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2章 いちゃつく坊主の冒険者
寝坊と石鹸
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起き上がったのは昼過ぎだった。
久しぶりに腕時計を見ると14時を表示している、灯とエリス、嫁の二人が両脇に居ない、もう先に起きているらしい、二人に遭ってから一人で起きると言うのは初めてだ、こうしてみると寂しい。まだそれほど経っていないのに二人が居るのが当たり前になっているらしい。
このまま一人で怠惰にごろごろしていてもしょうがないので起き上がり、着替えようとしたが、着替えが無かった。
(おや?)
しょうがないのでそのまま部屋から出る。
庭の方でわいきゃいしている音が聞こえてきた、音に引き寄せられて外に出る、3人が大きなたらいと洗濯板、試作二号の石鹸を使い、洗濯物と格闘していた。
そういえば今回の依頼は水辺だったから泥はねとか凄かったなと思い至る。
洗濯せんと着るものが無いな。
「おはよう。」
「おはようございます。」
「おはようございます。疲れは抜けました?」
エリスと灯がおはようと返してくる。
「おかげさまで、二人とも居ないから焦った。」
「和尚さん置いて逃げたりしませんから安心して良いですよ?」
灯が手を上げてわきわきさせている、頭を撫でようと思い、手を上げたが。泡まみれでびしょびしょなので手の置き場が無くなったという線だろうか?
「信用してるから、ちょっと寂しかっただけだ。」
「仲良さそうで何よりね?ご飯はテーブルの上に出てるから食べて置いて。こっちはまだしばらくかかるから。」
「はい、それでは有難く。」
テーブルに朝食分らしいパンとスープが置いてあった、当然冷めているが、特に問題無く食べ進める。
大分お腹が減っていたようなので、鍋に残っているスープに手を出し、お替りして腹を満たす。
そうこうしているうちに洗濯を終えた3人が引き揚げてきた。
灯が何故か寿司三昧なポースで止まったので抱き着いて置く。エリスも羨ましそうにしていたので同様に。
「イノシシ油の石鹸使ってみましたけど、やっぱり溶ける感が固いし、独特の臭いが強いです。」
灯が石鹸の評価をする。石鹸試作二号は不評の様だ、配合はイノシシの脂身を熱して塩と水を加えて精製、油を取り出した物に暖炉の灰を水に溶かして、その上澄みを混ぜたものだ。
元の世界でもラードと苛性ソーダで石鹸を作るので特に可笑しな物では無い。
一号は狼だか野犬の油と灰そのもので作った物だったが、文句を言える状態ではなかったので気に成らなかったのだろう。
「まだ寝かしも足りないから完成じゃないけど、違う配合でも試すか?」
「でも、洗濯に石鹸使えるってすごいんですよ?良く落ちますし。」
エリスがフォローを加えてくる。
「そうよね、洗濯に使うには贅沢ね、普通は暖炉の灰だけよ?」
義母上が補足してくる。
「違う配合で、植物油脂とかバター使っても良いですけど、安い油の候補ってあります?」
石鹸の調合は油とアルカリさえあれば組み合わせは無限なので、時間と予算さえ許せば何でも良いのだ。
動物系は精製し切ったラードならともかく、どうしても獣の臭いが残る。
魚油はかなり臭く、無理がある。その線では鯨油は優秀だが、色々と問題がありそうなので置いて置く。
出来ればバターか植物油脂が安定だ。菜種油やオリーブオイルが安ければ良いが。
「植物は菜種が一番安いわね、オリーブもそこまで高くないし、バターは結構高いわよ?」
菜種とオリーブはあるのか、なら安心だ。流石に日本産の謎物質、サラダ油は無さそうなのである意味安心。
「成程、ギルド報告ついでに買い出ししてきます。」
「行ってらっしゃい。」
義母上と話しているうちに二人は身支度を整えていた、灯もこちらの装いだ。
エリスが服を持ってきた。
「お義父さんの服借ります。」
エリスが義母上に確認する。
「どうぞどうぞ。」
なんてことは無いという様子で服を貸してくれた。部屋に戻り外に出るために着替える。
元の世界の物より、生地が厚いので多少ごわつくが、材質は・・・麻と綿辺りかな?
エリスと灯がにやにやしながら俺が着替えている様子を見ている。
「これで良いのか?」
「大丈夫です、似合ってます。」
「こうして普通の恰好すると普通ですねえ。」
「何時もの恰好が普通じゃないみたいなことを・・・」
「普通じゃないので目立ってます。」
「今更ですねえ。」
こういう時の二人は良く息が合っている。
「ガンダーラです、依頼の詳しい報告しに来ました、ギルマスお願いします。」
「はい、お待ちしておりました。何時もの奥の部屋どうぞ。」
ギルドに入って受付に話すと何時もの部屋に行ってくれと言われた、今度は案内も無いらしい。
「最早あの部屋、定位置扱いか?」
突っ込んでみる。
「普通奥の部屋で依頼報告するのはあんまり在りませんから、良くも悪くも目立ってます。」
「なるほど・・」
部屋に入ると先にギルマスと神父さんが居た。
「よう、起きたか?」
久しぶりに腕時計を見ると14時を表示している、灯とエリス、嫁の二人が両脇に居ない、もう先に起きているらしい、二人に遭ってから一人で起きると言うのは初めてだ、こうしてみると寂しい。まだそれほど経っていないのに二人が居るのが当たり前になっているらしい。
このまま一人で怠惰にごろごろしていてもしょうがないので起き上がり、着替えようとしたが、着替えが無かった。
(おや?)
しょうがないのでそのまま部屋から出る。
庭の方でわいきゃいしている音が聞こえてきた、音に引き寄せられて外に出る、3人が大きなたらいと洗濯板、試作二号の石鹸を使い、洗濯物と格闘していた。
そういえば今回の依頼は水辺だったから泥はねとか凄かったなと思い至る。
洗濯せんと着るものが無いな。
「おはよう。」
「おはようございます。」
「おはようございます。疲れは抜けました?」
エリスと灯がおはようと返してくる。
「おかげさまで、二人とも居ないから焦った。」
「和尚さん置いて逃げたりしませんから安心して良いですよ?」
灯が手を上げてわきわきさせている、頭を撫でようと思い、手を上げたが。泡まみれでびしょびしょなので手の置き場が無くなったという線だろうか?
「信用してるから、ちょっと寂しかっただけだ。」
「仲良さそうで何よりね?ご飯はテーブルの上に出てるから食べて置いて。こっちはまだしばらくかかるから。」
「はい、それでは有難く。」
テーブルに朝食分らしいパンとスープが置いてあった、当然冷めているが、特に問題無く食べ進める。
大分お腹が減っていたようなので、鍋に残っているスープに手を出し、お替りして腹を満たす。
そうこうしているうちに洗濯を終えた3人が引き揚げてきた。
灯が何故か寿司三昧なポースで止まったので抱き着いて置く。エリスも羨ましそうにしていたので同様に。
「イノシシ油の石鹸使ってみましたけど、やっぱり溶ける感が固いし、独特の臭いが強いです。」
灯が石鹸の評価をする。石鹸試作二号は不評の様だ、配合はイノシシの脂身を熱して塩と水を加えて精製、油を取り出した物に暖炉の灰を水に溶かして、その上澄みを混ぜたものだ。
元の世界でもラードと苛性ソーダで石鹸を作るので特に可笑しな物では無い。
一号は狼だか野犬の油と灰そのもので作った物だったが、文句を言える状態ではなかったので気に成らなかったのだろう。
「まだ寝かしも足りないから完成じゃないけど、違う配合でも試すか?」
「でも、洗濯に石鹸使えるってすごいんですよ?良く落ちますし。」
エリスがフォローを加えてくる。
「そうよね、洗濯に使うには贅沢ね、普通は暖炉の灰だけよ?」
義母上が補足してくる。
「違う配合で、植物油脂とかバター使っても良いですけど、安い油の候補ってあります?」
石鹸の調合は油とアルカリさえあれば組み合わせは無限なので、時間と予算さえ許せば何でも良いのだ。
動物系は精製し切ったラードならともかく、どうしても獣の臭いが残る。
魚油はかなり臭く、無理がある。その線では鯨油は優秀だが、色々と問題がありそうなので置いて置く。
出来ればバターか植物油脂が安定だ。菜種油やオリーブオイルが安ければ良いが。
「植物は菜種が一番安いわね、オリーブもそこまで高くないし、バターは結構高いわよ?」
菜種とオリーブはあるのか、なら安心だ。流石に日本産の謎物質、サラダ油は無さそうなのである意味安心。
「成程、ギルド報告ついでに買い出ししてきます。」
「行ってらっしゃい。」
義母上と話しているうちに二人は身支度を整えていた、灯もこちらの装いだ。
エリスが服を持ってきた。
「お義父さんの服借ります。」
エリスが義母上に確認する。
「どうぞどうぞ。」
なんてことは無いという様子で服を貸してくれた。部屋に戻り外に出るために着替える。
元の世界の物より、生地が厚いので多少ごわつくが、材質は・・・麻と綿辺りかな?
エリスと灯がにやにやしながら俺が着替えている様子を見ている。
「これで良いのか?」
「大丈夫です、似合ってます。」
「こうして普通の恰好すると普通ですねえ。」
「何時もの恰好が普通じゃないみたいなことを・・・」
「普通じゃないので目立ってます。」
「今更ですねえ。」
こういう時の二人は良く息が合っている。
「ガンダーラです、依頼の詳しい報告しに来ました、ギルマスお願いします。」
「はい、お待ちしておりました。何時もの奥の部屋どうぞ。」
ギルドに入って受付に話すと何時もの部屋に行ってくれと言われた、今度は案内も無いらしい。
「最早あの部屋、定位置扱いか?」
突っ込んでみる。
「普通奥の部屋で依頼報告するのはあんまり在りませんから、良くも悪くも目立ってます。」
「なるほど・・」
部屋に入ると先にギルマスと神父さんが居た。
「よう、起きたか?」
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