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一章 17話
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双子がいなくなってからもう一周間が経った。
二人は自分の身を守れるほど実力はあるけど、もしもの事もあるから…ちょっと心配で寝不足気味である…。
今日は一人で潜って探索はかなり進んで39階層までクリアした。
その成果もあってバックが魔核や素材で山盛り破裂瞬前だ。
「おかえり坊主…ん?ボロボロじゃない!どうしたんだ?」
「帰りにヘマしたよ…」
「あはは…怪我は無さそうだけど、そのブリキ鎧、流石にその状態じゃ治せないな、よかった、よかった、早く頑丈な鎧を買うんだな」
「よくないよ!」
双子がいないから一人で戦利品を持って帰るのが大変だし…リリヤの遠距離牽制がないからややこしくてかなり疲れた。
それに4階層で油断した僕は恥ずかしいながらゴブリン達の罠にハマってしまい奇襲を許してしまった。
すぐ立ち直って奴らを血祭りにしたが…我がビジュアルの同士の装備がボロボロになってしまった。
「換金して今日は早めに帰ります」
「お、おう…そう落ち込むなよ」
壊れた鎧を鍛冶屋に持って行くと我が修理不可と言い渡されて新しく発注したが今仕事が行き詰まり三ヶ月以上かかると言われた。
元々防御力0の見た目だけの鎧だから急ぐ必要はなくて待つ事にした。
換金所も混み合って時間がかかりそうなので飲み物でも飲みながら待つ事にした。
僕は量が多くて換金に時間がかかるのでいつも最後に換金している。
その時、依頼をしにきたような二人の女性がおじさんの所に向かった。
一人はフードを被ったままでもう一人が依頼書を書いて受け付けのおじさんに渡した。
「ん?なんだ?懐かしい顔だな」
「久しぶりだな…積もる話しは後にしてくれないか?」
「うむ…わかった、まず、要件を聞こう」
その一人はおじさんとは顔見知りのようで急ぎ依頼頼んでいた。
「護衛を頼みたい」
「はっ?お前が護衛を?まあ、いいけど何人必要だ?」
「腕のいい者で二人…いや三人、依頼料は一人当たり金貨200枚で必要経費もこっち持ちでいい」
「ほう?随分羽振りがいいな…要望はあるか?」
「クイルはいるか?できればあと二人も彼と同じレベルで腕で頼む」
「ふむ…なんか厄介な匂いがするな」
「………」
依頼人はかなりの高額を提示したがおじさんは何故か気が乗らないような表情をしていた。
大金ではあるが僕には関係のない話だ。
「クイルは地下の鍛冶屋で装備を整備してる、あと二人は少し待ってろ」
「分かった…」
おじさんはクイルを呼びに地下に行くと依頼をしていた彼女は懐かしいような表情でギルド内を見ていた。
「換金、お願いします!」
換金所が空き素材と魔核を渡したあと依頼人と目があった。
「ん?なっ!こんな子供もいるとは…あいつはなにを考えてる!」
子供…?自慢ではないが僕は器がかなり小さい!それに今は機嫌が超悪い!
だからちょっとイタズラすると決めた。
「なぁに?お姉ちゃん?依頼に来たのぉ?バブ~バブ~」
子供と言われたので子供の真似をしてみた。
つくづく思うがやはり僕はチキンだ。
「ああ…クイルを待ってる」
「あやや!クイル兄さんの知り合いなの?バブ~バブ~」
「ああ…悪かったから、それやめろ!」
「うん!きゃっーほぅ♪バブバブ」
「むっ!バブって…それは子供じゃなくて赤ちゃんだ!」
あっ?そうだったね…ナイスツッコミ!
クイル兄さんは相棒ネイビー姉さんと珍しく二人のみのパーティーでかなり腕が立つ上級者冒険者だ。
二人は自分の身を守れるほど実力はあるけど、もしもの事もあるから…ちょっと心配で寝不足気味である…。
今日は一人で潜って探索はかなり進んで39階層までクリアした。
その成果もあってバックが魔核や素材で山盛り破裂瞬前だ。
「おかえり坊主…ん?ボロボロじゃない!どうしたんだ?」
「帰りにヘマしたよ…」
「あはは…怪我は無さそうだけど、そのブリキ鎧、流石にその状態じゃ治せないな、よかった、よかった、早く頑丈な鎧を買うんだな」
「よくないよ!」
双子がいないから一人で戦利品を持って帰るのが大変だし…リリヤの遠距離牽制がないからややこしくてかなり疲れた。
それに4階層で油断した僕は恥ずかしいながらゴブリン達の罠にハマってしまい奇襲を許してしまった。
すぐ立ち直って奴らを血祭りにしたが…我がビジュアルの同士の装備がボロボロになってしまった。
「換金して今日は早めに帰ります」
「お、おう…そう落ち込むなよ」
壊れた鎧を鍛冶屋に持って行くと我が修理不可と言い渡されて新しく発注したが今仕事が行き詰まり三ヶ月以上かかると言われた。
元々防御力0の見た目だけの鎧だから急ぐ必要はなくて待つ事にした。
換金所も混み合って時間がかかりそうなので飲み物でも飲みながら待つ事にした。
僕は量が多くて換金に時間がかかるのでいつも最後に換金している。
その時、依頼をしにきたような二人の女性がおじさんの所に向かった。
一人はフードを被ったままでもう一人が依頼書を書いて受け付けのおじさんに渡した。
「ん?なんだ?懐かしい顔だな」
「久しぶりだな…積もる話しは後にしてくれないか?」
「うむ…わかった、まず、要件を聞こう」
その一人はおじさんとは顔見知りのようで急ぎ依頼頼んでいた。
「護衛を頼みたい」
「はっ?お前が護衛を?まあ、いいけど何人必要だ?」
「腕のいい者で二人…いや三人、依頼料は一人当たり金貨200枚で必要経費もこっち持ちでいい」
「ほう?随分羽振りがいいな…要望はあるか?」
「クイルはいるか?できればあと二人も彼と同じレベルで腕で頼む」
「ふむ…なんか厄介な匂いがするな」
「………」
依頼人はかなりの高額を提示したがおじさんは何故か気が乗らないような表情をしていた。
大金ではあるが僕には関係のない話だ。
「クイルは地下の鍛冶屋で装備を整備してる、あと二人は少し待ってろ」
「分かった…」
おじさんはクイルを呼びに地下に行くと依頼をしていた彼女は懐かしいような表情でギルド内を見ていた。
「換金、お願いします!」
換金所が空き素材と魔核を渡したあと依頼人と目があった。
「ん?なっ!こんな子供もいるとは…あいつはなにを考えてる!」
子供…?自慢ではないが僕は器がかなり小さい!それに今は機嫌が超悪い!
だからちょっとイタズラすると決めた。
「なぁに?お姉ちゃん?依頼に来たのぉ?バブ~バブ~」
子供と言われたので子供の真似をしてみた。
つくづく思うがやはり僕はチキンだ。
「ああ…クイルを待ってる」
「あやや!クイル兄さんの知り合いなの?バブ~バブ~」
「ああ…悪かったから、それやめろ!」
「うん!きゃっーほぅ♪バブバブ」
「むっ!バブって…それは子供じゃなくて赤ちゃんだ!」
あっ?そうだったね…ナイスツッコミ!
クイル兄さんは相棒ネイビー姉さんと珍しく二人のみのパーティーでかなり腕が立つ上級者冒険者だ。
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