異世界転生してハーレム作れる能力を手に入れたのに男しかいない世界だった

藤いろ

文字の大きさ
12 / 72

第12話・魔法の絨毯

しおりを挟む
俺たちはそのままアリババ・・・さんを先頭に俺とアラジンさん、シンドバッドさんはカフェを出た。
外に出るとカフェの前の広場を埋め尽くすくらいのアリババさんと同じ格好をした人達がいた。
カフェからは他のお客さんが顔を出してその異様な光景を見ている。
「こ、これは??」
「この人たちは私の私設兵だよぉ。大丈夫、怖くないよぉ」
「あのシンドバッドさんって何者??」
まぁ王宮っていうくらいだから何となく察しはつくけど、ちょっと疑ってる。自分の考えを。
「天使は名前以外も記憶が曖昧ですか?」
アラジンさんが本当に心配そうな顔で聞いてくる。
「え、うん、まぁ・・・・」
「シンドバッドは王です。この都市の。フルネームをシンドバッド・グランドといいます」
やっぱり王様だったーーー!!
当たっちゃったーーー!!
しかし、よく見る異世界転生の王様とはだいぶ違うな。
漫画とかラノベだと王様ってまで分かるテンプレの格好したおじさんなのに。
「クロちゃんは知らなかったぁ??」
「あ、いや記憶がなくて、すみません!」
「いやいやぁ謝らなくて良いよぉ。もっともっと名前広めなきゃなぁ。ね、アリババ」
「そんな気全然ないのに言わないでください。兵の士気に関わります!」
「私は平和主義だからぁ」
「ほら無いじゃないですか!」
で、俺たちはそのままシンドバッドさんたちと一緒にカフェに来た道を逆に辿って大通りに出た。
通りを歩いてた人達、通り沿いの家の人々が夜中なのにかなりの人数がこちらを見ている。
「では、移動は・・・」
「私の『友人』だ。私がお連れするよぉ」
そういうとシンドバッドさんは巻物を取り出し中身を確認した。
「魔法の絨毯!!」
シンドバッドさんがそういうと巻物から畳12畳くらいの絹製で緑色の生地に金色の横糸が入った絨毯が現れた。
「さぁ乗ってぇ」
え、何これ。まさかあの有名なのやつでは?
「さ、天使」
アラジンさんが先に乗り手を差し出す。
「あ、ありがとうございます」
俺はその手を取り絨毯に乗る。
「やっさしい~ねぇアラジン」
「・・・・普通ですよ」
「じゃあアリババ。私達は先に行くからぁ」
「はい!お気をつけて!」
「さぁ行くよぉ!飛べぇ魔法の絨毯!!」
シンドバッドさんの掛け声とともに魔法の絨毯は空高く飛び上がり、グランドの街を一望する高さまで上がった。
「おおおお~~~~~!!!」
俺はこの世界に来てから一番の大声を上げた。
「どうだいぃクロちゃん、乗り心地はぁ?」
ジェットコースターとも飛行機とも違う浮遊感!心地良過ぎる!これが世界の子供達が憧れた魔法の絨毯!!
「最高です!!」
「アハハァ良かったぁ!」
程よい暖かさの風を切り魔法の絨毯は街を飛ぶ。
「天使、普通に座って大丈夫ですよ」
「え、あっはい!」
俺は魔法の絨毯が飛んでからずっと四つ這いスタイル。いやだって怖いもん!
「その姿を後ろから眺めてても良いんですけど」
「普通に座ります!」
即座にあぐらスタイルに切り替えた。
「アラジンさん、慣れてますね」
「まぁ初めてではないので」
はぁ~やっぱりアラジンさんとシンドバッドさんは結構仲良いのか。
「この絨毯はさぁアラジンと一緒に行ったグランドの友好都市の王子ホサイン君から頂いたんだぁ。あの旅は楽しかったねぇアラジン」
「えぇ貴方が七つの海を制覇した時ですね」
「大冒険だったよぉ」
おぉ~そんな話が!聞きたいな~七つの海制覇の話とかオタク心くすぐり過ぎでしょ!
「さぁもう着くよぉ」
え~もう着くのー、もうちょっと魔法の絨毯を堪能したかった。
街を抜け、風を切り、分厚い雲を抜けると目の前にはさっきまで街が小さく見えるくらいの黄金と白で作られた王宮が現れた。
俺の世界でいうとタージマハル的な。
「着いたらアラジン、クロちゃん。全部を話してもらうよぉ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

神様は身バレに気づかない!

みわ
BL
異世界ファンタジーBL 「神様、身バレしてますよ?」 ――暇を持て余した神様、現在お忍び異世界生活中。 貴族の令息として“普通”に暮らしているつもりのようですが、 その振る舞い、力、言動、すべてが神様クオリティ。 ……気づかれていないと思っているのは、本人だけ。 けれど誰も問いただせません。 もし“正体がバレた”と気づかれたら―― 神様は天へ帰ってしまうかもしれないから。 だから今日も皆、知らないふりを続けます。 そんな神様に、突然舞い込む婚約話。 お相手は、聡明で誠実……なのにシオンにだけは甘すぎる第一王子!? 「溺愛王子×お忍び(になってない)神様」 正体バレバレの異世界転生コメディ、ここに開幕!

ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!

クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。 ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。 しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。 ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。 そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。 国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。 樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。

拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件

碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。 状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。 「これ…俺、なのか?」 何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。 《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》 ──────────── ~お知らせ~ ※第3話を少し修正しました。 ※第5話を少し修正しました。 ※第6話を少し修正しました。 ※第11話を少し修正しました。 ※第19話を少し修正しました。 ※第22話を少し修正しました。 ※第24話を少し修正しました。 ※第25話を少し修正しました。 ※第26話を少し修正しました。 ※第31話を少し修正しました。 ※第32話を少し修正しました。 ※第33話を少し修正しました。 ──────────── ※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!! ※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。

穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜

春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、 癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!? トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。 彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!? 
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて―― 運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない! 恋愛感情もまだわからない! 
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。 個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!? 
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする 愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ! 月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新) 基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

悪役キャラに転生したので破滅ルートを死ぬ気で回避しようと思っていたのに、何故か勇者に攻略されそうです

菫城 珪
BL
サッカーの練習試合中、雷に打たれて目が覚めたら人気ゲームに出て来る破滅確約悪役ノアの子供時代になっていた…! 苦労して生きてきた勇者に散々嫌がらせをし、魔王軍の手先となって家族を手に掛け、最後は醜い怪物に変えられ退治されるという最悪の未来だけは絶対回避したい。 付き纏う不安と闘い、いずれ魔王と対峙する為に研鑽に励みつつも同級生である勇者アーサーとは距離を置いてをなるべく避ける日々……だった筈なのになんかどんどん距離が近くなってきてない!? そんな感じのいずれ勇者となる少年と悪役になる筈だった少年によるBLです。 のんびり連載していきますのでよろしくお願いします! ※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムエブリスタ各サイトに掲載中です。

前世で超有名だったBLゲーに転生してた

明瑠
BL
同性愛も異性愛も当たり前にある世界なのでチラチラとNLやGLも出てくる予定ですがBLメインのお話です 趣味に全振り 忙しい合間にちまちま書き進めていこうと思っています。たまに読み返しておかしな所があったらぼちぼち直していきます。 恋を知ってる青年と、まだ恋をした事がない彼らのお話

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

処理中です...