123 / 274
3章 活躍する坊主
第123話 報告と役人
しおりを挟む
村周辺のゴブリンの死体は無事片付け終わったので、義父上に事の顛末を報告する為にギルドに向かうと、ギルド前に豪華な馬車が停まって居た、先日のゴブリン騒ぎ以降、ギルドの裏に華美な馬車が置いて有ったが、其れとは違う、質実剛健で、シックなセンスの良さを感じる、金銀宝石の飾り金具ではなく、目立たない部分、所々に飾彫りの仕込みが有る、使い込まれたワビサビを感じる。
「あれって?」
思わずエリスに聞いて見る。
「あの馬車ですか?中央の役人が何かの報告と確認で来たんじゃないですか?あの日にオウルで文飛ばして、中央の王都に文が到着、その日の内に急いで向かってきたとすればギリギリ今日到着って所ですね。ちょっと早いですけど・・」
エリスが聞いて居ない部分まで補足する、何か違和感が有るらしいが、其処まで強い違和感では無いらしい。
「中央の役人、私たちは今の所接点無いですよね?」
灯が疑問を口にする、確かに今の所接点は無いが、これ以降無いとも言い切れない。
「義父さんは一応この土地のギルドマスター兼領主ですから、そっち経由なら何かない事も無いかもしれません。」
エリスが余計なフラグを立てる、やだなあ、中央の役人、絶対面倒くさい。
「そういえば今更だが、義父上てギルマスと領主兼任と言うと、もしかして貴族枠?」
今更過ぎる疑問を口にした。ギルマスとしてしか対応して居ない。
「そういえば、そっちの方向では紹介してなかったですけど、お義父さんは男爵の爵位持ってますよ?」
「うえ?!」
エリスの何でもないと言う説明に、灯が変な声を上げた。
「爵位持ちか、成程、通りで。」
今更納得した。風呂が普及してない世界で風呂が有る時点でアレだったし、家と言うか、邸宅状態でデカいし庭が広いので、今更である。
「偉かったんですね・・・」
灯はしっかり驚いて居る、ある意味ノルマ達成である。
「でも、爵位持ちの貴族にしてもあんまり威張ってる様子も無いな?」
今更だが、今まで義父上として普通に接しているので、実感が無い。
「平民の上級冒険者上がりの成り上がり一代貴族ですから、義母さんも冒険者上がりです、威張ってるのは累代出来るその上の爵位の方々です、一緒にしないで下さい。」
エリスが心外だと言う様子で説明する。
「エリスちゃん跡継ぎって線は無かったの?」
灯は色々聞きたいようだ。
「領地持ち貴族の爵位としては男爵は一番下で、何かしらの功績上げないと、其のままでは襲名できません。だから子供に襲名するって事も無い筈です、私実子じゃないし、女なので一般的に嫁に行くので相続権も無いのです。だから、この間生まれた私達の義弟、ウルザが万一の時には継いでくれるはず、だから私達は関係無しです。」
其処は最初から決定していると言う様子でエリスが説明する。
因みに、新しく生まれた義父上と義母上の子供がウルザである、継ぐにしてもだいぶ先に成りそうだ。
「でも、貴族とするとメイドさんの一人も居ないのは不思議な扱いなのか、この間の産婆さんが結局留守番する羽目に成ってたし。」
あの時は深刻に家に残れる人が居なかった、流石に出産終えたばかりの義母上を一人にする訳に行かないと言う事で、産婆さんが留守番をしてくれていたのだ、「何でこの家、メイドの一人も居ないんですか?」と言われたが、その線だったのかもしれない。
「お義母さんが結局一人で大体出来ちゃいますから、家事を知らない貴族様とは違うのですって胸張ってました。」
手のかかる子供が居た訳でも無いので、其れで間に合ってしまったと言う事らしい、恐らくエリスは聡明過ぎて手のかからない子だと思われる。拾われっ子なので遠慮も有るのだろう。
そんな会話をしていると、ギルド職員が凄い勢いでギルドから出て来た、此方を認識すると、急いで走って来る、「今直ぐギルドのギルマスの所に行ってくれ。」と、奥に案内された。
「丁度良かった、こいつが俺の後を継ぐ予定の和尚だ。」
はい?
