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第2章
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柚子がゆっくりと着替えをしている頃、リビングにはイライラモードの湊と飄々としている零士がいた。
湊がイライラしている原因が零士には分かっていた。普段見ないその姿に零士は可笑しくてくくくっと笑い出した。
「てめぇ……」
笑われてることに不機嫌になる。
「湊って本当に柚子、大好きだよね」
「うるせぇよ。それより零士。なんでヤったんだよ」
と睨み付ける。そんな顔をしても怖くなんかないと言うよう笑う零士にますます腹が立つ。
「あー……。成り行き?」
「成り行きじゃねーよ」
高そうなテーブルを蹴る湊が可笑しすぎて笑いが止まらない。
「零士っ!」
今にも殴りかかってきそうな勢いの湊に仕方ないとでも言うように話し出す。
「お前は……、初めてヤった時いつだよ」
「なんでんなこと」
「柚子はもうすぐ18だぞ。男がいりゃ当たり前のことだろうが」
確か自然の流れだ。けど、湊にはそれが許せない。
「けど、まだ高校生……」
「高校の時、お前優樹菜と付き合ってたよな。ヤってねーっていうのかよ」
「うっ……」
「同じことだろうが」
「けどなー」
次第に湊の勢いがなくなっていく。
「お前には分からねえよ。妹を持つ兄の立場。妹のそんな姿、想像もしたくねぇ」
「シスコン」
そう言われた湊は零士を睨む。
「なぁ」
真っ直ぐ零士を見る湊はいつなく真剣だった。
「頼むから、傷付けないでくれ」
「湊」
「まだまだガキなんだよ、柚子は」
「そう思ってんの、お前だけじゃねぇーの」
「そうかも知れないけど、いつも笑っていて欲しいんだよ、柚子には。だから……、泣かすな」
湊の顔は本気で頼むと言っていた。
「柚子がいつも笑ってくれてるなら、なんだってしてきたんだよ」
「分かった。約束する」
零士に頭下げる湊は本当に柚子を思っている。いつも傍で守ってきた。その役目はもう自分じゃなく零士になる。それが悔しい。
(それでも柚子が幸せなら……)
柚子が笑ってるなら、親友に頭だって下げられる。自分に出来るのは見守るだけだ。
湊がイライラしている原因が零士には分かっていた。普段見ないその姿に零士は可笑しくてくくくっと笑い出した。
「てめぇ……」
笑われてることに不機嫌になる。
「湊って本当に柚子、大好きだよね」
「うるせぇよ。それより零士。なんでヤったんだよ」
と睨み付ける。そんな顔をしても怖くなんかないと言うよう笑う零士にますます腹が立つ。
「あー……。成り行き?」
「成り行きじゃねーよ」
高そうなテーブルを蹴る湊が可笑しすぎて笑いが止まらない。
「零士っ!」
今にも殴りかかってきそうな勢いの湊に仕方ないとでも言うように話し出す。
「お前は……、初めてヤった時いつだよ」
「なんでんなこと」
「柚子はもうすぐ18だぞ。男がいりゃ当たり前のことだろうが」
確か自然の流れだ。けど、湊にはそれが許せない。
「けど、まだ高校生……」
「高校の時、お前優樹菜と付き合ってたよな。ヤってねーっていうのかよ」
「うっ……」
「同じことだろうが」
「けどなー」
次第に湊の勢いがなくなっていく。
「お前には分からねえよ。妹を持つ兄の立場。妹のそんな姿、想像もしたくねぇ」
「シスコン」
そう言われた湊は零士を睨む。
「なぁ」
真っ直ぐ零士を見る湊はいつなく真剣だった。
「頼むから、傷付けないでくれ」
「湊」
「まだまだガキなんだよ、柚子は」
「そう思ってんの、お前だけじゃねぇーの」
「そうかも知れないけど、いつも笑っていて欲しいんだよ、柚子には。だから……、泣かすな」
湊の顔は本気で頼むと言っていた。
「柚子がいつも笑ってくれてるなら、なんだってしてきたんだよ」
「分かった。約束する」
零士に頭下げる湊は本当に柚子を思っている。いつも傍で守ってきた。その役目はもう自分じゃなく零士になる。それが悔しい。
(それでも柚子が幸せなら……)
柚子が笑ってるなら、親友に頭だって下げられる。自分に出来るのは見守るだけだ。
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