255 / 274
6章 変な石とその後の話
第254話 番外 子供達の鍛え方
しおりを挟む
子供というモノは走り回る。やたらと楽しげに、目標も無く延々と走り回るモノである。
そして、一眠りしただけで、あっという間に筋肉痛も何もかも治る世代だ。
更に言うと、猫のゴロゴロ音と言うのは、謎の超音波で、最新の骨折治療法として使用されている、筋肉痛なんかも治るらしい。具体的には通常の3倍速で治るとかなんとか。
つまりどんなことに成るかというと・・・・・・
平たく言うと、若いときにだけ出来る、勝手に出来上がるフィジカルモンスターシステムだ。
何時もの様に仕事中、不意に窓の向こうに落ちる巨大な影を見つけて、びくりとした。
「ん?!」
ギョッと目を剥き、窓の向こうに視線を合わせる。
小さな影が幾つも、それに続いて落ちてくる。
「って?!」
一緒に書類仕事をしていたカナデも驚いた様子で続いて叫ぶ。
「ここ二階!」
屋根からベランダもテラスもない、目測、高さ約5m程で真っすぐ地面だ。
窓を開けて捕まえる余裕もなく、そのまま地面に落下する、一歩遅れて窓を開けて、落下先を確認、ぬーさんの浅い足跡に続いて、がっつりと小さな足跡が2つ並んでいた。
犯人達はそのまま何事も無かったかのように、とんでもない速度で、楽しそうに走り続けていた。
「あれ、危ないから止めろって言うべきだろうか?」
庭にある障害物、数メートルは有る花壇や生け垣の上を、ひょいひょいと飛び跳ねて移動した挙げ句に、塀の壁を壁蹴りしながら登り、そのままバランスを崩す様子も無く、塀の頭頂部、細い足場を走って行くのを呆然と見送った。
子供の成長が著しいと言うか、身体能力が大人達より凄いことに成っていた。
「あそこまで見事だと、難しくありません?」
カナデも同意見な様子だ。
「何だか凄いですよね?」
灯にも相談したところ、先に知って居た様子で、ウンウンと肯かれた。
「今の所、怪我する様子も無いんですよね、限界点自体は自分達で分かってるというか、転びそうに成ると、ちゃんとぬーさんがフォローに入ってるんで、一生に居る限りはまあ良いかなあって」
教育ママである灯も納得済み。
「子供が自分で鍛えてる分には、後々のためにも良いんじゃ無いでしょうか?」
エリスが、寧ろもっとヤレという感じの肯定意見だ、こうなると下手に縛り付けるよりは、それぞれの自主性に任せて良いだろう。
「まあ良いか、自転車見たいに身体能力超えてるわけじゃ無いだろうし」
一定速度を超えると、下手な転倒は命に関わる。
「韋駄天真言付いてますけどね?」
灯がとんでもないことを言い出した。
「常に強化中?」
「はい」
「自力で?」
「この間、仏とか、お経、真言やら何やらって色々言ったじゃ無いですか、試しに教えてみたら、便利だからってあっという間に覚えまして」
あちゃーと言う調子で、それほど失敗したつもりも無い様子で解説してくれる。
「反動というか、筋肉痛は?」
会話の外で、子供達の足は止まっていない。
既に見つけてから結構な時間を走り回ったまま過ごしている。
自分だったら筋肉痛と疲労が抜けずに倒れている時間の方が長くなってしまう。
「筋肉痛と小さな怪我は自分達で薬師如来真言使ってある程度回復して、疲労分はぬーさんと一緒に昼寝と夜寝で一晩で全回復、昨日よりも今日、今日より明日って感じでどんどん速くなっていくから、もう関心しつつ見てますよ」
灯がお手上げと言った調子で、口の上では呆れつつ、どこか自慢げに語る、やんちゃが過ぎるのは困るが、活発に楽しげに遊んでいる分には問題は無いと言うことで結論が出たらしい。
「流石に、保護具、ヘルメットぐらいは着けさせような?」
頭のダメージは流石に怖いので、精一杯の譲歩だ。
「其れが一番ですかね?」
灯が苦笑いを浮かべていた。
「格好良いの作ってね?」
いつの間にかヒカリがどや顔で混ざってきた、見られていた自覚は有ったらしい。
その後ろで流石にバテたらしいぬーさんとイリスが木陰で休んでいる。
ヒカリも汗だくだが、まだまだ余裕が有りそうな、元気が余っている雰囲気がある。
「分かった分かった、ちゃんと着けろよ?」
そう言いつつ、ヒカリの頭を撫でる、ニシシーという感じの笑みを浮かべていた。
後日、驚異のパルクールに、義父上の所のウルザも混ざっていた、混ざれるんだアレ? という感じに感心する羽目と成った。
追伸
ぬーさんに真言は乗っていません、素でそれぐらいの能力値です。休んでいるのは体力的にと言うより、オーバーヒートの冷却のためです。
子供達は未だ写経の枚数少ないから強化率はそれほどでも無いのが救い。
因みにこの韋駄天真言の限界突破トレーニング、鍛える効率は素晴らしいのだけど、オーバーワークがエグいため、この時点の和尚だと残念ながらデスクワーク主体の訛りとお歳のため、この時点では1週間寝込むぐらいと成ります、疲労の回復速度と筋肉等の強化速度が上手く釣り合わないため、鍛えても無駄な感じです、世知辛い。
そして、一眠りしただけで、あっという間に筋肉痛も何もかも治る世代だ。
更に言うと、猫のゴロゴロ音と言うのは、謎の超音波で、最新の骨折治療法として使用されている、筋肉痛なんかも治るらしい。具体的には通常の3倍速で治るとかなんとか。
つまりどんなことに成るかというと・・・・・・
平たく言うと、若いときにだけ出来る、勝手に出来上がるフィジカルモンスターシステムだ。
何時もの様に仕事中、不意に窓の向こうに落ちる巨大な影を見つけて、びくりとした。
「ん?!」
ギョッと目を剥き、窓の向こうに視線を合わせる。
小さな影が幾つも、それに続いて落ちてくる。
「って?!」
一緒に書類仕事をしていたカナデも驚いた様子で続いて叫ぶ。
「ここ二階!」
屋根からベランダもテラスもない、目測、高さ約5m程で真っすぐ地面だ。
窓を開けて捕まえる余裕もなく、そのまま地面に落下する、一歩遅れて窓を開けて、落下先を確認、ぬーさんの浅い足跡に続いて、がっつりと小さな足跡が2つ並んでいた。
