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第三話 夢の都
第三章
なぜ私がよりにもよって夜魔の中へと入りこむことになってしまったのかは、まったくわからなかった。
相談しようにも、私の話せる相手は我が同胞たるAくらいしかいない。私が夜魔Bの記憶を持たないことは我が同胞たるAも知っていたが、それは一度死んで生き返らせられた後遺症ぐらいに考えていたらしい。仕方なく、私はすべてを胸のうちにしまいこみ、いつかこの夢から覚めるときまで夜魔Bになりきることにしたが、いくらこの世界で眠りについても、いっこうに現世に覚醒する気配はない。
私はあせった。どうしたらこの体から解放されるかと躍起になった。もしこのままこの体に縛りつけられるようだったら、いっそ自殺してしまおうかとさえ考えていた。
あれは私がそんな妄念にとりつかれていた頃のことだった。
私が夜魔Bとなってからも、しばらくあの方は気ままに各地を旅していたが、さすがにもう我らにはうかつに人前には出ないよう厳しく言い渡していた。
しかし、自殺にしろ他殺にしろ、もう一度死ねば元に戻れるかもしれない。そう思いついた私は、ひそかに死ぬ機会を窺っていた。
だが、一度人間によって殺されている私――というより夜魔B――には、あの方も我が同胞たるAも必要以上に注意を払っていた。私の傍らには常に我が同胞たるAがおり、彼の前では、自ら死を招くようなおかしな真似は決してできなかったのである。
しかし、好機はある夜、唐突にやってきた。
その頃、あの方はセレファイスにほど近い小さな村の、とある貧しい家に逗留していた。
その家では、気立てがよくて働き者と評判の銀の髪した若い娘が、年老いた病床の父親と共に暮らしていた。あの方はその娘の好意に甘んじていたわけである。
親子が寝静まったのを見計らって、あの方は外へ出、茂みに身を潜めていた我らを久方ぶりに呼び寄せた。あの方にとって我らはペットのようなものであるらしい。ペットは飼い主さえいればその存在を保証されるわけだから、考えてみればこれほど楽な生き方はないかもしれなかった。
だが、我らがあの方と戯れていると、突然あの方を呼ぶ声が上がった。驚いてそちらに意識を向ければ、蒼白な顔をした娘が大きな斧を手にしてこちらを睨んでいた。どうやら娘には我らがあの方を襲っているように見えたらしい。早く逃げてと必死の形相であの方に訴えかけた。
チャンスだと私は思った。勇敢なるこの娘なら、襲いかかれば確実に私を屠ってくれることだろう。死に至るまでの苦痛はあるだろうが、このまま醜い夜魔として一生を終えるかもしれないという不安よりは耐えられる。もっとも、死んでも元に戻れるという保証はどこにもなかったが、私は一刻も早くこの体から解放されたくてたまらなかった。
我が同胞たるAは一目散に空へ舞い上がろうとした。当然、私もそうするとばかり思っていただろう。が、私にそんなつもりは毛頭なかった。私は逆上のあまり娘に襲いかかったふうを装い、娘が即座に確実に自分を殺せる位置をめざして飛ぼうとした。しかし。
そんな我らを、あの方は右手を出して娘から庇った。
普段の動作は機敏なほうではないのに、このときは驚くほど速かった。だが、そのことよりも我らには、あの方が自分たちを庇おうとしたことのほうが驚きだった。
常に冷静なあの方ならば、娘があの位置から、しかもあの方が一緒にいるのに我らを殺せるはずがないことは、とうにわかっていたはずだ。それでもなお手を出さずにはいられなかった。そんな感じだった。
あの方は我らを庇ったまま、これは自分の友達で害をなすものではないと娘に言った。しかし娘は警戒を解かず、でもそれは化け物じゃないのと言った。
その後、あの方が言った、この一言を私は生涯忘れることはないだろう。それはまるでそれまでの私自身に向けられたかのようだった。
――人間であることが、そんなに偉いのか。
娘は言葉を失い、あの方は我らと共に去った。
そして、そのときから私は死を望むことをやめ、我が同胞たるAのように心から〝あの方〟と呼ぶようになったのだった。
***
日が少し傾きはじめてから、ようやくあの方は腰を上げ、さっきのところへ戻ろうと我らに言った。
湖を囲む森を抜けて再び庭園に戻り、そのまま元来た道をたどっていく。と、最初に私たちがいた、あの縞大理石の宮殿の前へ出た。
その宮殿を感慨深げに眺めてから、あの方はその前にある大理石の長い階段をゆっくりと上っていったが、やがてそれを上りきったところで立ち止まり、庭園のほうを振り返った。
そこにはやはり、最初にここで見たときと同じ光景が、地平線いっぱいに広がっていた。
「おまえら、ここに一生住んでいたいと思うか?」
庭園を見下ろしたまま、独り言のようにあの方は言った。
我らに訊ねているのだろうか? 我らは困惑して、互いの無い顔を見合わせた。
「俺は絶対思わない。ここはやっぱりラヴクラフトの夢の都だ。この都のよさは、少なくとも俺にはわからない。これなら俺はあの城のほうがまだ好きだな」
あの方は我らのほうを向いて少し笑った。私はなぜ今そんなことを言うのかわからなかった。その〝ラヴクラフト〟というおそらくは人名も。この都は地球の神々のものではなかったのか?
