260 / 325
第十一話「キノコ奇想曲」
第十一話・プロローグ
しおりを挟む
◆プロローグ
「隊長、お疲れ様で──おや? その紙袋は・・・?」
司令室の扉が自動で開くのと同時に、マクスウェル中尉が首を傾げるのが見えた。
「あぁ、<ヘルハウンド>のパーツと一緒に届いた「インド土産」だ」
駆け寄ってくれた中尉の手を借りつつ、両腕いっぱいに抱えていた紙袋をデスクに下ろす。
どの袋もぎっしりと中身が詰まっていて、結構な重量があった。
ラムパール社の黒服から受け取った際にざっと中を見た感じ、お菓子やらティーバッグやら酒瓶やら・・・スーベニアショップの棚をまるごと袋詰めしたようなラインナップだ。
「へえぇ~すんげぇ量! 例の、隊長の妹さんからですか?」
いつの間に近づいていたのか・・・竜ヶ谷少尉は、上官に出遅れた事に何ら悪びれる事なく、意気揚々と紙袋の山を漁り始めた。
二重の意味でため息を吐きつつ、質問に答える。
「そうだ。全く・・・忘れた頃に急に送ってくるあたり、あの子らしいと言うか・・・」
「妹さんなりに、少しでも地元の良いところを味わって欲しかったのでは? 先日は日本でのNo.005大量発生の件もあって、現地をすぐに離れる事になりましたし」
竜ヶ谷少尉とは対照的に、席から動こうともしない柵山少尉が、ぽつりと口にする。
「・・・まぁ・・・確かにそうだな」
トラブル続きだった「地底世界」の調査から、一ヶ月と少し───
インドを発つ際、サラから「実際の挙動を確認した事で、<ヘルハウンド>の改善点が見つかりましたわ! 近いうちに改修したプログラムとパーツを送ります!」と言われていたのだが・・・
いつも仕事の早い彼女にしては、随分時間がかかってしまったようだ。
嘘泣き全開の謝罪ビデオメッセージも添えられていた事を鑑みると、この大量のお土産はサラなりの詫びでもあるのだろう。
映像は10秒で切ったのであくまで予想だが。
「きっと忙しいんでしょうねぇ。本局上層部の鶴の一声で、「地底世界」の第3次調査隊が急遽編成されてるみたいですし」
「・・・・・・どこでそれを知ったかは聞かない事にしよう」
袋の中を覗く松戸少尉がさらっと口にしたそれは、私でさえ今朝知った機密事項だった。
彼女は本当に優秀だが、やはり油断出来ないじゃじゃ馬だな・・・・・・
「・・・いつも腰の重いJAGDにしては、異例の事態」
そして澄ました顔で呟きながら、ユーリャ少尉もお土産の物色に加わる。
・・・まさに、少尉の言う通りで、この件に関しては異例続きとしか形容出来ない。
事実、ろくにサンプルも回収出来ずに逃げ帰った手前、多少の叱責は覚悟していたにも関わらず、本局からは「多数の新種発見」を称賛されてしまったのだから。
例の組織に遅れを取っている事に上層部が焦っている、というセンがいよいよ濃厚になって来たが・・・
「地底世界」については、迂闊に踏み入るべきではないとも思う。
あの場所には、直接顛末を見届けたNo.016とNo.017はともかく・・・
No.005を操っているように見えた、もう一体の「雷王」──No.018もいるのだ。
「・・・・・・」
先日の調査の後、テリオが解読したデータを詳しく調べた結果・・・
「雷王」という名称は、中国の秘境に棲む民族に伝わる、「世界の終わりが近づく時、二本の角を持つ「雷駕龍」と、四本の腕を持つ「雷暴龍」という巨大な二体の竜が永き眠りから目覚め、「王の座」をかけて戦う」──という伝説が元になっているらしい。
そして例の組織では、発見した石版とこの伝説とに共通点を見出し、各地の伝承を虱潰しに調べ上げた結果・・・ゴビ砂漠の地下に眠るNo.009の存在に行き当たったというのだ。
私は未だ「遺文」に関しては懐疑的だが、地底世界でも微かにNo.009の鳴き声を聴いた気がして・・・あながち、全てが奴らの妄言ではないのかも知れないな、とも考えている。
「お前たちッ‼ どうしてもらった本人より先にお土産を物色してるんだッ‼」
と、そこで、中尉の怒号に思考が中断され、意識が現実へと引き戻された。
「・・・別に構わないさ。どうせ一人では持て余す量だしな」
ばつの悪い顔をした三人にそう声をかけてから、紙袋の山に目を移す。
物量はあるが、さすがに機動課以外の全局員に配るには到底足りないだろう。
