婚約を破棄されたので、王子とその恋人の聖女に嫌がらせをして破滅させてやりました。

一ノ瀬 彩音

文字の大きさ
25 / 39

25.

しおりを挟む
(なんだこの内容は)
その内容を見て私は驚愕した。
なぜならそこに書かれていたのは私の婚約者である王子からのものだったからだ。
(こんな内容の手紙を寄越すなんて一体何を考えているの?)
私は怒りを覚えた。
そうして私はその手紙の内容について詳しく調べてみることにした。
それからしばらくしてから私は彼に会いに行くことにした。
だけどその時私はある重大な問題に直面していた。
実は彼に渡すために作った服があるのだがその服はどれも可愛すぎて私には似合わないのではないかと不安を抱いていたのだ。
(だけどせっかく作ったのだから渡さないと意味がないわよね。仕方ない覚悟を決めましょう)
それから私は覚悟を決めると意を決して彼の元へと向かった。
だけどそこで待っていたのは彼の姿ではなくその婚約者のリリアンの姿だった。
彼女は私に気付くと話しかけてきた。
どうやら私のことを疑っているらしく尋問したいとのことだ。
だけど私は彼女に言い返した。
いくら相手が王族とはいえ自分の想いを偽るわけにはいかないからだ。
そうして口論の末に彼女の方が先に折れた。
そうして私は彼と二人きりで話す機会が訪れた。
だけどその時私は彼に告白する勇気が出ずに結局何も言えなかった。
だけど諦めるつもりはない。
いつか必ず振り向かせてみせる。

「あの……もしよろしければ一緒に帰りませんか?」
そうして私と彼は一緒に帰ることになった。
だけど私は知らなかった。
この時すでに運命の歯車が狂い始めていたことに
私は彼と別れると部屋に戻った。
だけどどうしても気になることがあった。それは彼の様子がおかしかったことだ。
まるで別人のような振る舞いをしていた。私はそんな彼の様子を不審に思うとこっそり後を付ける事にした。
そうして私は彼の正体を知ることになる彼は私の知らないところで恐ろしい計画を立てていたのだ。
彼は私を殺すつもりだったのだ。
私はそれを知って愕然とした。
だけどそれと同時にチャンスだと思った。私の正体を知った彼はきっと私を恐れているに違いないだからそんな彼を誘惑すれば私を選んでくれるに違いないそう考えた私は彼を誘惑する事にした。
私はそうして彼に近づいた。
最初は警戒されていたけど何度もアプローチをかけていくうちに段々心を開いてくれて最終的には私のことを受け入れてくれるようになった。
私はとても幸せだった。
だけどある日の事だ。
彼が私に別れを告げると私の前から姿を消してしまった。
私は酷く動揺した。
まさか彼が私を捨てるなんて信じられなかったからだ。
私は絶望した。
だけど諦めるつもりはない。
私は決意を固めると再び彼の元へ会いに行った。
だけど彼に会うことはできなかった。
どうやら私の父上が何か手を回したようだ。
彼は監禁されている
私はなんとかして彼を助け出そうと考えた。だけど私は無力だった。
彼に会わせて欲しいと父上にお願いしても聞く耳を持ってくれない
だから私は強硬手段に出ることにした。
彼の救出だ。
そうして私は密かに調査を開始した。
そうしてついに彼は捕まっている場所を突き止めた。
だけど私は彼に手を出すことができなかった。
もしもここで私が助けに行けば私だけでなく彼の身も危なくなる
私は歯痒かった。
私は必死に彼を助けたいと願った。
そんな私を見かねてなのか神様が私に救いの手を差し伸べてくれたのだ。
神様は私に力を授けてくれたのだ。
それはなんと未来を予知することができるというものだった私はそれを使って彼を助けることにした。
そうして作戦を練った私は決行することにした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす

黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」 公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。 忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。 「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」 冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。 彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。 一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。 これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。

追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?

タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。 白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。 しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。 王妃リディアの嫉妬。 王太子レオンの盲信。 そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。 「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」 そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。 彼女はただ一言だけ残した。 「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」 誰もそれを脅しとは受け取らなかった。 だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます

山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。 でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。 それを証明すれば断罪回避できるはず。 幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。 チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。 処刑5秒前だから、今すぐに!

【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。

猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で―― 私の願いは一瞬にして踏みにじられました。 母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、 婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。 「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」 まさか――あの優しい彼が? そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。 子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。 でも、私には、味方など誰もいませんでした。 ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。 白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。 「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」 やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。 それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、 冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。 没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。 これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。 ※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ ※わんこが繋ぐ恋物語です ※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ

願いの代償

らがまふぃん
恋愛
誰も彼もが軽視する。婚約者に家族までも。 公爵家に生まれ、王太子の婚約者となっても、誰からも認められることのないメルナーゼ・カーマイン。 唐突に思う。 どうして頑張っているのか。 どうして生きていたいのか。 もう、いいのではないだろうか。 メルナーゼが生を諦めたとき、世界の運命が決まった。 *ご都合主義です。わかりづらいなどありましたらすみません。笑って読んでくださいませ。本編15話で完結です。番外編を数話、気まぐれに投稿します。よろしくお願いいたします。 ※ありがたいことにHOTランキング入りいたしました。たくさんの方の目に触れる機会に感謝です。本編は終了しましたが、番外編も投稿予定ですので、気長にお付き合いくださると嬉しいです。たくさんのお気に入り登録、しおり、エール、いいねをありがとうございます。R7.1/31 *らがまふぃん活動三周年周年記念として、R7.11/4に一話お届けいたします。楽しく活動させていただき、ありがとうございます。

愚かな者たちは国を滅ぼす【完結】

春の小径
ファンタジー
婚約破棄から始まる国の崩壊 『知らなかったから許される』なんて思わないでください。 それ自体、罪ですよ。 ⭐︎他社でも公開します

婚約者を奪った妹と縁を切ったので、家から離れ“辺境領”を継ぎました。 すると勇者一行までついてきたので、領地が最強になったようです

藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。 家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。 その“褒賞”として押しつけられたのは―― 魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。 けれど私は、絶望しなかった。 むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。 そして、予想外の出来事が起きる。 ――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。 「君をひとりで行かせるわけがない」 そう言って微笑む勇者レオン。 村を守るため剣を抜く騎士。 魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。 物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。 彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。 気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き―― いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。 もう、誰にも振り回されない。 ここが私の新しい居場所。 そして、隣には――かつての仲間たちがいる。 捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。 これは、そんな私の第二の人生の物語。

処理中です...