?
凄い刺激だった。
装着した厚い人工皮膚の甲冑は、獅郎の肉壁を縦横に掻き回した。
獅郎の肉筒が収縮し肉汁が腸内に絞り出る様だった。
獅郎は体を捻り、のたうち回った。
俺は完全に獅郎の快感を支配し、その恥態を上から観察することが出来た。
最後には獅郎は俺から逃れようとベッドから這い出ようとしたが、俺の手は獅郎の腰をがっちり掴んでそれを許さない。
獅郎は俺が突き入れるたびに体を痙攣させ首を振った。
「あ。ああ。一狼。もう・・・堪忍。」
「堪忍せえへん。俺を疑った罰や。もう、疑わへんと誓え。ケイヤクや。」
「ケイヤク?・・・いやや。お前は俺がいてへんとき、誰かとこんなことやってるんやろ。そやからこんなにうまいんや。」
「・・・じゃ、もう止める。俺を信じられへんのやったら、もう金輪際お前を抱かへん。」
……俺は鬼になっていた。
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