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第十九話
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待ったり待たされたりの不安がないことが、これほど気楽とは思わなかった。
春が遠慮していたのは最初だけで、千羽の留守中に冷蔵庫に差し入れを置いていくくらいには図々しくなった。毎回、それが楽しみでもある。
また、それを機に連絡手段をトークアプリに変えた。頻繁に連絡を取るようになったのも、千羽にとっては精神的負担が軽くなったようだ。
千羽は、とある事情でクリスマスの仕事をすっぽかして以来休みなく働いているが、疲れというものを微塵も感じていなかった。
さすがにみんな怒っているだろうと覚悟して行った次の現場。ところが同業者たちは、皆心配そうに声をかけ気遣ってくれる。
「あ……あの、もう話しかけてもいいですか?」などと言うスタッフまでいた。
どういうことだ、という顔をそのスタッフに向けると、どこからともなくブライアンがやってきて耳打ちをする。
「ほら、あんたここ最近失恋した男みたいだったから」
「……はぁ?」
「んふ♡ 私のクレインちゃんもまだまだおこちゃまねー」
意味不明なことを言いながらブライアンは自分の持ち場へ戻っていく。
「おい、待っ──」
振り返った千羽は、多くの目が自分に向けられていることに気づいた。ブライアンを捕まえようと伸ばした手は空を掴み、気まずくなって頭の後ろに持っていく。
「あの……」
話しかけることへの許可を求めてきたスタッフが、遠慮がちに再び話しかけてきた。
「あ、ああ。なんだ?」
「エキストラのヘアセットが間に合ってないらしくて……すみません千羽さん、見てもらえませんか……?」
「……あのなぁ」
「す、すみません! 明日からはスケジューリング変えますので──」
小刻みに何度も頭を下げるスタッフ。その間、千羽は急いで道具をかき集めた。
「そういう大事な話する時は、どうでもいい話なんか堂々と遮ってくれ! 急ぐぞ」
「は、はい、急ぎます!」
千羽の活躍もあり、なんとか時間は押さずに済んだ。
人を集めやすい冬休み中に、ということでかなりの強行スケジュールだったらしく、エキストラの控え室は満身創痍状態だった。
人数も多く、男女を隔てるパーテーションも押されたりぶつかられたりで隙間だらけだったが、そんなことを気にしている人は一人もいなかった。
「はあ……」
本来の持ち場である楽屋に戻ってくると、千羽の口からは自然とため息が出る。ドアを後ろ手に閉め、そのまま背中を預けた。
「フッ、随分ポジティブなため息になったね」
部屋の主は、からかうように鼻を鳴らす。
「ため息にポジティブもネガティブもあるかよ」
「ほら、そうやって返してくるとこがポジティブなんだって」
「そうかよ」
千羽はドアの横に貼ってあるスケジュール表を確認する。
「こっちもちんたらしてられないな……」
そのまま流れるように鏡の前へ移動しようとした千羽だが、主に進路を阻まれた。
「その前に、何か言うことがあるんじゃない?」
「……なんだよ」
「あれえ、おかしいなあ? あのあと仕事休んだって聞いたから、すごおく心配してたんだけどなあ」
「……なんだそのキャラどっから湧いてきた」
「あ、そうだ。今日まだアンさんに挨拶してないや。今から行ってこよ──」
千羽の横をすり抜けてドアを開けようとした主だったが、ドアは開かなかった。
鍵がかかっているわけではない。振り向いた千羽が手で押さえつけたのだ。
「あの時は……助かった」
「それで? それからどうしたの?」
「それから……」
目をそらして口ごもる千羽。その様子がなんとも可笑しくて、主はプッと吹き出しながら千羽の腕をくぐった。
「いいよ、言わなくて。さ、さっさとセットしてくれる? ちんたらしてられないんでしょ」
足取りも軽く鏡前に移動する主をしばらく目で追ってから、千羽もそれに従った。
