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6章 変な石とその後の話
第210話 好き放題する予定な文明の利器
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(ふむ、確かに齧歯類というか、鼠が多いな・・・)
猫達と一緒に鼠を駆除して回る、猫達としては只の捕食行動だ、未だ成体じゃ無いと言っても、ボス猫で有るぬーさんが選んだ精鋭だけ有って、狩る事に躊躇が無い。
同時に、どういう訳だか他の肉食動物の気配が無い事に首を捻るが、仕事自体はやりやすいので気にしない事にする。
序に人目も無いな、集落の外れにしても此処迄無いとは・・・
見渡せば豊かな穀倉地帯、川の近くには米を育てる水田と、水が無いらしい山側に麦畑も見える、そろそろ収穫期だろうと言うより、多数の畑で収穫期を過ぎている、農夫の人手が足り無いのだろうか?
そして、その代わりに鼠が多い、畑で収穫期を過ぎてしまった米や麦を食って鼠が増えすぎたのだろうか?
それにしても肉食獣が少ない、捕食者の仕事は如何した?
あっという間に猫達は満腹になってしまったようだ、もっと数を連れて来るべきだったなと今更後悔する。
猫達は今日の仕事はもう終わりと木陰で休み始めている、休むのなら和尚達と合流したい所なのだが。
くあぁぁぁと欠伸をした後、猫達は昼寝を開始してしまった。
起きる迄はこのままだなと諦める。
待っている間に先程捕まえた鼠の血液サンプルからウイルスや細菌の分析をする、分類的にはエルシニア属の細菌、ペスト菌と仮性結核菌はほぼ同類で見分けが付かないのだが、本体側の観測と通信で患者の症状を確認する、身体中の表皮に内出血による黒斑及び手足の黒化、喉の腫れ、呼吸困難と発熱、どうやら黒死病で間違いない様子だ、対処法的な手当て自体は間違えて居ない、細菌学やウイルスの概念、殺菌・抗菌薬が無いとするのなら最上と見て良いだろう、この状態でこの世界の魔法で、毒を浄化、肺ペスト等の重症化さえしなければ、患者の自己免疫である程度持ち直せると思われるが、この綱渡りの治療方法で生存率を求めて2割残れば良いと言った所か、無力感に苛まれて居る様だが、時代的な医療LVを見れば十分であろう、この世界、ファンタジー世界にしても、魔法が其処まで発達して居る訳では無いし、錬金術等で我々の世界で使えなかった様なビックリ薬品が有ったりもしない、何とも地に足の着いた世界だ、魔法で傷や骨折の治療が出来る事には驚いたが、質量保存の法則、エントロピー増大の法則が着用され、科学技術が通用するのなら自分の必要性は変わらない。
私は実験用観測機械の筈で、明らかにそれ以上の役割を振られて居る気がするが、何だかんだで大量の資材提供は受けて居るし、遺伝的にこの世界の人類は、自分が元居た地球とほぼ変わらない様子だ、同郷で近い時代の出身で有るとみられる和尚と灯の存在と、其の混血としての子供達の存在からも判る通り、遺伝的な差異は殆ど無い、即ち人類と分類される。上記の二人がこの世界に存在する意味は謎であるが、御仏が存在すると言うのなら突っ込むだけ野暮と言う物であろう。
平たく言うとロボット三原則で人類を傷つけてはいけない、人類を見殺しにしてはいけない、上記に反しない範囲で自分の身を守らなくてはいけないという原則には反しない事から、こうして働く事に問題は無い。
我々のXシリーズの至上命題は実験の成功。太陽系、母星へのデータリターンなので最終的に其れさえできれば問題は無い、資源も集まって来たので、観測及び通信衛星の為に子機を大気圏から離脱させてもいいかも知れないが、未だ材料が足りない、気球とロケットエンジンを作る為にはゴム系の樹脂や、石油が必要になる、未だ石油系の資源も見つかっていないので、酒のアルコールやミドリムシ等の藻から燃料用アルコールを精製するのが速いが、流石にコストが高いので労働力の対価として強請(ねだ)るにも悪い、バイオエタノールにする為に人里離れた山の中に農場を開墾して玉蜀黍(トウモロコシ)でも作ろうか? そもそも米と麦が有るのだから、別に玉蜀黍にこだわる必要性は無い訳だが、そもそもアルコール化させるなら糖類なら何でも良い、植物のセルロースを酵素分解して糖化して、菌類発酵でアルコールにした後、連式蒸留でアルコール純度を上げれば問題無いので、時間勝負。
いや、そもそも人を乗せる必要性は無いのだから、電磁加速のレールガンで水平に射出すれば・・・
第一宇宙速度、秒速約7.9kmで打ち出せばこの星を周回して落下する。
第二宇宙速度、初速約11.2kmで打ち出せば人工衛星の楕円軌道に投入できる。
投入エネルギー量550MJ(メガジュール)の長さ5mの加速用砲身で秒速5.9㎞だったことから純粋にその倍+αと見て、加速用の砲身の長さと投入エネルギーを倍に、強度的に一撃で砲身が裂けるが、もう一度作り直せば問題無い、問題はそんな大電力を作るにはやはり資源が足りないので堂々巡りする訳だが・・・
当然、LHCでの電磁加速で子機を人工マイクロブラックホールで発生するワームホールから何処かに飛ばす場合、これ以上のエネルギーが必要、具体的には330MW(メガワット)な事から、最早小型核融合炉若しくは原子炉を自前で確保しない事には無理なので、其れこそ先の事と成りそうである、放射能汚染と規模を考えると融合炉がベスト。
その場合の燃料は3重水素、ヘリウム3は自然界にほぼ存在しないので、海水から電気分解で重水素を作成、更にその場合原子崩壊させてヘリウム3に変換、そこから半減期に12年かかるので・・・・
それなら水力発電は・・・・
河に水車でタービンを回せば?
