42 / 123
第一部ヴァルキュリャ編 第一章 ベルゲン
酒の師
しおりを挟む
アセウスとエルドフィンがカルホフディのところへ出掛けて行った午後、ジトレフは一人部屋にいた。
夕食までには戻るから、そう告げられてから、ずっと片手腕立て伏せを繰り返している。
伝承のことをより詳しく教わる、という話だった。
興味がないといえば嘘になる。
だが、自分にはオッダ部隊からの任務がある。
無闇に足を踏み入れ関わるべきではない、と判断した。
……ベルゲン滞在が終わるまでに、決断しなければならないのだ。
見知った全てを報告して、監視の任務を続けるか。
虚偽の報告をして任務を終え、オッダに帰るか。
アセウス殿の言う通り、情報が少ない現状では、任務を続けてもいたずらに危険と無駄に身を投じるだけだろう。エルドフィン殿の危惧する通り、世界はいたずらに困惑し、彼らは自由を失う。
私に話したのは失策だ。
徐々に身体に負荷がかかってくる。
じっとりと汗をかき始める。
ジトレフは速度を変えずに腕立て伏せを続ける。
『ぶぁっかだなーっなぁんも知らねぇでよぉ! でもいっかー、俺やっさしぃーしー? 気分ょくなってきたから、教えてやんょー』
鍛練中に他のことを考えるなど、あの人の時以来だ。
意識を身体に集中させない鍛練は、望ましいものではない。
身体を痛めないよう細心の注意を払いながら、ジトレフは昨夜のことを思い出していた。
・
・
・
「優しぃーやっさすぃーい俺様が、酒の飲み方についておせぇてゃるっっ」
エルドフィンは両手の力を抜くと、握りしめていた角杯を離した。
そのまま、揺れる自分の頭を支え、テーブルに両肘をつく。
それを横目に、ジトレフは角杯の中身を飲み干し、エルドフィンから離れた側のテーブルに置いた。
「酔っぱらいはー、めんどくせぇ。騒ぐしー、たちわりぃー。でもぉ俺は、酔っぱらおーっつぅんじゃなくて、酔い潰れてぇの。わかる? ハイペースで飲んでんのはぁ、どー見たって、酔い潰れてぇの! まぁ経験値低ぃんじゃぁ、知らねぇんもしょーがねぇわなぁ」
酔うと気分が高揚するのか大きな声になりがちだ。
だが同時に抑揚が激しい、とジトレフは思った。
ガヤガヤと騒がしい広間では、気を抜くと隣の声も聞き逃しそうだった。
「何が違うんだ」
「酔い潰れはぁ、騒がねぇし静かだぉー。だから俺みてぇのぁー、止めねぇーでさっさと潰せばぃいーのっ」
「過度の飲酒は身体に良くないと聞く」
「知らねぇー! ぃんだよ、酔い潰れてぇーと思ってたら、ちょぉーどよく酒飲みほーだぃ出来たんだ。潰れねぇばかぃねぇーだろ」
「渡りに船だったのか」
「ぃえーす!」
エルドフィンの様子に気づいたアセウスが、カルホフディたちを連れて、心配げに席に戻ってきた。
落ち着いたようだから大丈夫だ、とジトレフが伝えると、寝てしまうようなら部屋へ、とカルホフディが勧める。
どうする? 部屋へ戻るか、とアセウスに声をかけられて、エルドフィンは、まだ飲むーっと叫ぶ。
酔っ払いは目が離せないから厄介なのだな、とジトレフは知った。
・
・
・
ポタリ、ポタリと身体から汗が落ち始めた。
やはり考え事をしながらだと、鍛練の効率が悪い。
仕上げに向けて、呼吸を整える。
ハァッ、ハァッ、ハァッ
自分の呼吸の音だけが室内に響く。
目が離せなかったのは酔いのせいだけではなかった。
夕食前、アセウス殿に起こされた時から、エルドフィン殿はおかしかったのだ。
・
・
・
声をかけても反応がない、とアセウスが部屋に入ったのと同じ時、念のため振動をめぐらせたジトレフは愕然としていた。
何事か?! と緊張が走った。
声をかけるアセウスのそばに感じられる人物の反応。
身体の震え、過剰な脳波、異常な動悸。
魔物との戦闘中に極限の恐怖を感じている戦士のそれと同じだった。
静かに部屋から現れて、アセウスと普通に会話をする間中ずっと、
晩餐会の広間への移動の間に、少しずつ収まるまでずっと、
外見からは想像も出来ない、極度の緊張状態。
彼に何が起こったのだ。
それとも、いつもこうなのか?
