アルビリオン皇国物語

中村夢野助

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第五十八話・劉備なった女性繚雨民の真実・亡き義兄弟との誓い

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孫策はラクシス城での劉備女王こと

繚雨民の話しを考えていた。

「ねえ劉備いえ貴女劉備であって劉備

じゃない!」

「何を言ってるのですか!?私は劉備で

すこの高祖劉邦から伝わる龍山聖王

が何よりの証です!」

孫策は龍山聖王を見せられても動じず

「何で見抜いたか教えてあげましょう

漢帝国の高祖劉邦の末裔のはずなのに

それを誇らない事…次に仁義任侠で国

を纏めた事よ…最後に蜀の地は漢帝国

の高祖劉邦が兵を再編成した場所で

あり蜀のまたの呼び名は蜀漢国劉一族

再興地でしょう。」

孫策は獲物を狙う虎のような目で劉備

女王である繚雨民を見詰めていた。

「…お見通しだったのですね。」

「これでも孫子の末裔で孫呉の高祖

江東の虎孫堅文台の娘よ」

「孫策さんの虎の目には敵いませんね

…お話します全てを」

繚雨民は全てを話した劉備が黄巾に

従った民を容赦なく叩き斬ろうとし

たのを許さず悪党の劉備を叩き斬り

救った事、張角に黄巾の兵達と中原

の未来を託され病死した事、桃花山の

盗賊退治で共に活躍した関羽との

出会い黒湖族と言う盗賊退治に当時

5歳の張飛との出会い最後に桃園の

誓いの話し生きていたら

「亡き張角ちゃんもそばにいて一緒に

やりたかったですよ」

「なるほどね…それが劉備女王として

の貴女の覚悟ね…亡き仲間張角も喜ん

でるでしょうよ!」

「そうだと良いなぁ…私は託された

側だから劉備を斬った時は私の人生

はここで終わったと思ったけど劉備

としての人生が始まる何て予想して

なかったんです。」

繚雨民としての笑顔を孫策は見た時

孫策は繚雨民の劉備女王としての任侠

を重んじる理由が解った。亡き義兄弟

張角の思いを受け継いでるのだと感じ

た。「私と公勤も似た出会いなのよ!」

劉備女王こと繚雨民そして孫策は

本音で酒を飲み笑った。















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