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イヴ視点21
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ユーリの寝顔を見つめて、本棚に向かって風の魔術を使うと一つの本が浮いてこちらにやってきた。
それを手に取り、ページを捲る。
ユーリが見ていた聖騎士伝説、俺は魔騎士が出てくる場面を読んだ。
魔物は魔騎士になるために、魔騎士を喰らい力を得る。
魔騎士は魔物を喰らいより強い力を得る…それは知っている。
幼少期から俺の周りには魔物がいた、なりそこないの魔騎士がいた。
俺の隙を伺い、喰らおうと狙ってくる。
魔物の力は正直いらないから、俺はほとんど殺している…ユーリを怖がらせる存在だから当然だ。
でも、何故ユーリも魔騎士のように魔物に襲われるのか。
まさかユーリも魔騎士?そんな気配は全然しない。
俺の傍にいるから、俺がユーリの心に入り込んだから魔騎士の力が少し目覚めたのかもしれない。
本をベッドに置いてユーリの寝顔を見つめる。
全部俺のものだ、誰にも渡さない…触れさせない……お前にも…
目線をユーリからユーリの隣で寝ている黒猫に向ける。
黒猫に手を伸ばすと、触れる事なく見えない結界が邪魔して通れない。
結界には術式というものがある。
どのくらいの魔術を使うとか、その力は人それぞれで…皆違う魔法陣の結界が出来る。
そしてこの黒猫の結界には見覚えがあった。
当然だ、俺の魔術結界の術式が使われているものだった。
使えるのは本人だけ、そうなるとこの黒猫の正体も見えてきた。
「……お前は、俺か」
「ニャー」
黒猫は立ち上がって、その場で背伸びしていた。
この黒猫は魔物、俺が生み出したものだ。
ユーリが心配で俺の中から魔騎士の力が漏れていた。
その時に俺の気持ちが具現化してしまった。
だからこの黒猫はユーリから離れないのだろう。
俺の代わりにユーリを守る、コイツも俺なんだ。
「…俺が…俺自身がユーリを守りたいのに、なんで…他の奴にユーリを守らせなきゃならないんだ」
いくらこの黒猫が俺だとしてもそんなの関係ない。
他の奴よりはマシというだけだ、ユーリの傍にいられるのは俺でなくてはならない。
…でも、現実的な話ではユーリとずっといるわけにはいかない。
ユーリを養うためには働かなくてはいけない、一番自由が多いのは騎士団だ……聖騎士の俺がそれ以外の仕事をさせてもらえると思えないけど…
ユーリの理想の俺になるために…
ユーリは何も分かっていない、俺は人のためにやっているわけではない。
ユーリのために俺は命を捧げているんだ。
それなのにユーリは俺の事より、あの女の名前を口にした。
こんなにユーリに尽くしているのに……あの女が聖女の方がいいのか?
聖騎士と聖女は力は違えど、立場は一緒だ。
ユーリを取られるくらいなら、俺はこの国の反逆者になってもユーリを取り戻す。
黒猫を掴み、黒猫は泥のように形が崩れる。
いつも魔物が死ぬ時のように砂になるわけではなく、俺の中に吸収された。
元は俺の一部だったんだ、当然だ。
俺のものだ、他人を見させないし見せない…俺とユーリの仲を引き裂く奴は俺が八つ裂きにしてやる、必ず…
俺が消した奴をユーリが覚えているから、ずっとユーリの記憶に残る………腹立たしい……腹立たしくて、死にそうだ。
やっぱり向き合ってじっくりお互いを理解して話し合うのは俺には向いていない。
そんなのんびりな事ばかりしていると今にもユーリが他の人に取られてしまう。
俺は俺のやり方でユーリを手に入れる、それが決して褒められるものではないとしても…
ユーリの口が動き、起きたのかと体を離す。
でもユーリは唸っていて、苦しそうだ。
悪い夢でも見ているのか、ユーリに近付くと汗が凄くてサイドテーブルに置いてあった布を掴んで汗を拭う。
「うっ…うぅ…ハルフィリア…さま」
「………」
ユーリがその名前を口にした瞬間に、俺は目を見開いて固まった。
俺がユーリから離れると、すぐにユーリは飛び起きた。
やはり悪夢を見ていたんだな、可哀想に…ユーリの悪夢は俺が取り除く。
でもハルフィリアはもうこの世にいない、どうしたらユーリの悪夢をなくしてあげられるのかな。
俺のユーリなのに、なんで他の奴がユーリの中に入るんだ。
…ハルフィリアは初代聖騎士の男の名だ。
ユーリが読んだ本には名前は書いていなかったと思うけど知ってたんだな。
