魔術師長様はご機嫌ななめ

鷹月 檻

文字の大きさ
148 / 190
第四章

34 チェスの続き

しおりを挟む
 今日は朝食中にレイジェス様が私と羽打ちをしたいと言った。
羽打ちとは、しゃもじ型の板のラケットで錘の付いた羽を打ち、打ち合いをして羽を落とした方が負けというゲームだ。錘の部分には動物の皮が巻かれている。
『いいよ』と言ったけど、また倒れるかもしれないからと、公爵様に反対された。
レイジェス様ががっかりしていたので、公爵様に私の代わりに遊んであげて、私はずっと見てるからと言ったら羽打ちをすると言った。
レイジェス様はとても喜んでいて、私も嬉しくなった。

「君はレイジェスばかりだ……」

 そんな事を言って、恨みがましい目で見られると困ってしまう。
私達は中庭に移動して、私だけが中庭のカフェテーブルの席に座っていた。二人は羽打ちを始めた。仲良く遊ぶ姿を見ていると普通の親子だ。
やはり公爵様はレイジェス様に背格好が似ているなぁと思った。骨格の造りが親子だから似ているせいもあるんだろう、後姿がそっくりだった。

 羽打ち遊びが終わると丁度昼食で、食堂で昼食を取ると公爵様が昨夜の続きのチェスがしたいと言ったので、書斎でチェスをする事になった。
チェスが終わったらそのまま私の絵を描きたいと公爵様が言ったからだ。
書斎に行くと公爵様は周りを見渡した。ここには応接セットとか大きなテーブルは無い、私が良く座るリラックスチェアの隣にはサイドテーブルがあるけど、それではチェス盤を置くには小さすぎた。

「私の書斎机を使おうと思うんだが……」
「いいんじゃない?」
「でも、ここに置ける椅子が無い……私の膝に乗って貰う事になるぞ?」
「いやらしい事、しないでね?」
「……」
「どうして黙るの……?」
「責任が持てない……」
「変な気分になったら自分にミドルキュアを掛けて? そうすれば少しはマシになるから」
「わかった……善処する」

 公爵様はチェス盤と駒が入ってる箱を出して、まず箱から駒をだした。
黒い駒を自分の方に残し白い駒だけ私にくれた。チェス盤を横にして白い方を右にして公爵様は左の方に黒い駒を並べた

「昨夜の所からでいいですよね?」

 私は自分がビショップを動かした所まで駒を進めた。公爵様も同じく駒を移動させる。
私がビショップを動かした後からの行動は昨夜やらなかった、公爵様はクィーンの前のポーンを動かした。私はキャスリングしようかな? と思いつつも考える。クィーンサイドのナイトを動かしてからでいいかぁ……。
そう思ってナイトを前進させた。

「キャスリングしないのか?」
「まだ余裕だから? それに、ナイトがいると動きずらいし」
「ふむ」

 真面目に次の一手を考える公爵様を見ていると昨夜の事を思い出した。あんな風にされてこうして膝の上に乗っているのって、もしかして、もしかしなくても良くないかも? でも、もう乗っちゃってるし……う~ん、何でこう、私ってちゃんと考えて行動しないんだろう。これじゃ、隙を見せてるのと一緒だ。反省して下りるべきかどうか考えていると肩を掴まれた。

「どうした? 具合が悪いのか?」

 私の顔を覗きこんで心配するその表情を見ると、悪い人ではないんだよな~と改めて思ってしまった。

「ううん、大丈夫、ちょっとぼうっとしてたんです」
「……そうか」

 私は公爵様の顔をじっと見た。

「私の顔をじっと見て……何か言いたいのか?」
「……ねぇ、フェリシアン、幼女趣味だと自分で自覚したのはいつ頃なの?」
「あれはそうだな……15歳になったくらいだったか……隣の屋敷の侯爵家の娘が遊びに来たんだ。彼女は9歳だった、で、ダンスをしようという流れになってダンスをしたあと、疲れたんだろう胸を少しはだけて長椅子で寝てしまった。その姿にむらむらしてしまってね……最初は気の迷いと思った。で、学生時代の同級生が私に告白してきたから付き合ってみたんだ。私は15歳で彼女も15歳だった。だけど凄く女らしい体つきの女の子でね、胸も尻も大きかった。そのせいか、男女の関係になろうと彼女に誘われたはいいが、勃たなかった。そそる物が何も無かったんだよ」
「フォスティーヌさんとは大丈夫だったのに?」
「彼女は15歳の割りに細かったし、背も低かった。胸も平らだったしね、成長が遅かったんだと思うよ? 16歳になるといきなり胸が出てきて背も伸びていたしね、今は女そのものって感じの体つきだろ?」

