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番外編
シトリー 5
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それから、約半年後。
私の演習訓練が修了した。
「やっと終わった・・これで、私も2人と任務に就ける」
全ての内容を一発合格で通り、最速で(過去に3人該当あり)完了させた。
これもいち早く、2人と活躍したいから。
私は、急ぎ足で家まで走った。
「その表情からして、終わったのか」
「うん!これで私も一緒に」
「それは良かった。だけど・・。いや、いい。とりあえず、おめでとう」
そう言うと、ダヴィデさんは頭を軽く撫でてくれた。
「もう・・髪が乱れるよ」
「ごめんごめん」
でも、かなりうれしい。
翌日・・。
ダヴィデさんは、学校ではなく、軍の基地に向かう。
私はまだ、正式に入隊したわけではない為、学校に向かう。
「そういえば、2日前からブローで内戦(クーデター)が勃発したらしいよ」
「その内戦。少々激しいらしくて、テネレ。そして、私達の国、オールにも援助の願い出を出したらしいよ」
「大変ね」
道でたまたま見かけた人がそんな会話をしていた。
「んっ?」
ということは、マリアナさんとダヴィデさんも出動するかもしれない。ふとそう気づいた。
私も行きたいけど、まずは学校だ。
学校に行くと、マリアナさんは普通に席に座っていた。
「んっ?マリアナさんは来てるんだ。てっきり・・」
「てっきり、私も援護に行ってるんじゃないか。って、言いたいんだな」
言いたいことを先に言われてしまった。
「私は、別に行く必要はないらしい。戦争ではないからな」
ブロー国は、最低限の人数だけを援助した。
そして、その4部隊の中でダヴィデさんは前線部隊の隊長に任命されたらしい。
数日後・・
内戦は、王国連合軍の勝利で終わった。
戦死者も二桁にも届かないくらい、圧勝だった。
でも、いくら待ってもダヴィデさんは帰ってこない。
どこか負傷してしまって、向こうで治療を受けている可能性は考えることはできる。
それしか、考えられない。ダヴィデさんが負けるわけがないから。
「手紙を送ってみようかな?」
「いや、止めといたほうがいい。内戦終結したばかりだ。まだ、治安も安定してないだろう。ちゃんと届かない可能性がある」
「うーん?じゃあ、どうすれば・・」
私がそう言い考え出す。
「まぁ、待ってみるしかない」
待つしかない、そう言うが私はそれ以外の選択肢を模索したい。
でも、思いつかなかった。
マリアナさんが言うには、もし仮に、仮に死んでしまっていた場合、必ず通達が来る。とは言ってくれたものの。
心配で不安な気持ちは拭いきれない。
「大丈夫だ。彼なら」
1年、2年、いくら待っても、帰ってこない。
「ダヴィデさ・・お兄ちゃん」
そう言って、たくさん甘えたかった。
一緒に並んで、戦いたかった。
・・そもそも、なんで死んだと思っているのだろう。
ネガティブになってはいけない、まだ生きている可能性は大きく残っている。
「おい!どうした?道の真ん中で立ち止まって」
「えっ」
どうやら、私は我を失っていたらしい。
「はぁ~。よかったら、家まで送っていくぞ。あれでも、食べながらな。お腹空いているなら、私が特別に奢ってやる」
指の指す先しは、クレープの屋台だった。
そういえば、最初にダヴィデさんと食べたのもクレープだった。
しかも、同じ屋台だ。売っている人は違うけど。
「ありがとうございます」
「お礼なんていい。それと、1週間後には卒業式だな。これで、シトリーも軍の任務に・・。いや、今はいい。とりあえず、おめでとう」
私の演習訓練が修了した。
「やっと終わった・・これで、私も2人と任務に就ける」
全ての内容を一発合格で通り、最速で(過去に3人該当あり)完了させた。
これもいち早く、2人と活躍したいから。
私は、急ぎ足で家まで走った。
「その表情からして、終わったのか」
「うん!これで私も一緒に」
「それは良かった。だけど・・。いや、いい。とりあえず、おめでとう」
そう言うと、ダヴィデさんは頭を軽く撫でてくれた。
「もう・・髪が乱れるよ」
「ごめんごめん」
でも、かなりうれしい。
翌日・・。
ダヴィデさんは、学校ではなく、軍の基地に向かう。
私はまだ、正式に入隊したわけではない為、学校に向かう。
「そういえば、2日前からブローで内戦(クーデター)が勃発したらしいよ」
「その内戦。少々激しいらしくて、テネレ。そして、私達の国、オールにも援助の願い出を出したらしいよ」
「大変ね」
道でたまたま見かけた人がそんな会話をしていた。
「んっ?」
ということは、マリアナさんとダヴィデさんも出動するかもしれない。ふとそう気づいた。
私も行きたいけど、まずは学校だ。
学校に行くと、マリアナさんは普通に席に座っていた。
「んっ?マリアナさんは来てるんだ。てっきり・・」
「てっきり、私も援護に行ってるんじゃないか。って、言いたいんだな」
言いたいことを先に言われてしまった。
「私は、別に行く必要はないらしい。戦争ではないからな」
ブロー国は、最低限の人数だけを援助した。
そして、その4部隊の中でダヴィデさんは前線部隊の隊長に任命されたらしい。
数日後・・
内戦は、王国連合軍の勝利で終わった。
戦死者も二桁にも届かないくらい、圧勝だった。
でも、いくら待ってもダヴィデさんは帰ってこない。
どこか負傷してしまって、向こうで治療を受けている可能性は考えることはできる。
それしか、考えられない。ダヴィデさんが負けるわけがないから。
「手紙を送ってみようかな?」
「いや、止めといたほうがいい。内戦終結したばかりだ。まだ、治安も安定してないだろう。ちゃんと届かない可能性がある」
「うーん?じゃあ、どうすれば・・」
私がそう言い考え出す。
「まぁ、待ってみるしかない」
待つしかない、そう言うが私はそれ以外の選択肢を模索したい。
でも、思いつかなかった。
マリアナさんが言うには、もし仮に、仮に死んでしまっていた場合、必ず通達が来る。とは言ってくれたものの。
心配で不安な気持ちは拭いきれない。
「大丈夫だ。彼なら」
1年、2年、いくら待っても、帰ってこない。
「ダヴィデさ・・お兄ちゃん」
そう言って、たくさん甘えたかった。
一緒に並んで、戦いたかった。
・・そもそも、なんで死んだと思っているのだろう。
ネガティブになってはいけない、まだ生きている可能性は大きく残っている。
「おい!どうした?道の真ん中で立ち止まって」
「えっ」
どうやら、私は我を失っていたらしい。
「はぁ~。よかったら、家まで送っていくぞ。あれでも、食べながらな。お腹空いているなら、私が特別に奢ってやる」
指の指す先しは、クレープの屋台だった。
そういえば、最初にダヴィデさんと食べたのもクレープだった。
しかも、同じ屋台だ。売っている人は違うけど。
「ありがとうございます」
「お礼なんていい。それと、1週間後には卒業式だな。これで、シトリーも軍の任務に・・。いや、今はいい。とりあえず、おめでとう」
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