俺以外の名前なんて覚える必要はないのに…
ユーリの首筋に触れてユーリが俺の方を見て、不思議そうな顔をしていた。
それを手に取り、ページを捲る。
ユーリが見ていた聖騎士伝説、俺は魔騎士が出てくる場面を読んだ。
魔物は魔騎士になるために、魔騎士を喰らい力を得る。
魔騎士は魔物を喰らいより強い力を得る…それは知っている。
幼少期から俺の周りには魔物がいた、なりそこないの魔騎士がいた。
俺の隙を伺い、喰らおうと狙ってくる。
魔物の力は正直いらないから、俺はほとんど殺している…ユーリを怖がらせる存在だから当然だ。
でも、何故ユーリも魔騎士のように魔物に襲われるのか。
まさかユーリも魔騎士?そんな気配は全然しない。
俺の傍にいるから、俺がユーリの心に入り込んだから魔騎士の力が少し目覚めたのかもしれない。
本をベッドに置いてユーリの寝顔を見つめる。
全部俺のものだ、誰にも渡さない…触れさせない……お前にも…
目線をユーリからユーリの隣で寝ている黒猫に向ける。
黒猫に手を伸ばすと、触れる事なく見えない結界が邪魔して通れない。
結界には術式というものがある。
どのくらいの魔術を使うとか、その力は人それぞれで…皆違う魔法陣の結界が出来る。
そしてこの黒猫の結界には見覚えがあった。
当然だ、俺の魔術結界の術式が使われているものだった。
使えるのは本人だけ、そうなるとこの黒猫の正体も見えてきた。
「……お前は、俺か」
「ニャー」
黒猫は立ち上がって、その場で背伸びしていた。
この黒猫は魔物、俺が生み出したものだ。
ユーリが心配で俺の中から魔騎士の力が漏れていた。
その時に俺の気持ちが具現化してしまった。
だからこの黒猫はユーリから離れないのだろう。
俺の代わりにユーリを守る、コイツも俺なんだ。
「…俺が…俺自身がユーリを守りたいのに、なんで…他の奴にユーリを守らせなきゃならないんだ」
いくらこの黒猫が俺だとしてもそんなの関係ない。
他の奴よりはマシというだけだ、ユーリの傍にいられるのは俺でなくてはならない。
…でも、現実的な話ではユーリとずっといるわけにはいかない。
ユーリを養うためには働かなくてはいけない、一番自由が多いのは騎士団だ……聖騎士の俺がそれ以外の仕事をさせてもらえると思えないけど…
ユーリの理想の俺になるために…
ユーリは何も分かっていない、俺は人のためにやっているわけではない。
ユーリのために俺は命を捧げているんだ。
それなのにユーリは俺の事より、あの女の名前を口にした。
こんなにユーリに尽くしているのに……あの女が聖女の方がいいのか?
聖騎士と聖女は力は違えど、立場は一緒だ。
ユーリを取られるくらいなら、俺はこの国の反逆者になってもユーリを取り戻す。
黒猫を掴み、黒猫は泥のように形が崩れる。
いつも魔物が死ぬ時のように砂になるわけではなく、俺の中に吸収された。
元は俺の一部だったんだ、当然だ。
俺のものだ、他人を見させないし見せない…俺とユーリの仲を引き裂く奴は俺が八つ裂きにしてやる、必ず…
俺が消した奴をユーリが覚えているから、ずっとユーリの記憶に残る………腹立たしい……腹立たしくて、死にそうだ。
やっぱり向き合ってじっくりお互いを理解して話し合うのは俺には向いていない。
そんなのんびりな事ばかりしていると今にもユーリが他の人に取られてしまう。
俺は俺のやり方でユーリを手に入れる、それが決して褒められるものではないとしても…
ユーリの口が動き、起きたのかと体を離す。
でもユーリは唸っていて、苦しそうだ。
悪い夢でも見ているのか、ユーリに近付くと汗が凄くてサイドテーブルに置いてあった布を掴んで汗を拭う。
「うっ…うぅ…ハルフィリア…さま」
「………」
ユーリがその名前を口にした瞬間に、俺は目を見開いて固まった。
俺がユーリから離れると、すぐにユーリは飛び起きた。
やはり悪夢を見ていたんだな、可哀想に…ユーリの悪夢は俺が取り除く。
でもハルフィリアはもうこの世にいない、どうしたらユーリの悪夢をなくしてあげられるのかな。
俺のユーリなのに、なんで他の奴がユーリの中に入るんだ。
…ハルフィリアは初代聖騎士の男の名だ。
ユーリが読んだ本には名前は書いていなかったと思うけど知ってたんだな。
俺以外の名前なんて覚える必要はないのに…
ユーリの首筋に触れてユーリが俺の方を見て、不思議そうな顔をしていた。
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