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4章 助けた少女とその後
第171話 結婚式(前編)
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「で、この恰好で大通りを歩くのか?」
相変わらずの世間知らず具合で、今日の予定を聞き直す。
「はい、大通りをこの白い恰好で練り歩きます、教会がゴールで、其れ迄ゆっくり歩いてご近所にアピールする感じですね」
何時もと違う白いドレス姿のエリスが、何時もの様に説明する。
「如何です? 似合います?」
同じく白いドレス姿の灯がクルンと回ってポーズを決める、長目のロングスカートの裾がふわりと膨らんだ。
「似合う似合う」
パチパチと拍手しながら褒める。実際、何時もより美人である。
言葉を尽くして褒めた訳では無いが、灯は其れで満足と言う様子でニヤリと笑みを浮かべる。
「こっちは如何?」
アカデさんがクリスを引きずって出て来た。
「私までこの恰好しなくても・・・」
クリスは乗り気で無いと言うか、気後れして居るらしい。
「良いじゃない、私みたいな行き遅れのドレスよりは需要在るわよ」
そんな事を言って居るが、アカデさんのドレスも様に成って居て奇麗である。
因みに、それぞれ白一色のドレスだが、クリスだけメイド服ベースで黒地が使われている。ドレスでは気後れすると言う事で、灯が特別にデザインした物だ。
最近服のデザインは灯の独壇場で、灯がデザインした服が都市部に流れて一世を風靡して居るらしい、服飾界の特定外来種で有る。
「二人共良く似合ってるんで、卑下する必要無いです」
実際、二人共良く似合っている。
「さて、揃ったんで行きましょうか?」
外に出ると、思い思いの花を持った人々が獲物が来たと言う様子で一斉に此方を向いた。
「何で殺気立ってるんです?」
灯が微妙に気圧された様子でエリスに聞く。
「結婚式って一種のお祭りなんで、ここぞとばかりに張り切ってるんです」
何時もの様に灯の質問にエリスが答える。
「で、具体的には何をされると?」
結論を促して見る。
「祝福とやっかみを込めて、大地の恵みの象徴として花や蕾を投げ込んで来ます」
「大本としては、大地の恵みとして泥団子や収穫物も投げ込まれたりしたけど、若いのに評判悪いから、程良く柔らかくなって花に成ったの」
エリスの台詞に繋げてアカデさんが補足を入れて来る。
「泥やら土やら南瓜(かぼちゃ)でボロボロになる図が思い浮かぶな・・・」
泥んこ祭りだろうか?
「現在で良かったですね・・・」
灯がほっとした様子で呟く。
日本でも新婚に冷水をぶっかける神道系行事も有るので、今更驚かない。
「普通に花びらなのは問題無いんですけど、時々蕾とか、向日葵(ひまわり)とかの大物を投げ込んで来るのが居るんで、怪我はしないと思い居ますけど、結構痛いんで注意してくださいね?」
エリスから更に酷い補足説明が入る。
「だから、よっぽど嫌われてると、秋の収穫期だと栗とか毬(いが)とか飛んで来るの」
アカデさんが追い打ちをかける、
「普通に怪我しそうですが・・・」
灯が流石にツッコミを入れる。
「棘と毒系は流石に怒られますけどね」
エリスが安心要素を補足する。
「そんな訳で、こういった大々的な結婚式は、ご近所の評判判定でも有るの、こういったガス抜きを含めたお祭りに成っちゃうと、基本無礼講で、よっぽどじゃ無いと怒られないから、ここぞとばかりにね・・・」
因みに、その説明を着て居たクリスが更に逃げだしそうな顔で身じろぎするが、既にアカデさんに確保されて居るので逃げられなくなって絶望顔に成って居た。
何と言うか、先に言って置いて欲しかった補足説明が延々と飛んで来る、このまま話していてもしょうがないので、とっとと行こうか?
「まあ、脅すのもそれぐらいにして、一先ず行こうか?」
何だかんだで、開き直って注目される中、それぞれの頭や頬を軽く撫でて行くぞと促して、道の真ん中を歩き出した。
「置いてかないでください!」
灯が右腕にしがみ付き、エリスが左腕を確保する。
相変わらずの定位置である。
「それじゃあ、私達も行きましょうか」
アカデさんが苦笑交じりの様子で、逃げだしそうな顔をしたクリスの手を掴んで続いた。
「おめでとー」
街道沿いの人々がそれぞれ花びらをばら撒いてくれる、どうやら素直に祝福される流れらしい、其れならば何よりだ。
「良かったですね? 恨まれてなくて」
横のエリスが苦笑交じりに言う、何だかんだで嬉しそうだ。
「さっき散々脅された意味は一体・・・・」
灯が心持ちぐったりとした様子で、苦笑交じりに呟く。
「そんなのも有るって話です」
エリスが悪びれた様子も無く笑って返した。
「この禿!」
そんな事を言いながら歩いて居た所、冒険者らしい一人から大きめの蕾が投げ込まれた、丁度自分の頭だけに当たる軌道だったので素直に歩調をずらして回避する。
「何処狙ってんだ下手糞!」
回避した先で、子供に当たりそうに成った蕾が、他の冒険者の手によって受け止められる、避けて失敗したかと苦笑を浮かべるが、怪我人は出なくて何よりである。
「ほら、居ました」
エリスがドヤぁと言う様子で少し得意気に笑う。
「成程、居る事は居るんですね・・・・」
灯が少し呆れ気味に呟いた。
因みに、投げ込んだ犯人は近くに居た別の冒険者に殴られていた。
「俺達があの人達にどれだけ世話に成ったと思ってやがる!」
そんな声も聞こえる、成程、人気勝負か・・・
「意外と人気あったんですね・・・」
灯が呟く。
「自分でもびっくりだ・・・・」
自分自身、そんなに評判に成る事しただろうかと首を傾げる。
「アレだけやれば、其れなりにねえ・・・」
アカデさんが苦笑を浮かべて居た。
相変わらずの世間知らず具合で、今日の予定を聞き直す。
「はい、大通りをこの白い恰好で練り歩きます、教会がゴールで、其れ迄ゆっくり歩いてご近所にアピールする感じですね」
何時もと違う白いドレス姿のエリスが、何時もの様に説明する。
「如何です? 似合います?」
同じく白いドレス姿の灯がクルンと回ってポーズを決める、長目のロングスカートの裾がふわりと膨らんだ。
「似合う似合う」
パチパチと拍手しながら褒める。実際、何時もより美人である。
言葉を尽くして褒めた訳では無いが、灯は其れで満足と言う様子でニヤリと笑みを浮かべる。
「こっちは如何?」
アカデさんがクリスを引きずって出て来た。
「私までこの恰好しなくても・・・」
クリスは乗り気で無いと言うか、気後れして居るらしい。
「良いじゃない、私みたいな行き遅れのドレスよりは需要在るわよ」
そんな事を言って居るが、アカデさんのドレスも様に成って居て奇麗である。
因みに、それぞれ白一色のドレスだが、クリスだけメイド服ベースで黒地が使われている。ドレスでは気後れすると言う事で、灯が特別にデザインした物だ。
最近服のデザインは灯の独壇場で、灯がデザインした服が都市部に流れて一世を風靡して居るらしい、服飾界の特定外来種で有る。
「二人共良く似合ってるんで、卑下する必要無いです」
実際、二人共良く似合っている。
「さて、揃ったんで行きましょうか?」
外に出ると、思い思いの花を持った人々が獲物が来たと言う様子で一斉に此方を向いた。
「何で殺気立ってるんです?」
灯が微妙に気圧された様子でエリスに聞く。
「結婚式って一種のお祭りなんで、ここぞとばかりに張り切ってるんです」
何時もの様に灯の質問にエリスが答える。
「で、具体的には何をされると?」
結論を促して見る。
「祝福とやっかみを込めて、大地の恵みの象徴として花や蕾を投げ込んで来ます」
「大本としては、大地の恵みとして泥団子や収穫物も投げ込まれたりしたけど、若いのに評判悪いから、程良く柔らかくなって花に成ったの」
エリスの台詞に繋げてアカデさんが補足を入れて来る。
「泥やら土やら南瓜(かぼちゃ)でボロボロになる図が思い浮かぶな・・・」
泥んこ祭りだろうか?
