ダークファンタジア番外編

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14部

ソル、ようやく巫女にネックレスを渡す

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 雷獣の国である。世界各地で雪が降っていたが、ここ雷獣の国でも、年末から年明けにかけてどかっと雪が降った。二の月に入ってもさらに降っている。馬車に牽かれて入院していたララだが、すっかり元気になっていた。だが外は雪まみれなので、第2王子から、「雪がなくなるまでここにいてくれない?」と言われていた。
「外は寒いからさ、風邪でも引くと大変だろう?」
この部屋は魔石が置いてあり、その魔石の力で部屋の温度が保たれていた。ララは魔石を見たのは初めてだった。庶民には縁がないものである。確かに窓から外を見ると雪景色である。こんなに雪があるんじゃ両親も大変だろう。

「それに病み上がりだからあまり寒いと体によくないだろう?」
「そうですか? 殿下がそうおっしゃるならそうしますが」
「そうしてくれ。外はすっごく寒いから」
「すいません、いろいろ気を遣っていただいて」
「君はいまや国では重要人物だからね」
「はあ」
 ララはいまいちピンときていなかった。それもソルが怒る所を見ていなかったからだろう。雷の神をこれ以上怒らせるわけにはいかない。国王により、巫女の身の安全は最優先事項にされていた。

「じゃあ私はこのガーベラ様のバイブルを読破しちゃおうかな。もったいないからちょっとずつ読んでいたんですけど」
ベッドサイドにはかなり厚みがある神話の本が置かれていた。表紙にはガーベラの文字がある。この本すべて、ガーベラに関しての神話の本なのだ。
「アーロンさんって本当に良い方ですねえ。こんな素敵な本を貸してくださるなんて。返すのはいつでもいいって」
 ガーベラの神話の本といえば、艶事も入っているので、未成年の少女が読んでいいのだろうか、とランカン王子は思ったが、ララは喜んでいるのだから、口にはしなかった。
「アーロンもガーベラ様が一番好きみたいだからな」
「そうなんですか? 気が合いますねえ。私もガーベラ様が大好きなんです。将来聖地のガーベラ様の神殿に行くのが夢なんですよ」
「大人になってから行ったらいい。巫女の巡礼は国の金で行けるぞ」
「本当ですかあ!? やったー!」
「ソル様の神殿が聖地に欲しいがなあ。その場合は、国からいくらか寄付をする感じになるのかな? それようの金を準備しなきゃいけないな。この国にもソル様の神殿を建てたいしな」
「楽しみですね」


 病室の扉がノックされた。
「すいません、トルメンタ様がいらしてます」
外を見張っていた者が言った。
「トルメンタ様?」
入ってきた雷獣を見て、ララの目が輝いた。
「こんにちは」
トルメンタはララに挨拶をした。
「こんにちは。まさか、伝説の雷獣様に出会えるなんて感激です!!」
ララは大喜びで床に座っていた。
「立っていていいですよ」
「なんて綺麗な雷獣なんでしょう。ねえ殿下」
「ああ、本当に、綺麗だ」
「すっかり元気になったようでよかったです。明日ソル様がこちらにいらっしゃってもいいですか?」
トルメンタが座って聞いた。
「え? はい」
「では明日」
「はい、わざわざありがとうございます」
 トルメンタは去って行った。
「ソル様が明日いらっしゃるんだ……どうしていらっしゃるんでしょう?」
ララは王子に聞いてみた。
「さあ、何にせよ元気になってよかったよ。今日はよく眠るようにな」
「はい」
王子は去って行った。よく眠るように、と言われたが、ララはついガーベラの神話の本を読みまくってしまった。途中、「うふふ。ぐふふ」と妙な笑い声をもらしながら。

 翌日は早朝から病室内も様々な人が行ったりきたりしていた。病室の床には、ララがひざをついてもいいように絨毯がしかれ、女性達が病室内を隅から隅まで掃除をした。ララは違う部屋で着替えをしたのだが、その服は白地だったが、黄色い雷マークの模様が胸元と裾に描かれていた。
「おー巫女の服、おしゃれですね」
「間に合ってよかったです。とてもお似合いですよ」
部屋にいた女性達が褒めてくれた。巫女代理が着ていた黄色のローブは破棄されて、巫女用のローブは一新された。女性達がララの髪も綺麗に整えてくれた。今日はお下げではなく、髪の上部分だけ結んで花の髪留めをつけていた。
「ララ様は本当に美しい金髪をしていらっしゃいますね」
「私、髪だけは綺麗だっていつもほめられるんですよ」
「お顔もかわいらしいですよ」
「はは、ありがとうございます」

うっすらと化粧もしてもらい、ララは鏡で見て、「おおっ化けた」と自分で言っていた。
「ま、ララ様ったら」
廊下に出ると、ランカン王子とアーロンがいた。
「お、かわいいよ」
王子が言った。
「ありがとうございます」
「さっきいた女性達の中で気に入った女性がいたら教えてよ。君の侍女になってもらうからさ」
「え? 侍女? 私のですか?」
「そうだよ」
「いや、私ごときに侍女なんて……」
「世話係が必要だよ。ウーラにだっているし。巫女は国の式典にだって出るから」
「はあ、あの、いろいろなお話はソル様と会った後でいいですか? 今は気持ち的にいっぱいいっぱいなので」
「もちろん、部屋には俺と兄上もいたいと思ってるんだが、いいかな」
「はい、ソル様と二人だと緊張するのでその方がありがたいです」
「がんばってください」
アーロンもララに声をかけ、ララは「はい」と答えていた。

こうして、病室では王子二人にララがいることになった。ララは改めて王子二人をじろじろ眺めている。弟のランカンの方がたくましく背も高いが、兄のフェルディナンドの方が魔力が高めにみえた。
(え? すごい、私魔力が高いとか低いとかわかるんだ)
ララは初めてそのことに気がついて自分でも驚いていた。

「どうしたんだい?」
ランカンが聞いた。
「私ソル様に出会うまで、他人に魔力があるかどうかなんてわからなかったんですが、今殿下達をみて金色の綺麗な気が見えて、すごいと感じているんです。魔力がある人が見る世界って、こんなに違うんだなって」
「なるほど。兄上の方がすごいだろ? 父の魔力をばしっと受け継いでるからね。俺の顔は父上譲り、兄上の顔は母上譲りなんだけどな」
フェルディナンドの方は、あごが細いハンサム系の顔立ちだった。
「お二人のお母様は違うんですよね?」
「そうだよ。でも、王妃には血の掟ってやつがあってね。王妃になる時に魔法で契約を交わすんだよ。どの王妃が産んだ子供も、自分の子供のように思い愛情を注ぐこと。もし、他の王妃の子供を憎めば、契約により王妃は口がきけなくなってしまうんだ。そのため、俺達には母親が三人いるようなものなんだよ。どの王妃のことも、母上と呼んでるんだ」
「王家の情報を私にもらしちゃってもいいんですか?」
ララは驚いていた。
「別に秘密にしてることじゃないからいいよ。俺は優れた兄がいてくれてほんとうれしく思ってるんだ」
「楽ができるからだろ」
フェルディナンドがぼそっと言った。
「そう」
「そうじゃないだろ。私だって国王なんて荷が重いと思ってるんだからな」
「兄上なら大丈夫ですよ。俺が保証します」
ランカンは親指を上げていた。
「お前の保証なんていらん」

「兄弟仲がよいんですね。私一人っ子だからうらやましいです」
「……」
ランカンが口を開きかけた時、ノックの音がして、アーロンが顔を見せた。
「ソル様がいらっしゃいました」

三人は緊張して床にひざをついた。王子二人はララの後ろにいる。

部屋にソルとアマンザがやってきた。
「こんにちは」
ソルが人間の言葉で挨拶した。
「こんにちは、お会い出来てうれしいです」
ララが挨拶を返した。
「すっかり元気になったんだね。よかった」
アマンザがララに声をかけた。
「はい、すっかり元気です。ありがとうございます」
『今日はね、巫女の印を作ったから、君に渡したくてきたんだよ』
アマンザが通訳した。ソルは手に金色に光る雷マークのネックレスを持っていた。ソルがララに近づこうとしたとき、
「少々おまちください」
ララが突然言い出したので、後ろの王子二人は驚いてララを見ていた。

「私、ソル様に打ち明けなければならないことがあるのです」
ソルがアマンザを見た。
『言いたいことがあるみたいだよ』
『なんだろう?』

「何かな?」
アマンザがララに聞いた。
「実は私……ガーベラ様が大好きなんです! シャレにならないくらい好きなんです。本当に大大大好きなんです。こんな私が雷の巫女になって本当にいいんでしょうか?」
男四人はぽかんとしていた。
ソルは意味がわからなかったので、アマンザに『彼女なんて言ってるの?』と聞いた。

「えーと、君は、ガーベラが好きってことなんだよね?」
アマンザが確認するように聞いた。
「はい!」

『彼女、ガーベラが好きなんだって、ガーベラが好きなのに君の巫女になってもいいのかなって言ってる』
『いいんじゃないの? 何か問題ある?』
『ないよね』

「僕らもお母さんが大好きだよ。何も問題はないよ」
アマンザが笑みを浮かべてララに言った。
「ありがとうございます」
ララはうれしそうである。

ソルは改めてララに近づいてネックレスを渡した。
「うれしいです。殿下、つけてくれますか?」
「おお、いいとも」
ランカンはネックレスをララの首の後ろで留めた。

「綺麗だな」
「ああ、よかったな」
王子二人はネックレスを眺めている。ソルは、ようやく巫女にネックレスを渡せたのでうれしそうだった。

アマンザの目にふとベッドサイドに置いてあるものが映り、そちらに近づいて行った。

『ソル、見て、お母さんだ』
ソルもそちらに近づいて行った。
『ほんとだ!』
それはアーロンが制作したガーベラの切り絵である。

『ステキだね』
『僕もほしいな』
『欲しいね』

絵画や彫刻はよく見るが、切り絵を見るのは二人は初めてだった。シンプルだが繊細で、芸術的である。

アマンザはララを見て、「僕らもこれがほしいな」と言った。

「残念ながらお店で売ってるものではないので、制作を依頼しましょう!」
ララが笑顔で言い出した。ララはこの切り絵をとても気に入っていたので、どうしてもあげられなかった。
「うん、お願いして。僕人間のお金はもってないから、これ二つと、お酒一樽と交換でいいかな」
「もちろんです。本人も喜ぶと思います」
「よかった」
「え、あ」
「あの」
王子二人は戸惑って口を挟もうとしたが、話はトントン拍子に進み、「それじゃまた」とソルとアマンザはさよならの挨拶をした。

「今日はありがとうございました」
ララは元気で挨拶し、王子二人も「ありがとうございました」と頭を下げた。神二人は病室を出て行った。

「ララちゃん、君って子は……」
ランカンはあきれ、フェルディナンドも頬をかいている。
「ジンラ様のお酒一樽が一体いくらするか知ってる?」
ランカンが聞いた。
「え? 切り絵二つの対価じゃ少ないんですか?」
ララが真顔で聞いた。
「違うよ。そんなわけないだろう! 未成年恐ろしいわ!」
ランカンは頭を抱え、フェルディナンドは「ははは」と乾いた笑みを浮かべていた。

ランカンはアーロンを呼んできて、事情を説明した。
「……はあ!?」
アーロンは驚きまくって後ろに下がっていた。
「な、何勝手に話を進めちゃってるんですか!」
「アーロンさんの才能が、世界に羽ばたく時が来たんですよ」
ララが笑顔で言った。
「君は何を言って……これは俺のただの趣味で……しかも、報酬がとんでもなさすぎますよ!」
ジンラの酒は聖地で飲むこともできるが、一瓶でも買ってかえろうと思ったら、結構な値段がする。樽を買うことは商人でもできない。
「アーロン、ジンラ様のお酒をもらったら、ちょっとでいいからくれ。よろしく」
フェルディナンドはアーロンの肩に手をあてていた。
「アーロン、しばらく仕事を減らしていいからな、がんばれ」
こうなったら仕方ないので、ランカンも応援していた。
「この話冗談でしょう? だれか冗談だって言ってくださいよ」
アーロンはちょっと泣きそうになっている。
「まじですよ」
「まじだ」
「まじのまじだ。ちなみにお前に拒否権はないからな」
アーロンは口を半開きにしたまま固まっていた。

「そうだ。お二人の依頼が終わった後でいいですから、ソル様の切り絵を作ってください。ソル様にプレゼントしましょう。その報酬は、王家で払ってくださいね」
ララはさらに追い打ちをかけていた。
「わかった」
フェルディナンドがうなずいた。
「ソル様もきっと喜んでくださいますよ。私この切り絵を見たとき感動しましたもん。神様も感動するなんて、アーロンさんすごいですよ!」
「いや、あの、あのね、うれしげに神様に贈るなんてそんな……」
「大丈夫です。絶対に喜びます。私が保証します!」
ララは自分の胸をバンとたたいている。

「妹こえー」
ランカンは小声でつぶやいていたのだった。

その後ランカンにその話を聞いたアーロンの友人チャドは腹を抱えて大笑いした。
「妹最強じゃん。すげえ! こえー!」
「笑い事じゃないわ!」
アーロンの顔はずっと引きつっている。
「ジンラ様のお酒をいただいたら、俺にもちょっとちょうだい。お願い」
「絶対いやだ」
アーロンはそういいながらも、頭の中では切り絵のデザインをどうしようか悩みまくっていた。

(ソル様の切り絵も制作するならば、アマンザ様にも贈るべきじゃないのか? となると切り絵を4つ作る必要があるな)

神様にしょっちゅう会えるわけでもないので、どうせならば4つまとめて渡したいものである。

(趣味で作っていただけたったんだが……だがガーベラ様が俺の切り絵を見るかもしれないと思うと、ちょっとうれしいような……ガーベラ様が気に入ってくださるだろうか。もし気に入らなかったら……)

「大丈夫ですよ。私が保証します!」
自分の胸をたたくララが脳裏に浮かんでいた。


「一生離れた所で見るだけだと思っていたが、まさかここに来て妹といろいろあるなんてなあ。あんな豪快な性格だとは思わなかった。いやはや……」
うれしいような困ったような、なんとも微妙な表情を浮かべ、アーロンは自分の屋敷に戻ったのだった。
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