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生涯現役
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病院に連れて行かれずにホッとしているわ。
毎回、背中に針を刺されて点滴されるなんて、ゾッとするでしょ?
お母さんからお姉ちゃんに預けられて数日、一度しか吐いていないし、一食分づつ、計量して個分けにしてあるごはんも完食できることが増えてきたわ。
お兄ちゃんは毎日、わたしの麗しい写真を撮影して、お母さんのスマホとやらにわたしの写真とごはんの食べ具合なんかを細かく報告しているらしいの。
お母さんも、わたしが毎食ちゃんと食べれているのを教えてもらって、離れていても、きっと、安心していると思うの。
わたしはもう、元気になったんだって!
でも、あとひと押ししておいた方がいいかしら?
わたしは病院に行かなくても元気だってことをもう少し、お姉ちゃんにアピールしておくことにするわ。
「お母さん!!」
今朝の早起き一番のユウがお姉ちゃんを呼んでいるわ。
すぐにお姉ちゃんも起きてきた。
「おはよう、ユウ。 どうしたの?」
「見て見て!! お母さんの座布団に!!!」
「……あーー。 ネズミだね……。」
「ポンすけかな?」
「そうだろうね。ご丁寧に座布団の真ん中に置いてあるし。」
「プレゼントかな?」
「そうだろうね。すっかり元気だよってアピールじゃない?」
さすがはお姉ちゃん!
わたしの想いをしっかり受け止めてくれているわ!
「ポンはもう十七才なのに……」
「人の年に変えると……おばあちゃんなんでしょ?」
ユウ! なんてことを言うのかしら?
そのレディに対して失礼な口を引っ掻くわよ!!
「そうね……ポンはだいぶおばあちゃんだし、病みあがりなんだけど…… ずいぶん鈍臭いネズミもいたものね。 ポンすけのしっぽはひょっとして二本あるんじゃない!?」
「おお!! いつ二本になるかな?」
「もうなってるかもね? 一本隠しているのかもよ~。 きっと、ポンすけは生涯現役ってことね。」
「ポンすけはまだまだ長生きできるね!!」
「そうね。心臓は元気だって、動物のお医者さんにお墨付きをもらったそうだから、きっとまだまだ長生きしてくれるよ。」
「うれしいな。」
ユウ、わたしも嬉しいわ。
わたしを喜ばせてくれることを言ったユウに免じて、さっきの失礼な発言は見逃してあげるわね。
わたしはずっと現役よ!
毎回、背中に針を刺されて点滴されるなんて、ゾッとするでしょ?
お母さんからお姉ちゃんに預けられて数日、一度しか吐いていないし、一食分づつ、計量して個分けにしてあるごはんも完食できることが増えてきたわ。
お兄ちゃんは毎日、わたしの麗しい写真を撮影して、お母さんのスマホとやらにわたしの写真とごはんの食べ具合なんかを細かく報告しているらしいの。
お母さんも、わたしが毎食ちゃんと食べれているのを教えてもらって、離れていても、きっと、安心していると思うの。
わたしはもう、元気になったんだって!
でも、あとひと押ししておいた方がいいかしら?
わたしは病院に行かなくても元気だってことをもう少し、お姉ちゃんにアピールしておくことにするわ。
「お母さん!!」
今朝の早起き一番のユウがお姉ちゃんを呼んでいるわ。
すぐにお姉ちゃんも起きてきた。
「おはよう、ユウ。 どうしたの?」
「見て見て!! お母さんの座布団に!!!」
「……あーー。 ネズミだね……。」
「ポンすけかな?」
「そうだろうね。ご丁寧に座布団の真ん中に置いてあるし。」
「プレゼントかな?」
「そうだろうね。すっかり元気だよってアピールじゃない?」
さすがはお姉ちゃん!
わたしの想いをしっかり受け止めてくれているわ!
「ポンはもう十七才なのに……」
「人の年に変えると……おばあちゃんなんでしょ?」
ユウ! なんてことを言うのかしら?
そのレディに対して失礼な口を引っ掻くわよ!!
「そうね……ポンはだいぶおばあちゃんだし、病みあがりなんだけど…… ずいぶん鈍臭いネズミもいたものね。 ポンすけのしっぽはひょっとして二本あるんじゃない!?」
「おお!! いつ二本になるかな?」
「もうなってるかもね? 一本隠しているのかもよ~。 きっと、ポンすけは生涯現役ってことね。」
「ポンすけはまだまだ長生きできるね!!」
「そうね。心臓は元気だって、動物のお医者さんにお墨付きをもらったそうだから、きっとまだまだ長生きしてくれるよ。」
「うれしいな。」
ユウ、わたしも嬉しいわ。
わたしを喜ばせてくれることを言ったユウに免じて、さっきの失礼な発言は見逃してあげるわね。
わたしはずっと現役よ!
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