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しばらくして、扉が開き中から一人の人物が現れた。
その人物こそが、俺を呼び出した張本人である国王陛下その人だったのだ。
ついにその時が来たのである。
緊張しながらも、覚悟を決めて一歩を踏み出す。
そして、玉座の前へと進み出ると、そこで跪き、頭を垂れる。
その様子を、じっと見つめられているのを感じながら、顔を上げることなくじっと待つ。
やがて、頭上から声が掛けられた。
「面を上げよ」
言われた通り顔を上げると、そこに居たのは初老の男性だった。
白髪混じりの髪と顎髭を蓄えており、口元には立派なカイゼル髭を蓄えている。
瞳は青く澄んでおり、強い意志を感じさせる光を宿していた。
一見するとただの老人に見えるかもしれないが、その身から発せられるオーラは明らかに常人のものとは大きく異なっていた。
恐らく、この人物が王なのだろうと直感的に理解する。
だが、今はそれよりも気になることがあった。
それは、彼の表情や仕草からは敵意を感じないことと、その瞳の奥に見え隠れする深い悲しみの色だった。
それを見ているうちに、何故か胸が締め付けられるような思いに駆られてしまう。
だが、それも一瞬のことで、すぐに元の無表情に戻ってしまう。
その後、何事もなかったかのように話を再開する。
その様子を見て、少しだけ安心した自分がいることに気付いて複雑な気持ちになる。
まさかとは思うが、この人になら殺されてもいいかもしれないと思ってしまったのだろうか?
そんなはずはないと思いたいが、今の自分が置かれている状況を考えると否定しきれない部分があるのも事実だ。
そんなことを考えながら歩いているうちに、
「着きました。ここですよ」
そう言われて前を向くと、そこには大きな屋敷があった。
その大きさに圧倒されていると、
「さあ、どうぞ入ってください」
と言われ、恐る恐る足を踏み入れる。
玄関ホールを抜け、廊下を通って応接室のような部屋に案内された。
ソファに腰掛けるよう促されたので、大人しく従うことにする。
しばらくすると、ドアが開いて誰かが入ってきたようだ。
そちらに目を向けると、1人の女性が立っていた。
年齢は20代半ばくらいだろうか。
髪は長く金色で、瞳の色は緑色をしている。
顔立ちは非常に整っており、美人という言葉がぴったり当てはまるような容姿をしていた。
服装も派手すぎず地味すぎない上品なもので、
「初めまして、私はこの家の主であるレティシアと申します」
そう言ってお辞儀をする姿は優雅で洗練されており、育ちの良さを感じさせた。
(こんな人が本当にいるのか……?)
そう思いながら呆然としていると、彼女が心配そうに顔を覗き込んできたので慌てて返事をする。
「あ、ああ、すみません……ちょっと驚いてしまって」
慌てて取り繕うように言う俺を見て、彼女は優しく微笑んでいた。
(やっぱり綺麗な人だな……)
そんなことを思いながら見惚れていると、不意に声をかけられたため慌てて姿勢を正す。
それを見た彼女はクスクスと笑うと、改めて自己紹介を始めた。
「改めまして……私の名前は、レティシアといいます。よろしくお願いしますね」
「はい、こちらこそよろしくお願い致します!」
元気よく挨拶を返すと、彼女も嬉しそうに微笑んだ。
その様子を見ていたアリアは、なぜか不満そうな表情を浮かべていたが、特に何も言わなかったため気にしないことにした。
その後は、お互いに軽く世間話をして過ごしたのだが、その中で分かったことがある。
まず、ここはやはり魔国と呼ばれる国の王城であり、目の前の女性はこの国の王女様であること。
さらに、彼女の父親は現魔王であり、つまりはお姫様ということになる。
また、彼女自身も強力な魔力を有しており、次期女王として期待されているらしい。
そんな彼女と仲良くなれたことは、俺にとって非常に喜ばしいことであると言えるだろう。
ただ、一つだけ気がかりなことがあった。
「あのー……」
俺が声をかけると、不思議そうな顔をしながらこちらを見つめ返してきた。
その視線を受けながら言葉を続ける。
「さっき言ってたことなんですけど……」
そこまで言ったところで察したらしく、ハッとした表情を浮かべた後で申し訳なさそうに謝ってきた。
どうやら無意識のうちに口に出てしまっていたらしい。
俺は気にしないでくれと言って慰めると、話題を変えるべく別の質問をすることにした。
まずは気になっていたことを聞いてみることにする。
「そういえば、どうして俺のことを助けようとしてくれたんですか?」
そう尋ねると、少し考える素振りを見せた後で答えてくれた。
その内容は以下の通りである。
要約するとこういうことらしい。
一つ目は、俺が襲われていたところを助けてくれたということ。
二つ目は、俺の境遇を聞いて同情したということだそうだ。
そして三つ目が、俺が気に入ったということだった。
最後の理由を聞いた瞬間、思わずドキッとしたが平静を装って聞き返すことにした。
しかし、返ってきた答えは予想外のものだった。
なんと、一目惚れしてしまったというのだ!
それを聞いて動揺してしまう。
まさかそんな理由で助けられるとは思わなかったからだ。
しかも相手は一国の王女様だ。普通ならありえないことだろう。
その人物こそが、俺を呼び出した張本人である国王陛下その人だったのだ。
ついにその時が来たのである。
緊張しながらも、覚悟を決めて一歩を踏み出す。
そして、玉座の前へと進み出ると、そこで跪き、頭を垂れる。
その様子を、じっと見つめられているのを感じながら、顔を上げることなくじっと待つ。
やがて、頭上から声が掛けられた。
「面を上げよ」
言われた通り顔を上げると、そこに居たのは初老の男性だった。
白髪混じりの髪と顎髭を蓄えており、口元には立派なカイゼル髭を蓄えている。
瞳は青く澄んでおり、強い意志を感じさせる光を宿していた。
一見するとただの老人に見えるかもしれないが、その身から発せられるオーラは明らかに常人のものとは大きく異なっていた。
恐らく、この人物が王なのだろうと直感的に理解する。
だが、今はそれよりも気になることがあった。
それは、彼の表情や仕草からは敵意を感じないことと、その瞳の奥に見え隠れする深い悲しみの色だった。
それを見ているうちに、何故か胸が締め付けられるような思いに駆られてしまう。
だが、それも一瞬のことで、すぐに元の無表情に戻ってしまう。
その後、何事もなかったかのように話を再開する。
その様子を見て、少しだけ安心した自分がいることに気付いて複雑な気持ちになる。
まさかとは思うが、この人になら殺されてもいいかもしれないと思ってしまったのだろうか?
そんなはずはないと思いたいが、今の自分が置かれている状況を考えると否定しきれない部分があるのも事実だ。
そんなことを考えながら歩いているうちに、
「着きました。ここですよ」
そう言われて前を向くと、そこには大きな屋敷があった。
その大きさに圧倒されていると、
「さあ、どうぞ入ってください」
と言われ、恐る恐る足を踏み入れる。
玄関ホールを抜け、廊下を通って応接室のような部屋に案内された。
ソファに腰掛けるよう促されたので、大人しく従うことにする。
しばらくすると、ドアが開いて誰かが入ってきたようだ。
そちらに目を向けると、1人の女性が立っていた。
年齢は20代半ばくらいだろうか。
髪は長く金色で、瞳の色は緑色をしている。
顔立ちは非常に整っており、美人という言葉がぴったり当てはまるような容姿をしていた。
服装も派手すぎず地味すぎない上品なもので、
「初めまして、私はこの家の主であるレティシアと申します」
そう言ってお辞儀をする姿は優雅で洗練されており、育ちの良さを感じさせた。
(こんな人が本当にいるのか……?)
そう思いながら呆然としていると、彼女が心配そうに顔を覗き込んできたので慌てて返事をする。
「あ、ああ、すみません……ちょっと驚いてしまって」
慌てて取り繕うように言う俺を見て、彼女は優しく微笑んでいた。
(やっぱり綺麗な人だな……)
そんなことを思いながら見惚れていると、不意に声をかけられたため慌てて姿勢を正す。
それを見た彼女はクスクスと笑うと、改めて自己紹介を始めた。
「改めまして……私の名前は、レティシアといいます。よろしくお願いしますね」
「はい、こちらこそよろしくお願い致します!」
元気よく挨拶を返すと、彼女も嬉しそうに微笑んだ。
その様子を見ていたアリアは、なぜか不満そうな表情を浮かべていたが、特に何も言わなかったため気にしないことにした。
その後は、お互いに軽く世間話をして過ごしたのだが、その中で分かったことがある。
まず、ここはやはり魔国と呼ばれる国の王城であり、目の前の女性はこの国の王女様であること。
さらに、彼女の父親は現魔王であり、つまりはお姫様ということになる。
また、彼女自身も強力な魔力を有しており、次期女王として期待されているらしい。
そんな彼女と仲良くなれたことは、俺にとって非常に喜ばしいことであると言えるだろう。
ただ、一つだけ気がかりなことがあった。
「あのー……」
俺が声をかけると、不思議そうな顔をしながらこちらを見つめ返してきた。
その視線を受けながら言葉を続ける。
「さっき言ってたことなんですけど……」
そこまで言ったところで察したらしく、ハッとした表情を浮かべた後で申し訳なさそうに謝ってきた。
どうやら無意識のうちに口に出てしまっていたらしい。
俺は気にしないでくれと言って慰めると、話題を変えるべく別の質問をすることにした。
まずは気になっていたことを聞いてみることにする。
「そういえば、どうして俺のことを助けようとしてくれたんですか?」
そう尋ねると、少し考える素振りを見せた後で答えてくれた。
その内容は以下の通りである。
要約するとこういうことらしい。
一つ目は、俺が襲われていたところを助けてくれたということ。
二つ目は、俺の境遇を聞いて同情したということだそうだ。
そして三つ目が、俺が気に入ったということだった。
最後の理由を聞いた瞬間、思わずドキッとしたが平静を装って聞き返すことにした。
しかし、返ってきた答えは予想外のものだった。
なんと、一目惚れしてしまったというのだ!
それを聞いて動揺してしまう。
まさかそんな理由で助けられるとは思わなかったからだ。
しかも相手は一国の王女様だ。普通ならありえないことだろう。
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