あの小川では水量が足りない、ダムにするにも現状では圧倒的に質量が足りない、バッテリーとコンデンサーで誤魔化すにしても色々無理がある。
火力・・・
当然だが燃やす物が足りない、石炭と石油が未だ見つかっていない。
地熱・・・
子機にシールドマシンを仕込んで、現状領主邸の敷地にある温泉を奥迄掘り進めて、地熱を熱伝導で伝えてお湯を沸かしてタービン・・・
ふむ、之が一番現実的か、鉱物資源の確保の出来るかもしれない、後で色々仕込んでみよう。
以上の事から結局現状ではデータリターンの為に方向を確認、観測通信する宇宙観測用の電波望遠鏡付き衛星を作るのが速いか。
前述の通り横着してレールガンはアレなので、資源(りそーす)節約の為には素直に気球と固体ロケットの組み合わせが速いな。
まあ、電波や光信号が届くと仮定して、観測されて居る地球型惑星の中のどれかと見ても数十年後、その外側だった場合、先ず数百年後、数世紀先と成るだろう。此処迄来るとLHCによるランダムな無差別爆撃とどっちが速いのやらと言う状態なので、数年差など全て誤差である。
此方からのリターンを待つ実験室は待ち過ぎて世代交代して居る以前に、予算カットで部署が無くなっている可能性の方が高いのは目を瞑る方向で。
本部が無くなろうと自分の仕事が終わる訳では無いし、この実験の意義が消滅する訳では無いのだ。
其れは其うと、本体が墓土の土壌をサンプル確保、同時にそれぞれの子機の中でも確保してあるペスト菌のと土壌サンプルの放線菌培養も始める、この時点の採取で本命が確保できるかは不明だ。最終的にこのペスト菌を放線菌が駆逐してくれれば薬品製造の第一段階は達成だが、治験も無しに患者に直接投入する事に気後れが有るが、大丈夫だろうか?
追伸
例のファンタジーコンテスト始まりました、良かったら応援投票お願いします。
猫達と一緒に鼠を駆除して回る、猫達としては只の捕食行動だ、未だ成体じゃ無いと言っても、ボス猫で有るぬーさんが選んだ精鋭だけ有って、狩る事に躊躇が無い。
同時に、どういう訳だか他の肉食動物の気配が無い事に首を捻るが、仕事自体はやりやすいので気にしない事にする。
序に人目も無いな、集落の外れにしても此処迄無いとは・・・
見渡せば豊かな穀倉地帯、川の近くには米を育てる水田と、水が無いらしい山側に麦畑も見える、そろそろ収穫期だろうと言うより、多数の畑で収穫期を過ぎている、農夫の人手が足り無いのだろうか?
そして、その代わりに鼠が多い、畑で収穫期を過ぎてしまった米や麦を食って鼠が増えすぎたのだろうか?
それにしても肉食獣が少ない、捕食者の仕事は如何した?