 確かにフォスティーヌさんの胸は大きく、ウェストは細い砂時計みたいな体型だった。

「どうして大人の女がだめなのか当時は凄く悩んだな。自分は悪魔の生まれ変わりなんじゃないかと思った……」
「ねぇ、フェリシアン、小さな女の子にしか反応しないのなら、初めて致したのは……そのぅ、この前話に出たギレス帝国の商売をしている小さな女の子達なの?」
「いや……このプリストン王国にも闇があってね、私は17、8歳の頃、荒れていた。悪魔だと思ってたからね。その時に国内で女の子を買って致してしまった」
「ええっ!? 国内で? ばれてしまったら捕まるわ!?」

 私が驚いていると公爵様はくくくっと笑った。

「蜜花の法律には抜け道があってね……矛盾もある。そこを突いてくる悪い奴もいるんだ。私は法律の限りでは捕まるような事はしていない」
「抜け道? 矛盾?」
「分かってない様だから教えて上げよう、蜜花の法律は貴族の女子に限っている。と言う事は平民には関係が無い。平民の女の子はお貴族様に蜜花を奪われようが、何をされようが訴えられない。貴族の方も法律で禁止されてるわけじゃないからね、捕まらないし処刑もされない」

 そこで私はリューク様の事件を思い出した。リューク様の関係した事件の女の子は平民だった。レイジェス様は私のせいでリューク様が処刑になったわけじゃないと私に言った。私は彼に死ねばいいのに……と思ったけど、実際死んでしまうと可哀想だと思ったし、罪悪感もあった。でも、女の子の蜜花が奪われたんだから、それは仕方が無い物だと思っていた……それが、平民の女の子は対象にならない?

「ちょっと待ってフェリシアン、わたくしの知っている方は、貴族の方なんだけど、平民の女の子に致して処刑されたわ?」
「ほぅ……その子は親の元にいたのかい? それとも孤児院に?」
「良く分からないけど、事件の後は父親が処刑されて、孤児院に行くことになったと……」

 そう新聞には書いてあった。

「ふむ、たぶんの話だけどね、その貴族はよっぽどその平民の女の子に酷い事をしたんだろう。孤児院は幼児福祉課と直結してる所があるから、そこの課長を怒らせたんじゃないかな? 福祉課の課長にも処刑権限があるからね」

 私は目を見開いた。なるほど、そう考えるとしっくりするかも知れない。たぶん、レイジェス様はその事を知っていたはずだ。でも私に詳しくは教えてくれなかった。
ただ、私のせいじゃないとだけしか言わなかった。

「他にも問題点がある」
「問題点?」
「蜜花の法律では、蜜花を奪ってはいけないとまでしか明記されていない。淫行については書かれていないんだ。だから……これは例えの話だよ? そう思って聞いて欲しいんだが、ある貴族の女の子をふたり用意する。その女の子二人の蜜花を、一人の男が奪うとしよう、そして別の男がその二人の女の子を買う。逮捕されるのはどの男だ?」
「……蜜花を奪った男だけ? 二人の女の子を買った男はそのまま? もしかして……買われた女の子もそのまま……?」

 公爵様は私を横目で見た。

「……正解。この国の闇と言うのはね……そういうブローカーがいる。蜜花を奪う男は金に困ってる男か、幼女狂いの死んでもいいから犯したい、って頭の狂った奴を使う。貴族の女の子は平民よりも見目がいいからね。没落した貴族の子とか、闇で売買されている。中には赤ん坊の頃に買って、自分の好きな年齢になってから男にわざと犯させて、それから自分の性奴隷にする貴族もいる。中には自分で犯す奴もいる。監禁すれば蜜花の法律なんて関係ないし、お父様と慕ってくる幼い女の子と致すのが堪らないらしいよ」

