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6章 変な石とその後の話
第207話 神(ネコ)と和解せよ
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準備が出来たら馬車で送迎するので、準備をお願いしますと言う事に成って、一時解散した所で、改めて作戦会議となった。
「そもそも魔法では治らんのか?」
今更根本的な所をエリスに確認する。
「治ってたら誰も苦労しないです、病気の類には魔法は無力なんです」
エリスが当然の知識だと言う様子で答えてくれる、少し呆れ気味だ。
「そうでも無いとこっちに声はかからんよな」
当然なので納得する。
「所で、ペストにワクチンなんて有りましたっけ?」
灯が怪訝な困り顔で質問してくる。
「いや、無いな、恐らく俺達から見て未来でも・・・」
EXに意見を促す。
「その通りだな、未だにワクチンは作れていない事に成って居る」
EXから予想通りの答えが返って来た。
「対処療法用の薬を化学合成できる?」
ダメ元で聞いて見る。
「候補はフルオロキノロン、アミノグリコシド、テトラサイクリン系の抗菌薬か、薬物合成は流石に専門外」
予想通りの無茶振りだったらしい。
「そもそも、EXで薬品合成出来ても、その後俺達とEX抜きで対処出来なきゃ意味無いしな」
聖人君主な人助けをするにも無理がある。
「最終合成物質を無い物強請りするより、放線菌からクロラムフェニコールとストレプトマイシン系の抗生物質作った方が早いと思うぞ?」
EXから次点としては最上の物質が提案された、虚空の蔵でアカシックレコードから読み込んでも薬品の原料を辿るのは結構な手間なのでコレは助かる。
「効果同定と培養に時間かかるな・・・・」
前回の鉛を食う巨大放線菌、ケサランパサランの培養と薬品精製にも、培養と実験で数ヶ月単位だった。
「じゃあ、方法は?」
エリスが首を傾げる。
「薬師如来のインチキドーピングと・・・・神(ネコ)と和解せよ、だな」
何気に指差した先、ギルドの外には何故か子供達、ヒカリとイリス、ウルザを背中に乗せたまま散歩するぬーさんが居た、因みに、現在ぬーさん体高1m体長2m、体重150キロ程なので子供3人程度ではビクともしない、全員で30キロぐらいは有る筈なのだが・・・
ぬーさんは器用に背中から落とさずに、子供達も落ちずに楽し気に器用にしがみ付いて居る・・・
因みに、ヒカリとイリス、ウルザは二足歩行始まったばかりの2~3歳であるのだが、ぬーさんにしがみ付く分には十分と言うか、落ちた所を見た事が無い。
少し年の離れたリーオは鳥のあーさんと一緒に寝ているのだろう、因みに、青いから「あーさん」らしい、ネーミングと言うか犯人は安定の灯である。
「って、何でこんな所に?!」
灯とエリスがぬーさんを追いかけて走り出した。
「おかーさんだ~」
きゃっきゃと子供達が悪気無く笑う、子供達がちゃんと靴履いて居る辺り、義母上とクリス辺りがちゃんと把握してそうだが、庭で遊んでいて其のまま出てきた類か?
「何処行くんだ?」
聞いて見る。
「しらな~い」
「ね~」
「ねこかいぎ~」
モフモフしてそうな伝説で魅惑なアレの名前が出て来た。
「私達もついて行っても良い?」
当然の様に灯が食い付いた。ぬーさんは付いて来るならご自由に? と言った感じの視線を送ると、気にした様子も無く歩き出した。
広場にはモフモフの毛玉達が集まっていた。
現在の季節は収穫も終わった秋の良く晴れた小春日和、そろそろ上がり込む家を決める為に会議中(?)なのだろう。
やる気無さそうににゃあにゃあ言いながら地面に転がって居るだけだが・・・
灯と子供達が適当な仔猫を抱えて楽しそうにしている、エリスは何も其処までする物でもと言う表情をしながら別の子猫をもふもふと撫でていた。
この地方では、寒い冬を乗り越える為に仔猫が人の家に上がり込むと言う謎の風習(?)、冬越し猫と言うイベントが有るのだ。今現在横に居るぬーさんは其のまま居ついたレアケースである。
「これで冬の行き場所とか決めてるのか?」
「なあ(そう)」
ぬーさんは話しかけると普通に返事を返してくれる、括弧の部分はこっちの勝手な脳内補間だが、何となく話が通じている感はある。
「鼠駆除に何匹か猫手が欲しいんだが、借りて行っても良いか?」
「なあお?(ちゃんと返せよ?)」
「連れて行って良いのは?」
「ごろごろ(こいつ等)」
ぬーさんが立ち上がって何匹か子猫を纏めて首根っこを咥えて此方に運んで来る。
初見だと結構驚く光景だが、仔猫達は驚いた様子も無くぐてーっとぶら下がって居るので特に問題の無い運び方なのだろう。
纏めてこっちの目の前で口を放して仔猫達を落下させる。
「おっと」
咄嗟に下手で受け止める。
仔猫達が腕の中に納まった、にゃーにゃーと口々に鳴いて居る。
尚、子猫と言うには既に大きい、体長で40センチの上、重さで一匹3キロの上は有る、其れが5匹ほど、結構な重量感である。
ぬーさんが鼠狩りに選んだだけ有って、既に結構な筋肉が有るらしく、妙な力強さを感じる。柄がバラバラなので、豹やらジャガーやら虎っぽいのやら色々だ。
