24 / 51
キラキラ君はお兄さん
しおりを挟む
……な、なんか、どっと疲れた。もうヤだこの魔法バカとバカ真面目。なんとか必死になって止めたんで、渋々引き下がってくれたけど、治るからって自傷行為はやめて欲しい。
え、なんか怖いこと思い出した。この二人が一緒に旅に行くのよね?いやぁぁっ。トラブル起きる予感しかしないっ!!
聖魔法が駄目なら、まだ光魔法が見てないから夜まで居ると駄々を捏ねる殿下に、寮の門限あるから嫌だ!これ以上我儘を言うなら宰相様にかけあうぞ!と脅したら諦めてくれたけど。ていうか、なんで私王子様を脅してんのよ……
今日は疲れたのでこっそり帰って部屋でタライ風呂しよう……そう考えながら練習場からいつもの通用門へと向かっている途中、ピタリと私の足が止まった。
……あかん、迷った。
王宮の敷地は立て替えと建て増しで迷路みたいに入り組んでいる。来るときはメイドさんが案内してくれたけど、魔法バカから逃げるように来てしまった今、自分が何処に居るのか、皆目検討がつかない。
誰か道案内してくれそうな人居ないかしらん、とキョロキョロ周りを見渡していると、庭っぽい、ちゃんと手入れされている場所の隅っこで、何かでかくて黒い塊が動いた気がした。
「な、なに……?」
みー。
「……みー?」
なんか弱々しい猫みたいな鳴き声がした。好奇心は猫を殺す、なんて言うけど、猫の鳴き声が聞こえたら見に行かないではいられまい!猫好きなので!!
前世実家で飼ってた猫は、私にあった加護の事をよく知っていたのか、冬はいつも私のところにやって来て寝ていた。多分暖かかったんだろうね。その分夏は触ろうとするだけで猛烈に怒られたけど。
ふらふらと誘われる様に鳴き声の方に近付くと、黒い塊と思われたものが、人の着ているローブなのに気付いた。ローブ着てるってーと、魔導士?
「どうかしました?」
そーっと声をかけたつもりだったけど、 びくん、とローブが跳ね上がる。驚かせちゃったかな。ごめんね。
だが、私の声に振り向いたその人物の顔を見て、私は声をかけたことを猛烈に後悔した。
……oh……パケ絵キャラ第二弾……
ゲームのパケ絵の中で多分一番小さく描かれた攻略対象の顔が一瞬で思い浮かぶ。ランクス殿下の場合は『似ている』だったけど、今ここに居る彼の場合は顔立ちが『そっくり』という表現がぴったりだ。攻略対象の、えーと、ネクラ君?のお兄さんの方だよね多分。
ゲームのネクラ君は黒目黒髪で如何にも根暗!って感じだったけど、目の前の彼は金髪で琥珀色の目をしている。双子なのに色目がが正反対なのは、確か属性が身体的特徴として現れてたから、だった筈。色が違うだけで、顔が同じでもここまで印象変わるんだね。この人は、ネクラじゃなくてキラキラ儚い系美少年に見えるよ。
え、なんか怖いこと思い出した。この二人が一緒に旅に行くのよね?いやぁぁっ。トラブル起きる予感しかしないっ!!
聖魔法が駄目なら、まだ光魔法が見てないから夜まで居ると駄々を捏ねる殿下に、寮の門限あるから嫌だ!これ以上我儘を言うなら宰相様にかけあうぞ!と脅したら諦めてくれたけど。ていうか、なんで私王子様を脅してんのよ……
今日は疲れたのでこっそり帰って部屋でタライ風呂しよう……そう考えながら練習場からいつもの通用門へと向かっている途中、ピタリと私の足が止まった。
……あかん、迷った。
王宮の敷地は立て替えと建て増しで迷路みたいに入り組んでいる。来るときはメイドさんが案内してくれたけど、魔法バカから逃げるように来てしまった今、自分が何処に居るのか、皆目検討がつかない。
誰か道案内してくれそうな人居ないかしらん、とキョロキョロ周りを見渡していると、庭っぽい、ちゃんと手入れされている場所の隅っこで、何かでかくて黒い塊が動いた気がした。
「な、なに……?」
みー。
「……みー?」
なんか弱々しい猫みたいな鳴き声がした。好奇心は猫を殺す、なんて言うけど、猫の鳴き声が聞こえたら見に行かないではいられまい!猫好きなので!!
前世実家で飼ってた猫は、私にあった加護の事をよく知っていたのか、冬はいつも私のところにやって来て寝ていた。多分暖かかったんだろうね。その分夏は触ろうとするだけで猛烈に怒られたけど。
ふらふらと誘われる様に鳴き声の方に近付くと、黒い塊と思われたものが、人の着ているローブなのに気付いた。ローブ着てるってーと、魔導士?
「どうかしました?」
そーっと声をかけたつもりだったけど、 びくん、とローブが跳ね上がる。驚かせちゃったかな。ごめんね。
だが、私の声に振り向いたその人物の顔を見て、私は声をかけたことを猛烈に後悔した。
……oh……パケ絵キャラ第二弾……
ゲームのパケ絵の中で多分一番小さく描かれた攻略対象の顔が一瞬で思い浮かぶ。ランクス殿下の場合は『似ている』だったけど、今ここに居る彼の場合は顔立ちが『そっくり』という表現がぴったりだ。攻略対象の、えーと、ネクラ君?のお兄さんの方だよね多分。
ゲームのネクラ君は黒目黒髪で如何にも根暗!って感じだったけど、目の前の彼は金髪で琥珀色の目をしている。双子なのに色目がが正反対なのは、確か属性が身体的特徴として現れてたから、だった筈。色が違うだけで、顔が同じでもここまで印象変わるんだね。この人は、ネクラじゃなくてキラキラ儚い系美少年に見えるよ。
1
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
悪役女王アウラの休日 ~処刑した女王が名君だったかもなんて、もう遅い~
オレンジ方解石
ファンタジー
恋人に裏切られ、嘘の噂を立てられ、契約も打ち切られた二十七歳の派遣社員、雨井桜子。
世界に絶望した彼女は、むかし読んだ少女漫画『聖なる乙女の祈りの伝説』の悪役女王アウラと魂が入れ替わる。
アウラは二年後に処刑されるキャラ。
桜子は処刑を回避して、今度こそ幸せになろうと奮闘するが、その時は迫りーーーー
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
神に逆らった人間が生きていける訳ないだろう?大地も空気も神の意のままだぞ?<聖女は神の愛し子>
ラララキヲ
ファンタジー
フライアルド聖国は『聖女に護られた国』だ。『神が自分の愛し子の為に作った』のがこの国がある大地(島)である為に、聖女は王族よりも大切に扱われてきた。
それに不満を持ったのが当然『王侯貴族』だった。
彼らは遂に神に盾突き「人の尊厳を守る為に!」と神の信者たちを追い出そうとした。去らねば罪人として捕まえると言って。
そしてフライアルド聖国の歴史は動く。
『神の作り出した世界』で馬鹿な人間は現実を知る……
神「プンスコ(`3´)」
!!注!! この話に出てくる“神”は実態の無い超常的な存在です。万能神、創造神の部類です。刃物で刺したら死ぬ様な“自称神”ではありません。人間が神を名乗ってる様な謎の宗教の話ではありませんし、そんな口先だけの神(笑)を容認するものでもありませんので誤解無きよう宜しくお願いします。!!注!!
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇ちょっと【恋愛】もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる