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「ふんっふふんっ」
下手な鼻歌?と言われている歌を性懲りもなく歌っている。
私が今いる所はこの私、荻原 塔屋の店である。
私は、現在、〈インチキ陰陽師〉をしている。
そして、陰陽師(偽)の仕事は、占いをしたり(てきとう)、お祓いをしたり(ふっかけ)、お守りを売ったり(押しかけ)と日々励んでいるのである。
ちなみに、28歳独身である。
店には、たくさんの人が訪れる。
ほら、今日も…
『ガララ』
戸が開いた。
「いらっしゃいませ!」
見ると、そこには小さな少年と、母親の様な女性がいた。
「あ、あの、陰陽師さんがいるって聞いたのですが…」
「あぁ、それは私ですよ。ご用件は?」
「あの!お祓いをしていただきたくて…」
「ふむ、お困りのようですね。奥へどうぞ」
「は、はぃ「ママ~!お腹すいたー!」え?もう少しだけ我慢してね!ゆーくん!」
「えぇ~!」
「もしよかったら、ここでご飯を食べていかれてはどうですか?いまできたばかりなので」
「あ!ありがとうございます!じゃあゆーくんまっててね」
「うん!」
「じゃあこっちで食べてて」
「は~い」
「では、奥様はこちらへどうぞ」
「ありがとうございます!」
そう言って、私は手を取りエスコートする。
私の演技は、完璧なはずだ。
だが、子供は少々厄介で、ひっかかりにくくなる。
そこで私は、惜しいが私のご飯をあげた。(泣)
「では、お話しください」
いかにもといった怪しい部屋へつれて来た。
「は、はい。半年前のことなのですが…」
はい!もう長そうだから『右から左へ』の術を使おう!
…適当に話を聞きつつ、適当にアドバイスをしていたら数時間が経ってしまった。
「ありがとうございました!」
「いえいえ仕事ですから」
そう言ってガキのいる所へと戻った。
「ゆーくん!終わったわよ~!」
「遅かったな」
ん?なんか雰囲気が…。
「もう戻っていい。証拠は取り押さえた。」
しょ、証拠って…
「あぁ!俺のお守りとお祓いグッズ(偽)!!」
そう叫んだ瞬間!となりにいた女性が消えた。
「え?」
気の抜けた声しか出なかった。
なぜなら、そこには紙切れしか残っていなかったのだ。
取りあえず目の前の少年に問う。
「ね、ねえ、君のお母さんはどこに行ったんだい?」
「なんだ?あれは母さんではない。そもそも人間でもない。式神だ」
「はあ?なんのでたらめを…。マジで?」
「マジだ」
「えぇー!!」
「貴様は陰陽師を名乗ってるくせしてそんなことも知らんのか?偽陰陽師よ」
「む!俺は本物の陰陽師だ!それよりもお前は誰なんだ!窃盗だぞ!このガキ!」
「ほほう…。この私をガキ呼ばわりと。しかも窃盗罪ときたか。それなら、貴様の詐欺罪の方が重罪ではあるまいか?」
「な、何を…」
「この偽道具が証拠だ」
「そんなのお前にわかるか!」
「いや、分かる。なんせ神だからな」
「はあ?それこそ証拠を見せてみろ!」
「あぁ、いいぞ。私をよく見ていろ」
「?」
俺は見てみた。
すると!
『シュルル』
ガキが白いベールに包まれた。
「な!」
声が漏れた。
何故なら、白いベールから出てきた人はまさしく神としか言いようがないかのような男性だった。
「どうだ?これが証拠だ」
「し、信じます」
無意識にそう言っていた。
「よろしい」
『ジュポン』
煙がでたかと思ったら、戻っていた。子供に…。
「これでいいだろう。では、警察署へ行くぞ!」
「へ?あ、ちょっと待って!」
「なんだ?まだ何かあるのか?」
ど、どうしよう…。何とか逃げ出さなくては…。
ま、まずは時間稼ぎだ。
「そんな子供のすがたで信用されるのかい?」
「え?あぁ、貴様は知らないのか?私はこの町の領主だぞ?」
へ?
