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幼女に王子とアプリケーション

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突然ですが、給気口から飛び降ります。
あ、給気口は人が通れないとお思いでしょう。しかし私が今いるビルは人が通れる給気口があるんです。
何でって?大きいビルだからなぁ。それでじゃないかなぁ。
その高さ3~4階分。
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!?」
普通死ぬ、良くて骨折、怪我は絶対!
だって私ただの女子高生だよ!それでも飛び降りなきゃと思った。そうしなきゃ確実に死ぬから。
私は今よく分からない人(?)達に追われている。
そんな説明の間に着地!
ジーンジーンジーンジーンジーンジーンジーンジーンジーンジーンジーン!!!!!!
「痛い痛い痛いーーーーーーーーーーーー!!?」
とても痛い!とっても痛い!!でも怪我はしてなさそう!
ああでも走るとかは身体動かすのは無理!てかやりたくない!
「・・・・お姉ちゃん・・・・大丈夫?」
「~~~~~~~~~」
実は私は一人じゃない。
名前も知らない幼女と一緒にいる。
この子も給気口から一緒にいる。
あれ?何でこの子は何ともなさそうなんだろ?
「大、、、丈夫!」
虚勢を張った。
「かえせかえせかえせ~~~~~~~~~~!!!!!」
同じ給気口から追ってくるよく分からない人(?)達。
給気口から出ようにもファンが邪魔して出れない。めっちゃ回ってる。
私たちの目の前に一番に来た敵はこの給気口の中で出来る限り腕をつっぱねてきた。
私はとっさに幼女を抱きしめ、そのままファンを突き破って外に吹き飛ばされた。
「~~~~~~~!いたい~~~~~~~~~!!!!」
さっきの以上の痛み!身体は切り傷、擦り傷だらけ。
加えてコンクリートに叩きつけられるし!
もう嫌だ!痛くて泣く!嫌!何でこんな目に!
私女の子だよ!?こんな時は王子様みたいなカッコ良くて強い男子助けに来てよ!!
・・・・・・・・・・・。
・・・・・来る訳ない、これはお話じゃない、痛みも本物、私がプリンセスな訳でもない。
蹲ってそんな事考えてる間に敵が来る。
ここは駅前バスターミナル。夕方で帰宅時間で人も沢山いる。けど誰も声もかけてこない。
それは許すから警察くらいには電話してよね。
「かえせかえせかえせ~~~~~~~!!!!」
さっきから返せ返せって何なの?この子の事?
このロリコン共が!!
「・・・・お姉ちゃん・・・・」
私の胸の中でプルプル震えてる。
あーもう分かったよ!
王子様が来ないなら私が王子様になれば良いんでしょ!
私は幼女を後ろにすっごく痛い身体を動かし立ち上がる。
「来なよ!女は度胸!相手になってやる!!」
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