 私はそれを聞いて吐きそうになった、気持ち悪すぎる。

「私はその頃悪い連中とよくつるんでいて、その連中に、そのブローカーを紹介された。私が女と付き合わないから、幼女が好きだと思われてね、その幼女娼館から三人ほど選んで致した。買い上げはしていないよ、回数買いだけ」
「買い上げ? 回数買い?」
「回数買いは、一回ごとに金をはらう。占有する時間によって値段が変わる。買い上げは、その子を買い取って自分の物にする。だいたい一人4000万ギル位か。赤ん坊だと育つのに時間が掛かる分安い。2000万ギル位か。金額が金額だけに相当な金持ちしか会員にはいない。もちろん入会金や年会費も凄く高い」

 私は驚いてしまった。その話がもし本当なら、蜜花の法律なんて何の役にも立たない。公爵様の言う通り、抜け道と矛盾だらけだ。

「そのブローカーは狡賢い事にさ、その商売の収益の一部を、きちんとプリストン王国に払っている。王国は知っているのさ、この事実を。知っていて儲かるから放置している。幼女趣味の者は皆、普通に生活している者ばかりだから、一見分からないだろうが……国中に蔓延してるんだ。蜜花の法律があれば、厳しく取り締まってる様に見えるから、そんな風には見えないだろうがね……この国の中は腐敗してどろどろに溶けている。実際見た私が言うんだから間違いないよ……」

 自分はそれを利用したのに、そのシステムを酷く言う、その考えが私には理解出来ない。

「幼女をその時初めて抱いて、やっぱり自分は悪魔だと思ったよ……信じられない位興奮してカチカチに硬くなるんだ」
「じゃあ、どうしてそこへ行かなくなったの?」
「今はグレーロック城に両親がいるんだが、当時は両親と一緒にこの屋敷に住んでいた。いつまで経っても女を作らず、男友達とつるんでる私に、両親から男色家の疑いを掛けられたのさ」

 公爵様ははははははっと笑った。

「幼女趣味は許されないが、男同士の愛は認知され、許されている……おかしくて笑ってしまうよ? 幼女趣味は、相手の女が育てば普通の愛に変わるかも知れないのになぁ? 男同士の方が問題あると思うんだがねぇ? 何も産まないのにな?」

 公爵様は、皮肉めいた言い方をした。

「だから幼女娼館へ行くのを止めたんですね」
「親が疑って監視を付けられてしまえば、行けるわけないだろう。それでさっさと私を結婚させてしまおうって事で、フォスティーヌと見合いをして結婚に至った。さっきも言った通りフォスティーヌは会った頃はごぼうの様な体つきだったからね。まだいけると思ったわけだ。そして子供が出来て両親も納得した。レイジェスの黒髪は気にしていたが、レイジェスの瞳の色は紫だ。青い瞳と赤い瞳の間では紫の瞳が生まれるからね。そこは両親も疑ってなかったと思うよ。実際今も可愛がってるし」

 レイジェス様の祖父と祖母が生きてれば、レイジェス様の今は、また変わったのかも知れない……。

「……でも、国に収益の一部を払うって……相当大きな組織ですよね? それを野放しにしていると言う事ですか……」
「……まぁ、相手は絶大な権力を誇る神殿だからな。王国も立ち入り出来ないんだろう」

 ……はっ!? 今、公爵様は何と言った? 聞き間違い?

「今、何て言いました?」
「……相手は『神殿』だ」

 神殿?……神を祀り、教えを広げるその場所が……幼女売買ブローカーをしていると!? 私は驚いて固まってしまった。
でも、公爵様は……きっと真実を言っている、その表情は偽りでは無いと思った。

「幼女娼館も神殿の内部にある。ちなみに、神殿では見習い巫女、見習い神官など募集しているが、そいつらは没落貴族の子息、令嬢だ。親が神殿に子供を売りつけて、神殿の上の奴らがあの子達で裏の商売をする。逃げ出せば酷い目に遭う、だから逃げたくても逃げられない」
「……その子達を何とか助けれないのかしら?」
「助けてどうする? 孤児院が子供だらけで溢れてしまうし、孤児院にそこまでの財力は無いぞ? あいつらは商売をしつつ成人年齢の15歳を過ぎれば普通に神官や巫女になれる。まぁ、15歳以降も器量の良いのは、まだ買われる様だが、衣食住には困らない、親の元に戻ってもまた神殿に連れ戻されるだけだ」
「そんな……」
「世の中幸せな子供ばかりだと思うな。そういう子供も、子供を食い物にする大人も確実にいる」