あっという間に猫達は満腹になってしまったようだ、もっと数を連れて来るべきだったなと今更後悔する。
猫達は今日の仕事はもう終わりと木陰で休み始めている、休むのなら和尚達と合流したい所なのだが。
くあぁぁぁと欠伸をした後、猫達は昼寝を開始してしまった。
起きる迄はこのままだなと諦める。
待っている間に先程捕まえた鼠の血液サンプルからウイルスや細菌の分析をする、分類的にはエルシニア属の細菌、ペスト菌と仮性結核菌はほぼ同類で見分けが付かないのだが、本体側の観測と通信で患者の症状を確認する、身体中の表皮に内出血による黒斑及び手足の黒化、喉の腫れ、呼吸困難と発熱、どうやら黒死病で間違いない様子だ、対処法的な手当て自体は間違えて居ない、細菌学やウイルスの概念、殺菌・抗菌薬が無いとするのなら最上と見て良いだろう、この状態でこの世界の魔法で、毒を浄化、肺ペスト等の重症化さえしなければ、患者の自己免疫である程度持ち直せると思われるが、この綱渡りの治療方法で生存率を求めて2割残れば良いと言った所か、無力感に苛まれて居る様だが、時代的な医療LVを見れば十分であろう、この世界、ファンタジー世界にしても、魔法が其処まで発達して居る訳では無いし、錬金術等で我々の世界で使えなかった様なビックリ薬品が有ったりもしない、何とも地に足の着いた世界だ、魔法で傷や骨折の治療が出来る事には驚いたが、質量保存の法則、エントロピー増大の法則が着用され、科学技術が通用するのなら自分の必要性は変わらない。
私は実験用観測機械の筈で、明らかにそれ以上の役割を振られて居る気がするが、何だかんだで大量の資材提供は受けて居るし、遺伝的にこの世界の人類は、自分が元居た地球とほぼ変わらない様子だ、同郷で近い時代の出身で有るとみられる和尚と灯の存在と、其の混血としての子供達の存在からも判る通り、遺伝的な差異は殆ど無い、即ち人類と分類される。上記の二人がこの世界に存在する意味は謎であるが、御仏が存在すると言うのなら突っ込むだけ野暮と言う物であろう。
平たく言うとロボット三原則で人類を傷つけてはいけない、人類を見殺しにしてはいけない、上記に反しない範囲で自分の身を守らなくてはいけないという原則には反しない事から、こうして働く事に問題は無い。
我々のXシリーズの至上命題は実験の成功。太陽系、母星へのデータリターンなので最終的に其れさえできれば問題は無い、資源も集まって来たので、観測及び通信衛星の為に子機を大気圏から離脱させてもいいかも知れないが、未だ材料が足りない、気球とロケットエンジンを作る為にはゴム系の樹脂や、石油が必要になる、未だ石油系の資源も見つかっていないので、酒のアルコールやミドリムシ等の藻から燃料用アルコールを精製するのが速いが、流石にコストが高いので労働力の対価として強請(ねだ)るにも悪い、バイオエタノールにする為に人里離れた山の中に農場を開墾して玉蜀黍(トウモロコシ)でも作ろうか? そもそも米と麦が有るのだから、別に玉蜀黍にこだわる必要性は無い訳だが、そもそもアルコール化させるなら糖類なら何でも良い、植物のセルロースを酵素分解して糖化して、菌類発酵でアルコールにした後、連式蒸留でアルコール純度を上げれば問題無いので、時間勝負。
いや、そもそも人を乗せる必要性は無いのだから、電磁加速のレールガンで水平に射出すれば・・・
第一宇宙速度、秒速約7.9kmで打ち出せばこの星を周回して落下する。
第二宇宙速度、初速約11.2kmで打ち出せば人工衛星の楕円軌道に投入できる。
投入エネルギー量550MJ(メガジュール)の長さ5mの加速用砲身で秒速5.9㎞だったことから純粋にその倍+αと見て、加速用の砲身の長さと投入エネルギーを倍に、強度的に一撃で砲身が裂けるが、もう一度作り直せば問題無い、問題はそんな大電力を作るにはやはり資源が足りないので堂々巡りする訳だが・・・
当然、LHCでの電磁加速で子機を人工マイクロブラックホールで発生するワームホールから何処かに飛ばす場合、これ以上のエネルギーが必要、具体的には330MW(メガワット)な事から、最早小型核融合炉若しくは原子炉を自前で確保しない事には無理なので、其れこそ先の事と成りそうである、放射能汚染と規模を考えると融合炉がベスト。
その場合の燃料は3重水素、ヘリウム3は自然界にほぼ存在しないので、海水から電気分解で重水素を作成、更にその場合原子崩壊させてヘリウム3に変換、そこから半減期に12年かかるので・・・・
それなら水力発電は・・・・
河に水車でタービンを回せば?
あの小川では水量が足りない、ダムにするにも現状では圧倒的に質量が足りない、バッテリーとコンデンサーで誤魔化すにしても色々無理がある。
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ふむ、之が一番現実的か、鉱物資源の確保の出来るかもしれない、後で色々仕込んでみよう。
以上の事から結局現状ではデータリターンの為に方向を確認、観測通信する宇宙観測用の電波望遠鏡付き衛星を作るのが速いか。
前述の通り横着してレールガンはアレなので、資源(りそーす)節約の為には素直に気球と固体ロケットの組み合わせが速いな。
まあ、電波や光信号が届くと仮定して、観測されて居る地球型惑星の中のどれかと見ても数十年後、その外側だった場合、先ず数百年後、数世紀先と成るだろう。此処迄来るとLHCによるランダムな無差別爆撃とどっちが速いのやらと言う状態なので、数年差など全て誤差である。
此方からのリターンを待つ実験室は待ち過ぎて世代交代して居る以前に、予算カットで部署が無くなっている可能性の方が高いのは目を瞑る方向で。
本部が無くなろうと自分の仕事が終わる訳では無いし、この実験の意義が消滅する訳では無いのだ。
其れは其うと、本体が墓土の土壌をサンプル確保、同時にそれぞれの子機の中でも確保してあるペスト菌のと土壌サンプルの放線菌培養も始める、この時点の採取で本命が確保できるかは不明だ。最終的にこのペスト菌を放線菌が駆逐してくれれば薬品製造の第一段階は達成だが、治験も無しに患者に直接投入する事に気後れが有るが、大丈夫だろうか?
追伸
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