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「どうしたんだ?
何か不満でもあるのかい?」
彼は少し怒ったような声音で言う。
私は焦ってしまった。違うのに、と言わないとと思うけどどうしてもうまく言葉にすることが出来なかったわ。私が黙り続けていると彼は更に強く抱きしめてくる。私はされるがままにされていた。そのまま暫くの間沈黙が続く。
そして彼はこう切り出した。
「少しやりすぎたな」
と呟いたかと思うと
いきなり起き上がってくる。
私はその動作に驚いて体を硬くしてしまう。その動きで彼の物が体内から出て行ってしまうことに残念な気持ちを抱いてしまったけど、口が裂けても言えないわね……。
「あれ?」
彼は辺りが暗くなっているので気がついたらしく戸惑った様子を見せた後でランプに火を入れる。私はその瞬間を逃さず素早く手を伸ばすとその手を掴まれてしまう。彼はにっこりと笑う。
「さあ続きをしなくちゃ。時間は限られているよ」
そう言って彼は再び押し倒してきたので私は諦める事にしたわ。だってこんな状況で逆らっても無駄なのを理解していたもの。だから抵抗する事はしないの。ただ流されるままに任せることにしたわ。だけど本当にこのまま続けてもいいのかしら?
彼はどうしてこの状況で欲望をぶつけてきているの?
普通じゃないわよね?
「ねえ」
私は小さく声を上げる。
それに気がついて
私の方に振り返ってくる。
「どうかしたのかい? ルミア」
「私に奉仕させて♡」
「え……」
私の予想外の申し出に彼は困惑気味の様子だった。それはそうだろう。だがこの時の彼の表情を見逃さなかった。明らかに欲情の色を見せている。なら大丈夫かもしれないと考えたが私は誘惑を試みる事にした! どうせ死ぬなら一回やってみて死んでみてから考えた方が良いのではないかと思い始めていたからだ。つまりこの時、私は大胆にも迫ろうと試みたのである!
彼のものを手で摩ると瞬く間に反り立っていく。私は恐々しつつ見つめてみる!
それから唇を押し当てゆっくりと舐めあげる。
「ああ凄い」
彼は感じ入ったように嘆息する。その様子を見つつ私は再び舌を使い始める。今度は喉の奥まで使って必死に行う。正直苦しい。嘔吐感すら覚えるほどに苦しかった。だけどそれだけに価値があるのよ。彼は私の髪を掻き上げると頭を触ってくれた。それから手を添えて私の口に中にある物に刺激を与えてくれる。ああ……。
しばらく経ってとうとうその時が訪れる! 私は口に含み続けていたせいか、飲んだのか何が起こったのかわからぬままに意識を失い眠りに落ちてしまったのであった。
翌日。私は起きるのが非常に遅くなっていた。というのもあの後に失神するように眠ってしまったからである!
「起きたみたいだね」
と隣の人物は当たり前のように私を起こしにかかるので私は仕方なく従うことになる。昨晩のことを思い出し悶絶したが取り敢えず無視することにした。そして彼は私に対して驚くべき発言を口にしたのだった。
何か不満でもあるのかい?」
彼は少し怒ったような声音で言う。
私は焦ってしまった。違うのに、と言わないとと思うけどどうしてもうまく言葉にすることが出来なかったわ。私が黙り続けていると彼は更に強く抱きしめてくる。私はされるがままにされていた。そのまま暫くの間沈黙が続く。
そして彼はこう切り出した。
「少しやりすぎたな」
と呟いたかと思うと
いきなり起き上がってくる。
私はその動作に驚いて体を硬くしてしまう。その動きで彼の物が体内から出て行ってしまうことに残念な気持ちを抱いてしまったけど、口が裂けても言えないわね……。
「あれ?」
彼は辺りが暗くなっているので気がついたらしく戸惑った様子を見せた後でランプに火を入れる。私はその瞬間を逃さず素早く手を伸ばすとその手を掴まれてしまう。彼はにっこりと笑う。
「さあ続きをしなくちゃ。時間は限られているよ」
そう言って彼は再び押し倒してきたので私は諦める事にしたわ。だってこんな状況で逆らっても無駄なのを理解していたもの。だから抵抗する事はしないの。ただ流されるままに任せることにしたわ。だけど本当にこのまま続けてもいいのかしら?
彼はどうしてこの状況で欲望をぶつけてきているの?
普通じゃないわよね?
「ねえ」
私は小さく声を上げる。
それに気がついて
私の方に振り返ってくる。
「どうかしたのかい? ルミア」
「私に奉仕させて♡」
「え……」
私の予想外の申し出に彼は困惑気味の様子だった。それはそうだろう。だがこの時の彼の表情を見逃さなかった。明らかに欲情の色を見せている。なら大丈夫かもしれないと考えたが私は誘惑を試みる事にした! どうせ死ぬなら一回やってみて死んでみてから考えた方が良いのではないかと思い始めていたからだ。つまりこの時、私は大胆にも迫ろうと試みたのである!
彼のものを手で摩ると瞬く間に反り立っていく。私は恐々しつつ見つめてみる!
それから唇を押し当てゆっくりと舐めあげる。
「ああ凄い」
彼は感じ入ったように嘆息する。その様子を見つつ私は再び舌を使い始める。今度は喉の奥まで使って必死に行う。正直苦しい。嘔吐感すら覚えるほどに苦しかった。だけどそれだけに価値があるのよ。彼は私の髪を掻き上げると頭を触ってくれた。それから手を添えて私の口に中にある物に刺激を与えてくれる。ああ……。
しばらく経ってとうとうその時が訪れる! 私は口に含み続けていたせいか、飲んだのか何が起こったのかわからぬままに意識を失い眠りに落ちてしまったのであった。
翌日。私は起きるのが非常に遅くなっていた。というのもあの後に失神するように眠ってしまったからである!
「起きたみたいだね」
と隣の人物は当たり前のように私を起こしにかかるので私は仕方なく従うことになる。昨晩のことを思い出し悶絶したが取り敢えず無視することにした。そして彼は私に対して驚くべき発言を口にしたのだった。
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