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風邪
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今日は少し湿った風が吹いている。また雨が来るかな。
お昼ご飯をおじいちゃんと食べて、余ったおかずをキイ君にお裾分けしようと思い、僕はキイ君の小屋へ向かった。そういえば傘を返してもらうのを忘れていたな。
小屋の扉をノックして、「キイ君、いる? 僕だよ、リカ」と少し大きな声で呼びかける。
「リカちゃん……おはよ」
締まったままの扉の向こうから、しわがれた声がした。キイ君の声だけど、もしかして。
「せっかく来てくれたのにごめん、俺風邪ひいたみたい。うつすと悪いから今日は帰った方がいいよ」
「やっぱり……熱はある? 症状はどんな?」
「熱ある。結構高め。節々が痛い。喉が痛くて咳は少し。食欲なし」
「風邪みたいだね。キイ君、食べるものはある? 食欲なくても何か食べなきゃ」
「んー……、めんどくさい」
「開けるよ。いい?」
扉を開けると、寄りかかっていたらしいキイ君が転がり出てきた。毛布にくるまったキイ君の顔は紅潮していて、額や首筋に汗をたくさんかいていた。
「横になろう? つかまって」
僕はキイ君を立たせて奥のベッドに寝かせ、毛布を掛け直した。
小屋の中を見回したけれど、何に使うのかわからない道具や、分厚い本はたくさんあったけれど、飲み水や保存食をためる容れ物らしきものは見つけられなかった。着替えも見当たらない。どうやって生活しているんだろう……?
僕は一旦家に帰って、タオルや飲み水、おじいちゃんの替えの寝巻きなどを持ってまたキイ君の小屋へ行った。
「うう……う……」
キイ君は苦しそうにうめいている。暑いのか苦しいのか、毛布を跳ね除け、シャツの胸のあたりを掴んでいた。呼吸が荒い。
「キイ君、しっかり」
僕はキイ君の手を両手で包み込み、祈るような気持ちで呼びかける。キイ君は僕の手を強く握り返してきた。
「……う、うぁ、うわあああ!」
悲鳴を上げてのけぞるキイ君。痛ましくて、胸がつぶれそうだった。
「キイ君」
固く握られた両手をそっとほどいてあげて、僕はキイ君の額や首の汗を拭い、撫でてあげる。
「あ……」
キイ君の呼吸がゆっくりと静まり、身体から力が抜けていく。
「リカちゃん……? 俺……」
「怖い夢でも見たかな? 大丈夫だよ。夢は夢だよ」
キイ君は僕の顔を見上げてぼーっとしている。まだ半分夢の中かな。
「そうか」
キイ君は小さな声でそう言って、上半身を起こした。そして、僕の肩にそっと腕を回して抱きついてきた。
「俺……帰ってきたんだよな。帰ってきたんだ」
「キイ君……」
キイ君の身体は熱くて汗でびしょびしょだった。背中をさすってあげていると、キイ君は少し身体の向きを変え、僕の目を覗き込んできた。
「リカちゃん……俺、今すごくしたいことがあるんだけど」
「だめ」
「まだ何も言ってない!」
「だめ。着替えが先」
「キスしたいー! 今そういう雰囲気だったじゃん!」
「着替え!」
僕がわめくと、キイ君は右手をすっと上に伸ばして、指をパチンと鳴らした。すると今まで着ていた汗びっしょりの服がきれいな別の服に変わっている。
「魔法……!」
「着替えしたからキスしよ」
「しない! だめ! 安静!」
僕は全力でキイ君をベッドに沈めた。
雨が窓を叩く音がする。そろそろ日が暮れる。
汗をたくさんかいたせいか、キイ君の熱はゆっくりと下がり始めていた。食欲は戻っていないけれど少しだけおかゆを食べて、今は静かに横になっている。
「さっきね……」
キイ君がぽそりと呟くように言った。
「昔の夢見てた」
「そう……」
魔法の修行をさせられて戦場に行かされたって言っていた。つらい目にも遭っただろう。僕が想像もつかないくらい。今でも夢に見てしまうくらい。
「何があったのか、話したほうが楽になるなら、僕、いつでも聞くからね」
「……!」
キイ君は目を丸くした。そして、くすりと笑った。
「ありがとう……」
キイ君は毛布から手を出してこちらへ伸ばしてきた。促すように見つめるので、僕はその手を取り、そっと握った。
「俺、リカちゃんのこと好きだけど、お嫁さんにしたいと思ってるけど、話せないことがいくつかある。……昔の話や、戦争の話」
「うん」
「今やってる仕事の話もそうだ」
「話さなくてもいいよ」
「リカちゃん」
「僕は、今僕の前にいるキイ君がどんな子か知っているよ。だから、今はそれで充分。昔のことも今のことも、話せるようになったら、キイ君が話したくなったら、教えてくれればいいよ」
僕がそう言うと、キイ君は目を閉じて、握った僕の手を自分の額にくっつけた。
「ありがとう。リカちゃん、好きだよ」
「……うん」
ありがとう、僕も好きだよ。
そう言いそうになって、僕は口をつぐんだ。
僕は、今のキイ君にとても惹かれてしまっている。キイ君が帰ってきてからまだ数ヶ月しか経っていないのに。こんなに早く好きだなんて言ったら、軽蔑されないだろうか。
もうちょっと、もうちょっと隠しておこう。
「さあ、もう寝て。僕は帰るよ。明日の朝また来るからね。お腹が空いたら、このバスケットにパンが入ってるよ。それから、お水をたくさん飲むんだよ」
「ありがとう、暗くなってきたから気をつけて」
「ありがとう」
キイ君はまた右手を掲げてパチンと指を鳴らした。すると僕の前に、先日キイ君に貸した傘が現れた。
「魔法……! 便利だね。どこに仕舞われていたの?」
「ふふ。ここじゃないどこかだよ」
キイ君はもう元気を取り戻しているようだった。もう心配要らないだろう。
「じゃあ、また明日」
扉を開けて振り返ると、キイ君はにこにこ笑って、手を振っていた。
「リカちゃん、大好きだよ。明日は俺のこと好きになってね。おやすみなさい」
【つづく?】
お昼ご飯をおじいちゃんと食べて、余ったおかずをキイ君にお裾分けしようと思い、僕はキイ君の小屋へ向かった。そういえば傘を返してもらうのを忘れていたな。
小屋の扉をノックして、「キイ君、いる? 僕だよ、リカ」と少し大きな声で呼びかける。
「リカちゃん……おはよ」
締まったままの扉の向こうから、しわがれた声がした。キイ君の声だけど、もしかして。
「せっかく来てくれたのにごめん、俺風邪ひいたみたい。うつすと悪いから今日は帰った方がいいよ」
「やっぱり……熱はある? 症状はどんな?」
「熱ある。結構高め。節々が痛い。喉が痛くて咳は少し。食欲なし」
「風邪みたいだね。キイ君、食べるものはある? 食欲なくても何か食べなきゃ」
「んー……、めんどくさい」
「開けるよ。いい?」
扉を開けると、寄りかかっていたらしいキイ君が転がり出てきた。毛布にくるまったキイ君の顔は紅潮していて、額や首筋に汗をたくさんかいていた。
「横になろう? つかまって」
僕はキイ君を立たせて奥のベッドに寝かせ、毛布を掛け直した。
小屋の中を見回したけれど、何に使うのかわからない道具や、分厚い本はたくさんあったけれど、飲み水や保存食をためる容れ物らしきものは見つけられなかった。着替えも見当たらない。どうやって生活しているんだろう……?
僕は一旦家に帰って、タオルや飲み水、おじいちゃんの替えの寝巻きなどを持ってまたキイ君の小屋へ行った。
「うう……う……」
キイ君は苦しそうにうめいている。暑いのか苦しいのか、毛布を跳ね除け、シャツの胸のあたりを掴んでいた。呼吸が荒い。
「キイ君、しっかり」
僕はキイ君の手を両手で包み込み、祈るような気持ちで呼びかける。キイ君は僕の手を強く握り返してきた。
「……う、うぁ、うわあああ!」
悲鳴を上げてのけぞるキイ君。痛ましくて、胸がつぶれそうだった。
「キイ君」
固く握られた両手をそっとほどいてあげて、僕はキイ君の額や首の汗を拭い、撫でてあげる。
「あ……」
キイ君の呼吸がゆっくりと静まり、身体から力が抜けていく。
「リカちゃん……? 俺……」
「怖い夢でも見たかな? 大丈夫だよ。夢は夢だよ」
キイ君は僕の顔を見上げてぼーっとしている。まだ半分夢の中かな。
「そうか」
キイ君は小さな声でそう言って、上半身を起こした。そして、僕の肩にそっと腕を回して抱きついてきた。
「俺……帰ってきたんだよな。帰ってきたんだ」
「キイ君……」
キイ君の身体は熱くて汗でびしょびしょだった。背中をさすってあげていると、キイ君は少し身体の向きを変え、僕の目を覗き込んできた。
「リカちゃん……俺、今すごくしたいことがあるんだけど」
「だめ」
「まだ何も言ってない!」
「だめ。着替えが先」
「キスしたいー! 今そういう雰囲気だったじゃん!」
「着替え!」
僕がわめくと、キイ君は右手をすっと上に伸ばして、指をパチンと鳴らした。すると今まで着ていた汗びっしょりの服がきれいな別の服に変わっている。
「魔法……!」
「着替えしたからキスしよ」
「しない! だめ! 安静!」
僕は全力でキイ君をベッドに沈めた。
雨が窓を叩く音がする。そろそろ日が暮れる。
汗をたくさんかいたせいか、キイ君の熱はゆっくりと下がり始めていた。食欲は戻っていないけれど少しだけおかゆを食べて、今は静かに横になっている。
「さっきね……」
キイ君がぽそりと呟くように言った。
「昔の夢見てた」
「そう……」
魔法の修行をさせられて戦場に行かされたって言っていた。つらい目にも遭っただろう。僕が想像もつかないくらい。今でも夢に見てしまうくらい。
「何があったのか、話したほうが楽になるなら、僕、いつでも聞くからね」
「……!」
キイ君は目を丸くした。そして、くすりと笑った。
「ありがとう……」
キイ君は毛布から手を出してこちらへ伸ばしてきた。促すように見つめるので、僕はその手を取り、そっと握った。
「俺、リカちゃんのこと好きだけど、お嫁さんにしたいと思ってるけど、話せないことがいくつかある。……昔の話や、戦争の話」
「うん」
「今やってる仕事の話もそうだ」
「話さなくてもいいよ」
「リカちゃん」
「僕は、今僕の前にいるキイ君がどんな子か知っているよ。だから、今はそれで充分。昔のことも今のことも、話せるようになったら、キイ君が話したくなったら、教えてくれればいいよ」
僕がそう言うと、キイ君は目を閉じて、握った僕の手を自分の額にくっつけた。
「ありがとう。リカちゃん、好きだよ」
「……うん」
ありがとう、僕も好きだよ。
そう言いそうになって、僕は口をつぐんだ。
僕は、今のキイ君にとても惹かれてしまっている。キイ君が帰ってきてからまだ数ヶ月しか経っていないのに。こんなに早く好きだなんて言ったら、軽蔑されないだろうか。
もうちょっと、もうちょっと隠しておこう。
「さあ、もう寝て。僕は帰るよ。明日の朝また来るからね。お腹が空いたら、このバスケットにパンが入ってるよ。それから、お水をたくさん飲むんだよ」
「ありがとう、暗くなってきたから気をつけて」
「ありがとう」
キイ君はまた右手を掲げてパチンと指を鳴らした。すると僕の前に、先日キイ君に貸した傘が現れた。
「魔法……! 便利だね。どこに仕舞われていたの?」
「ふふ。ここじゃないどこかだよ」
キイ君はもう元気を取り戻しているようだった。もう心配要らないだろう。
「じゃあ、また明日」
扉を開けて振り返ると、キイ君はにこにこ笑って、手を振っていた。
「リカちゃん、大好きだよ。明日は俺のこと好きになってね。おやすみなさい」
【つづく?】
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