しかし、口のない私には、そう訊ねることはできなかった。あの方も我らの答えを期待していたわけではないだろう。ふっと身を翻すと、正面の出入口から宮殿の中へと入っていった。
宮殿はあの縞瑪瑙の城よりはるかに華やかで美しく、かの有名なベルサイユ宮殿を彷彿とさせた。だが、あの方は庭園を見ていたときとは好対照なまでに、それらの眩いばかりの装飾にはあまり目をやらず、ただまっすぐに歩きつづけた。
確かに人工物を好まないあの方にとって、このような宮殿は退屈しのぎになりこそすれ、心から安らげる場所にはなりえないだろう。先ほど自分で言っていたように、あの黒一色でたまに金の象嵌があるきりの、一種牢獄をも思わせる縞瑪瑙の城のほうが、ずっと好ましいのだ。
そんなことはないと私は思った。あの城よりこちらのほうが、現世のものに近いぶんだけ、いいに決まっていると。
しかし、不思議なことにその思いは、我が同胞たるAと共にあの方の後を歩くうちに薄れていき、ついには私もあの縞瑪瑙の城のほうがよいと思うようになってしまったのである。
なぜだろうと私は考えた。この宮殿のほうが色鮮やかで居心地もよさそうなのに。
だが、この宮殿には、どこか外部の人間を厳然と拒否するような冷ややかな威圧感もあった。人の気配はなかったが、それが私をいたたまれなくさせていったのだ。それに。
前方の細い背中を見上げて私は思う。
白い印象のこの方には、装飾過多のこの宮殿より、地味だがいつでも青い空と緑を望める、あの黒い城のほうがよく映える。
そんなことを思いながら、あの方の背中を追っていると、急にあの方が立ち止まり、何かに耳を澄ますような仕草をした。もとより我らには何の音もした覚えはなかったから、いったい何事だろうとあわてて無い耳を傾けた。
「聞こえないか?」
肩ごしにあの方は我らを見た。
「子供の声だ」
その瞬間、急に音量を上げられたときのように、幼い子供たちの歓声が私にも聞こえた。そして、はしゃぐようなそれらの声と共に、勢いよくぱたぱたと駆けていく軽い複数の足音が確かに聞こえた。
そこはちょうど右手に高窓が立ち並ぶ廊下の一角だったが、無論、私たち以外に子供はおろか誰一人いなかった。
しかし、それらの音は近づいたかと思うと、一瞬あたかも風のように我らの脇をすり抜け、再び遠ざかっていって消えたのである。
音はどちらから来てどこへ去っていったのか、我らにはわからなかった。だが、あの方は我らの来た方向をじっと見ていた。だからきっと〝彼ら〟はそちらへ向かって駆けていったのだろう。
「神も童心に返る……か」
ぽつりとあの方が呟いた。そういうあの方が童心に返るのは、自然を前にしたときくらいのものだ。同じ〝神〟でありながら、この二者はまったく相反していた。
しかし、今やあの縞瑪瑙の城――未知なるカダスの城で〝神〟として君臨しているのは、間違いなくあの方であり、かつて〈大いなるものども〉と呼ばれ、人間たちから畏れられた地球の神々は、もはや伝説以前の存在に堕していた。そして、そうなってしまったのも、すべてはあの男が地球の神々以外に〝神〟を、すなわちあの方を見つけてしまったからなのだ。
あの方にとってそのことは歓迎すべきことではなかった。自分はただのつまらない人間なのだと、折に触れては言いつづけてきた。
だが、それはあの男にとっても我らにとっても無意味なことだった。あのとき、あの方は人間であることがそれほど偉いのかと言ったが、同じことが神にも言えた。
ある存在の持つ価値は、あくまでその存在に対する外部の主観の問題であり、その存在自身が定めることではない。たとえ相手が地球の神々であっても、我らは決して膝を屈することはないだろう。理由はただ一つ。あの方ではないからだ。
「行こうか」
ふとあの方は我らに微笑みかけた。
「まだ、〝北の急斜面〟とやらを見ていない」
相談しようにも、私の話せる相手は我が同胞たるAくらいしかいない。私が夜魔Bの記憶を持たないことは我が同胞たるAも知っていたが、それは一度死んで生き返らせられた後遺症ぐらいに考えていたらしい。仕方なく、私はすべてを胸のうちにしまいこみ、いつかこの夢から覚めるときまで夜魔Bになりきることにしたが、いくらこの世界で眠りについても、いっこうに現世に覚醒する気配はない。
私はあせった。どうしたらこの体から解放されるかと躍起になった。もしこのままこの体に縛りつけられるようだったら、いっそ自殺してしまおうかとさえ考えていた。