「現在で良かったですね・・・」
灯がほっとした様子で呟く。
日本でも新婚に冷水をぶっかける神道系行事も有るので、今更驚かない。
「普通に花びらなのは問題無いんですけど、時々蕾とか、向日葵(ひまわり)とかの大物を投げ込んで来るのが居るんで、怪我はしないと思い居ますけど、結構痛いんで注意してくださいね?」
エリスから更に酷い補足説明が入る。
「だから、よっぽど嫌われてると、秋の収穫期だと栗とか毬(いが)とか飛んで来るの」
アカデさんが追い打ちをかける、
「普通に怪我しそうですが・・・」
灯が流石にツッコミを入れる。
「棘と毒系は流石に怒られますけどね」
エリスが安心要素を補足する。
「そんな訳で、こういった大々的な結婚式は、ご近所の評判判定でも有るの、こういったガス抜きを含めたお祭りに成っちゃうと、基本無礼講で、よっぽどじゃ無いと怒られないから、ここぞとばかりにね・・・」
因みに、その説明を着て居たクリスが更に逃げだしそうな顔で身じろぎするが、既にアカデさんに確保されて居るので逃げられなくなって絶望顔に成って居た。
何と言うか、先に言って置いて欲しかった補足説明が延々と飛んで来る、このまま話していてもしょうがないので、とっとと行こうか?
「まあ、脅すのもそれぐらいにして、一先ず行こうか?」
何だかんだで、開き直って注目される中、それぞれの頭や頬を軽く撫でて行くぞと促して、道の真ん中を歩き出した。
「置いてかないでください!」
灯が右腕にしがみ付き、エリスが左腕を確保する。
相変わらずの定位置である。
「それじゃあ、私達も行きましょうか」
アカデさんが苦笑交じりの様子で、逃げだしそうな顔をしたクリスの手を掴んで続いた。
「おめでとー」
街道沿いの人々がそれぞれ花びらをばら撒いてくれる、どうやら素直に祝福される流れらしい、其れならば何よりだ。
「良かったですね? 恨まれてなくて」
横のエリスが苦笑交じりに言う、何だかんだで嬉しそうだ。
「さっき散々脅された意味は一体・・・・」
灯が心持ちぐったりとした様子で、苦笑交じりに呟く。
「そんなのも有るって話です」
エリスが悪びれた様子も無く笑って返した。
「この禿!」
そんな事を言いながら歩いて居た所、冒険者らしい一人から大きめの蕾が投げ込まれた、丁度自分の頭だけに当たる軌道だったので素直に歩調をずらして回避する。
「何処狙ってんだ下手糞!」
回避した先で、子供に当たりそうに成った蕾が、他の冒険者の手によって受け止められる、避けて失敗したかと苦笑を浮かべるが、怪我人は出なくて何よりである。
「ほら、居ました」
エリスがドヤぁと言う様子で少し得意気に笑う。
「成程、居る事は居るんですね・・・・」
灯が少し呆れ気味に呟いた。
因みに、投げ込んだ犯人は近くに居た別の冒険者に殴られていた。
「俺達があの人達にどれだけ世話に成ったと思ってやがる!」
そんな声も聞こえる、成程、人気勝負か・・・
「意外と人気あったんですね・・・」
灯が呟く。
「自分でもびっくりだ・・・・」
自分自身、そんなに評判に成る事しただろうかと首を傾げる。
「アレだけやれば、其れなりにねえ・・・」
アカデさんが苦笑を浮かべて居た。
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