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再会
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俺は一人前の大人になったから、お金の事は両親に頼りたくはない。
すぐに新しく住む場所といってもお金がないんじゃすぐに一人暮らしを再開出来ない。
住んでいた場所が燃えたなんて言ったら、心配されるよな…上手い言い訳考えておかないと…
少しして、建物を包んでいた炎は消えて中からイヴが出てきた。
野次馬に対応していた騎士がイヴの傍に近付いて一言二言会話をして、俺のところにやって来た。
両手で大事そうにしていて、俺の前で手を開いた。
そこにあったのは半分花びらがなくなっていて、桃色だった花が少し黒くなった髪飾りがあった。
「すまなかった、これしか…」
「いえ、ありがとうございます……ありがとうございます」
俺はイヴの両手を掴んで、何度もお礼を言った。
どんな形でも残ってくれて本当に良かった。
受け取り、俺は頭を下げるととぼとぼと歩き出した。
まさかこんなカタチでイヴに会うとは思わなかった。
直接お礼を言うチャンスだったが、今の俺にそんな余裕はなかった。
ショックで、涙が出てきた…こんな酷い顔で母さんに会えない。
何処か落ち着く場所に行こうと思って、街外れにある海辺にやってきた。
ここの海は暑い季節は人がたくさんいるが、今は寒い季節だし陽が落ちて…誰もいなかった。
座り込んで、波の音を聞くとだんだん落ち着いてくる。
でもまだ涙が流れていて、指で何度も擦る。
「目が腫れるよ」
「…んっ、聖騎士…様?」
また腕を掴まれて、目が擦れなくなり後ろを振り返った。
そこにいたのは優しい顔をした聖騎士だった。
まさか、一日で二度も会うなんて…しかも何もないこんな場所で…
変なところ見られてしまったな…恥ずかしい。
俺は改めて髪飾りのお礼を言ったが、何故聖騎士様はそんなに悲しげな顔をするんだろう。
もしかして、落ち着いてきたと思ってたのに顔に出てた?
「聖騎士様、どうしてここに?」
「さっき、泣いている君の姿が見えたから…気になったんだ」
「そんな、聖騎士様に気にかけてもらえるような人じゃないですよ…俺は」
何故イヴは聖騎士様と呼ばれる度に眉を寄せるのか分からない。
俺、不快にさせるような事を言っただろうか。
「ごめんなさい」と謝ると、今度は「何故謝るんだ?」と言われてしまった。
俺の勘違いだったのか?イヴが言うならそうなんだろう。
俺はイヴにこれ以上心配掛けないために、家に帰ろうと思ってイヴに本日二度目の頭を下げた。
「心配お掛けして申し訳ございません、俺…家に帰ります」
「さっきの炎が出ていた場所は君の住んでいるところではないのか?」
「そうですけど、帰る家がなくなったのでまた実家に戻るつもりなんです」
なんで初対面の人にこんなに戸惑いなくプライベートを話せるのか自分でも不思議だったが、きっとイヴが真剣な顔で聞いてくれるからなのかもしれない。
もうイヴに心配掛けないために笑うと、イヴの横を通り過ぎた。
後ろからイヴの声がして、足を止めて振り返った。
イヴは俺の方を見ていて、少しの間沈黙が訪れた。
波の音だけが、静かな空間に響いている。
もう一度、イヴは口を開いた…それは俺の聞き間違いではなかった。
「君はなんでも屋だろ、仕事の依頼がしたい」
「俺の事を知っているんですか?」
「知ってるよ、誰よりも…」
すぐに新しく住む場所といってもお金がないんじゃすぐに一人暮らしを再開出来ない。
住んでいた場所が燃えたなんて言ったら、心配されるよな…上手い言い訳考えておかないと…
少しして、建物を包んでいた炎は消えて中からイヴが出てきた。
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「…んっ、聖騎士…様?」
また腕を掴まれて、目が擦れなくなり後ろを振り返った。
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俺は改めて髪飾りのお礼を言ったが、何故聖騎士様はそんなに悲しげな顔をするんだろう。
もしかして、落ち着いてきたと思ってたのに顔に出てた?
「聖騎士様、どうしてここに?」
「さっき、泣いている君の姿が見えたから…気になったんだ」
「そんな、聖騎士様に気にかけてもらえるような人じゃないですよ…俺は」
何故イヴは聖騎士様と呼ばれる度に眉を寄せるのか分からない。
俺、不快にさせるような事を言っただろうか。
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