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転生前⑤
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「は?」
さっき天使様が言ってた勇者とか聖女とか王女とか、そんなの一般ぴーぽーだった私には荷が重いし、世界の行く末とか背負いたくない。畑をのんびり耕しながら、村の子供Aから村娘Aになって村のおばちゃんA、村の老婆A、果ては村の死に損ないになって死にたい。
「死に損ないて、どんな称号ですか……ありませんよそんなの」
昔、大学時代に友達に勧められて乙女ゲームなるものをやったことあるけど、ああいうのは二次元だから楽しいんであって、三次元でイケメンに囲まれたいとか絶対御免て言ったら、友達に枯れてるとか言われた事あったけど。はっ!?火の加護の所為で心まで枯れてた!?
「加護がそんなところに影響あるわけないでしょう、全く……」
「あはは、ツッコミ合戦はこの辺で。とにかく出自は庶民がいいです。街とかの方が便利だろうけど、無いものは無いの生活、それなりに慣れてるので」
私の実家は結構田舎だったので。神社は兄が継ぐから、大学進学を機に都会に出てきた時は、あまりの目まぐるしさに慣れるまで大変だった。
「猿でも猪でも熊…は流石にちょっとタイマンは遠慮したいけど、どんと来い!です。縦穴式便所がなんぼのもんじゃい!」
私がどん、と胸を叩きながら言うと、天使様は唖然としていたが、やがて小さく笑った。
「……本当に貴女は面白い人ですね。わかりました。出生は何処かの村にしましょう。あまり都会から離れていない、豊かな所で」
山の中のド辺鄙でもたぶん大丈夫だとおもうけど、特典として付けるのにそんなとこじゃ、いくら私が望んだのだとしても体裁が悪いのかもね。
「あ、それで三つ目は『神様を敬わなくても絶対にバチがが当たらない権利』でー」
私が悪戯っぽく笑いながらそう告げると、とうとう天使様は声をあげて笑い出した。
「あのクソ神が貴女の願いの内容を聞いてどんな顔をするか見物ですね。わかりました、貴女の願いを全て叶え、転生していただきましょう」
「お願いします。あと、もし出来るのならで構いませんが、うちの実家の火の神様に会えるのなら『今までありがとうございました』って伝えて貰えますか?願いと別になっちゃうから厚かましいですけど」
私がそう言うと、今までで一番優しそうな顔で天使様は笑った。
「構いませんよそれくらいは。……では、貴女の次の生に祝福を」
天使様が両手を組み静かに目を閉じると、私の回りがキラキラと光だした。
お父さん、お母さん、お兄ちゃん、先に死んじゃってごめんね。私、異世界で頑張るね。
私がそう呟いた瞬間、私の意識はまた白い闇へ飲み込まれていった。
さっき天使様が言ってた勇者とか聖女とか王女とか、そんなの一般ぴーぽーだった私には荷が重いし、世界の行く末とか背負いたくない。畑をのんびり耕しながら、村の子供Aから村娘Aになって村のおばちゃんA、村の老婆A、果ては村の死に損ないになって死にたい。
「死に損ないて、どんな称号ですか……ありませんよそんなの」
昔、大学時代に友達に勧められて乙女ゲームなるものをやったことあるけど、ああいうのは二次元だから楽しいんであって、三次元でイケメンに囲まれたいとか絶対御免て言ったら、友達に枯れてるとか言われた事あったけど。はっ!?火の加護の所為で心まで枯れてた!?
「加護がそんなところに影響あるわけないでしょう、全く……」
「あはは、ツッコミ合戦はこの辺で。とにかく出自は庶民がいいです。街とかの方が便利だろうけど、無いものは無いの生活、それなりに慣れてるので」
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「猿でも猪でも熊…は流石にちょっとタイマンは遠慮したいけど、どんと来い!です。縦穴式便所がなんぼのもんじゃい!」
私がどん、と胸を叩きながら言うと、天使様は唖然としていたが、やがて小さく笑った。
「……本当に貴女は面白い人ですね。わかりました。出生は何処かの村にしましょう。あまり都会から離れていない、豊かな所で」
山の中のド辺鄙でもたぶん大丈夫だとおもうけど、特典として付けるのにそんなとこじゃ、いくら私が望んだのだとしても体裁が悪いのかもね。
「あ、それで三つ目は『神様を敬わなくても絶対にバチがが当たらない権利』でー」
私が悪戯っぽく笑いながらそう告げると、とうとう天使様は声をあげて笑い出した。
「あのクソ神が貴女の願いの内容を聞いてどんな顔をするか見物ですね。わかりました、貴女の願いを全て叶え、転生していただきましょう」
「お願いします。あと、もし出来るのならで構いませんが、うちの実家の火の神様に会えるのなら『今までありがとうございました』って伝えて貰えますか?願いと別になっちゃうから厚かましいですけど」
私がそう言うと、今までで一番優しそうな顔で天使様は笑った。
「構いませんよそれくらいは。……では、貴女の次の生に祝福を」
天使様が両手を組み静かに目を閉じると、私の回りがキラキラと光だした。
お父さん、お母さん、お兄ちゃん、先に死んじゃってごめんね。私、異世界で頑張るね。
私がそう呟いた瞬間、私の意識はまた白い闇へ飲み込まれていった。
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