「やけに素直だな」
「ふっふっふ。俺を誰だと思ってるの? ハルの大親友だよ?」
暁人は鏡越しに、雑誌の撮影でしか見せたことのないような、意地の悪い笑みを千羽に向けた。
「あ……あいつ……」
千羽の反応を十分楽しんだ後、若干真面目な顔に戻って視線をずらした。
「まあ安心してよ。あの夜に何があったかは俺も聞いてないから。ハルも元気そうだったし、っていうか前より元気になったし、それはそれでいいんじゃない」
「暁人……」
「ハル、すごーく嬉しそうだったよ。千羽さんの弟子になったんだ、って。まったく、その話聞いてたらいつの間にか年越してて、そば食べ損ねたんだから」
千羽には、その時の春の様子が容易に想像できた。
「お前の方はどうなんだ。ハルに話したのか? 仕事のこと」
「いや……」暁人は台に肘をついた。「ま、この業界に来たら嫌でも知ることになるし。もうここまできたらサプライズにでもしようかと思って。ハル、驚くかなあ……」
「驚くだろ……。雑誌、お前が載ってるページ開いて見せても、全く気づかなかったからな」
「ふぅん……」
暁人は、少し寂しそうに目を伏せた。しかし一瞬で明るい表情を作り、おどけてみせる。
「ハルが一人前になったら、俺の専属になってもらおうかなー。そしたらまた一緒にいられるし」
「……」
千羽は無表情のまま固まっていた。視線は緩く暁人に固定されている。
これは、機嫌が悪い時の顔だ。鏡の中の千羽を見上げた暁人はそう思った。
そして次の千羽のセリフを聞いた時、おそらく暁人は、春が暁人の正体を知った時よりも驚くことになる。
「お前の専属には、俺がなってやる。だから、他の誰も雇うな」
***
美容室『Million』。
映画の撮影現場から戻ってきた千羽は、裏口から店に入った。
「おかえり」
スタッフルームのドアを開けると、偉い画家のような佇まいの老人が千羽を迎える。
「和久井師匠……!」
「やっと会えたね、千羽くん」
千羽は散らかっていたテーブルの上を片付け、空いたスペースにコーヒーの入ったカップを二つ置いた。
「来られる時は連絡くださればいいのに」
「おやおや、君電話なんて出たことないじゃないか」
「み……店に──」
「お店も随分忙しそうだからねえ。予約しないと入れてくれないんだって?」
「……すみません」
「ははは、いいんだよ。こうして会えたんだしね」
老人──和久井は、千羽の恩師である。この店も元々和久井の持ち物で、彼の海外進出の折に千羽が譲り受けたのだった。
「師匠、今日はどうしてこちらへ?」
「ん? ああ、学校から連絡があってね。千羽くんが願書取りに来た、って」
「あ……すみません、師匠に連絡するべきでした」
「ははは、いいんだよ!」
郵送の手続きをするより取りに行った方が早いと思い、千羽は仕事の合間に時間を見つけて学校に立ち寄っていた。
受付の女性はたいそう驚いた様子だったので、きっとそこから情報が行ったのだろう。
先日春に渡した入学願書書類は、和久井が校長を務める『和久井美容専門学校』のものだ。実は千羽自身が願書を手配したのは、これが初めてだった。
「まさか、それを言いに……?」
誰のための願書だったかの話になるかと思いきや、和久井の口から出たのは思いもよらない言葉だった。
「君も、そろそろ私に言うことがあるんじゃないかと思ってね」
この老人は不思議だ。千羽は前からずっとそう思っていた。
この老人が現れる時は、常にその存在を求めている時だった。そして常に、求めている言葉を示してくれる。
「後押しって、必要なことだと思うんだよ。後押しって、後少しの押しってことだからね。少なくとも私はそう思ってるよ。君はもう立派に一人前になったけど、ずっと私の弟子だからね」
あの日──千羽が一人前として認められた日。和久井は「君もいつか私のように『師匠』になる日が来る」と遺して千羽の前から去ったが、千羽はまだまだこの老人には追いつけそうにないと思った。いや、一生追いつけないのかもしれない。
千羽は、椅子の向きを正して和久井に向かい合った。
「師匠、実はお話ししたいことがありました。春になったら、店を辞めてフリーになります──」
春が遠慮していたのは最初だけで、千羽の留守中に冷蔵庫に差し入れを置いていくくらいには図々しくなった。毎回、それが楽しみでもある。
また、それを機に連絡手段をトークアプリに変えた。頻繁に連絡を取るようになったのも、千羽にとっては精神的負担が軽くなったようだ。
千羽は、とある事情でクリスマスの仕事をすっぽかして以来休みなく働いているが、疲れというものを微塵も感じていなかった。
さすがにみんな怒っているだろうと覚悟して行った次の現場。ところが同業者たちは、皆心配そうに声をかけ気遣ってくれる。
「あ……あの、もう話しかけてもいいですか?」などと言うスタッフまでいた。
どういうことだ、という顔をそのスタッフに向けると、どこからともなくブライアンがやってきて耳打ちをする。
「ほら、あんたここ最近失恋した男みたいだったから」
「……はぁ?」
「んふ♡ 私のクレインちゃんもまだまだおこちゃまねー」
意味不明なことを言いながらブライアンは自分の持ち場へ戻っていく。
「おい、待っ──」
振り返った千羽は、多くの目が自分に向けられていることに気づいた。ブライアンを捕まえようと伸ばした手は空を掴み、気まずくなって頭の後ろに持っていく。
「あの……」
話しかけることへの許可を求めてきたスタッフが、遠慮がちに再び話しかけてきた。
「あ、ああ。なんだ?」
「エキストラのヘアセットが間に合ってないらしくて……すみません千羽さん、見てもらえませんか……?」
「……あのなぁ」
「す、すみません! 明日からはスケジューリング変えますので──」
小刻みに何度も頭を下げるスタッフ。その間、千羽は急いで道具をかき集めた。
「そういう大事な話する時は、どうでもいい話なんか堂々と遮ってくれ! 急ぐぞ」
「は、はい、急ぎます!」
千羽の活躍もあり、なんとか時間は押さずに済んだ。
人を集めやすい冬休み中に、ということでかなりの強行スケジュールだったらしく、エキストラの控え室は満身創痍状態だった。
人数も多く、男女を隔てるパーテーションも押されたりぶつかられたりで隙間だらけだったが、そんなことを気にしている人は一人もいなかった。
「はあ……」
本来の持ち場である楽屋に戻ってくると、千羽の口からは自然とため息が出る。ドアを後ろ手に閉め、そのまま背中を預けた。
「フッ、随分ポジティブなため息になったね」
部屋の主は、からかうように鼻を鳴らす。
「ため息にポジティブもネガティブもあるかよ」
「ほら、そうやって返してくるとこがポジティブなんだって」
「そうかよ」
千羽はドアの横に貼ってあるスケジュール表を確認する。
「こっちもちんたらしてられないな……」
そのまま流れるように鏡の前へ移動しようとした千羽だが、主に進路を阻まれた。
「その前に、何か言うことがあるんじゃない?」
「……なんだよ」
「あれえ、おかしいなあ? あのあと仕事休んだって聞いたから、すごおく心配してたんだけどなあ」
「……なんだそのキャラどっから湧いてきた」
「あ、そうだ。今日まだアンさんに挨拶してないや。今から行ってこよ──」
千羽の横をすり抜けてドアを開けようとした主だったが、ドアは開かなかった。
鍵がかかっているわけではない。振り向いた千羽が手で押さえつけたのだ。
「あの時は……助かった」
「それで? それからどうしたの?」
「それから……」
目をそらして口ごもる千羽。その様子がなんとも可笑しくて、主はプッと吹き出しながら千羽の腕をくぐった。
「いいよ、言わなくて。さ、さっさとセットしてくれる? ちんたらしてられないんでしょ」
足取りも軽く鏡前に移動する主をしばらく目で追ってから、千羽もそれに従った。
「やけに素直だな」
「ふっふっふ。俺を誰だと思ってるの? ハルの大親友だよ?」
暁人は鏡越しに、雑誌の撮影でしか見せたことのないような、意地の悪い笑みを千羽に向けた。
