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「よく来たね、リュート、歓迎するよ」
優しく笑うその顔は今でも忘れない。
俺はこの人の事が大好きだった。
いつも俺の事を大切にしてくれた。
だからこそ、期待に応えたかった。
なのに、今は違う、身体が寒い、何だこれ
そう思い鏡を見た。
「これは」
(嘘だ)
そこには自分の姿ではなくそこには青い顔をした、リュートが立っていた。
「血の気が、ないみたいだ」
「は?」
何を言ってるんだこいつは、そう思っていると、クロードが言った。
「お前、気づいてないのか?」
「何が?」
そう聞くと、溜息を吐かれた。
「はぁ、まったく、鈍感というかなんというか、とにかく、お前の状態は、普通じゃない、少し休め」
「我儘言うな、とりあえず、暫くは安静にしていろ」
「嫌だって言ってるだろ!」
「黙れ、お前に拒否権はない」
そう言うと、クロードは強引に俺をベッドに寝かせると、無理やり寝かされる。
何が何だかわからない。
「父さん止め」
最後まで言う前に意識が途切れる。
(くそぉ、やられたぁ)
そんなことを考えているうちに意識を失っていった。
目が覚めると、そこは見知らぬ場所だった。
辺りを見渡すとここがどこなのかを理解することが出来た。
どうやらここは俺の部屋らしい。
(父さんの仕業か……まぁ、当然だよな)
そう思いながらも起き上がると窓の外を眺める。
外では子供たちが遊んでいるのが見えた。
(平和だなぁ)
そんな感想を抱いていると不意に扉が開いた。
そちらを見るとそこにいたのは、魔王の子であるフェリオの姿があった。
「あっ、起きたんだね、おはよう」
笑顔でそう言われて驚く。
(何でこいつがここに?)
疑問に思っているとフェリオは近づいてきて言った。
「驚いた顔してるけど、もしかして覚えてないの?」
そう言われても覚えがなかった。
(何をしたんだ俺?)
そう思いながら思い出していると不意に記憶が蘇ってきた。
(俺、青白い顔で)
「ねぇ、リュート、君、人じゃなくなってきているんだよ、だから体が拒絶反応をおこしているんだ」
その言葉を聞いて、思い出すと同時に絶望する。
(そうか、俺はもう人間じゃないんだな)
そう思うと涙が溢れてきた。
するとフェリオは慌てた様子で近寄ってくると言った。
「ごめんね、リュート、君を泣かせるつもりじゃなかったんだ、お願いだから泣かないで」
そう言って慰めようとしてくる姿を見て思わず笑ってしまう。
(こいついい奴なんだな)
そう思うと少しだけ元気が出た気がした。
それからというもの俺は頻繁に会いに来るようになった。
最初は警戒していたがすぐに打ち解けあった。
俺はゆっくりと城を出た。
このままここに居ては、人でなくなる可能性があるからだ。
そしてある日の夜の事、城を抜け出して旅立とうとすると、背後から声をかけられる。
驚いて振り向くとそこには少女がいた。
その少女は言った。
「嫌だよ!」
「どこへ行くのですか?」
それに対して俺は答えた。
「決まっているだろ、家に帰るんだよ」
そう言うとその少女の顔が曇るのがわかった。
それを見て首を傾げるが、構わずに歩き始める。
すると再び声をかけられた。
「私も連れて行ってくださいませんか?」
その声に振り返ると彼女は続けた。
「私の名はルーティアと言います、どうかお願いします」
彼女の名前を聞いて納得した。
「君は、確か、魔王の娘じゃないか、何故ここにいる?」
その言葉に彼女は答える。
「私は父の命で勇者パーティーに加わりました、ですが、私のせいで追放されてしまいまして……」
その言葉に対して俺は聞いた。
「勇者パーティーに追放されただと? どういうことだ? 詳しく教えろ!」
そう言って詰め寄ると、彼女は話し始めた。
(なるほどね、大体わかったぞ)
話を聞き終えると納得すると共に怒りが込み上げてくる。
