死役所で生き抜く僕のすべ

苦しい日常のはじまり

3週目に入り、やっと公務員生活が本格始動した。最初は文化財を覚えること、郵送などの単純な事務作業、そして回覧文書である。回覧文書とは、課内で上の人から下へと回す文書をさす。外部からきた文書やチラシ、役場のイントラに掲示された文書を皆で確認する。
　役場イントラ（初日にeと言われたアレwww）に掲示された情報を全てコピー機で印刷し、処理した日付の印と「課長」や「係長」、「係員」と書かれた判子（回覧の欄）を押す枠の印を押す。毎朝、何十枚もこの作業を行う。意識高い感を出しに出すk氏は、この作業を
「8時30分にみんなが出勤する前に終わらしてくれー。あと、みんなの机も拭いとくもんだから。俺は7時30分には来てるけどね。」
「えっと、新人はそういうもんってことですか。」

k氏には2000回以上、心の中指を立てたが、この朝のやりとりが記念すべき１回目となりました。

　のちに、テレビでみたが国の役人もこんなことをしているらしい。時間もかかるし、紙の無駄。何よりも、回覧の欄や日付の印が曲がらずくっきり押せていないことへ信じられないほど怒りを示される。これをブルシットジョブと言わずに何というのか。

　１ヶ月後、いよいよ担当業務がきた。