平静の装いの中に、極限の緊張が紛れ込み、隠されている。
故意的なのか? 無自覚なのか? どちらにしろ尋常ではない。
・
・
・
身体が熱い。
汗が腕を伝い滴り落ちて、床に触れる手の周りに広がっていく。
筋肉が震え始めた。
汗で滑らないように意識を腕に集中させる。
けれど、それは頭から離れない。
あの驚きもそうだった。
だから、一挙手一投足、わずかな表情の動きまで、観察したかったのだ。
幸いにも席は隣だったし、酔って項垂れるまでエルドフィン殿は席を動かなかった。
アセウス殿たちは、まだしばらく宴を楽しみたがっているのが見てとれたし、
隣に居ながら飲ませてしまった責任がある、と後の面倒を引き受けた。
頬杖をついて気持ち良さそうに頭を揺らすエルドフィン殿の横で、
いつでも退席出来るように、一人食事を進めていた。
観察しながら時を待っていた。それこそ渡りに船だった。
いや、違う。
あの驚きに囚われて、振り払うことができなくて、
何か知れないかと探りを入れただろう? 私は。
・
・
・
「エルドフィン殿のお陰で理解が深まった。さらに教えて貰えるか? エルドフィン殿は、何故酔い潰れたい」
「はぁあ?」
「酔い潰れたいと思っていたと……」
「んんなことゆぅーぁけねーだろ! 聞ぃてんじゃねぇーよっぶぁーかっ」
ジトレフは魚の切り身を口に運んだ。
ゆっくりと噛みながら、かって師に教わった対話手法の記憶を探る。
「分かった……。では後どのくらい飲めば酔い潰れる?」
「んんー? けっこー効ぃてきたから、二、三杯でいけんかなー? ぉまぇが邪魔しなきゃ今ごろ落ちてたんだょもぉ」
「それは済まない。様子を見ながらにはなるが、追加を貰おう。……酔い潰れると、どうなる? 何か良いことがあるのか?」
「ぉおぉおっ! きょーみあるぅ? じとぇふも飲んじゃうーっ!? すげぇよぉー」
エルドフィンが急にハイテンション気味になり、上体を起こした。
その勢いに驚いて、ジトレフが思わず身を反らした程だ。
そんなに「すげぇ」のか、と心身ともに身構えたジトレフの目には、とても嬉しそうに笑うエルドフィンの姿が映っていた。
「嫌なこと、ずぇえーんぶっ忘られれるっっ」
「…………そうか」
「あとぁ、寝るっっ爆睡っっ」
「それは、良いことだな」
「あとぉ、吐く……」
「それは、良くないことだな」
「きょーわだぃじょぶ」
「……忘れたい嫌なこと、は聞いてもいいだろうか……もしかして何か恐」
「知らねぇー……」
再び頬杖に頭を沈めたエルドフィンは、以降「びーるぅ」「さけぇ」の他は、訳の分からないことを一方的に言うだけで会話にはならなかった。
晩餐を一通り堪能しきったジトレフは、まだまだ酒席が終わりそうにないと悟り、最後の追加の酒を二杯頼んだ。
エルドフィンの予測は外れた。
一杯飲んだところで酔い潰れて、静かな寝息とともに寝落ちた。
最後の一杯はジトレフが飲み干した。
その日、三杯目のビールだった。
三杯では酔う気配は全く感じないな、ジトレフはそう学んだのだった。
夕食までには戻るから、そう告げられてから、ずっと片手腕立て伏せを繰り返している。
伝承のことをより詳しく教わる、という話だった。
興味がないといえば嘘になる。
だが、自分にはオッダ部隊からの任務がある。
無闇に足を踏み入れ関わるべきではない、と判断した。
……ベルゲン滞在が終わるまでに、決断しなければならないのだ。
見知った全てを報告して、監視の任務を続けるか。
虚偽の報告をして任務を終え、オッダに帰るか。
アセウス殿の言う通り、情報が少ない現状では、任務を続けてもいたずらに危険と無駄に身を投じるだけだろう。エルドフィン殿の危惧する通り、世界はいたずらに困惑し、彼らは自由を失う。
私に話したのは失策だ。
徐々に身体に負荷がかかってくる。
じっとりと汗をかき始める。
ジトレフは速度を変えずに腕立て伏せを続ける。
『ぶぁっかだなーっなぁんも知らねぇでよぉ! でもいっかー、俺やっさしぃーしー? 気分ょくなってきたから、教えてやんょー』
鍛練中に他のことを考えるなど、あの人の時以来だ。
意識を身体に集中させない鍛練は、望ましいものではない。
身体を痛めないよう細心の注意を払いながら、ジトレフは昨夜のことを思い出していた。
・
・
・
「優しぃーやっさすぃーい俺様が、酒の飲み方についておせぇてゃるっっ」
エルドフィンは両手の力を抜くと、握りしめていた角杯を離した。
そのまま、揺れる自分の頭を支え、テーブルに両肘をつく。
それを横目に、ジトレフは角杯の中身を飲み干し、エルドフィンから離れた側のテーブルに置いた。
「酔っぱらいはー、めんどくせぇ。騒ぐしー、たちわりぃー。でもぉ俺は、酔っぱらおーっつぅんじゃなくて、酔い潰れてぇの。わかる? ハイペースで飲んでんのはぁ、どー見たって、酔い潰れてぇの! まぁ経験値低ぃんじゃぁ、知らねぇんもしょーがねぇわなぁ」
酔うと気分が高揚するのか大きな声になりがちだ。
だが同時に抑揚が激しい、とジトレフは思った。
ガヤガヤと騒がしい広間では、気を抜くと隣の声も聞き逃しそうだった。
「何が違うんだ」
「酔い潰れはぁ、騒がねぇし静かだぉー。だから俺みてぇのぁー、止めねぇーでさっさと潰せばぃいーのっ」
「過度の飲酒は身体に良くないと聞く」
「知らねぇー! ぃんだよ、酔い潰れてぇーと思ってたら、ちょぉーどよく酒飲みほーだぃ出来たんだ。潰れねぇばかぃねぇーだろ」
「渡りに船だったのか」
「ぃえーす!」
エルドフィンの様子に気づいたアセウスが、カルホフディたちを連れて、心配げに席に戻ってきた。
落ち着いたようだから大丈夫だ、とジトレフが伝えると、寝てしまうようなら部屋へ、とカルホフディが勧める。
どうする? 部屋へ戻るか、とアセウスに声をかけられて、エルドフィンは、まだ飲むーっと叫ぶ。
酔っ払いは目が離せないから厄介なのだな、とジトレフは知った。
・
・
・
ポタリ、ポタリと身体から汗が落ち始めた。
やはり考え事をしながらだと、鍛練の効率が悪い。
仕上げに向けて、呼吸を整える。
ハァッ、ハァッ、ハァッ
自分の呼吸の音だけが室内に響く。
目が離せなかったのは酔いのせいだけではなかった。
夕食前、アセウス殿に起こされた時から、エルドフィン殿はおかしかったのだ。
・
・
・
声をかけても反応がない、とアセウスが部屋に入ったのと同じ時、念のため振動をめぐらせたジトレフは愕然としていた。
何事か?! と緊張が走った。
声をかけるアセウスのそばに感じられる人物の反応。
身体の震え、過剰な脳波、異常な動悸。
魔物との戦闘中に極限の恐怖を感じている戦士のそれと同じだった。
静かに部屋から現れて、アセウスと普通に会話をする間中ずっと、
晩餐会の広間への移動の間に、少しずつ収まるまでずっと、
外見からは想像も出来ない、極度の緊張状態。
彼に何が起こったのだ。
それとも、いつもこうなのか?
