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3章 活躍する坊主
第103話 ヒゲクマ視点
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外壁の外にはゴブリンが蠢いて居た。
「外壁と空堀強化で突貫工事した矢先にこれか、運が良いんだか悪いんだか・・・」
思わず呟く、役に立ったのは良い事だ、予算の無駄と時間の無駄も無く、全て問題無く回ったと言う事だ、ギルマスの慧眼と言って良いだろう。
問題は、之が第一波で、少なくとも前回同様の規模でゴブリンが押し寄せるであろうと言う事だ。
「確か前回は2m有った外壁がゴブリンの死体で埋まって居たな・・・」
あの頃は自分も駆け出しの冒険者だった、結局当時の防衛線は崩壊、当時活躍していたギルマスのPTに身を寄せ、どうにか生存したのが今の深紅の翼のメンバーだった、その時の生存組(駆け出し組)が寄せ集まったのが今のPTだ、あの時の生存者だと言っても、当時はあの襲撃の流れを見ても対策も何もあった物では無かった、第二波でほぼ外壁が埋まり、そのまま崩壊、酷い事に成った・・・
「現在の外壁は4m、突貫でよくもまあでっちあげた物だ・・・」
外に出ていた派遣メンバーが返って来る頃に緊急依頼と言う形で冒険者と若者を人足としてかき集めて突貫工事ででっちあげたのだ、
「石積む余裕なかったですけどね・・」
出来れば石も積み上げたかったらしいが、流石に時間が足りずに、使用予定の建材として積み上げられている。
「今となっては丸太でも十分だ、前回よりは大分マシだろう・・・」
「ギルド側で分かってた位の突貫工事と突貫作業で武器量産と外壁強化、まあ、間に合った方ですね・・・」
「後は、和尚にキングとクイーンの大物殺しを任せて、どうにかって所か?」
「あの人に期待をかけ過ぎでは?実際強いのは確かで。模擬戦の時やら巣の殲滅の時の暴れっぷりは凄かったですが。」
「こっちの冒険者どれだけ多く見積もっても初心者入れて300人居ない、1500人の村で、残りの一般人を補給線にして冒険者全員戦闘員にしても、あの群3万として一人頭100匹以上だ、キングとクイーンクラスを囲んで仕留める余裕が無い、後は復帰出来る筈のエリス嬢ともう一人の嫁さんに賭けるか?」
二人共無事生まれたと言う話は聞いて居る、産後の肥立ちも良好で庭で武器を振り回して居たらしいので、数に数えても無理では無いだろう。
そして、恐らく3万が最低ラインだ、前回数えている余裕は無かったが、記録では10万とか言われている、盛って居る可能性も有るが、囲まれて目の前に来る物にひたすら武器を振るって居た記憶しかない。
「だから期待しすぎですって・・・」
「いや、あの規格外の和尚の嫁だぞ、期待しすぎても。罰は当たらんだろう?」
「エリス嬢はギルマスの娘ってだけであって強かったって話は聞きませんが・・」
「それじゃあ、もう一人の嫁さんは?」
「さあ?あの三人、常に一緒に歩いてるってだけですから。他の冒険者と組んだって話も聞きませんしね。」
「いっその事、和尚には正式にこっちに入って欲しかったがな。」
「嫁さんから盗る訳に行かないので、しょうがないです。」
「まあ、そうだな。」
「それじゃあ、ひよっこどもの世話を焼いて来ます。」
「ああ、頼んだ。」
あれで彼奴は世話焼きで、弓士と回復術の使い手はこの戦場では貴重だ、この段階では遠距離組とゴブリンの矢での負傷者を治療するのが最優先だ、彼らに任せといて良いだろう。
「じゃあ、出番まで俺は寝ます。」
前衛担当は夜明けまでは実質出番が無い、腕が良い物を夜明かしで盾持ちさせて消耗させても効率が良くない、極論この状態の盾は、立てかけてあるもので十分でも有るので、
「おう、後で出番が来たらたたき起こすから、その時はしっかり働いてもらうぞ。」
俺はこのギルドでの看板冒険者だ、全体の指示を出さなければならない。
第一陣で来た連中に指示を出し、持ち場につかせる。
そうした後で、和尚達、チームガンダーラが到着した、どうやら3人そろって出てくれるらしい、エリス嬢がギルマスの護衛の為に遅れると、ギルマスの嫁さん、エルザさんは無事生まれたと?其れは良かった、ギルマスはちゃんと子供を抱けたか?「帰ったら子供が生まれるんだ。こうして抱いたやる予定だ。」何てこの状態で言いだしたら流石にゲンが悪い、何か遭った時にそんな心残りが有ったら死んでも死にきれないし、見送る側としても最悪だ。
いや、そうならない様に俺たちが働いてる訳だが、そう言った不安が有ると色々と困るのだ。
俺たちの防衛線が抜かれると全てがご破算なのだが。
ギルマスはギルドで待機してもらう?