ただ、ここにいる全員で分けたとしても、一人あたりの量が結構なものになる。
私はお菓子もあまり食べないし、腐らせるより欲しい者に譲ってやった方が───
「!」
そこまで考えた所で、ちょうど今から休憩だった事を思い出し・・・妙案が浮かんだ。
「・・・中尉。悪いが先に少しもらっていくぞ」
「はい! 勿論で──おい、タツガヤ少尉‼ 酒瓶から手を離さんかッ‼」
再び怒号を上げる中尉をなだめつつ、焼き菓子をいくつか見繕って紙袋に詰め直す。
「これだけもらって休憩に行くとしよう。後は私の目のない所で好きに分けてくれ」
「さっすが隊長! 誰かさんと違って話がわかる!」
竜ヶ谷少尉が手を叩くと、すぐさま隣から深い溜め息が聴こえた。
「・・・私がきちんと見張っておきますので、隊長は気兼ねなく休んで下さい」
「あぁ、ありがとう。・・・ただ、昨日太平洋に出現したというNo.019の事も気になるし、何かあれば遠慮せず呼び出してくれ」
「かしこまりました。──それでは、いってらっしゃいませ」
言いながら中尉が敬礼すると、他の皆もそれに倣う。
妙な部分ばかりきっちりしている事に、思わず口角が上がったのを自覚しながら・・・答礼し、司令室を後にした。
『──おや、マスター。お出かけですか?』
通路に出ると、右耳に付けたイヤホンを介して、テリオが話しかけてくる。
私は已むを得ない事情によって、平時であれば外出の際にはたとえ私用であっても<ヘルハウンド>に跨る事を義務付けられているが・・・今日は違う。
「あぁそうだ。だが、お前は大人しくしていろ。パーツの換装中だろう」
そう──まさに今、<ヘルハウンド>はドッグの中で着替えている最中なのだ。
つまり、今日・・・私は久々に、何人の監視下にも置かれずに外出する事が出来るのである。
『かしこまりました。マスターのお役に立てないのは残念ですが、丸裸で外に出る訳にはいきません。ここはぐっと冷却水を呑む事にします』
・・・最後の一言は、文脈からしておそらく「涙を呑む」のと同義という事なのだろう。
仕様もないバイクジョークを聴き流して──即座に、イヤホンの電源を落とす。
そして、逸る気持ちを悟られないよう、ゆっくりと自室へ戻り・・・端末に目をやる。
「現時刻は、一三二〇・・・・・・よし・・・!」
一つ、息を吐いて──私は決意した。
「今から・・・このお土産を、ハヤトにお裾分けしに行く・・・ッ!」
・・・勿論これは、最近会えてなかったから寂しくなっただとか、そういう女々しい動機による行動ではない。
あくまで、幼馴染にして隣人である所の気遣いというやつだ。
急ぎ私服に着替えながら、ネットで「すかドリ」のHPを確認すると、ちょうどこのあとライズマンの出演するステージがあると記載があった。
──休憩は八時間あるとは言え、あくまで業務中である事に変わりはない。
連絡が来れば即座に出動しなければならないし、仮眠も取らなければならないから、外出した上に長居するなど以ての外・・・だが、幼馴染の雄姿を見てからお土産を手渡すくらいなら、少し長めの昼食をするのと大差ないだろう。
それに、「すかドリ」は基地からほとんど離れていないから、遠出でもない。
これはあくまで──昼食のついでなのだ。
「・・・・・・うむ」
身支度と共に、完璧な理論武装が完了した事を自覚し、ついつい高揚する気分を──
・・・否、ともだちを冷やかそうと企むいたずら心を抑えながら──私は<ヘルハウンド>のキーをデスクに置いたまま、地上へと繋がる通路を目指した。
※ ※ ※
「ハァ・・・ッ! ハァ・・・ッ!」
鍵をかけた扉を背にして、浅い呼吸を繰り返す。
全身から吹き出す大量の汗が、暴れる心臓の動きに従って滝のように流れていた。
「・・・ッ!」
するとそこで──閉ざしたドアの向こうから、微かに声が聴こえて来る。
「うふふふ・・・! どこですかぁ・・・? ハヤトさぁん・・・・・・っ!」
「ハヤト~どこだ~? あんまり姉ちゃんを困らせるなよ~?」
「ふえぇ~~ん‼ おにいちゃ~ん‼ どこいっちゃったのぉ~~⁉」
それは、聴き慣れた声だったけど・・・普段からは想像も出来ないような声色だった。
やっぱり今の彼女たちは、僕の知る皆とは全くの別人なんだ・・・!
「どうして・・・どうしてこんな事に・・・っ‼」
思わず、強く下唇を噛む。
・・・でも、泣き言ばかり言ってもいられない。
「そうだ・・・! 僕が諦めたら、何もかも終わりだ・・・・・・ッ!」
僕は、必死に気持ちを落ち着かせながら・・・現状を打破するヒントを探るべく、この悪夢のような出来事が起きるまでを、頭の中で整理し始めた───
「隊長、お疲れ様で──おや? その紙袋は・・・?」
司令室の扉が自動で開くのと同時に、マクスウェル中尉が首を傾げるのが見えた。
「あぁ、<ヘルハウンド>のパーツと一緒に届いた「インド土産」だ」
駆け寄ってくれた中尉の手を借りつつ、両腕いっぱいに抱えていた紙袋をデスクに下ろす。
どの袋もぎっしりと中身が詰まっていて、結構な重量があった。
ラムパール社の黒服から受け取った際にざっと中を見た感じ、お菓子やらティーバッグやら酒瓶やら・・・スーベニアショップの棚をまるごと袋詰めしたようなラインナップだ。
「へえぇ~すんげぇ量! 例の、隊長の妹さんからですか?」
いつの間に近づいていたのか・・・竜ヶ谷少尉は、上官に出遅れた事に何ら悪びれる事なく、意気揚々と紙袋の山を漁り始めた。
二重の意味でため息を吐きつつ、質問に答える。
「そうだ。全く・・・忘れた頃に急に送ってくるあたり、あの子らしいと言うか・・・」
「妹さんなりに、少しでも地元の良いところを味わって欲しかったのでは? 先日は日本でのNo.005大量発生の件もあって、現地をすぐに離れる事になりましたし」
竜ヶ谷少尉とは対照的に、席から動こうともしない柵山少尉が、ぽつりと口にする。
「・・・まぁ・・・確かにそうだな」
トラブル続きだった「地底世界」の調査から、一ヶ月と少し───
インドを発つ際、サラから「実際の挙動を確認した事で、<ヘルハウンド>の改善点が見つかりましたわ! 近いうちに改修したプログラムとパーツを送ります!」と言われていたのだが・・・
いつも仕事の早い彼女にしては、随分時間がかかってしまったようだ。
嘘泣き全開の謝罪ビデオメッセージも添えられていた事を鑑みると、この大量のお土産はサラなりの詫びでもあるのだろう。
映像は10秒で切ったのであくまで予想だが。
「きっと忙しいんでしょうねぇ。本局上層部の鶴の一声で、「地底世界」の第3次調査隊が急遽編成されてるみたいですし」
「・・・・・・どこでそれを知ったかは聞かない事にしよう」
袋の中を覗く松戸少尉がさらっと口にしたそれは、私でさえ今朝知った機密事項だった。
彼女は本当に優秀だが、やはり油断出来ないじゃじゃ馬だな・・・・・・
「・・・いつも腰の重いJAGDにしては、異例の事態」
そして澄ました顔で呟きながら、ユーリャ少尉もお土産の物色に加わる。
・・・まさに、少尉の言う通りで、この件に関しては異例続きとしか形容出来ない。
事実、ろくにサンプルも回収出来ずに逃げ帰った手前、多少の叱責は覚悟していたにも関わらず、本局からは「多数の新種発見」を称賛されてしまったのだから。
例の組織に遅れを取っている事に上層部が焦っている、というセンがいよいよ濃厚になって来たが・・・
「地底世界」については、迂闊に踏み入るべきではないとも思う。
あの場所には、直接顛末を見届けたNo.016とNo.017はともかく・・・
No.005を操っているように見えた、もう一体の「雷王」──No.018もいるのだ。
「・・・・・・」
先日の調査の後、テリオが解読したデータを詳しく調べた結果・・・
「雷王」という名称は、中国の秘境に棲む民族に伝わる、「世界の終わりが近づく時、二本の角を持つ「雷駕龍」と、四本の腕を持つ「雷暴龍」という巨大な二体の竜が永き眠りから目覚め、「王の座」をかけて戦う」──という伝説が元になっているらしい。
そして例の組織では、発見した石版とこの伝説とに共通点を見出し、各地の伝承を虱潰しに調べ上げた結果・・・ゴビ砂漠の地下に眠るNo.009の存在に行き当たったというのだ。
私は未だ「遺文」に関しては懐疑的だが、地底世界でも微かにNo.009の鳴き声を聴いた気がして・・・あながち、全てが奴らの妄言ではないのかも知れないな、とも考えている。
「お前たちッ‼ どうしてもらった本人より先にお土産を物色してるんだッ‼」
と、そこで、中尉の怒号に思考が中断され、意識が現実へと引き戻された。
「・・・別に構わないさ。どうせ一人では持て余す量だしな」
ばつの悪い顔をした三人にそう声をかけてから、紙袋の山に目を移す。
物量はあるが、さすがに機動課以外の全局員に配るには到底足りないだろう。
ただ、ここにいる全員で分けたとしても、一人あたりの量が結構なものになる。
私はお菓子もあまり食べないし、腐らせるより欲しい者に譲ってやった方が───
「!」
そこまで考えた所で、ちょうど今から休憩だった事を思い出し・・・妙案が浮かんだ。
「・・・中尉。悪いが先に少しもらっていくぞ」
「はい! 勿論で──おい、タツガヤ少尉‼ 酒瓶から手を離さんかッ‼」
再び怒号を上げる中尉をなだめつつ、焼き菓子をいくつか見繕って紙袋に詰め直す。
「これだけもらって休憩に行くとしよう。後は私の目のない所で好きに分けてくれ」
「さっすが隊長! 誰かさんと違って話がわかる!」
竜ヶ谷少尉が手を叩くと、すぐさま隣から深い溜め息が聴こえた。
「・・・私がきちんと見張っておきますので、隊長は気兼ねなく休んで下さい」
「あぁ、ありがとう。・・・ただ、昨日太平洋に出現したというNo.019の事も気になるし、何かあれば遠慮せず呼び出してくれ」
「かしこまりました。──それでは、いってらっしゃいませ」
言いながら中尉が敬礼すると、他の皆もそれに倣う。
妙な部分ばかりきっちりしている事に、思わず口角が上がったのを自覚しながら・・・答礼し、司令室を後にした。
『──おや、マスター。お出かけですか?』
通路に出ると、右耳に付けたイヤホンを介して、テリオが話しかけてくる。
私は已むを得ない事情によって、平時であれば外出の際にはたとえ私用であっても<ヘルハウンド>に跨る事を義務付けられているが・・・今日は違う。
「あぁそうだ。だが、お前は大人しくしていろ。パーツの換装中だろう」
そう──まさに今、<ヘルハウンド>はドッグの中で着替えている最中なのだ。
つまり、今日・・・私は久々に、何人の監視下にも置かれずに外出する事が出来るのである。
『かしこまりました。マスターのお役に立てないのは残念ですが、丸裸で外に出る訳にはいきません。ここはぐっと冷却水を呑む事にします』
・・・最後の一言は、文脈からしておそらく「涙を呑む」のと同義という事なのだろう。
仕様もないバイクジョークを聴き流して──即座に、イヤホンの電源を落とす。
そして、逸る気持ちを悟られないよう、ゆっくりと自室へ戻り・・・端末に目をやる。
「現時刻は、一三二〇・・・・・・よし・・・!」
一つ、息を吐いて──私は決意した。
「今から・・・このお土産を、ハヤトにお裾分けしに行く・・・ッ!」
・・・勿論これは、最近会えてなかったから寂しくなっただとか、そういう女々しい動機による行動ではない。
あくまで、幼馴染にして隣人である所の気遣いというやつだ。
急ぎ私服に着替えながら、ネットで「すかドリ」のHPを確認すると、ちょうどこのあとライズマンの出演するステージがあると記載があった。
──休憩は八時間あるとは言え、あくまで業務中である事に変わりはない。
連絡が来れば即座に出動しなければならないし、仮眠も取らなければならないから、外出した上に長居するなど以ての外・・・だが、幼馴染の雄姿を見てからお土産を手渡すくらいなら、少し長めの昼食をするのと大差ないだろう。
それに、「すかドリ」は基地からほとんど離れていないから、遠出でもない。
これはあくまで──昼食のついでなのだ。
「・・・・・・うむ」
身支度と共に、完璧な理論武装が完了した事を自覚し、ついつい高揚する気分を──
・・・否、ともだちを冷やかそうと企むいたずら心を抑えながら──私は<ヘルハウンド>のキーをデスクに置いたまま、地上へと繋がる通路を目指した。
※ ※ ※
「ハァ・・・ッ! ハァ・・・ッ!」
鍵をかけた扉を背にして、浅い呼吸を繰り返す。
全身から吹き出す大量の汗が、暴れる心臓の動きに従って滝のように流れていた。
「・・・ッ!」
するとそこで──閉ざしたドアの向こうから、微かに声が聴こえて来る。
「うふふふ・・・! どこですかぁ・・・? ハヤトさぁん・・・・・・っ!」
「ハヤト~どこだ~? あんまり姉ちゃんを困らせるなよ~?」
「ふえぇ~~ん‼ おにいちゃ~ん‼ どこいっちゃったのぉ~~⁉」
それは、聴き慣れた声だったけど・・・普段からは想像も出来ないような声色だった。
やっぱり今の彼女たちは、僕の知る皆とは全くの別人なんだ・・・!
「どうして・・・どうしてこんな事に・・・っ‼」
思わず、強く下唇を噛む。
・・・でも、泣き言ばかり言ってもいられない。
「そうだ・・・! 僕が諦めたら、何もかも終わりだ・・・・・・ッ!」
僕は、必死に気持ちを落ち着かせながら・・・現状を打破するヒントを探るべく、この悪夢のような出来事が起きるまでを、頭の中で整理し始めた───
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