あれは私がそんな妄念にとりつかれていた頃のことだった。
私が夜魔Bとなってからも、しばらくあの方は気ままに各地を旅していたが、さすがにもう我らにはうかつに人前には出ないよう厳しく言い渡していた。
しかし、自殺にしろ他殺にしろ、もう一度死ねば元に戻れるかもしれない。そう思いついた私は、ひそかに死ぬ機会を窺っていた。
だが、一度人間によって殺されている私――というより夜魔B――には、あの方も我が同胞たるAも必要以上に注意を払っていた。私の傍らには常に我が同胞たるAがおり、彼の前では、自ら死を招くようなおかしな真似は決してできなかったのである。
しかし、好機はある夜、唐突にやってきた。
その頃、あの方はセレファイスにほど近い小さな村の、とある貧しい家に逗留していた。
その家では、気立てがよくて働き者と評判の銀の髪した若い娘が、年老いた病床の父親と共に暮らしていた。あの方はその娘の好意に甘んじていたわけである。
親子が寝静まったのを見計らって、あの方は外へ出、茂みに身を潜めていた我らを久方ぶりに呼び寄せた。あの方にとって我らはペットのようなものであるらしい。ペットは飼い主さえいればその存在を保証されるわけだから、考えてみればこれほど楽な生き方はないかもしれなかった。
だが、我らがあの方と戯れていると、突然あの方を呼ぶ声が上がった。驚いてそちらに意識を向ければ、蒼白な顔をした娘が大きな斧を手にしてこちらを睨んでいた。どうやら娘には我らがあの方を襲っているように見えたらしい。早く逃げてと必死の形相であの方に訴えかけた。
チャンスだと私は思った。勇敢なるこの娘なら、襲いかかれば確実に私を屠ってくれることだろう。死に至るまでの苦痛はあるだろうが、このまま醜い夜魔として一生を終えるかもしれないという不安よりは耐えられる。もっとも、死んでも元に戻れるという保証はどこにもなかったが、私は一刻も早くこの体から解放されたくてたまらなかった。
我が同胞たるAは一目散に空へ舞い上がろうとした。当然、私もそうするとばかり思っていただろう。が、私にそんなつもりは毛頭なかった。私は逆上のあまり娘に襲いかかったふうを装い、娘が即座に確実に自分を殺せる位置をめざして飛ぼうとした。しかし。
そんな我らを、あの方は右手を出して娘から庇った。
普段の動作は機敏なほうではないのに、このときは驚くほど速かった。だが、そのことよりも我らには、あの方が自分たちを庇おうとしたことのほうが驚きだった。
常に冷静なあの方ならば、娘があの位置から、しかもあの方が一緒にいるのに我らを殺せるはずがないことは、とうにわかっていたはずだ。それでもなお手を出さずにはいられなかった。そんな感じだった。
あの方は我らを庇ったまま、これは自分の友達で害をなすものではないと娘に言った。しかし娘は警戒を解かず、でもそれは化け物じゃないのと言った。
その後、あの方が言った、この一言を私は生涯忘れることはないだろう。それはまるでそれまでの私自身に向けられたかのようだった。
――人間であることが、そんなに偉いのか。
娘は言葉を失い、あの方は我らと共に去った。
そして、そのときから私は死を望むことをやめ、我が同胞たるAのように心から〝あの方〟と呼ぶようになったのだった。
***
日が少し傾きはじめてから、ようやくあの方は腰を上げ、さっきのところへ戻ろうと我らに言った。
湖を囲む森を抜けて再び庭園に戻り、そのまま元来た道をたどっていく。と、最初に私たちがいた、あの縞大理石の宮殿の前へ出た。
その宮殿を感慨深げに眺めてから、あの方はその前にある大理石の長い階段をゆっくりと上っていったが、やがてそれを上りきったところで立ち止まり、庭園のほうを振り返った。
そこにはやはり、最初にここで見たときと同じ光景が、地平線いっぱいに広がっていた。
「おまえら、ここに一生住んでいたいと思うか?」
庭園を見下ろしたまま、独り言のようにあの方は言った。
我らに訊ねているのだろうか? 我らは困惑して、互いの無い顔を見合わせた。
「俺は絶対思わない。ここはやっぱりラヴクラフトの夢の都だ。この都のよさは、少なくとも俺にはわからない。これなら俺はあの城のほうがまだ好きだな」
あの方は我らのほうを向いて少し笑った。私はなぜ今そんなことを言うのかわからなかった。その〝ラヴクラフト〟というおそらくは人名も。この都は地球の神々のものではなかったのか?