ああ、それが良い、このタイミングだとゲンが悪すぎる。
3人とも近接メインだったか、なら出番まで休憩していてくれ。
和尚、お前は投擲武器も有りだったな、怪しい所有ったら投げて置いてくれ、毎回殺気の感知だけでゴブリンアーチャー潰してる腕は信頼してる。
更に浄化と治療使えたな?ゴブリンの毒矢で怪我人が出てる、あの毒を浄化できるのはお前ぐらいだ、休憩前に少し治療して回ってくれ。
和尚が治療を終えた頃に、エリス嬢が合流した、ギルマスは今の所無事と、無事子供が抱けてほっとしていた?それは良かった。エルザさんも無事か、其れは何より。
未だ出番じゃないから未だ休憩していてくれ。
そう言うと、3人揃って物陰で肩と手を重ねて休憩していた、この3人は仲が良さそうで何よりだ、独り身の冒険者共が羨ましそうに眺めている、お前らもそんな良い嫁見つけろ、強くなって甲斐性着ければ何人嫁貰っても良いんだから。
ん?俺か?ちゃんと嫁は2人居るぞ?子供もちゃんと居る。
良いから、今日はそう言う事より、生き残ることを考えろ、無事生き残ってたら良い事あるから、何ならエロい店案内してやる、ほら、やる気出せ。
「外壁と空堀強化で突貫工事した矢先にこれか、運が良いんだか悪いんだか・・・」
思わず呟く、役に立ったのは良い事だ、予算の無駄と時間の無駄も無く、全て問題無く回ったと言う事だ、ギルマスの慧眼と言って良いだろう。
問題は、之が第一波で、少なくとも前回同様の規模でゴブリンが押し寄せるであろうと言う事だ。
「確か前回は2m有った外壁がゴブリンの死体で埋まって居たな・・・」
あの頃は自分も駆け出しの冒険者だった、結局当時の防衛線は崩壊、当時活躍していたギルマスのPTに身を寄せ、どうにか生存したのが今の深紅の翼のメンバーだった、その時の生存組(駆け出し組)が寄せ集まったのが今のPTだ、あの時の生存者だと言っても、当時はあの襲撃の流れを見ても対策も何もあった物では無かった、第二波でほぼ外壁が埋まり、そのまま崩壊、酷い事に成った・・・
「現在の外壁は4m、突貫でよくもまあでっちあげた物だ・・・」
外に出ていた派遣メンバーが返って来る頃に緊急依頼と言う形で冒険者と若者を人足としてかき集めて突貫工事ででっちあげたのだ、
「石積む余裕なかったですけどね・・」
出来れば石も積み上げたかったらしいが、流石に時間が足りずに、使用予定の建材として積み上げられている。
「今となっては丸太でも十分だ、前回よりは大分マシだろう・・・」
「ギルド側で分かってた位の突貫工事と突貫作業で武器量産と外壁強化、まあ、間に合った方ですね・・・」
「後は、和尚にキングとクイーンの大物殺しを任せて、どうにかって所か?」
「あの人に期待をかけ過ぎでは?実際強いのは確かで。模擬戦の時やら巣の殲滅の時の暴れっぷりは凄かったですが。」
「こっちの冒険者どれだけ多く見積もっても初心者入れて300人居ない、1500人の村で、残りの一般人を補給線にして冒険者全員戦闘員にしても、あの群3万として一人頭100匹以上だ、キングとクイーンクラスを囲んで仕留める余裕が無い、後は復帰出来る筈のエリス嬢ともう一人の嫁さんに賭けるか?」
二人共無事生まれたと言う話は聞いて居る、産後の肥立ちも良好で庭で武器を振り回して居たらしいので、数に数えても無理では無いだろう。
