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第四話 報復の女神(SIDE:A)
3
久しぶりに会った恭司は、少しだけ不機嫌そうだった。
それとは対照的に、男の機嫌はこれまで彼女が見たことがないほど最高によかった。どちらも何を考えているのか、実にわかりやすい。
「もっとここにいてくれればいいのに」
恭司は男より正直だった。今までいた場所にもっといたかったのだろう。その気持ちはここで幾日か過ごした彼女にはわかる。安全で快適だが、それと同じくらい退屈なのだ。
「そうしたいけど……そろそろ家に戻らないと……」
困ったような表情を装って彼女は答えた。そう。せっかくあの男が死んでくれたのだ。早く家に戻らなくてはその甲斐がない。
「まあ、それもそうか。じゃあ、ほんとにあんたはあんたの意志で、帰りたいと思ってるんだな?」
「ええ。……そうよ」
深くうなずいてから、彼女はちらりと男の顔を見た。だが、男は恭司だけを見ていて、彼女の視線に気づかなかった。逆に恭司のほうが彼女を追って男を見やったが、また彼女に目を戻した。
「そうか。じゃあ、しょうがない。もう二度と会うことはないと思うけど元気でね。あ、そうだ。土産は持った?」
「え、ええ……」
言われて彼女は手に提げていた小さな皮袋を持ち上げた。この中には、ヨガシュと一緒に選んだ貴金属が入っている。事前に男から、好きなものを選んで持ち帰れと言われていたのだ。
ヨガシュや召使たちには、すでに別れを告げていた。彼女らは恭司の前に姿を現してはいけないことになっているのだという。きっと、彼女らの代わりは、すべて男が務めていたのだろう。朝も昼も夜も。
「本当にいろいろどうもありがとう。こんなことまでしてもらって……かえって私のほうが申し訳なかったわ」
今までの彼女なら、そんなものはいただけませんと断っていたかもしれない。しかし、これからは一人だ。自分の身を守るものは一つでも多いほうがいい。それに、もう二度と恭司や男に会うことはないのだ。見栄を張る必要もないだろう。
「いやいや、こちらも助かった。久しぶりに里帰りができて。帰ったら、親父さんによろしく」
一瞬、彼女の顔が強ばった。すぐに我に返り、苦笑の仮面をつける。
「ええ、そうね。でも、私は家にいることになってるんでしょう? そんなことを言ったら、変に思われるわ」
「ああ、そういやそうだった。こいつは失敬」
おどけて恭司は肩をすくめた。
恭司は彼女が父親を殺させたことを知らないはずだ。男にも一応口止めした。だが、なぜか何もかも見透かされているような気がして、彼女は恭司の鳶色の瞳を直視することができなかった。
「では、そろそろ……」
この場から逃れるために、彼女は自分からそう切り出した。
と、待ちかねたように男が近づいてくる。
「ちゃんと無事に家まで送り届けろよ」
男の背中に恭司が言う。よほど信用がないらしい。
「わかっておるわ」
苦々しそうに男が答えた。その顔を見つめながら、もうこの男に会うこともなくなるのだと彼女は改めて思った。
この城に未練はないが、そのことだけは残念だった。持ち帰れるものなら宝石ではなく、この男だけが欲しいのに。この男さえいれば、何でも手に入る。城も宝石も悦楽も。
男はここへ来たときと同じように、無造作に彼女の腕をつかんだ。彼女もまた来たときと同じ服に身を包んでいたが、ヨガシュたちが洗っておいてくれたので、今度は汚れを気にしなくて済んだ。
視界が消える寸前、笑って手を振る恭司の背後に、彼女は二つの黒い影を見た。
蝙蝠のような翼をはためかせて飛ぶそれらは、あの夜、彼女が殺そうとした夜魔たちに相違なく、彼女が帰るのを待ちきれずに、その不気味な姿を現したに違いなかった。
この城の真の主の帰還を祝うために。
男が彼女の腕を放したのは、彼女の家の前ではなく、なぜか村はずれの墓場の中でだった。怪訝に思って男を見上げると、男は黙って前方を顎で指した。
もう一人の〝彼女〟が立っていた。
しかし、すべての事情をわかっているはずの偽者は、ひどく驚いた様子で彼女たちを見ていた。今日帰ってくると知らされてはいなかったのだろうか。
「おまえはいらない」
そう言って男が偽者を指さすと、偽者は糸の切れた操り人形のように地面に崩れ落ちた。
「何をするの!」
思わずそう叫ぶと、男はうるさそうに彼女を見下ろした。
「同じ顔の人間がもう一人いたら、困るのはおまえではないか?」
「それは……」