「あ……あいつ……」
千羽の反応を十分楽しんだ後、若干真面目な顔に戻って視線をずらした。
「まあ安心してよ。あの夜に何があったかは俺も聞いてないから。ハルも元気そうだったし、っていうか前より元気になったし、それはそれでいいんじゃない」
「暁人……」
「ハル、すごーく嬉しそうだったよ。千羽さんの弟子になったんだ、って。まったく、その話聞いてたらいつの間にか年越してて、そば食べ損ねたんだから」
千羽には、その時の春の様子が容易に想像できた。
「お前の方はどうなんだ。ハルに話したのか? 仕事のこと」
「いや……」暁人は台に肘をついた。「ま、この業界に来たら嫌でも知ることになるし。もうここまできたらサプライズにでもしようかと思って。ハル、驚くかなあ……」
「驚くだろ……。雑誌、お前が載ってるページ開いて見せても、全く気づかなかったからな」
「ふぅん……」
暁人は、少し寂しそうに目を伏せた。しかし一瞬で明るい表情を作り、おどけてみせる。
「ハルが一人前になったら、俺の専属になってもらおうかなー。そしたらまた一緒にいられるし」
「……」
千羽は無表情のまま固まっていた。視線は緩く暁人に固定されている。
これは、機嫌が悪い時の顔だ。鏡の中の千羽を見上げた暁人はそう思った。
そして次の千羽のセリフを聞いた時、おそらく暁人は、春が暁人の正体を知った時よりも驚くことになる。
「お前の専属には、俺がなってやる。だから、他の誰も雇うな」
***
美容室『Million』。
映画の撮影現場から戻ってきた千羽は、裏口から店に入った。
「おかえり」
スタッフルームのドアを開けると、偉い画家のような佇まいの老人が千羽を迎える。
「和久井師匠……!」
「やっと会えたね、千羽くん」
千羽は散らかっていたテーブルの上を片付け、空いたスペースにコーヒーの入ったカップを二つ置いた。
「来られる時は連絡くださればいいのに」
「おやおや、君電話なんて出たことないじゃないか」
「み……店に──」
「お店も随分忙しそうだからねえ。予約しないと入れてくれないんだって?」
「……すみません」
「ははは、いいんだよ。こうして会えたんだしね」
老人──和久井は、千羽の恩師である。この店も元々和久井の持ち物で、彼の海外進出の折に千羽が譲り受けたのだった。
「師匠、今日はどうしてこちらへ?」
「ん? ああ、学校から連絡があってね。千羽くんが願書取りに来た、って」
「あ……すみません、師匠に連絡するべきでした」
「ははは、いいんだよ!」
郵送の手続きをするより取りに行った方が早いと思い、千羽は仕事の合間に時間を見つけて学校に立ち寄っていた。
受付の女性はたいそう驚いた様子だったので、きっとそこから情報が行ったのだろう。
先日春に渡した入学願書書類は、和久井が校長を務める『和久井美容専門学校』のものだ。実は千羽自身が願書を手配したのは、これが初めてだった。
「まさか、それを言いに……?」
誰のための願書だったかの話になるかと思いきや、和久井の口から出たのは思いもよらない言葉だった。
「君も、そろそろ私に言うことがあるんじゃないかと思ってね」
この老人は不思議だ。千羽は前からずっとそう思っていた。
この老人が現れる時は、常にその存在を求めている時だった。そして常に、求めている言葉を示してくれる。
「後押しって、必要なことだと思うんだよ。後押しって、後少しの押しってことだからね。少なくとも私はそう思ってるよ。君はもう立派に一人前になったけど、ずっと私の弟子だからね」
あの日──千羽が一人前として認められた日。和久井は「君もいつか私のように『師匠』になる日が来る」と遺して千羽の前から去ったが、千羽はまだまだこの老人には追いつけそうにないと思った。いや、一生追いつけないのかもしれない。
千羽は、椅子の向きを正して和久井に向かい合った。
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