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ある夏の午後もう日も沈み出した頃
携帯のアラームがなる音をたよりに寝ぼけながら布団の周りを手でさぐる
携帯を探り当て布団の中で時間を確認する

「もう仕事の支度しなきゃか……」
1人部屋で呟くと布団から起き上がり
タバコに火をつけ深いため息とともに
煙を吐き出した。

「ふぁーぁ」
大きなあくびをしながら
トイレのドアを開けたまま
要を済まし誰も居ないリビングに降りて行くと、いつもの様に朝作ってあっただろう
朝食と置き手紙が置いてある

炊飯器からご飯をよそうと、
冷めた目玉焼きとウインナーを
温めることなく無言のまま頬張って
たべはじめる

「おかずレンジであっためてたべてね!
お母さんは買い物に行ってきます」
ご飯をたべなから書き置きしてある紙をクシャッと握り潰すとそれをゴミ箱に投げ捨てる

「どうせまた買い物って言ってギャンブルだろ~が」
そう1人事を言いながらタオルを肩にかけて
シャワーを浴びに風呂場に向かう

シャワーが済んで長い髪をドライヤーで
乾かしていると
玄関の方から賑やかな声と鈴の音が
聞こえて来る

「ただいまぁー」
元気な高い声と笑い声がにぎやかに聴こえる

「おかえりー❤︎」
さっきのブスくれた態度からころっと変わり笑顔がこぼれる

「ママー今日ねー学校でねー……」
「私が先に話すのーおねえズルいー」
そう言いながら2人の娘が私の周りを囲む

今なら珍しくもないバツイチ2人の子持ち
この当時は世間から哀れんで見られた。
「あれーおばあちゃんはー?」
その言葉に顔を歪める

すると書斎から父親が出てきながら言った
「ばあちゃんはまた長いお買い物だよ」
そう言って子供達を笑顔で抱っこする

「じいちゃんただいまぁ」
居間に座ってテレビをつけたじいちゃんの両ひざに子供達は座ってお菓子を食べ始める

「お父さんじゃあ悪いけど。。。そろそろ
私仕事行ってくるね」

「気をつけていくんだぞ」
そう言って玄関にいくと子供達は元気に手を振った

「ママー今日もお仕事頑張ってねー」
「早く帰ってきてね」
笑顔で手を振って玄関を後にする

外に出ると送迎の車が待機してまっている
「おはようございます」
「おはよう!今日は週末だから忙しくなるぞ!頑張ってな」
そうボーイが言いながら車を発進させる

今思えば何で全てを早まったのか後悔ばかり
だけど今ある現状を何とかしようと必死だったのも事実

子供に何も罪はない……
一年かけてやっと離婚出来て仕事を始められた。
下の子が0歳の時実家に戻ってここまでやって来た。

ただ自分のプライドだけで世間から 
母子家庭だからお金が無いと
思われるのが嫌でただ働いた
車も子供服も高級車やブランド服で固めた

子供達に寂しい思いをさせたけど
お金で苦労させたくなかった

でも苦労してでも子供との時間を大切にすれば良かったと
十何年経った今なら思う。。。

21で離婚して介護職しながら夜のバイトをしていたが
あまりにも金額の差に馬鹿げて24歳の時
夜一本に絞って何年も夜の嬢をしていた

ナンバー.にはいつも入ってボーナスも貰えた
そこら辺のサラリーマンより倍以上の給料を貰っていて
誕生日になればプレゼントやディナー遊園地
元旦那にはしてもらえなかった事を全て客がしてくれた。

でも虚しいのは結局自分が好きになれない事
好きな人と一緒じゃないと何をして貰っても
心に穴が空いてる事

子供がいる事を基本隠してはいたが長いお客様だけは知っていた……
それでもいいと言ってもらえた。
でも好きになる事は出来なかった。

この頃はまだ一生独身で子供達が成人するまで一人で育てていく覚悟なんてなかった!

