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03 長身ボーイッシュギャルの幼なじみも
ありなんだ…
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02
「それはだな…。
ちょっと、梨香子ちゃんの創作のお手伝いをね…」
治明は言葉を選びながら説明を始める。
梨香子が同人誌を描くに当たり、資料として勃起した男のものをスケッチしたいと言うので応じた。
都合の悪い部分はうまく隠しつつ、椿姫と梨香子が自分のものを話題にしていた理由を推測も交えて話していく。
「それで…その後はほんとになにもなかったわけ?」
「う…うん」
「ハルって紳士だな…。普通の男なら、そのまま勢いでやっちゃいそうなもんだが」
「まあ、その日はスケッチが目的だったしね…」
友佳は呆れと感心が入り交じった表情になる。
女の子と部屋に2人きりで、勃起までしていながらセックスに至らなかったというのが心底意外であるらしい。
(ま、厳密に言って…なにもなかったわけではないしな…)
梨香子とは、セックスに至っていないだけで、互いに性器を見せ合ったり、こすりつけたりして絶頂に達している。
十分ふしだらである。
「でさ、ハルは椿姫と梨香子なら、どっちが好みよ?」
治明の説明に取りあえず納得したらしい友佳が、話の方向を変える。
「難しいな…。どっちもきれいでかわいいしさ…」
治明は素直にそう返答する。
金髪で明るくフランクなギャルの椿姫。
眼鏡が似合う、穏やかで優しいギャルの梨香子。
どちらも魅力的で、決められないのだ。
「おお、男だねえ。2人とも俺のものだってか?」
「違うって」
どや顔で問うてくる友佳に、治明は苦笑で応じる。
自分にジゴロの素質などない。ハーレムを作りたいなどと言い出したら、椿姫にも梨香子にも愛想を尽かされるだろう。
そう思った。
「ま、確かに簡単には選べないやね。
椿姫も梨香子も、どっちもきれいでかわいいもんな」
そう言った友佳の表情が、治明は少し気になった。
どことなく寂しそうに見えたのだ。
(もしかして友佳は、女の子としての自分に自信がないとか…?)
少し、友佳に対して想像を巡らせてみる。
友佳はボーイッシュで、主に女の子から人気が高い。
本人も、周りの印象に併せてクール、あるいはかっこいい人物像を作っている節もある。
だが、本当は女の子として見て欲しいのかも知れない。
そんなことを思った治明は、少し気を利かせてみることにする。
「そういう友佳も、きれいだしかわいいけどね」
「ええ…?な…なに言ってんだよ…?急になに言い出すんだよ…?」
飄々としていた友佳が一変、わかりやすく真っ赤になり、照れ始める。
「私、体でかいし…」
「いいじゃん、スタイル良くて。脚も長いしさ」
「髪が長いの…似合わないしさ…」
「顔小さいし、しゅっとしてるから、むしろベリショの方が美しく見えるんだって」
「胸も小さいし…」
「大きいだけがおっぱいじゃないでしょ?形がきれいかも重要だと思うな」
治明の褒め言葉に、友佳の頬がどんどん真っ赤になっていく。
やはり、女の子として見て欲しいのだという推測は当たっていたらしい。
戸惑いながらも、どこか嬉しそうだ。
「なあ…ハル。おだててもなにも出ないぞ…?」
「わかってますって。俺は単に、友佳もきれいでかわいいって言いたいだけで」
「そ…そっか…。
ハル的には私もありなんだ…」
友佳が赤く上気した頬に手を当てて、蚊の鳴くような声で言う。
(そう言えば、友佳のこういう乙女な表情見たの初めてかも。
ちゃんと女の子らしい顔するじゃないの)
今まで見たことのない友佳のかわいい一面が見られて、治明は嬉しくなるのだった。
「それはだな…。
ちょっと、梨香子ちゃんの創作のお手伝いをね…」
治明は言葉を選びながら説明を始める。
梨香子が同人誌を描くに当たり、資料として勃起した男のものをスケッチしたいと言うので応じた。
都合の悪い部分はうまく隠しつつ、椿姫と梨香子が自分のものを話題にしていた理由を推測も交えて話していく。
「それで…その後はほんとになにもなかったわけ?」
「う…うん」
「ハルって紳士だな…。普通の男なら、そのまま勢いでやっちゃいそうなもんだが」
「まあ、その日はスケッチが目的だったしね…」
友佳は呆れと感心が入り交じった表情になる。
女の子と部屋に2人きりで、勃起までしていながらセックスに至らなかったというのが心底意外であるらしい。
(ま、厳密に言って…なにもなかったわけではないしな…)
梨香子とは、セックスに至っていないだけで、互いに性器を見せ合ったり、こすりつけたりして絶頂に達している。
十分ふしだらである。
「でさ、ハルは椿姫と梨香子なら、どっちが好みよ?」
治明の説明に取りあえず納得したらしい友佳が、話の方向を変える。
「難しいな…。どっちもきれいでかわいいしさ…」
治明は素直にそう返答する。
金髪で明るくフランクなギャルの椿姫。
眼鏡が似合う、穏やかで優しいギャルの梨香子。
どちらも魅力的で、決められないのだ。
「おお、男だねえ。2人とも俺のものだってか?」
「違うって」
どや顔で問うてくる友佳に、治明は苦笑で応じる。
自分にジゴロの素質などない。ハーレムを作りたいなどと言い出したら、椿姫にも梨香子にも愛想を尽かされるだろう。
そう思った。
「ま、確かに簡単には選べないやね。
椿姫も梨香子も、どっちもきれいでかわいいもんな」
そう言った友佳の表情が、治明は少し気になった。
どことなく寂しそうに見えたのだ。
(もしかして友佳は、女の子としての自分に自信がないとか…?)
少し、友佳に対して想像を巡らせてみる。
友佳はボーイッシュで、主に女の子から人気が高い。
本人も、周りの印象に併せてクール、あるいはかっこいい人物像を作っている節もある。
だが、本当は女の子として見て欲しいのかも知れない。
そんなことを思った治明は、少し気を利かせてみることにする。
「そういう友佳も、きれいだしかわいいけどね」
「ええ…?な…なに言ってんだよ…?急になに言い出すんだよ…?」
飄々としていた友佳が一変、わかりやすく真っ赤になり、照れ始める。
「私、体でかいし…」
「いいじゃん、スタイル良くて。脚も長いしさ」
「髪が長いの…似合わないしさ…」
「顔小さいし、しゅっとしてるから、むしろベリショの方が美しく見えるんだって」
「胸も小さいし…」
「大きいだけがおっぱいじゃないでしょ?形がきれいかも重要だと思うな」
治明の褒め言葉に、友佳の頬がどんどん真っ赤になっていく。
やはり、女の子として見て欲しいのだという推測は当たっていたらしい。
戸惑いながらも、どこか嬉しそうだ。
「なあ…ハル。おだててもなにも出ないぞ…?」
「わかってますって。俺は単に、友佳もきれいでかわいいって言いたいだけで」
「そ…そっか…。
ハル的には私もありなんだ…」
友佳が赤く上気した頬に手を当てて、蚊の鳴くような声で言う。
(そう言えば、友佳のこういう乙女な表情見たの初めてかも。
ちゃんと女の子らしい顔するじゃないの)
今まで見たことのない友佳のかわいい一面が見られて、治明は嬉しくなるのだった。
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