そして、恐らく3万が最低ラインだ、前回数えている余裕は無かったが、記録では10万とか言われている、盛って居る可能性も有るが、囲まれて目の前に来る物にひたすら武器を振るって居た記憶しかない。
「だから期待しすぎですって・・・」
「いや、あの規格外の和尚の嫁だぞ、期待しすぎても。罰は当たらんだろう?」
「エリス嬢はギルマスの娘ってだけであって強かったって話は聞きませんが・・」
「それじゃあ、もう一人の嫁さんは?」
「さあ?あの三人、常に一緒に歩いてるってだけですから。他の冒険者と組んだって話も聞きませんしね。」
「いっその事、和尚には正式にこっちに入って欲しかったがな。」
「嫁さんから盗る訳に行かないので、しょうがないです。」
「まあ、そうだな。」
「それじゃあ、ひよっこどもの世話を焼いて来ます。」
「ああ、頼んだ。」
あれで彼奴は世話焼きで、弓士と回復術の使い手はこの戦場では貴重だ、この段階では遠距離組とゴブリンの矢での負傷者を治療するのが最優先だ、彼らに任せといて良いだろう。
「じゃあ、出番まで俺は寝ます。」
前衛担当は夜明けまでは実質出番が無い、腕が良い物を夜明かしで盾持ちさせて消耗させても効率が良くない、極論この状態の盾は、立てかけてあるもので十分でも有るので、
「おう、後で出番が来たらたたき起こすから、その時はしっかり働いてもらうぞ。」
俺はこのギルドでの看板冒険者だ、全体の指示を出さなければならない。
第一陣で来た連中に指示を出し、持ち場につかせる。
そうした後で、和尚達、チームガンダーラが到着した、どうやら3人そろって出てくれるらしい、エリス嬢がギルマスの護衛の為に遅れると、ギルマスの嫁さん、エルザさんは無事生まれたと?其れは良かった、ギルマスはちゃんと子供を抱けたか?「帰ったら子供が生まれるんだ。こうして抱いたやる予定だ。」何てこの状態で言いだしたら流石にゲンが悪い、何か遭った時にそんな心残りが有ったら死んでも死にきれないし、見送る側としても最悪だ。
いや、そうならない様に俺たちが働いてる訳だが、そう言った不安が有ると色々と困るのだ。
俺たちの防衛線が抜かれると全てがご破算なのだが。
ギルマスはギルドで待機してもらう?
ああ、それが良い、このタイミングだとゲンが悪すぎる。
3人とも近接メインだったか、なら出番まで休憩していてくれ。
和尚、お前は投擲武器も有りだったな、怪しい所有ったら投げて置いてくれ、毎回殺気の感知だけでゴブリンアーチャー潰してる腕は信頼してる。
更に浄化と治療使えたな?ゴブリンの毒矢で怪我人が出てる、あの毒を浄化できるのはお前ぐらいだ、休憩前に少し治療して回ってくれ。
和尚が治療を終えた頃に、エリス嬢が合流した、ギルマスは今の所無事と、無事子供が抱けてほっとしていた?それは良かった。エルザさんも無事か、其れは何より。
未だ出番じゃないから未だ休憩していてくれ。
そう言うと、3人揃って物陰で肩と手を重ねて休憩していた、この3人は仲が良さそうで何よりだ、独り身の冒険者共が羨ましそうに眺めている、お前らもそんな良い嫁見つけろ、強くなって甲斐性着ければ何人嫁貰っても良いんだから。
ん?俺か?ちゃんと嫁は2人居るぞ?子供もちゃんと居る。
良いから、今日はそう言う事より、生き残ることを考えろ、無事生き残ってたら良い事あるから、何ならエロい店案内してやる、ほら、やる気出せ。
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