いい出会いがあれば再婚も考えていた
何度か色んな人に交際を申し込まれても断ってきた


そんな25歳の時の事
「りなさんご指名です」
ボーイの声に席についていたお客様の膝に手をあて
「ごめんね!すぐ戻ってくるからまっててね」
そう言い残してボーイに言われた席につく
「ご指名ありがとうございます。……
会ったこと無いですよね❓」
りなはそう言って男の顔を覗き込む
するとその男は少年の様な笑顔で
「ないよ!今日きたの初めて!知り合いが可愛い子がいるって言ってて見にきたんだ!
はじめまして俺みきやって言います」

「よろしくね!みきやくんは誰のお友達なの❓」
「りなちゃん指名してるのパチンコ屋の従業員仲間なんだよ、それで休憩中話いつも聞かされてて気になって来ちゃった」
ハニカム笑顔が可愛くて話をしてると歳も1つ上だとわかった。

歳も近くて背も高くてイケメンで話上手
りなは時間もかからずみきやに
惹かれていった
「仕事終わるまで指名するからこの後
アフターしてくれるかな❓」
そう言われて何年ぶりにりなの胸が高鳴った
「りなさん今日送迎……」
ボーイにそう言われてるのをさえぎって
「今日は送迎いらない」
そう言ってそそくさと着替えると待ち合わせのカラオケボックスに入った
「301はっ?と……ここね」
入ると1人ジュースをのんでみきやが座ってる

「おかえりりなちゃん」
笑顔でむかえてくれるみきやに
りなも笑顔で返す
りなもドリンクを頼むとドリンクを運んだ
店員が出ていったと同時にみきやの腕が肩にまわる

何も語ることなく徐々に激しいキスとプレイが始まる
その時、りなはハッとする
シャツを脱いだみきやの身体に刺青が
びっしり刻まれていた。
みきやはなにもふれることなくりなを抱いた
りなもそれ以上に興奮し感じていた
カラオケボックスだから
防音にはなっているだろうが
みきやがキスをしながらデンモクに手を伸ばしりれきを押して適当な曲を選択して押すと
懐かしい曲が流れた
(あれこの曲なんだっけ?)
そんな事を頭で考えながら
それにあわせてりなの声もみきやの行動も
大胆に激しくなる
フリータイムで入っていたがもう2時間は経過しただろうか❓
2人は落ち着きを取り戻しジュースに手を伸ばす。
みきやは静かに話はじめた
「俺本業は彫師なんだ、驚かせてごめんね」
可愛い顔とのギャップに驚いたが
りなは無言で笑顔を返した
みきやの話はまだ続く
「俺結婚もして子供もいるんだ!
黙っててこんな事してごめんな」

そう言われてりなは妙に納得した。

そうだよね!こんなイケメンで高身長話も上手で女がいないわけないか?

「私達これからどーするの❓」りなが聞く
「りなさえよければこれからも会ってほしい」
そう言われてりなは頷く
「私もバツイチなの子供もいるし、いいよ」
そう言って2人で手を繋いでカラオケボックスを後にする
もう朝日が眩しかった
タクシー乗り場でキスをしてわかれた。
ドキドキがまだ止まらない
あってその日になんて今までなかった
りなにとっては最高の出会いに思えた

それから何度も会ったてホテルで
朝まで身体を重ねたが相変わらず
みきやは優しかった。
でもりなは会うたびに苦しくなって
そして半年もすぎた頃別れを言った

みきやは止めなかった。
当たり前だ帰れば家庭がある悲しかったけど
人の家庭を壊しては行けない
自分が悪いと心の中で自分を叱った

そして通常の生活がもどった何年も心に引っかかっていたがそれからも仕事で疑似恋愛もしてきたが男に抱かれる事はしなかった
それから何年もの月日が経った
りなは相変わらず夜の仕事を
抜けられずにいた

その時りなは29歳を迎えようとしていた夏
同じ職場の女の子と仕事帰りラーメン屋行こうってその子の車に乗り込んだ

でもラーメン屋が夜中3時には閉まっていて
ファミレスにいった
2件ファミレスが並んでてジャンケンして負けたから彼女の選んだ方のファミレスに入った

「じゃあ私目玉焼きハンバーグ」
そう言うと「りなちゃんホントたまご大好きだねー❤︎」と彼女が笑いかける
そんな彼女はオムライスを頼んだ

食べ終わってお茶しながら仕事の話をしてると後ろからりなを呼ぶ声がした

「りな?久しぶり」
振り返るとそこに知らないおじさんと席に座っているみきやが居た!

「やだ!久しぶり!」
何年も連絡をとってなかったから番号も変わってたのに会えた事にりなは嬉しくて
満面の笑みを浮かべた

「誰あの超イケメン」
彼女にきかれて答えに詰まった
元彼……?やり友……?お客様……?
頭の中で考えてると、みきやが静かに席に近づいてくる
「どーも!りなの元彼です」
そう彼女に笑顔で挨拶した!
からかうような顔で彼女が
りなをみて冷やかす


「そっそれじゃ私達そろそろ帰るから」
そういって慌てて彼女の手を引っ張って
会計にむかう

会計を済ませ終わる頃そこにみきやが
りなの腕をつかむ
「りなの事この後借りていいかな?」

それを聞いた彼女はりなの体を押しながら
「どーぞどーぞ」と差し出した

「ちょっと💦」
りなは本気で困っていた むしろ今日は帰りたかった

「じゃあごめんね。りなの事借りるけど1人で気をつけて帰ってね」と彼女に笑顔を向けた

そう言われた彼女は顔赤くして照れながら
「また明日ね」そう言って帰っていった

「おれちょっとあのおじさん帰してくるから
車で待ってて」
そういってりなを車にのせて
外でおじさんと暫く話をすると
車に戻ってきたみきやが車を発進させる

なにか話題を作ろうと頭をフル回転させて
「この車凄いね💦高かったでしょ?」

りなの言葉にみきやは何も答えない
何か悪い事聞いてしまったのか?また頭の中で考える

「酒飲むだろ?」
みきやがりなに聴く
りながうなずくとコンビニで酒とタバコを買って戻ってきた。

「りなのタバコ変わってなければこれだろ?」
そう言ってパーラメントを差し出した

「覚えててくれたんだ」
そういってみきやの顔をみるとあの時と同じ笑顔がりなに微笑んでいた

アパートにつくとあの時と同じように助手席にまわり車のドアを開けて手を差し伸べてくれる

りなは一気にあの時の感情が込み上げてきた

部屋に入ると同時にお互い激しいキスと身体を重ねた
ベットの中何度も何度も抱かれるたびにこれが愛なのかとこの時は勘違いしたのかも知れない。

2人はベットから出て居間で酒を飲み直しながら話をした

「ねえみきや……奥さんは?」

「……別れたよ」
りなはそれ以上何も聞かなかったしみきやも話さなかった

「俺たち付き合わないか?」
そう言われてりなは嬉しいはずなのに
すぐにはなぜか答えなかった

自分でも不思議だったあんなに苦しかったのに、あんなに好きだったのに何故なのか……

「すぐに返事はいらないよ」
そう言ってまたお酒を飲みながら会えなかった時までの色んな話をした。
みきやは彫師としての話や師匠の話や
絵の話がほとんどだった

眠くなったりなをお姫様抱っこして 
ベットに運んでくれて腕枕で2人眠った。

朝方送ってもらって家の少し先でおろしてもらう。
りなは今まで付き合った人にも家は教えた事はなかった。

「また連絡するね」
そう言ってりながみえなくなるまでみきやは見送った

付き合う返事は出来なかったが、
30手前のりなにとって不安だった心は満たされていた。
誰かが一緒に居てくれるそれも
気になってた人が……
それだけで仕事も家事も頑張れた。

そんな生活が1か月程続いたある日
りなの生活はここから崩れていく

週一回の月曜日のデートの日
学校に子供を送り出し化粧を始め何を着て行こうか……

毎週何処かに行ってるわけではない
今日はお家デート
一緒に買い物行って手料理作って家でまったり過ごす。

みきやから家の近くまで着いたと連絡がある
準備を終えてみきやがいつも待ってる公園に向かう

「お待たせ」
笑顔でみきやに駆け寄るが
今日のみきやは何か雰囲気が違う

みきやとスーパーで買い物をしてる時も何故か暗い
でもりなはあえて聞かなかった
いつも通り笑顔でみきやに接した

アパートに着いて食事の準備を始めていると
みきやの電話が鳴った
でもみきやは出ずにテレビを観ている

「電話出ないの?」
そう聴くとみきやはマナーモードにかえて
テレビの音量を上げた

料理を作ってるりなの所にみきやが
後ろから強く抱きしめる

「料理やりずらいよ」
その言葉を塞ぐように唇を重ねる
いつもより激しく乱暴に服を剥していく

事がすみ剥がした服をりなの肩にかけると
みきやが静かに話始めた

「俺今へましてや○ざに追われてるんだ」
りなは言葉が出なかった
「一緒に逃げてくれないか」
みきやが真剣にいった

それを聞いたりなは
「私知り合いがいるからその人に話つけて貰おうよ」少し冷めた言葉でりなが言った。
そう話すとみきやは目を丸く見開いた

そんなセリフがりなから返ってくるとは思わなかったのだろう……

その矢先玄関を激しくノックする音が聞こえる

みきやは玄関に向かいドアを開ける
するとそこに1人の女性がズカズカと入って
来て女はりなを上から睨みつけた
「次はこの女かよ」
そういうとみきやを睨みつけテーブルに置いてあった
ティッシュの箱をみきやに殴りつけた!

「ここはあんたのアパートじゃないんだよ!
早く出て行って!もう大家に言って引き払ったから!今週中に出ていってよ」

えっどう言う事?
りなの頭の中は何がどーなってるのかさっぱりだった。
りながボケーっとしていると
先程までヒステリックになっていた女が
りなに話かけてきた
「どーも妹のるみです……今あなたがお付き合いしてるんでしょうからこの兄の事面倒
今後宜しくお願いします。」
するとみきやが声をあらげた
「余計なこと言うなやめろよ」

「どーゆー事?」

りなはそう言ってみきやを覗き込むが
みきやは下を向いたままだった

「兄から何も聞いてないんですか?」
つい最近まで刑務所にいて身元引き受けする為にここ借りて住所登録しただけだから!
帰ってきて女出来たならもう必要ないでしょ!兄貴の物なんて何一つないんだから」

「なにそれ!」
りなは思わず声を上げた
「じゃぁそーゆー事だから」
そう言うと妹は部屋を後にした

りなは頭の中で今迄のみきやとのやりとりを思い浮かべた
最初ファミレスであって車の話をした時
(この車高かったでしょー)
あの時自分で買った車じゃなかった
人から借りた車だったんだ……
彫師として師匠との話も居候してただけ……

今回や○ざに追われてる話も刺青を彫るお金を先に払って貰ってやらずにそのまま逃げたから……
そして悪さして警察に捕まった……
この人と関わったらろくな事にならない……

そんな事を頭で考えている最中またみきやの携帯が鳴った
りなは携帯を渡そうと目の前に鳴ってる携帯を手に取った
その時女の名前が表示されていた

「この女誰……?他にも女いるの?」
りなが怒鳴った瞬間顎に衝撃が走った

な……に……?

みきやはりなの顔を思いっきり殴った
あまりに突然の事でりなは理解できなかった

そのまま帰ろうと思ったが身体が思うように動かなかった
今までの優しいみきやとは違うこれがみきやの本性だ!

そんな中みきやは女からの電話を取り隣の部屋で話ている
電話を切って戻って来たみきやに
「私今日は帰る……」
やっとの思いでりなは呟いた

帰してもらえないかもと思ったが
みきやは素直に家の近くまで送ってくれた
それまで無言だったみきやが一言口を開いた
「さっきはごめん……ごめんな……」
「さっきの電話もただの友達だから今度あわせるから」
そう言ってハンドルに頭をつけて泣き始めた

りなはその姿を見てみきやの身体をさすった
「いいよ……大丈夫……またね」
そう言って車を降りた。。。

りなは家に帰ってもみきやの事を考えていた
もう関わったらいけないと心の何処かで考えているのに
私なら変えてあげられるのかも知れない……
二つの心が揺れ動いてその夜は寝る事が出来ずにいた

次の日はまたいつも通り子供を見送って
仕事の時間までゴロゴロして支度を始める頃
子供が学校から帰ってきて夕飯を一緒に食べて出勤そんな日を繰り返した

みきやはあれからどうしてるだろうか……
そんな事を頭考えている仕事帰り送迎に乗っているとみきやから着信が入った

出るのもためらって出ないでシカトした

この時一切連絡を取らなければきっと今頃別の人生がまっていたんだれうか……

「お疲れ様でしたー」
送迎を降りて家に入って居間でタバコに火をつける
みんなもう寝てて静まりかえった部屋で1人缶酎ハイ片手にテレビをつける

するとまたみきやからの着信
酒の勢いもあってか電話に出る
「もしもし?りな?やっと出てくれた……このまま電話出てくれないかと思った……この前はごめんな!今会えないかな?」

今キッチリ断わろうか……

そう思ったが、りなは今日は無理と断った!
また昼間に会おうと約束をして電話を切った

みきやと駅の喫茶店で待ち合わせをした
先に着いて待っているとちょっと先にりなを探すみきやを見つけた
相変わらず高身長のイケメン……
同棲ですら誰もがみきやを観て二度見する
私を見つけるとあの可愛い笑顔で駆け寄ってくる

「りな会いたかったよ!」
そう言われてりなの顔も思わず赤くなる

「あの時はホントごめん!ごめんなさい!俺りなの為にこれから頑張るから……だから真面目に付き合って欲しい」
ビックリしたが嬉しいのと、かなりの不安で
心が揺れていた
それと同時に頭の中で色々考えていた
(普段のみきやはやっぱり好き……年齢的にもちょうどいい……理想通りのイケメン……
10年1人でここまで頑張ってきて、
自分が30手前でそろそろ再婚もしたい……
でも経歴に問題あり……
それでも優しい人なら……
幸せになれるなら……)

「わかった……少し考える」
りながそう言うと人目も気にせずりなに抱きついた!みきやは今後の事を楽しそうに語る

「ねぇ今度子供達連れて遊園地行こうよ」
そう言われてりなの顔は曇る
男友達やましてや付き合った男を
子供達に合わせた事などないからだ……

「俺の子供と妹の子供、
りなの子供みんな連れて行こう
その前に子供同士を何度か合わせて
遊ばせよう!」
みきやの話は止まらない……

そんなみきやの話をよそに時計をチラチラとみる
「そろそろ私仕事いくね」
「……りな今後付き合うからには夜も
仕事辞めて欲しい」
(あーやっぱりそうきたか……)
誰でも自分の女が夜やるのは嬉しくないだろう。。。
でもこの人を信じて辞めた所でどう生活するのか……
「今月はもう出勤出てるから行かなと……」

「そうだよな」
そう言うとみきやは寂しそうな顔をして
笑った
店の前までりなを送るとみきやは
また連絡すると言って帰って行った

「りーな」
振り返るとレイがにやにやしながらりなの顔を覗いている
レイとはあの時ファミレスに一緒にいった彼女だ
「りな様ぁーあれからイケメン君とは
上手くいってますかぁー?」
からかうように話すレイを更衣室まで引っ張っていく
「ちょっちょっと……何?」
バタン!っと更衣室のドアを乱暴に締めると
レイの胸に泣きながら飛びつく

レイもなんの事やらさっぱりだか、
りなをなだめて今迄の事を全部聞いた

「そーゆーことねー」
「よし!そーゆー事ならこのレイ様が人肌脱ぎますか!」

「今日は2人で軽く仕事終わり飲みいこ」
そんな約束をして仕事に入る

仕事が終わり友達と少し遊びに行くとメールでみきやに伝えた。するとすぐ返信が返ってきた……
「遊ぶなら俺の家に遊び来させなよ!こんな時間にどこ遊び行くの?」と言われ
嬉しさよりも何故か、りなの直感で怖さを覚えた……

レイにこの事を話すと少し考えて「いいよ!その人のお望み通り家いきますか!」
そう言って更衣室で着替え終わったレイがロッカーのドアをパタンと閉める

レイの車で向かってる最中好きだったけど
気がのらない事や子供合わせたくないと思ってしまう自分の事沢山話した。

「今日は少しお邪魔したら一緒に帰ろう」
そうりなが言うとレイがゆっくり話始めた
「連れて帰るつもりだけど、話聞いてる限り少し強引な人だよね!上手く連れて帰れる様に話もっていくよ」

そんな話をしてるうちにみきやの家の前までついた
車の音でわかったのかみきやが外に出てきて駐車場の誘導をした。

「お邪魔しまーす!これどうぞ」
レイは挨拶をそこそこに行きで買ったジュースとお菓子を
みきやに差し出した

「ありがとうございます」
みきやはお礼をすると部屋に案内した

きて早々レイはトイレ借りるといってトイレに行った

りなはその時みきやに尋ねた
「ここまだ住んでて平気なの?」

するとみきやは「そろそろ目処が出来るからそれまで待ってくれって交渉したんだ……」
(目処……?そういえば引っ越しの話やこれからどこ住むか聞いてないな……)
レイがトイレから出てきて3人で乾杯する

それからくだらない話をして何気に盛り上がって楽しく時間は過ぎた
相変わらず自分の彫師時代の話やそんな事も聞かされたが
レイがみきやに直球できいた

「りなと一緒になりたいんですか?」

するとみきやはてれたようにうなずいた
レイは間をおかずにさらに聞く

「今何の仕事してるんですか?
りなと子供と自分の子供食べさせてく力が
あるからりなに仕事やめてっていってるんですか?」
そう言った時みきやの顔が一瞬
レイを睨みつけた
だがすぐに笑顔になって「頑張るよ」
と一言言って話題を変えた

「レイはそろそろ帰らないとなのでりな私送ります」
するとみきやが今日りなは泊まっていかせるから大丈夫だよと笑顔でいった

レイは少し黙ったが少し怒り口調で言葉を返す
「明日も仕事だし、今週末またあうんですよね!
りなも私も子供いると家の事大変なのでわかってやってもらえませんか?りなが困ってるのわかりませんか?」
「みきや今日私かえるね!」
りなもみきやに断った
すると泣きそうな顔で何で帰りたがるのと腕を掴んできた
(ヤバイこの顔に負ける)
「ごめんね」
そう言って玄関を出るとレイの車に乗り込んだ
少し車を走らせてりなが
「ありがとう」
と言ったその時レイが口を開く
「あの人顔が良いだけで良くない気がする!
次会った時気をつけた方がいいと思うよ
あの時は結婚してたから束縛がなかっただけで今フリーなんでしょ?」

「他に男なんかいくらでもいるんだからさ」

そう言われてりなの何かが吹っ切れた

「私来週断ってくる!ありがとうレイ!」
2人は笑って笑顔でハイタッチした
家に帰って子供の可愛い寝顔をみて
その日は子供の布団に潜り込んで寝た









































































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