平静の装いの中に、極限の緊張が紛れ込み、隠されている。
故意的なのか? 無自覚なのか? どちらにしろ尋常ではない。
・
・
・
身体が熱い。
汗が腕を伝い滴り落ちて、床に触れる手の周りに広がっていく。
筋肉が震え始めた。
汗で滑らないように意識を腕に集中させる。
けれど、それは頭から離れない。
あの驚きもそうだった。
だから、一挙手一投足、わずかな表情の動きまで、観察したかったのだ。
幸いにも席は隣だったし、酔って項垂れるまでエルドフィン殿は席を動かなかった。
アセウス殿たちは、まだしばらく宴を楽しみたがっているのが見てとれたし、
隣に居ながら飲ませてしまった責任がある、と後の面倒を引き受けた。
頬杖をついて気持ち良さそうに頭を揺らすエルドフィン殿の横で、
いつでも退席出来るように、一人食事を進めていた。
観察しながら時を待っていた。それこそ渡りに船だった。
いや、違う。
あの驚きに囚われて、振り払うことができなくて、
何か知れないかと探りを入れただろう? 私は。
・
・
・
「エルドフィン殿のお陰で理解が深まった。さらに教えて貰えるか? エルドフィン殿は、何故酔い潰れたい」
「はぁあ?」
「酔い潰れたいと思っていたと……」
「んんなことゆぅーぁけねーだろ! 聞ぃてんじゃねぇーよっぶぁーかっ」
ジトレフは魚の切り身を口に運んだ。
ゆっくりと噛みながら、かって師に教わった対話手法の記憶を探る。
「分かった……。では後どのくらい飲めば酔い潰れる?」
「んんー? けっこー効ぃてきたから、二、三杯でいけんかなー? ぉまぇが邪魔しなきゃ今ごろ落ちてたんだょもぉ」
「それは済まない。様子を見ながらにはなるが、追加を貰おう。……酔い潰れると、どうなる? 何か良いことがあるのか?」
「ぉおぉおっ! きょーみあるぅ? じとぇふも飲んじゃうーっ!? すげぇよぉー」
エルドフィンが急にハイテンション気味になり、上体を起こした。
その勢いに驚いて、ジトレフが思わず身を反らした程だ。
そんなに「すげぇ」のか、と心身ともに身構えたジトレフの目には、とても嬉しそうに笑うエルドフィンの姿が映っていた。
「嫌なこと、ずぇえーんぶっ忘られれるっっ」
「…………そうか」
「あとぁ、寝るっっ爆睡っっ」
「それは、良いことだな」
「あとぉ、吐く……」
「それは、良くないことだな」
「きょーわだぃじょぶ」
「……忘れたい嫌なこと、は聞いてもいいだろうか……もしかして何か恐」
「知らねぇー……」
再び頬杖に頭を沈めたエルドフィンは、以降「びーるぅ」「さけぇ」の他は、訳の分からないことを一方的に言うだけで会話にはならなかった。
晩餐を一通り堪能しきったジトレフは、まだまだ酒席が終わりそうにないと悟り、最後の追加の酒を二杯頼んだ。
エルドフィンの予測は外れた。
一杯飲んだところで酔い潰れて、静かな寝息とともに寝落ちた。
最後の一杯はジトレフが飲み干した。
その日、三杯目のビールだった。
三杯では酔う気配は全く感じないな、ジトレフはそう学んだのだった。
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる