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第10話 騎士試験
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「ここが騎士ギルドか」
そこには巨大なドーム状の建物。
入口には全身を鎧で纏った騎士が数人立っており、オレが近づくと兜越しに声をかけてくる。
「そこの君。騎士ギルドへは何の用かね?」
「えっと、騎士の試験を受けたいんですが出来ますか?」
「騎士試験を受けに来た者か。ちょうどよい、もうすぐ本日の騎士試験が始まるところだ。参加したいのなら、中へ入って左側のカウンターで登録をするといい」
「分かりました。ありがとうございます」
オレは騎士に礼を言うとそのまま中に入り、左側のカウンターにて騎士試験を受けたい旨を伝える。
すると書類にサインをするよう促され、参加バッチを与えられた。
バッチには『95』と番号が書かれており、その後オレは一つの部屋に案内される。
そこは一言で言うとスポーツジムのような空間であり、大人数が様々な試験をするのに十分な広さがあった。
見るとすでに多くの参加者達が待機しており、剣士風の男性、魔法使い風の女性、歴戦の雰囲気を漂わせるおっさんなど様々な風貌の人達が多い。
オレはそのまま近くにいた男性へと話しかける。
「なあ、アンタもここの騎士試験を受けに来たのか?」
「ん、当然だろう。今や冒険者よりも騎士の方が生活も安定してるし、なにより騎士になれば功績次第で貴族の称号も与えられ、土地や館、さらには従者も得られるんだぜ。冒険者がいくら名を上げても土地や権利はもらえないからなぁ。これも『四聖皇』様がこの世界を統治してくれたおかげよ」
「なるほど」
確かにそれを聞く限り、冒険者もこの騎士ギルドに来るのは当然か。さっきの話し方から察するとこの人も冒険者なのだろう。
とはいえ、問題は何人がその騎士になれるかだ。
ぱっと見た限り、今回だけでもオレを含めて百人近くが試験を受けに来ているようだ。実際、オレの番号も95と書かれていたし、それだけの人数がここにはいるのだろう。
そう思っていると奥に用意されていたステージにバニー服を着た女性が現れる。
なんだ? このギルドの看板娘かなにかか? 随分とプロポーションのいい女性でバニー服の下からも分かる豊満な胸とお尻にこの場に集まった男達が息を飲んだのが分かった。
「はぁい、皆様、騎士ギルドへ、ようこそー! 皆さん、騎士になりたいですかー?」
『もちろんー!』
「やぁん、声が小さい。もう一回ー! 騎士になりたいですかー?」
『もちろんー!!』
と、デパートや広場で見るようなショーが目の前で始まった。
なにこれ? 見ると、一部の参加者達がステージ上に立つバニーに対し、熱いラブコールを送っているが見える。
やっぱ看板娘かなにかだろうか?
「さて、すでにご存知かと思いますが、現在この聖都では街の平穏、魔物の討伐、騎士団の遠征、聖十騎士様からの勅命など様々な任務を担うための人材、騎士を募集しております。今や多くの冒険者や傭兵までも騎士の称号を手に入れ、神に仕える喜びを得ました。皆様もこの機会に騎士の称号を得て、この国のため、また我らが神々『四聖皇』様のためにお仕え致しましょうー! えいえいおー!」
バニーのある種の洗脳のような説明に集まった連中は『うおおおおおおおおおー!!』と雄叫びをあげる。
これが女性に対するものなのか、騎士へなりたい咆哮なのか、それとも彼女の説明にある通り、この国や四聖皇に向けたものなのかは分からない。
いずれにしても、ここにいる全員が騎士へなりたいという情熱は伝わった。
「それでは早速皆様の実力をテストさせて頂きます。こちらに皆様な技量を測るための様々な魔道具を設置させていただきました」
そう言ってバニーが会場を見渡すよう指示すると、そこには巨大な金属の柱や高さ三メートルはある鏡、自立行動をする木の人形達、空中に浮かぶ複数の水晶と様々なアイテムが配置されていた。
「これより皆様の剣技、魔法、敏捷性、知性、さらにはそれらの統合能力などあらゆる能力をテストさせて頂きます。その結果によって第二試験への参加を決めさせたいと思いますので皆様、どうぞ奮って実力のお出し下さいませ」
第二試験。ということはここでいい成績を出してもまだ騎士として認められるというわけではないのか。
まあ、それも当然か。そんな簡単になれるようなものではないだろう。
とはいえ、落ちる気は毛頭ない。
オレはすぐさま近くのエリアへ向かう。そこでは巨大な金属の柱が立っており、すぐ傍には試験官らしい騎士が立っている。
「ようこそ。ここでは君の剣技を確認させてもらう。使うのはこちらが提供する武器だ。制限時間は一分。君の持ちうる剣技を目の前の柱にぶつけなさい」
そう言って渡されたのは量産型のなんの変哲もない剣。
なるほど。確かに剣技を見るのに剣の性能に個人差があっては元も子もないか。
「一ついいかな。この柱、壊しても問題ないのか?」
「無論、構わない。というよりも壊せるならな。その金属はミスリルで出来ている。それをただの剣で壊せるものなど聖十騎士団にも数える程よ」
騎士が呆れたふうにオレにそう言うが、そういうことなら遠慮なしだ。
オレにはここで足踏みしている暇はない。ここで示した実力で騎士への関門が少しでも早くなるのなら目をかけられるよう実力を見せる。
そう思いオレは静かに剣を構える。
「では、はじ――」
「――っふ!」
騎士が号令を発すると同時にオレは右手に構えた剣で柱を七度切りつける。
男が「――め!」と最後の号令を言い終わると同時にオレが放った剣閃を刻まれたミスリルの柱はゆっくりと崩れ、地面にガタガタと落ちる。
それを見ていた周りの参加者達は呆気にとられた様子でオレを見て、隣に立つ試験官すら呆然とした表情で柱の残骸を見ていた。
「今ので十分かな?」
「……あ、ああ、そうだな……」
呆気に取られる試験官を横目にオレは次の試験へと移っていく。
その後は特に語ることもなく次々と圧倒的結果をオレは叩き出した。
無論、あまり派手にやりすぎず、しかし試験官達にインパクトを残すように力を見せつける。
最後の方では何人かの試験官がオレを見てヒソヒソと話しだし、何かの連絡をとっているのを確認した。
そうして、この場に集まった全員の試験が終わると最初と同じようにステージにバニー服を着た女性が現れる。
「それでは第一試験の合格者を発表します~! まず18番の方! 次に39番! 次に65番! 次に71番!」
次々と女性から番号が発表されるがほとんどが肩を落とす。そうして、五人、六人と番号が呼ばれていく内に、
「最後に――95番!」
最後にオレの番号が呼ばれ、ホッとする。
番号を呼ばれなかった者達は、そのまま試験官達に案内されるようにこの場から去っていく。
「それでは残った皆様は二次試験へどうぞー!」
バニーがそう告げると会場に残った騎士がオレ達を案内しようとする。
が、突然舞台にいたバニーがオレの方へ近づくと「あ、ちょっと待ってくださいね。あなたは私が案内しますねー♪」と他の連中の案内を騎士に任せる。
なんだろうか? と思ったがバニーはそのままオレを連れると一つの部屋に案内する。
そこは一切の色がない真っ白な空間。床や天井、壁の全てが白く塗られた一切の装飾がない部屋。
ただ広さだけは異常にあり、先ほどの試験場と同じくらいある。
こんなところにオレを呼び出して何の用かと、目の前のバニーに問おうとした瞬間、先に彼女が答えた。
「先ほどの第一試験であなたの実力は分かりました。こちらとしてもダラダラと試験をしても時間の無駄だと思ったので、あなたに関しては私が特別試験をさせて頂きます」
「え?」
そう告げると女性は胸の谷間から鞭を取り出し、それをパチンと地面に打つと心地よい音を響かせる。
「では改めて自己紹介を。私は聖十騎士団が一人アリス・ラビットと申します。以後、お見知りおきを♪」
そこには巨大なドーム状の建物。
入口には全身を鎧で纏った騎士が数人立っており、オレが近づくと兜越しに声をかけてくる。
「そこの君。騎士ギルドへは何の用かね?」
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「分かりました。ありがとうございます」
オレは騎士に礼を言うとそのまま中に入り、左側のカウンターにて騎士試験を受けたい旨を伝える。
すると書類にサインをするよう促され、参加バッチを与えられた。
バッチには『95』と番号が書かれており、その後オレは一つの部屋に案内される。
そこは一言で言うとスポーツジムのような空間であり、大人数が様々な試験をするのに十分な広さがあった。
見るとすでに多くの参加者達が待機しており、剣士風の男性、魔法使い風の女性、歴戦の雰囲気を漂わせるおっさんなど様々な風貌の人達が多い。
オレはそのまま近くにいた男性へと話しかける。
「なあ、アンタもここの騎士試験を受けに来たのか?」
「ん、当然だろう。今や冒険者よりも騎士の方が生活も安定してるし、なにより騎士になれば功績次第で貴族の称号も与えられ、土地や館、さらには従者も得られるんだぜ。冒険者がいくら名を上げても土地や権利はもらえないからなぁ。これも『四聖皇』様がこの世界を統治してくれたおかげよ」
「なるほど」
確かにそれを聞く限り、冒険者もこの騎士ギルドに来るのは当然か。さっきの話し方から察するとこの人も冒険者なのだろう。
とはいえ、問題は何人がその騎士になれるかだ。
ぱっと見た限り、今回だけでもオレを含めて百人近くが試験を受けに来ているようだ。実際、オレの番号も95と書かれていたし、それだけの人数がここにはいるのだろう。
そう思っていると奥に用意されていたステージにバニー服を着た女性が現れる。
なんだ? このギルドの看板娘かなにかか? 随分とプロポーションのいい女性でバニー服の下からも分かる豊満な胸とお尻にこの場に集まった男達が息を飲んだのが分かった。
「はぁい、皆様、騎士ギルドへ、ようこそー! 皆さん、騎士になりたいですかー?」
『もちろんー!』
「やぁん、声が小さい。もう一回ー! 騎士になりたいですかー?」
『もちろんー!!』
と、デパートや広場で見るようなショーが目の前で始まった。
なにこれ? 見ると、一部の参加者達がステージ上に立つバニーに対し、熱いラブコールを送っているが見える。
やっぱ看板娘かなにかだろうか?
