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「それでどうだった?」
「すみません、失敗しました」
「そうか」
童貞には難しすぎたか。
「相手のサービスはどうだった?」
「最高でした!」
「そうか」
どうせ何も知らないマーシオのことだから比べる対象がまともではないだろう。
こいつの発言を信じると判断を間違える。
「何がどう最高だったんだ?」
「金で股を開くところです!」
「はあ…」
男なら自分の魅力で相手を惚れさせて股を開かせるものだろう?
それを恥じることすらなくお金の力で解決させて喜ぶなんてクソだな。
「でも失敗したんだよな?」
「はい、興奮しすぎて服を脱ぐ前に射精てしまいました」
残念な童貞だな。
それに自分で勝手に興奮しただけだろう?
俺は娼婦のサービスがどういったものなのか調べさせるためにお前を娼館へ行かせたんだ。
そのことは理解…しているはずがないよな。
こんな奴の相手をしていても時間の無駄だな。
「もういい。適当にゴブリンでも狩ってろ」
「わかりました」
仕方ないので俺が直接娼館のサービスを調べるとしよう。

ということで娼館にやってきた。
「相手は選べるのか?」
「誰でも好きな女をどうぞ。価格の交渉もそこでできます」
値段が不明というのも安心して利用できない理由の一つだ。
「おにーさん、私と遊ばない?」
「いいだろう。で、いくらだ?」
「サービスしてこれくらいでいいわよ」
「そうか」
俺にとってははした金だったのでこいつにしておく。
プレイルームに案内され服を脱がされた。
「すごく大きい…。こんなの初めて」
「そうか」
「もう我慢できない」
女は服を脱いで俺を押し倒し上に乗った。
「んっ、大きすぎて入らないかも」
そんなことはなく俺のビッグなものは女の中に納まった。
「んん、き、もちよくて、もう、だめ…」
まさか挿入れただけでイったのか?
おいおい、勝手に気持ち良くなって客を気持ちよくさせる気はないのか?
「まあいいだろう」
ならこっちも勝手に気持ち良くなってやろう。
「あああっ、激しいっ」
突き上げるように腰を動かした。
「すごく大きくて壊れちゃいそう」
「そうか」
プロだから今までに何人もの男を相手にしてきたのだろう。
その女が大きいというのだから俺のビッグなサイズは本当に大きいのだろう。
まあ日本でもこの世界でも俺は大きな男だからな。
「射精すぞオラァ!」
「んあぁ!」
同時にイったようだ。
「全然サービスができていないな」
「ごめんなさい」
「反省は言葉よりも行動で示せ」
「わかりました、今度から気をつけます」
「今度から?」
「今すぐ気をつけます!」
そういって女は腰を動かし始めた。
自分から動かそうと思えばできるじゃないか。
今までサボりまくりだったのも、これで心を入れ替えてサービスするようになるかもしれないな。
「もっとサービス精神を身につけろ!」
「わかりました!」
ご褒美に膣内射精しておいた。
これでこの女のサービスも良くなればいいけどな。
まあどうせ相手になるのは俺ではないからどうでもいいけどな。
使えない奴を使えるように指導するのも上に立つ男の役割だ。
ただ射精せばいいってものじゃない。
でもこれだけ時間をかけて一人にしか指導できないのは効率が悪いな。
まあすることはしたからもうどうでもいいな。
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