でも、あんな消し方をしなくても、と彼女は心の中で反論した。いくら偽者とはいえ、自分と同じ顔をした人間が殺されるのを見るのは、気持ちのいいことではない。
「とにかく、これでおまえは完全に自由だ。約束どおり、元の場所へ帰らせよう」
男は再び彼女の腕をつかんだ。
「待って、あの死体は!」
男は倒れている偽者を一瞥して、つまらなそうに答えた。
「ああ、あれか。……どうにかなる」
どうにかなるはずはない。このまま村に帰っては、自分は亡霊になってしまうではないか。しかし、男は彼女を無視して移動し、今度こそ彼女の家の前で彼女の腕を放した。
「どうするの、あんなところに死体があったら!」
騒ぐ彼女を、男は心底不快げに見やった。
「問題ない。それよりも、おまえが本当に自由になれたかを確認したほうがいいのではないか? おまえの父親の葬儀は済んでいる。片づけをしなくても済むようにしてやったのだ。ありがたく思え」
傲岸に言い捨てて、男は消えた。
彼女は舌打ちして地面を蹴った。やっぱり、何て嫌な男だろう。いくら顔がよくても強くても、自分の思いどおりにならない男ならいらない。
そのとき、道の向こうから誰かが歩いてくるのが見えた。
近所の主婦の一人だ。彼女はたちまち村で評判の孝行娘に立ち返ると、こちらからにこやかに挨拶をした。
「こんにちは」
だが、いつもなら愛想よく答えてくれるその女は、少しだけ不審そうな顔をしてから、こんにちはと答えた。
「どうしたの?」
違和感を覚えてそう訊ねると、女のほうが驚いたようだった。
「いや、あんたみたいな綺麗な子、見たことないから。いったいどこから来なすった?」
彼女は半狂乱になって、村中を走り回った。
誰も彼女を知らなかった。会う人間すべてが初めて会ったよそ者を見るような目で彼女を見、彼女の名前を知らなかった。以前、彼女に言い寄ってきた男まで。
父親のことは知っていたが、何と二年も前に病死していて、その妻も夫が死ぬ十五年ほど前に墓場で倒れて亡くなっているという。そして、その間に娘はおろか、子供は一人もいなかった。
混乱した頭を抱えながら、彼女は我が家であったはずの家へ再び戻った。
よく見ると、家はところどころ壊れて荒れ果てていた。明らかに長期間、誰も住んでいない家。
いったい何が起こったのだろう。ここは確かに彼女が生まれ育った村で、この家も彼女の家だ。彼女にはどの村人の顔もわかるのに、なぜ向こうは口をそろえて彼女を知らないと言うのか。まさか、皆で口裏を合わせて騙そうとでも? 何のために? そんなことをして、いったい彼らに何の得がある?
彼女は朽ちかけた扉を開けて家の中へ入った。他に行くあてもない。しかし、埃の積もった室内に、予想もしなかった人物を見つけて、彼女は立ちつくした。
「確認は済んだか?」
あの男。
「約束が違うわ!」
弾かれたように彼女は叫んだ。どうやったのかはわからないが、これだけは確かだった。この男が彼女を騙したのだ。
「何が違う?」
男は心外そうに眉を吊り上げる。
「おまえの望みはすべて叶った。おまえを苦しめていた父親はおまえの望みどおり死に、おまえを二度と苦しめることはない。ここでは、おまえは最初から生まれていなかったのだからな」
「なぜ……」
呆然と呟くと、男は不思議そうに答えた。
「おまえが生まれる前に母親が死んでいたら、当然おまえは存在しないだろう」
「まさか……じゃあ、あれは……」
あのとき、墓場でこの男に殺されたのは――
「母さん……? まさか……母さんを殺したの!?」
確かに、彼女の銀髪は母親ゆずりで、顔は母親に瓜二つだと父親にも周りにも言われていた。だが、あのとき見たあの女は、彼女と同じくらい若かった――
「母親は殺すなと言われていなかったからな。それに、おまえはあの女を憎んでいたのではなかったか? 自分を捨てて、あの男の元に置き去りにした母親を」
「…………」
「さあ、これで望みどおり、おまえはすべての呪縛から解放された。これからはおまえの好きなように生きるがいい。そのかわり、ここでは誰もおまえを知らない。名前はもちろん、おまえが病気の父親を文句も言わず看病してきたことも。それから、言い忘れていたが」
彫像のように表情をなくした彼女の顔を覗きこむと、男はこれ以上はないくらいにこやかに笑った。
「何にも縛られない人間など、村にはいらない」
カッとなってつかみかかろうとしたときには、男はその場から消え失せていた。
最初から、誰もそこには存在していなかったように。
彼女は埃だらけの床に膝をつき、自分の顔を覆った。
家の扉を、誰かが乱暴に叩いている。
「おい、いるんだろ? どこから来たのか知らないが、とにかく出てこい。ここは空き家でも人の家だ」
それとは対照的に、男の機嫌はこれまで彼女が見たことがないほど最高によかった。どちらも何を考えているのか、実にわかりやすい。
「もっとここにいてくれればいいのに」
恭司は男より正直だった。今までいた場所にもっといたかったのだろう。その気持ちはここで幾日か過ごした彼女にはわかる。安全で快適だが、それと同じくらい退屈なのだ。
「そうしたいけど……そろそろ家に戻らないと……」
困ったような表情を装って彼女は答えた。そう。せっかくあの男が死んでくれたのだ。早く家に戻らなくてはその甲斐がない。
「まあ、それもそうか。じゃあ、ほんとにあんたはあんたの意志で、帰りたいと思ってるんだな?」
「ええ。……そうよ」
深くうなずいてから、彼女はちらりと男の顔を見た。だが、男は恭司だけを見ていて、彼女の視線に気づかなかった。逆に恭司のほうが彼女を追って男を見やったが、また彼女に目を戻した。
「そうか。じゃあ、しょうがない。もう二度と会うことはないと思うけど元気でね。あ、そうだ。土産は持った?」
「え、ええ……」
言われて彼女は手に提げていた小さな皮袋を持ち上げた。この中には、ヨガシュと一緒に選んだ貴金属が入っている。事前に男から、好きなものを選んで持ち帰れと言われていたのだ。
ヨガシュや召使たちには、すでに別れを告げていた。彼女らは恭司の前に姿を現してはいけないことになっているのだという。きっと、彼女らの代わりは、すべて男が務めていたのだろう。朝も昼も夜も。
「本当にいろいろどうもありがとう。こんなことまでしてもらって……かえって私のほうが申し訳なかったわ」
今までの彼女なら、そんなものはいただけませんと断っていたかもしれない。しかし、これからは一人だ。自分の身を守るものは一つでも多いほうがいい。それに、もう二度と恭司や男に会うことはないのだ。見栄を張る必要もないだろう。
「いやいや、こちらも助かった。久しぶりに里帰りができて。帰ったら、親父さんによろしく」
一瞬、彼女の顔が強ばった。すぐに我に返り、苦笑の仮面をつける。
「ええ、そうね。でも、私は家にいることになってるんでしょう? そんなことを言ったら、変に思われるわ」
「ああ、そういやそうだった。こいつは失敬」
おどけて恭司は肩をすくめた。
恭司は彼女が父親を殺させたことを知らないはずだ。男にも一応口止めした。だが、なぜか何もかも見透かされているような気がして、彼女は恭司の鳶色の瞳を直視することができなかった。
「では、そろそろ……」
この場から逃れるために、彼女は自分からそう切り出した。
と、待ちかねたように男が近づいてくる。
「ちゃんと無事に家まで送り届けろよ」
男の背中に恭司が言う。よほど信用がないらしい。
「わかっておるわ」
苦々しそうに男が答えた。その顔を見つめながら、もうこの男に会うこともなくなるのだと彼女は改めて思った。
この城に未練はないが、そのことだけは残念だった。持ち帰れるものなら宝石ではなく、この男だけが欲しいのに。この男さえいれば、何でも手に入る。城も宝石も悦楽も。
男はここへ来たときと同じように、無造作に彼女の腕をつかんだ。彼女もまた来たときと同じ服に身を包んでいたが、ヨガシュたちが洗っておいてくれたので、今度は汚れを気にしなくて済んだ。
視界が消える寸前、笑って手を振る恭司の背後に、彼女は二つの黒い影を見た。
蝙蝠のような翼をはためかせて飛ぶそれらは、あの夜、彼女が殺そうとした夜魔たちに相違なく、彼女が帰るのを待ちきれずに、その不気味な姿を現したに違いなかった。
この城の真の主の帰還を祝うために。
男が彼女の腕を放したのは、彼女の家の前ではなく、なぜか村はずれの墓場の中でだった。怪訝に思って男を見上げると、男は黙って前方を顎で指した。
もう一人の〝彼女〟が立っていた。
しかし、すべての事情をわかっているはずの偽者は、ひどく驚いた様子で彼女たちを見ていた。今日帰ってくると知らされてはいなかったのだろうか。
「おまえはいらない」
そう言って男が偽者を指さすと、偽者は糸の切れた操り人形のように地面に崩れ落ちた。
「何をするの!」
思わずそう叫ぶと、男はうるさそうに彼女を見下ろした。
「同じ顔の人間がもう一人いたら、困るのはおまえではないか?」
「それは……」
でも、あんな消し方をしなくても、と彼女は心の中で反論した。いくら偽者とはいえ、自分と同じ顔をした人間が殺されるのを見るのは、気持ちのいいことではない。
「とにかく、これでおまえは完全に自由だ。約束どおり、元の場所へ帰らせよう」
男は再び彼女の腕をつかんだ。
「待って、あの死体は!」
男は倒れている偽者を一瞥して、つまらなそうに答えた。
「ああ、あれか。……どうにかなる」
どうにかなるはずはない。このまま村に帰っては、自分は亡霊になってしまうではないか。しかし、男は彼女を無視して移動し、今度こそ彼女の家の前で彼女の腕を放した。
「どうするの、あんなところに死体があったら!」
騒ぐ彼女を、男は心底不快げに見やった。
「問題ない。それよりも、おまえが本当に自由になれたかを確認したほうがいいのではないか? おまえの父親の葬儀は済んでいる。片づけをしなくても済むようにしてやったのだ。ありがたく思え」
傲岸に言い捨てて、男は消えた。
彼女は舌打ちして地面を蹴った。やっぱり、何て嫌な男だろう。いくら顔がよくても強くても、自分の思いどおりにならない男ならいらない。
そのとき、道の向こうから誰かが歩いてくるのが見えた。
近所の主婦の一人だ。彼女はたちまち村で評判の孝行娘に立ち返ると、こちらからにこやかに挨拶をした。
「こんにちは」
だが、いつもなら愛想よく答えてくれるその女は、少しだけ不審そうな顔をしてから、こんにちはと答えた。
「どうしたの?」
違和感を覚えてそう訊ねると、女のほうが驚いたようだった。
「いや、あんたみたいな綺麗な子、見たことないから。いったいどこから来なすった?」
彼女は半狂乱になって、村中を走り回った。
誰も彼女を知らなかった。会う人間すべてが初めて会ったよそ者を見るような目で彼女を見、彼女の名前を知らなかった。以前、彼女に言い寄ってきた男まで。
父親のことは知っていたが、何と二年も前に病死していて、その妻も夫が死ぬ十五年ほど前に墓場で倒れて亡くなっているという。そして、その間に娘はおろか、子供は一人もいなかった。
混乱した頭を抱えながら、彼女は我が家であったはずの家へ再び戻った。
よく見ると、家はところどころ壊れて荒れ果てていた。明らかに長期間、誰も住んでいない家。
いったい何が起こったのだろう。ここは確かに彼女が生まれ育った村で、この家も彼女の家だ。彼女にはどの村人の顔もわかるのに、なぜ向こうは口をそろえて彼女を知らないと言うのか。まさか、皆で口裏を合わせて騙そうとでも? 何のために? そんなことをして、いったい彼らに何の得がある?
彼女は朽ちかけた扉を開けて家の中へ入った。他に行くあてもない。しかし、埃の積もった室内に、予想もしなかった人物を見つけて、彼女は立ちつくした。
「確認は済んだか?」
あの男。
「約束が違うわ!」
弾かれたように彼女は叫んだ。どうやったのかはわからないが、これだけは確かだった。この男が彼女を騙したのだ。
「何が違う?」
男は心外そうに眉を吊り上げる。
「おまえの望みはすべて叶った。おまえを苦しめていた父親はおまえの望みどおり死に、おまえを二度と苦しめることはない。ここでは、おまえは最初から生まれていなかったのだからな」
「なぜ……」
呆然と呟くと、男は不思議そうに答えた。
「おまえが生まれる前に母親が死んでいたら、当然おまえは存在しないだろう」
「まさか……じゃあ、あれは……」
あのとき、墓場でこの男に殺されたのは――
「母さん……? まさか……母さんを殺したの!?」
確かに、彼女の銀髪は母親ゆずりで、顔は母親に瓜二つだと父親にも周りにも言われていた。だが、あのとき見たあの女は、彼女と同じくらい若かった――
「母親は殺すなと言われていなかったからな。それに、おまえはあの女を憎んでいたのではなかったか? 自分を捨てて、あの男の元に置き去りにした母親を」
「…………」
「さあ、これで望みどおり、おまえはすべての呪縛から解放された。これからはおまえの好きなように生きるがいい。そのかわり、ここでは誰もおまえを知らない。名前はもちろん、おまえが病気の父親を文句も言わず看病してきたことも。それから、言い忘れていたが」
彫像のように表情をなくした彼女の顔を覗きこむと、男はこれ以上はないくらいにこやかに笑った。
「何にも縛られない人間など、村にはいらない」
カッとなってつかみかかろうとしたときには、男はその場から消え失せていた。
最初から、誰もそこには存在していなかったように。
彼女は埃だらけの床に膝をつき、自分の顔を覆った。
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