「まあぉ?(大事にな?)」
「有り難う」
驚くほど話が早かった。会話に成って居るのか怪しいのだが・・・
「そもそも魔法では治らんのか?」
今更根本的な所をエリスに確認する。
「治ってたら誰も苦労しないです、病気の類には魔法は無力なんです」
エリスが当然の知識だと言う様子で答えてくれる、少し呆れ気味だ。
「そうでも無いとこっちに声はかからんよな」
当然なので納得する。
「所で、ペストにワクチンなんて有りましたっけ?」
灯が怪訝な困り顔で質問してくる。
「いや、無いな、恐らく俺達から見て未来でも・・・」
EXに意見を促す。
「その通りだな、未だにワクチンは作れていない事に成って居る」
EXから予想通りの答えが返って来た。
「対処療法用の薬を化学合成できる?」
ダメ元で聞いて見る。
「候補はフルオロキノロン、アミノグリコシド、テトラサイクリン系の抗菌薬か、薬物合成は流石に専門外」
予想通りの無茶振りだったらしい。
「そもそも、EXで薬品合成出来ても、その後俺達とEX抜きで対処出来なきゃ意味無いしな」
聖人君主な人助けをするにも無理がある。
「最終合成物質を無い物強請りするより、放線菌からクロラムフェニコールとストレプトマイシン系の抗生物質作った方が早いと思うぞ?」
EXから次点としては最上の物質が提案された、虚空の蔵でアカシックレコードから読み込んでも薬品の原料を辿るのは結構な手間なのでコレは助かる。
「効果同定と培養に時間かかるな・・・・」
前回の鉛を食う巨大放線菌、ケサランパサランの培養と薬品精製にも、培養と実験で数ヶ月単位だった。
「じゃあ、方法は?」
エリスが首を傾げる。
「薬師如来のインチキドーピングと・・・・神(ネコ)と和解せよ、だな」
何気に指差した先、ギルドの外には何故か子供達、ヒカリとイリス、ウルザを背中に乗せたまま散歩するぬーさんが居た、因みに、現在ぬーさん体高1m体長2m、体重150キロ程なので子供3人程度ではビクともしない、全員で30キロぐらいは有る筈なのだが・・・
ぬーさんは器用に背中から落とさずに、子供達も落ちずに楽し気に器用にしがみ付いて居る・・・
因みに、ヒカリとイリス、ウルザは二足歩行始まったばかりの2~3歳であるのだが、ぬーさんにしがみ付く分には十分と言うか、落ちた所を見た事が無い。
少し年の離れたリーオは鳥のあーさんと一緒に寝ているのだろう、因みに、青いから「あーさん」らしい、ネーミングと言うか犯人は安定の灯である。
「って、何でこんな所に?!」
灯とエリスがぬーさんを追いかけて走り出した。
「おかーさんだ~」
きゃっきゃと子供達が悪気無く笑う、子供達がちゃんと靴履いて居る辺り、義母上とクリス辺りがちゃんと把握してそうだが、庭で遊んでいて其のまま出てきた類か?
「何処行くんだ?」
聞いて見る。
「しらな~い」
「ね~」
「ねこかいぎ~」
モフモフしてそうな伝説で魅惑なアレの名前が出て来た。
「私達もついて行っても良い?」
当然の様に灯が食い付いた。ぬーさんは付いて来るならご自由に? と言った感じの視線を送ると、気にした様子も無く歩き出した。
広場にはモフモフの毛玉達が集まっていた。
現在の季節は収穫も終わった秋の良く晴れた小春日和、そろそろ上がり込む家を決める為に会議中(?)なのだろう。
やる気無さそうににゃあにゃあ言いながら地面に転がって居るだけだが・・・
灯と子供達が適当な仔猫を抱えて楽しそうにしている、エリスは何も其処までする物でもと言う表情をしながら別の子猫をもふもふと撫でていた。
この地方では、寒い冬を乗り越える為に仔猫が人の家に上がり込むと言う謎の風習(?)、冬越し猫と言うイベントが有るのだ。今現在横に居るぬーさんは其のまま居ついたレアケースである。
「これで冬の行き場所とか決めてるのか?」
「なあ(そう)」
ぬーさんは話しかけると普通に返事を返してくれる、括弧の部分はこっちの勝手な脳内補間だが、何となく話が通じている感はある。
「鼠駆除に何匹か猫手が欲しいんだが、借りて行っても良いか?」
「なあお?(ちゃんと返せよ?)」
「連れて行って良いのは?」
「ごろごろ(こいつ等)」
ぬーさんが立ち上がって何匹か子猫を纏めて首根っこを咥えて此方に運んで来る。
初見だと結構驚く光景だが、仔猫達は驚いた様子も無くぐてーっとぶら下がって居るので特に問題の無い運び方なのだろう。
纏めてこっちの目の前で口を放して仔猫達を落下させる。
「おっと」
咄嗟に下手で受け止める。
仔猫達が腕の中に納まった、にゃーにゃーと口々に鳴いて居る。
尚、子猫と言うには既に大きい、体長で40センチの上、重さで一匹3キロの上は有る、其れが5匹ほど、結構な重量感である。
ぬーさんが鼠狩りに選んだだけ有って、既に結構な筋肉が有るらしく、妙な力強さを感じる。柄がバラバラなので、豹やらジャガーやら虎っぽいのやら色々だ。
「まあぉ?(大事にな?)」
「有り難う」
驚くほど話が早かった。会話に成って居るのか怪しいのだが・・・
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