(あいつら絶対に許さないからな)
そう思った時、目の前の彼女が言った。
「お願いです、助けてください」
そんな彼女の言葉に対して頷くと言った。
「ああ、任せろ」
こうして俺たちは二人で旅立つことになったのだ。
彼女との旅は楽しいものだった。
今まで知らなかったことをたくさん知ることができた。
そんなある時のことだった。
「今日はどこに行くの?」
そう聞かれれば迷わず答えた。
「決まってるだろう、あそこだ」
指差した先に見えるのは大きな山だった。
それを見て思わず笑顔になる彼女を見ているとこっちまで嬉しくなる。
そのまま俺達は目的地に向かった。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫、心配してくれてありがとう」
「そうですか、それならよかった」
嬉しそうに微笑む彼女をみて思わずドキッとする。
(まったく、反則だよ)
そんなことを思いながら、目的の建物に到着する。
「着きましたよ」
そう言って扉を開けると、中にはたくさんの子供達がいた。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
執事がそう言って出迎えると、他の使用人達も頭を下げる。
「みんなただいま」
そう言いながら中に入っていくと、俺も続いて中に入った。
そして部屋の中に入ると、そこには大きなベッドがあった。
あれっ、そう思いゆっくりと見まわすと椅子に座り足を優雅に組むルーティアの姿を見て何も言えなくなった。
「なぁ、ルーティア、父さんが今どこにいるか知っているかい?」
その言葉にルーティアは首を傾げながら言った。
「さぁ? 知りませんね」
その言葉に嫌な予感を覚えた。
(まさかとは思うが、いやそんな筈はないよな)
自分に言い聞かせるように考えるが不安は拭えない。
「ねぇ、なんで君は俺の所に来れたの? 父さんには何て言ってきたのさ」
「いえ、特に何も言っていませんよ」
「えっ」
「お父様は、好きにして構わないと言ってくれましたから」
それを聞いて言葉を失う。
優しく笑うその顔は今でも忘れない。
俺はこの人の事が大好きだった。
いつも俺の事を大切にしてくれた。
だからこそ、期待に応えたかった。
なのに、今は違う、身体が寒い、何だこれ
そう思い鏡を見た。
「これは」
(嘘だ)
そこには自分の姿ではなくそこには青い顔をした、リュートが立っていた。
「血の気が、ないみたいだ」
「は?」
何を言ってるんだこいつは、そう思っていると、クロードが言った。
「お前、気づいてないのか?」
「何が?」
そう聞くと、溜息を吐かれた。
「はぁ、まったく、鈍感というかなんというか、とにかく、お前の状態は、普通じゃない、少し休め」
「我儘言うな、とりあえず、暫くは安静にしていろ」
「嫌だって言ってるだろ!」
「黙れ、お前に拒否権はない」
そう言うと、クロードは強引に俺をベッドに寝かせると、無理やり寝かされる。
何が何だかわからない。
「父さん止め」
最後まで言う前に意識が途切れる。
(くそぉ、やられたぁ)
そんなことを考えているうちに意識を失っていった。
目が覚めると、そこは見知らぬ場所だった。
辺りを見渡すとここがどこなのかを理解することが出来た。
どうやらここは俺の部屋らしい。
(父さんの仕業か……まぁ、当然だよな)
そう思いながらも起き上がると窓の外を眺める。
外では子供たちが遊んでいるのが見えた。
(平和だなぁ)
そんな感想を抱いていると不意に扉が開いた。
そちらを見るとそこにいたのは、魔王の子であるフェリオの姿があった。
「あっ、起きたんだね、おはよう」
笑顔でそう言われて驚く。
(何でこいつがここに?)
疑問に思っているとフェリオは近づいてきて言った。
「驚いた顔してるけど、もしかして覚えてないの?」
そう言われても覚えがなかった。
(何をしたんだ俺?)
そう思いながら思い出していると不意に記憶が蘇ってきた。
(俺、青白い顔で)
「ねぇ、リュート、君、人じゃなくなってきているんだよ、だから体が拒絶反応をおこしているんだ」
その言葉を聞いて、思い出すと同時に絶望する。
(そうか、俺はもう人間じゃないんだな)
そう思うと涙が溢れてきた。
するとフェリオは慌てた様子で近寄ってくると言った。
「ごめんね、リュート、君を泣かせるつもりじゃなかったんだ、お願いだから泣かないで」
そう言って慰めようとしてくる姿を見て思わず笑ってしまう。
(こいついい奴なんだな)
そう思うと少しだけ元気が出た気がした。
それからというもの俺は頻繁に会いに来るようになった。
最初は警戒していたがすぐに打ち解けあった。
俺はゆっくりと城を出た。
このままここに居ては、人でなくなる可能性があるからだ。
そしてある日の夜の事、城を抜け出して旅立とうとすると、背後から声をかけられる。
驚いて振り向くとそこには少女がいた。
その少女は言った。
「嫌だよ!」
「どこへ行くのですか?」
それに対して俺は答えた。
「決まっているだろ、家に帰るんだよ」
そう言うとその少女の顔が曇るのがわかった。
それを見て首を傾げるが、構わずに歩き始める。
すると再び声をかけられた。
「私も連れて行ってくださいませんか?」
その声に振り返ると彼女は続けた。
「私の名はルーティアと言います、どうかお願いします」
彼女の名前を聞いて納得した。
「君は、確か、魔王の娘じゃないか、何故ここにいる?」
その言葉に彼女は答える。
「私は父の命で勇者パーティーに加わりました、ですが、私のせいで追放されてしまいまして……」
その言葉に対して俺は聞いた。
「勇者パーティーに追放されただと? どういうことだ? 詳しく教えろ!」
そう言って詰め寄ると、彼女は話し始めた。
(なるほどね、大体わかったぞ)
話を聞き終えると納得すると共に怒りが込み上げてくる。
(あいつら絶対に許さないからな)
そう思った時、目の前の彼女が言った。
「お願いです、助けてください」
そんな彼女の言葉に対して頷くと言った。
「ああ、任せろ」
こうして俺たちは二人で旅立つことになったのだ。
彼女との旅は楽しいものだった。
今まで知らなかったことをたくさん知ることができた。
そんなある時のことだった。
「今日はどこに行くの?」
そう聞かれれば迷わず答えた。
「決まってるだろう、あそこだ」
指差した先に見えるのは大きな山だった。
それを見て思わず笑顔になる彼女を見ているとこっちまで嬉しくなる。
そのまま俺達は目的地に向かった。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫、心配してくれてありがとう」
「そうですか、それならよかった」
嬉しそうに微笑む彼女をみて思わずドキッとする。
(まったく、反則だよ)
そんなことを思いながら、目的の建物に到着する。
「着きましたよ」
そう言って扉を開けると、中にはたくさんの子供達がいた。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
執事がそう言って出迎えると、他の使用人達も頭を下げる。
「みんなただいま」
そう言いながら中に入っていくと、俺も続いて中に入った。
そして部屋の中に入ると、そこには大きなベッドがあった。
あれっ、そう思いゆっくりと見まわすと椅子に座り足を優雅に組むルーティアの姿を見て何も言えなくなった。
「なぁ、ルーティア、父さんが今どこにいるか知っているかい?」
その言葉にルーティアは首を傾げながら言った。
「さぁ? 知りませんね」
その言葉に嫌な予感を覚えた。
(まさかとは思うが、いやそんな筈はないよな)
自分に言い聞かせるように考えるが不安は拭えない。
「ねぇ、なんで君は俺の所に来れたの? 父さんには何て言ってきたのさ」
「いえ、特に何も言っていませんよ」
「えっ」
「お父様は、好きにして構わないと言ってくれましたから」
それを聞いて言葉を失う。
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