「さて、すでにご存知かと思いますが、現在この聖都では街の平穏、魔物の討伐、騎士団の遠征、聖十騎士様からの勅命など様々な任務を担うための人材、騎士を募集しております。今や多くの冒険者や傭兵までも騎士の称号を手に入れ、神に仕える喜びを得ました。皆様もこの機会に騎士の称号を得て、この国のため、また我らが神々『四聖皇』様のためにお仕え致しましょうー! えいえいおー!」
バニーのある種の洗脳のような説明に集まった連中は『うおおおおおおおおおー!!』と雄叫びをあげる。
これが女性に対するものなのか、騎士へなりたい咆哮なのか、それとも彼女の説明にある通り、この国や四聖皇に向けたものなのかは分からない。
いずれにしても、ここにいる全員が騎士へなりたいという情熱は伝わった。
「それでは早速皆様の実力をテストさせて頂きます。こちらに皆様な技量を測るための様々な魔道具を設置させていただきました」
そう言ってバニーが会場を見渡すよう指示すると、そこには巨大な金属の柱や高さ三メートルはある鏡、自立行動をする木の人形達、空中に浮かぶ複数の水晶と様々なアイテムが配置されていた。
「これより皆様の剣技、魔法、敏捷性、知性、さらにはそれらの統合能力などあらゆる能力をテストさせて頂きます。その結果によって第二試験への参加を決めさせたいと思いますので皆様、どうぞ奮って実力のお出し下さいませ」
第二試験。ということはここでいい成績を出してもまだ騎士として認められるというわけではないのか。
まあ、それも当然か。そんな簡単になれるようなものではないだろう。
とはいえ、落ちる気は毛頭ない。
オレはすぐさま近くのエリアへ向かう。そこでは巨大な金属の柱が立っており、すぐ傍には試験官らしい騎士が立っている。
「ようこそ。ここでは君の剣技を確認させてもらう。使うのはこちらが提供する武器だ。制限時間は一分。君の持ちうる剣技を目の前の柱にぶつけなさい」
そう言って渡されたのは量産型のなんの変哲もない剣。
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「一ついいかな。この柱、壊しても問題ないのか?」
「無論、構わない。というよりも壊せるならな。その金属はミスリルで出来ている。それをただの剣で壊せるものなど聖十騎士団にも数える程よ」
騎士が呆れたふうにオレにそう言うが、そういうことなら遠慮なしだ。
オレにはここで足踏みしている暇はない。ここで示した実力で騎士への関門が少しでも早くなるのなら目をかけられるよう実力を見せる。
そう思いオレは静かに剣を構える。
「では、はじ――」
「――っふ!」
騎士が号令を発すると同時にオレは右手に構えた剣で柱を七度切りつける。
男が「――め!」と最後の号令を言い終わると同時にオレが放った剣閃を刻まれたミスリルの柱はゆっくりと崩れ、地面にガタガタと落ちる。
それを見ていた周りの参加者達は呆気にとられた様子でオレを見て、隣に立つ試験官すら呆然とした表情で柱の残骸を見ていた。
「今ので十分かな?」
「……あ、ああ、そうだな……」
呆気に取られる試験官を横目にオレは次の試験へと移っていく。
その後は特に語ることもなく次々と圧倒的結果をオレは叩き出した。
無論、あまり派手にやりすぎず、しかし試験官達にインパクトを残すように力を見せつける。
最後の方では何人かの試験官がオレを見てヒソヒソと話しだし、何かの連絡をとっているのを確認した。
そうして、この場に集まった全員の試験が終わると最初と同じようにステージにバニー服を着た女性が現れる。
「それでは第一試験の合格者を発表します~! まず18番の方! 次に39番! 次に65番! 次に71番!」
次々と女性から番号が発表されるがほとんどが肩を落とす。そうして、五人、六人と番号が呼ばれていく内に、
「最後に――95番!」
最後にオレの番号が呼ばれ、ホッとする。
番号を呼ばれなかった者達は、そのまま試験官達に案内されるようにこの場から去っていく。
「それでは残った皆様は二次試験へどうぞー!」
バニーがそう告げると会場に残った騎士がオレ達を案内しようとする。
が、突然舞台にいたバニーがオレの方へ近づくと「あ、ちょっと待ってくださいね。あなたは私が案内しますねー♪」と他の連中の案内を騎士に任せる。
なんだろうか? と思ったがバニーはそのままオレを連れると一つの部屋に案内する。
そこは一切の色がない真っ白な空間。床や天井、壁の全てが白く塗られた一切の装飾がない部屋。
ただ広さだけは異常にあり、先ほどの試験場と同じくらいある。
こんなところにオレを呼び出して何の用かと、目の前のバニーに問おうとした瞬間、先に彼女が答えた。
「先ほどの第一試験であなたの実力は分かりました。こちらとしてもダラダラと試験をしても時間の無駄だと思ったので、あなたに関しては私が特別試験をさせて頂きます」
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