 私は公爵様を見た。苦い顔でこの国の闇を話す、自分の事を悪魔と呼ぶこの人は……。

「フェリシアン、貴方も子供を食い物にする大人側なの……?」
「……そうだ、だから私は自分を悪魔だと言っているだろう?」

 公爵様は苦虫を噛み潰した様な顔で私に答えた。
悪魔が自分の性癖に悩むんだろうか? 売買された女の子達の事を思って悲しそうな顔をするのだろうか?

「ローズさんとはいつ出会ったの?」
「三年前、まだ私は22歳だった、当然私は結婚していた。けれど、私の趣味がばれてもいいと思った。彼女と一緒に居たかったからね」
「エラさんとはどこで知り合ったの?」
「悪い奴らとつるんでるときに、紹介された女だよ。私が次期公爵と分かると、あの手この手で私を落とそうとして来た。面白かったから、お茶を飲む程度には付き合ってたんだが、男と女としての付き合いじゃない」
「そう」
「納得した?」

 そう言って公爵様は私をぎゅっと抱きしめた。

「君はとても温かい。こうして抱きしめていると君が生きているんだと凄く実感するよ……」
「わたくしはローズさんじゃありませんよ?」
「……わかっているさ、もう少しだけこのままでいさせてくれ」
「わたくし、騙されているのかしら?」
「えっ?」
「フェリシアン、貴方のお話を聞いても、やっぱり貴方の事を悪魔と思えないの」
「……悪魔と思ってくれた方が気持ちが楽だ。……私はどうやら自分の事を話しすぎた様だ」
「フェリシアン、貴方とても寂しそう……」
「私は寂しくなんてないよ、今は君がいるからね」

 公爵様は私を抱きしめながら消え入る様な声で何かを呟いた。

『ローズ……』

 そう聞こえた気がした。


結局チェスの続きは私が『ハメ手』で勝った。
公爵様は有り得ない! と結果に納得していなかった様だった。






夜、寝ようとして寝台に横になっているとコンコンとノックの音がした。

「誰?」
「僕、レイジェスだよ、リアお姉ちゃん」

私はドアを開けた。そこにはぽつんとレイジェス様が立っている。

「僕、寂しくて眠れない。リアお姉ちゃんと一緒に眠りたい」
「ごめんね、レイ君。お姉ちゃん、フェリシアンにレイ君と夜は寝ちゃダメって言われちゃった。お昼寝はいいって言われたんだけど……だからちょっと待ってね」
「お昼寝は良いのに夜はダメなの? そんな事言うなんて変なお父様だなぁ」

私は空間収納から、以前ピラトール侯爵様に貰ったうさぎのぬいぐるみを取り出した。

「レイ君、このうさちゃん、貸してあげる。凄く手触りが良いんだよ。抱っこも出来るしお姉ちゃんだと思って抱っこして寝て?」

 私がうさちゃんを渡すとレイジェス様はうさちゃんを撫で回した。

「可愛い! ……それに凄い! 何この触り心地! リアお姉ちゃんみたいにすべすべしてる!」
「お姉ちゃんだと思って大切にして?」
「うん、じゃあ、僕、うさちゃん抱っこして寝るね~ おやすみなさい~」
「おやすみなさい」

レイジェス様はうさちゃんをとても気に入ったようだった。
良かった。


しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

(完)妹の子供を養女にしたら・・・・・・

青空一夏
恋愛
私はダーシー・オークリー女伯爵。愛する夫との間に子供はいない。なんとかできるように努力はしてきたがどうやら私の身体に原因があるようだった。 「養女を迎えようと思うわ・・・・・・」 私の言葉に夫は私の妹のアイリスのお腹の子どもがいいと言う。私達はその産まれてきた子供を養女に迎えたが・・・・・・ 異世界中世ヨーロッパ風のゆるふわ設定。ざまぁ。魔獣がいる世界。

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...