ノックして部屋に入ると、義父上が開口一番、来客の役人らしき人にそんな紹介をした。
「ほう、この人ですか・・・」
どうやら当事者不在で変な事が進行して居たらしい。当人が置いてきぼりである。
一先ず説明を要求します・・・
「あれって?」
思わずエリスに聞いて見る。
「あの馬車ですか?中央の役人が何かの報告と確認で来たんじゃないですか?あの日にオウルで文飛ばして、中央の王都に文が到着、その日の内に急いで向かってきたとすればギリギリ今日到着って所ですね。ちょっと早いですけど・・」
エリスが聞いて居ない部分まで補足する、何か違和感が有るらしいが、其処まで強い違和感では無いらしい。
「中央の役人、私たちは今の所接点無いですよね?」
灯が疑問を口にする、確かに今の所接点は無いが、これ以降無いとも言い切れない。
「義父さんは一応この土地のギルドマスター兼領主ですから、そっち経由なら何かない事も無いかもしれません。」
エリスが余計なフラグを立てる、やだなあ、中央の役人、絶対面倒くさい。
「そういえば今更だが、義父上てギルマスと領主兼任と言うと、もしかして貴族枠?」
今更過ぎる疑問を口にした。ギルマスとしてしか対応して居ない。
「そういえば、そっちの方向では紹介してなかったですけど、お義父さんは男爵の爵位持ってますよ?」
「うえ?!」
エリスの何でもないと言う説明に、灯が変な声を上げた。
「爵位持ちか、成程、通りで。」
今更納得した。風呂が普及してない世界で風呂が有る時点でアレだったし、家と言うか、邸宅状態でデカいし庭が広いので、今更である。
「偉かったんですね・・・」
灯はしっかり驚いて居る、ある意味ノルマ達成である。
「でも、爵位持ちの貴族にしてもあんまり威張ってる様子も無いな?」
今更だが、今まで義父上として普通に接しているので、実感が無い。
「平民の上級冒険者上がりの成り上がり一代貴族ですから、義母さんも冒険者上がりです、威張ってるのは累代出来るその上の爵位の方々です、一緒にしないで下さい。」
エリスが心外だと言う様子で説明する。
「エリスちゃん跡継ぎって線は無かったの?」
灯は色々聞きたいようだ。
「領地持ち貴族の爵位としては男爵は一番下で、何かしらの功績上げないと、其のままでは襲名できません。だから子供に襲名するって事も無い筈です、私実子じゃないし、女なので一般的に嫁に行くので相続権も無いのです。だから、この間生まれた私達の義弟、ウルザが万一の時には継いでくれるはず、だから私達は関係無しです。」
其処は最初から決定していると言う様子でエリスが説明する。
因みに、新しく生まれた義父上と義母上の子供がウルザである、継ぐにしてもだいぶ先に成りそうだ。
「でも、貴族とするとメイドさんの一人も居ないのは不思議な扱いなのか、この間の産婆さんが結局留守番する羽目に成ってたし。」
あの時は深刻に家に残れる人が居なかった、流石に出産終えたばかりの義母上を一人にする訳に行かないと言う事で、産婆さんが留守番をしてくれていたのだ、「何でこの家、メイドの一人も居ないんですか?」と言われたが、その線だったのかもしれない。
「お義母さんが結局一人で大体出来ちゃいますから、家事を知らない貴族様とは違うのですって胸張ってました。」
手のかかる子供が居た訳でも無いので、其れで間に合ってしまったと言う事らしい、恐らくエリスは聡明過ぎて手のかからない子だと思われる。拾われっ子なので遠慮も有るのだろう。
そんな会話をしていると、ギルド職員が凄い勢いでギルドから出て来た、此方を認識すると、急いで走って来る、「今直ぐギルドのギルマスの所に行ってくれ。」と、奥に案内された。
「丁度良かった、こいつが俺の後を継ぐ予定の和尚だ。」
はい?
ノックして部屋に入ると、義父上が開口一番、来客の役人らしき人にそんな紹介をした。
「ほう、この人ですか・・・」
どうやら当事者不在で変な事が進行して居たらしい。当人が置いてきぼりである。
一先ず説明を要求します・・・
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界から元の世界に派遣された僕は他の勇者たちとは別にのんびり暮らします【DNAの改修者ー外伝】
kujibiki
ファンタジー
異世界で第二の人生の大往生を迎えた僕は再びあの場所へ飛ばされていた。
※これは『DNAの改修者』のアフターストーリーとなります。
『DNAの改修者』を読まなくても大丈夫だとは思いますが、気になる方はご覧ください。
※表紙は生成AIで作ってみたイメージです。(シャルルが難しい…)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
構造理解で始めるゼロからの文明開拓
TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。
適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。
だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――!
――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
悪徳領主の息子に転生しました
アルト
ファンタジー
悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。
領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。
そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。
「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」
こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。
一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。
これなんて無理ゲー??
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる