アルビリオン皇国物語

中村夢野助

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第十二章新しい時代の始まり

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 「皆良くやってくれたミリアナ

水遁の計を俺に言わずにやった

のだろう」

フェリクス皇子のかんの良さに

ミリアナはただただ驚きながら

も冷静に振舞い「御主君は全て

お見通しでございましたか」

若干5歳とは思えない才軍師・哲学者

学校で最年少トップで卒業し伏竜と

謡われるエリート軍師だった。

「でっだ!褒美が何が良い?」

フェリクス皇子は聞かれ

「褒美を貰ったとしても所詮は単なる

物でございます。唯一欲しいのは

私にお褒めの言葉と私を家臣に

お加え下さい私とエリュシはそれ

だけで十分でございます。」

それを聞いたアニエス・ジャンヌ・

アニス・ラサニエル達アゼル騎士団

も驚いた。

中には反対する者達が現れ軍議場が

慌ただしく混沌と成り兼ねない状況

でミリアナ・エリュシに向かって

刃を突き付けようとした者もいた。

フェリクス皇子は冷静に見つめていた。

アニエスもまたこの5才の二人の天賦

の才を見抜いていた。

「どうぞ私をお斬りください

斬ればこの国は再び荒れ更なる戦乱

の世と為りましょう!?」

「私エリュシオーネもその覚悟で

ございます!?」

フェリクス皇子は二人の5歳の少女達

の覚悟を知ると一瞬ニヤッと笑った

後「良い覚悟だそこの兵士剣を引け」

フェリクス皇子の命令に兵士は渋々

従い剣を引き元の列に戻った。

「お前達二人の覚悟を見極めさせて

もらった。

これから俺達の仲間だミリアナ・

エリュシよラクシス人・サクソン人達

の為にその才この国の未来の発展に

尽くせ良いな!」

ミリアナ・エリュシは目を輝かせ

「「御意です!」」

「以上で軍議は終了だ皆の活躍に

期待する」

こうして軍議は終了し幼い5歳の軍師

が配下に加わった。

そして1年後アルゴリアス53世は

この世を去った後皇位継承し

皇王フェリクス1世となった。

ラクシス人は一斉に「フェリクス皇王

バンザイ!!」が街住・村住から響き

渡ったと言う。






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