「えええぇぇぇぇぇえええ!」
下手な鼻歌?と言われている歌を性懲りもなく歌っている。
私が今いる所はこの私、荻原 塔屋の店である。
私は、現在、〈インチキ陰陽師〉をしている。
そして、陰陽師(偽)の仕事は、占いをしたり(てきとう)、お祓いをしたり(ふっかけ)、お守りを売ったり(押しかけ)と日々励んでいるのである。
ちなみに、28歳独身である。
店には、たくさんの人が訪れる。
ほら、今日も…
『ガララ』
戸が開いた。
「いらっしゃいませ!」
見ると、そこには小さな少年と、母親の様な女性がいた。
「あ、あの、陰陽師さんがいるって聞いたのですが…」
「あぁ、それは私ですよ。ご用件は?」
「あの!お祓いをしていただきたくて…」
「ふむ、お困りのようですね。奥へどうぞ」
「は、はぃ「ママ~!お腹すいたー!」え?もう少しだけ我慢してね!ゆーくん!」
「えぇ~!」
「もしよかったら、ここでご飯を食べていかれてはどうですか?いまできたばかりなので」
「あ!ありがとうございます!じゃあゆーくんまっててね」
「うん!」
「じゃあこっちで食べてて」
「は~い」
「では、奥様はこちらへどうぞ」
「ありがとうございます!」
そう言って、私は手を取りエスコートする。
私の演技は、完璧なはずだ。
だが、子供は少々厄介で、ひっかかりにくくなる。
そこで私は、惜しいが私のご飯をあげた。(泣)
「では、お話しください」
いかにもといった怪しい部屋へつれて来た。
「は、はい。半年前のことなのですが…」
はい!もう長そうだから『右から左へ』の術を使おう!
…適当に話を聞きつつ、適当にアドバイスをしていたら数時間が経ってしまった。
「ありがとうございました!」
「いえいえ仕事ですから」
そう言ってガキのいる所へと戻った。
「ゆーくん!終わったわよ~!」
「遅かったな」
ん?なんか雰囲気が…。
「もう戻っていい。証拠は取り押さえた。」
しょ、証拠って…
「あぁ!俺のお守りとお祓いグッズ(偽)!!」
そう叫んだ瞬間!となりにいた女性が消えた。
「え?」
気の抜けた声しか出なかった。
なぜなら、そこには紙切れしか残っていなかったのだ。
取りあえず目の前の少年に問う。
「ね、ねえ、君のお母さんはどこに行ったんだい?」
「なんだ?あれは母さんではない。そもそも人間でもない。式神だ」
「はあ?なんのでたらめを…。マジで?」
「マジだ」
「えぇー!!」
「貴様は陰陽師を名乗ってるくせしてそんなことも知らんのか?偽陰陽師よ」
「む!俺は本物の陰陽師だ!それよりもお前は誰なんだ!窃盗だぞ!このガキ!」
「ほほう…。この私をガキ呼ばわりと。しかも窃盗罪ときたか。それなら、貴様の詐欺罪の方が重罪ではあるまいか?」
「な、何を…」
「この偽道具が証拠だ」
「そんなのお前にわかるか!」
「いや、分かる。なんせ神だからな」
「はあ?それこそ証拠を見せてみろ!」
「あぁ、いいぞ。私をよく見ていろ」
「?」
俺は見てみた。
すると!
『シュルル』
ガキが白いベールに包まれた。
「な!」
声が漏れた。
何故なら、白いベールから出てきた人はまさしく神としか言いようがないかのような男性だった。
「どうだ?これが証拠だ」
「し、信じます」
無意識にそう言っていた。
「よろしい」
『ジュポン』
煙がでたかと思ったら、戻っていた。子供に…。
「これでいいだろう。では、警察署へ行くぞ!」
「へ?あ、ちょっと待って!」
「なんだ?まだ何かあるのか?」
ど、どうしよう…。何とか逃げ出さなくては…。
ま、まずは時間稼ぎだ。
「そんな子供のすがたで信用されるのかい?」
「え?あぁ、貴様は知らないのか?私はこの町の領主だぞ?」
へ?
「えええぇぇぇぇぇえええ!」
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