しかし、口のない私には、そう訊ねることはできなかった。あの方も我らの答えを期待していたわけではないだろう。ふっと身を翻すと、正面の出入口から宮殿の中へと入っていった。
宮殿はあの縞瑪瑙の城よりはるかに華やかで美しく、かの有名なベルサイユ宮殿を彷彿とさせた。だが、あの方は庭園を見ていたときとは好対照なまでに、それらの眩いばかりの装飾にはあまり目をやらず、ただまっすぐに歩きつづけた。
確かに人工物を好まないあの方にとって、このような宮殿は退屈しのぎになりこそすれ、心から安らげる場所にはなりえないだろう。先ほど自分で言っていたように、あの黒一色でたまに金の象嵌があるきりの、一種牢獄をも思わせる縞瑪瑙の城のほうが、ずっと好ましいのだ。
そんなことはないと私は思った。あの城よりこちらのほうが、現世のものに近いぶんだけ、いいに決まっていると。
しかし、不思議なことにその思いは、我が同胞たるAと共にあの方の後を歩くうちに薄れていき、ついには私もあの縞瑪瑙の城のほうがよいと思うようになってしまったのである。
なぜだろうと私は考えた。この宮殿のほうが色鮮やかで居心地もよさそうなのに。
だが、この宮殿には、どこか外部の人間を厳然と拒否するような冷ややかな威圧感もあった。人の気配はなかったが、それが私をいたたまれなくさせていったのだ。それに。
前方の細い背中を見上げて私は思う。
白い印象のこの方には、装飾過多のこの宮殿より、地味だがいつでも青い空と緑を望める、あの黒い城のほうがよく映える。
そんなことを思いながら、あの方の背中を追っていると、急にあの方が立ち止まり、何かに耳を澄ますような仕草をした。もとより我らには何の音もした覚えはなかったから、いったい何事だろうとあわてて無い耳を傾けた。
「聞こえないか?」
肩ごしにあの方は我らを見た。
「子供の声だ」
その瞬間、急に音量を上げられたときのように、幼い子供たちの歓声が私にも聞こえた。そして、はしゃぐようなそれらの声と共に、勢いよくぱたぱたと駆けていく軽い複数の足音が確かに聞こえた。
そこはちょうど右手に高窓が立ち並ぶ廊下の一角だったが、無論、私たち以外に子供はおろか誰一人いなかった。
しかし、それらの音は近づいたかと思うと、一瞬あたかも風のように我らの脇をすり抜け、再び遠ざかっていって消えたのである。
音はどちらから来てどこへ去っていったのか、我らにはわからなかった。だが、あの方は我らの来た方向をじっと見ていた。だからきっと〝彼ら〟はそちらへ向かって駆けていったのだろう。
「神も童心に返る……か」
ぽつりとあの方が呟いた。そういうあの方が童心に返るのは、自然を前にしたときくらいのものだ。同じ〝神〟でありながら、この二者はまったく相反していた。
しかし、今やあの縞瑪瑙の城――未知なるカダスの城で〝神〟として君臨しているのは、間違いなくあの方であり、かつて〈大いなるものども〉と呼ばれ、人間たちから畏れられた地球の神々は、もはや伝説以前の存在に堕していた。そして、そうなってしまったのも、すべてはあの男が地球の神々以外に〝神〟を、すなわちあの方を見つけてしまったからなのだ。
あの方にとってそのことは歓迎すべきことではなかった。自分はただのつまらない人間なのだと、折に触れては言いつづけてきた。
だが、それはあの男にとっても我らにとっても無意味なことだった。あのとき、あの方は人間であることがそれほど偉いのかと言ったが、同じことが神にも言えた。
ある存在の持つ価値は、あくまでその存在に対する外部の主観の問題であり、その存在自身が定めることではない。たとえ相手が地球の神々であっても、我らは決して膝を屈することはないだろう。理由はただ一つ。あの方ではないからだ。
「行こうか」
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