犯人達はそのまま何事も無かったかのように、とんでもない速度で、楽しそうに走り続けていた。
「あれ、危ないから止めろって言うべきだろうか?」
庭にある障害物、数メートルは有る花壇や生け垣の上を、ひょいひょいと飛び跳ねて移動した挙げ句に、塀の壁を壁蹴りしながら登り、そのままバランスを崩す様子も無く、塀の頭頂部、細い足場を走って行くのを呆然と見送った。
子供の成長が著しいと言うか、身体能力が大人達より凄いことに成っていた。
「あそこまで見事だと、難しくありません?」
カナデも同意見な様子だ。
「何だか凄いですよね?」
灯にも相談したところ、先に知って居た様子で、ウンウンと肯かれた。
「今の所、怪我する様子も無いんですよね、限界点自体は自分達で分かってるというか、転びそうに成ると、ちゃんとぬーさんがフォローに入ってるんで、一生に居る限りはまあ良いかなあって」
教育ママである灯も納得済み。
「子供が自分で鍛えてる分には、後々のためにも良いんじゃ無いでしょうか?」
エリスが、寧ろもっとヤレという感じの肯定意見だ、こうなると下手に縛り付けるよりは、それぞれの自主性に任せて良いだろう。
「まあ良いか、自転車見たいに身体能力超えてるわけじゃ無いだろうし」
一定速度を超えると、下手な転倒は命に関わる。
「韋駄天真言付いてますけどね?」
灯がとんでもないことを言い出した。
「常に強化中?」
「はい」
「自力で?」
「この間、仏とか、お経、真言やら何やらって色々言ったじゃ無いですか、試しに教えてみたら、便利だからってあっという間に覚えまして」
あちゃーと言う調子で、それほど失敗したつもりも無い様子で解説してくれる。
「反動というか、筋肉痛は?」
会話の外で、子供達の足は止まっていない。
既に見つけてから結構な時間を走り回ったまま過ごしている。
自分だったら筋肉痛と疲労が抜けずに倒れている時間の方が長くなってしまう。
「筋肉痛と小さな怪我は自分達で薬師如来真言使ってある程度回復して、疲労分はぬーさんと一緒に昼寝と夜寝で一晩で全回復、昨日よりも今日、今日より明日って感じでどんどん速くなっていくから、もう関心しつつ見てますよ」
灯がお手上げと言った調子で、口の上では呆れつつ、どこか自慢げに語る、やんちゃが過ぎるのは困るが、活発に楽しげに遊んでいる分には問題は無いと言うことで結論が出たらしい。
「流石に、保護具、ヘルメットぐらいは着けさせような?」
頭のダメージは流石に怖いので、精一杯の譲歩だ。
「其れが一番ですかね?」
灯が苦笑いを浮かべていた。
「格好良いの作ってね?」
いつの間にかヒカリがどや顔で混ざってきた、見られていた自覚は有ったらしい。
その後ろで流石にバテたらしいぬーさんとイリスが木陰で休んでいる。
ヒカリも汗だくだが、まだまだ余裕が有りそうな、元気が余っている雰囲気がある。
「分かった分かった、ちゃんと着けろよ?」
そう言いつつ、ヒカリの頭を撫でる、ニシシーという感じの笑みを浮かべていた。
後日、驚異のパルクールに、義父上の所のウルザも混ざっていた、混ざれるんだアレ? という感じに感心する羽目と成った。
追伸
ぬーさんに真言は乗っていません、素でそれぐらいの能力値です。休んでいるのは体力的にと言うより、オーバーヒートの冷却のためです。
子供達は未だ写経の枚数少ないから強化率はそれほどでも無いのが救い。
因みにこの韋駄天真言の限界突破トレーニング、鍛える効率は素晴らしいのだけど、オーバーワークがエグいため、この時点の和尚だと残念ながらデスクワーク主体の訛りとお歳のため、この時点では1週間寝込むぐらいと成ります、疲労の回復速度と筋肉等の強化速度が上手く釣り合わないため、鍛えても無駄な感じです、世知辛い。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界から元の世界に派遣された僕は他の勇者たちとは別にのんびり暮らします【DNAの改修者ー外伝】
kujibiki
ファンタジー
異世界で第二の人生の大往生を迎えた僕は再びあの場所へ飛ばされていた。
※これは『DNAの改修者』のアフターストーリーとなります。
『DNAの改修者』を読まなくても大丈夫だとは思いますが、気になる方はご覧ください。
※表紙は生成AIで作ってみたイメージです。(シャルルが難しい…)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
構造理解で始めるゼロからの文明開拓
TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。
適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。
だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――!
――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
悪徳領主の息子に転生しました
アルト
ファンタジー
悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。
領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。
そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。
「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」
こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。
一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。
これなんて無理ゲー??
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる