230 / 737
230.
しおりを挟む
そしてこれからのことについても、色々考えなければいけなくなった。
まずは ここが一体どこなのかということについて俺は考えることにした。
ここは恐らく勇者の言っていた大山脈の一部であることは間違いないと思うが詳しい
地形については詳しくないのでどうなっているかわからない。
次に、この場所をどのように攻略するかだ、現状で俺達の戦力を考えてみると、
元盗賊の女性は かなり優秀だ。罠感知スキルを持っており俺よりも遥かに上回っている。
それに武器の扱いに長けていて、弓を使って戦うのが上手い上に戦闘慣れもしているようだ。
元騎士の男性は俺と同じくらいのレベルで剣の腕前はかなりのものだし、回復能力も
高いようでかなり使える人材のようだ。
「くそ、可笑しいと思ったんだ、あいつが改心なんてするはずがないのに……」
あいつらは今頃自国に戻っただろう。
城に置いて来たアリアが心配だった。
「ミリア、アリアは平気だろうか?」
「高位魔導師ですよ、少しは娘を信用なさい。それに私達の子がかりにも勇者一行に
騙されて王位を譲る事はありませんわ」
「ま、それも、そうかもだけどね」
(流石は俺の妻だよ。俺の心の中を全て見透かしてるんじゃないか?)
と俺は思った。
しばらく歩くと目の前に巨大な扉が現れたのだが、それは今まで見たことがないほどに大きく、
まるで俺達二人を試すかのように威圧感を放っている。
そして、その大きさに見合った頑丈さも備えた重厚な作りになっていた。
俺は、覚悟を決めると両手を使い全力を持って押し開けると、
大きな音を響かせゆっくりと開いていくと、中には一人の男性がいた。
「君は?」
「我が名は神である、貴殿たちの思いにこたえて特別にまねてやった」
「何者なんだ? 神様だっていいたいのか!?」
「ああそうだ、お前たちは、人が好過ぎる、ユウト少し未来を見せてあげよう」
そう言うなり空間が光り輝くと見慣れた城が見えて来る。
「これは」
「これは数年後のお前の城の内部だ」
そう言われて画面が切り替わる。
ここは謁見の間?
そう思い見渡すと、玉座に見慣れた男性が座っていた。
しかも、足元には裸に首輪を嵌められたアリアの姿が見えその瞳はうつろと化している。
その横には勇者パーティーにいた、サーヤの姿もある、ミリアは悲鳴を上げて泣き叫ぶと倒れてしまった。
「これが未来か?」
「勇者一行は、お前の娘を奴隷のように扱い、王位につく」
俺の頭の中に勇者の顔が浮かんできて吐き気がした。
俺は思わずその場に崩れ落ちてしまいそうになる。
そこで場面が変わり今度は地下の風景が映し出される。
「なんて事を」
それはまるで地獄絵図だった。
泣きさけぶアリアの周りに魔法を吸収する装置が沢山飛んでいて
その魔力で国を豊かにして行くという物だった。
「止めろ」
「もう見たくはないか?」
「こうなりたくはない、どうしたらいい」
「勇者を打つしかないな」
あっさりと言われた言葉が胸の奥まで響く。しかし打てるのならとうにしているのだ!
しかしそうしないと勇者はこの国にやって来そうだ。
そうなるとこの国は間違いなくアリアに犠牲を強いてしまうだろう。
それでは妻や子供たちが犠牲になってしまうそれだけは嫌だ、
しかしそうしなければ勇者を倒すことはできない……。
「俺が死ねばこの光景を止めることができるのか?」
俺は意を決めてそう質問をしたのだ。
まずは ここが一体どこなのかということについて俺は考えることにした。
ここは恐らく勇者の言っていた大山脈の一部であることは間違いないと思うが詳しい
地形については詳しくないのでどうなっているかわからない。
次に、この場所をどのように攻略するかだ、現状で俺達の戦力を考えてみると、
元盗賊の女性は かなり優秀だ。罠感知スキルを持っており俺よりも遥かに上回っている。
それに武器の扱いに長けていて、弓を使って戦うのが上手い上に戦闘慣れもしているようだ。
元騎士の男性は俺と同じくらいのレベルで剣の腕前はかなりのものだし、回復能力も
高いようでかなり使える人材のようだ。
「くそ、可笑しいと思ったんだ、あいつが改心なんてするはずがないのに……」
あいつらは今頃自国に戻っただろう。
城に置いて来たアリアが心配だった。
「ミリア、アリアは平気だろうか?」
「高位魔導師ですよ、少しは娘を信用なさい。それに私達の子がかりにも勇者一行に
騙されて王位を譲る事はありませんわ」
「ま、それも、そうかもだけどね」
(流石は俺の妻だよ。俺の心の中を全て見透かしてるんじゃないか?)
と俺は思った。
しばらく歩くと目の前に巨大な扉が現れたのだが、それは今まで見たことがないほどに大きく、
まるで俺達二人を試すかのように威圧感を放っている。
そして、その大きさに見合った頑丈さも備えた重厚な作りになっていた。
俺は、覚悟を決めると両手を使い全力を持って押し開けると、
大きな音を響かせゆっくりと開いていくと、中には一人の男性がいた。
「君は?」
「我が名は神である、貴殿たちの思いにこたえて特別にまねてやった」
「何者なんだ? 神様だっていいたいのか!?」
「ああそうだ、お前たちは、人が好過ぎる、ユウト少し未来を見せてあげよう」
そう言うなり空間が光り輝くと見慣れた城が見えて来る。
「これは」
「これは数年後のお前の城の内部だ」
そう言われて画面が切り替わる。
ここは謁見の間?
そう思い見渡すと、玉座に見慣れた男性が座っていた。
しかも、足元には裸に首輪を嵌められたアリアの姿が見えその瞳はうつろと化している。
その横には勇者パーティーにいた、サーヤの姿もある、ミリアは悲鳴を上げて泣き叫ぶと倒れてしまった。
「これが未来か?」
「勇者一行は、お前の娘を奴隷のように扱い、王位につく」
俺の頭の中に勇者の顔が浮かんできて吐き気がした。
俺は思わずその場に崩れ落ちてしまいそうになる。
そこで場面が変わり今度は地下の風景が映し出される。
「なんて事を」
それはまるで地獄絵図だった。
泣きさけぶアリアの周りに魔法を吸収する装置が沢山飛んでいて
その魔力で国を豊かにして行くという物だった。
「止めろ」
「もう見たくはないか?」
「こうなりたくはない、どうしたらいい」
「勇者を打つしかないな」
あっさりと言われた言葉が胸の奥まで響く。しかし打てるのならとうにしているのだ!
しかしそうしないと勇者はこの国にやって来そうだ。
そうなるとこの国は間違いなくアリアに犠牲を強いてしまうだろう。
それでは妻や子供たちが犠牲になってしまうそれだけは嫌だ、
しかしそうしなければ勇者を倒すことはできない……。
「俺が死ねばこの光景を止めることができるのか?」
俺は意を決めてそう質問をしたのだ。
0
あなたにおすすめの小説
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる