落ちこぼれ淫魔ですが、純愛がしたい

たまとら

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落ちこぼれの僕 下

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レムスはダナエ達の末っ子だ。
このウラノスでマザーエミュオンからサキュバスは生まれる。

マザーエミュオンは美しい大木で。
ある日そこに花が咲いて実がなって、そこからサキュバスが生まれてくる。

今のマザーエミュオンはもう4000齢になっていて、徐々に新しい子が生まれなくなっていた。
ウラノスに住む者はやきもきしていたが、ある日つぎのエミュオンの種を宿した実がなった。
その実の横にさらに小さな実が出来ていた。

次代の実はサキュバスの世話を受けて百年程かけてじっくり完熟する。
実の表面は虹色にさざめきながら、夢を見るように育っていく。
そしてその横の小さな実も、虹色に光りながら育っていった。



マザーエミュオンが朝露で飾り付けられたイルミネーションの様に、キラキラと瞬いている時。
ウラノスのサキュバスが揃って、マザーからの美しい波動を気持ち良く浴びている時。

なんの拍子か、その小さな実はぴっ!と、突然裂けて、中身が転がり出て来た。
慌て集まった彼女達は、円陣のまんなかの赤ん坊に戸惑って叫んだ。

「まぁ、わ!」

にこにことこちらに手を伸ばす赤ん坊。
その可愛いさに頬を染めながらも、彼女達は抱き上げることが出来なかった。

だって、いる。




サキュバスは女性の淫魔だ。
男性の淫魔はインキュバスで。
イアぺトスというのから産まれると聞いた事がある。


だのに、この赤ん坊。
るのだ。


「…だぅ?」

こちらを不安そうに見上げる赤ん坊の、キュンとする可愛いさったら。

ダナエは我慢できずに抱き上げた。
腕の中でつるっと柔らかな肌がむにっとあたって、幸福感がエクスタシーのように押し寄せてくる。

他のサキュバスも恐る恐るその子を抱きしめて…。
そして、皆んなが大好きになった。


なんでる子が産まれたのか。
わからないけど、この子は私達の末っ子よ。
もう、離さないわ。


サキュバス達はうんうん頷き。
レムスは男の子なのに、サキュバスの群れの一員となった。
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