ざまぁされた悪役令嬢の息子は、やっぱりざまぁに巻き込まれる

たまとら

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学園

8 ザラド

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ザラドは「訓練するから。」
と、サロンを断ったロダンに唖然とした。

正直、ロダンは犬だった。
賢い自分と可愛いリーリアに、ひたすら尻尾を振って付いてくる犬だった。

社交界でヒソヒソと、俺とロダンが似ている。
いや、似過ぎていると噂され。
俺を見る母親の、嫌悪の視線があったって。
ロダンがひたすら尊敬の目で見上げて、ひたすら跡を付いてくる事で癒されていた。
 
それが、訓練だぁ…。


「え~っ。いっしょにお話ししましょうよぉ~」

リーリアが甘い声でその腕を絡ませても、ロダンの表情は崩れない。
今までなら、むぎゅっと当たる双丘の柔らかさに、デレデレと崩れていたのに。
まるで初めて、今まで食べていたものが実はピーマンを細かくして混ぜていたのだと知った子供のように。
ぎゅっと眉を顰めている。


なぜだ。

苛立ちがザラドをジリジリと焦がした。




「お前なんか産むんじゃ無かった。」


母親の記憶と言えば、その言葉だ。
ヒステリックにわめいて、何かを投げつけられた事もある。
侍従達に引き離されていくその女は、ギラギラした目で髪を振り乱し、鬼のようだった。


父上は王太子で、次代の王だ。
父上の弟である第二王子は生涯結婚する事は無いと宣言している。
だから陛下が崩御したら父上が王になり、俺が王太子になる。

王族として金色の瞳じゃないけれど、母親の血族と同じ色味だと父上は仰った。
俺は王子として認められている。
なのになぜ、そんな目で睨むのだ。





母親は時も場所も考えずに喚き散らすことで、離れた所にあるエウロパ城に押し込められている。
何かしでかさないかと、はっきり言って幽閉されている。
時々会いに行く父上以外は、財務大臣のモリナロルくらいしかご機嫌伺いに行かない。
だからますます権高になって、人が近付かなくなっている。


コソコソと、騎士団長と俺が似ている。
そう馬鹿な奴らが言ってるのは知ってる。
俺だって、正直、あの母親を見ていると、もしや…と思う事がある。
だが、俺は王子だ。
決して隙を見せてはいけない。



リーリアはそんな俺を認めてくれる。
大丈夫ですよと、言ってくれる。
俺はリーリアにだけは素直になれる。
俺をわかってくれるのはリーリアだけだ。
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